2026/06/24 - 2026/06/24
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kojikojiさん
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ツェチュ祭り午前中の後半になってようやく仮面の舞踏が始まります。かつて「グル・リンポチェ(パドマサンバヴァ)/Guru Rnpoche(Padmasabhava)」を始めとする高僧たちが仏教に反抗した土着の神々を調伏し仏教を守護する護法神へと変えた物語をミュージカルのような仮面舞踊「チャム」に仕立てて人々に披露します。本来は宗教儀式ですが娯楽の少ないチベット文化圏では近隣の住民が着飾って年に一度の楽しみとしています。グル・リンポチェとその八変化や日傘持ちや花蒔きの従者、道化師などと共に広場に降りてきます。黄色い傘の一行は用意されたベンチに座ります。その背後も有料観覧席になっていますが、彼らが座ることでいきなり裏側になってしまいます。我々の席は斜め前なので居並ぶ八変化の仮面も見え、目の前には道化の仮面が座ります。グル・リンポチェが座るとまずは信者の方々がカタ(Khata)や紙幣をそれぞれの仮面の仏たちに手渡していきます。これが15分くらいかかるのでインターミッションのように思えます。次に僧侶の一団がグルリンポチェの前に並びます。手元にある大きな太鼓は「ンガ(Nga)」と呼ばれ、湾曲したバチで叩く伝統的な法具です。この演奏と舞踊には宗教的に深い意味が込められています。この舞踏には魔除けと悪霊の調伏の意味があり、力強い太鼓の音と激しいシンバルの音は世の中の「悪霊」や人間の心にある「煩悩・邪念」を退散させ、空間を清める役割を持ちます。善が邪悪に勝利する物語の再現かつてグル・パドマサンバヴァが密教の力によって地元の魔物を降伏させ、仏教を守護する神々に変えたという伝説を音と踊りによって再現しています。続いてグル・リンポチェの8つの顕現が順に舞踏を披露します。これが長年観たかった仮面舞踏「チャム」です。この舞踏も目の前で見ることが出来て感激しました。出来る事ならばここの祭りも見たかったのですが、ツアーでの参加なので諦めるしかありません。それでも大満足で僧院を後にしましたが、ここから駐車場にある車まで行くのが大変でした。午前中で帰る人と午後からの祭りを観る人でごった返しています。迷子にならないように妻の手を牽いて皆さんの後に付くと目の前に駐車場へのシャトルバスが停車したので、何とか全員乗り込んでかなり時間短縮になりました。祭りの余韻に浸ることもないままに車に乗り込んで昼食のレストランまでのドライブです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 観光バス 徒歩 飛行機
- 航空会社
- エアインディア
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
-
ドゥンチェン(Dun-chen)が吹かれ、儀礼の時間を知らせます。そして僧院の中庭が再び清められていきます。
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先ほどとは違った赤い僧帽を被った男性が黄色い布を肩にかけ、手には白いカタ(Khata)のような布を持っています。
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午前中の祭りのクライマックスのスタートは「ハトゥク(Hatruk)」と呼ばれる仮面の登場から始まります。ヘミス・ゴンパの仮面舞踊(チャム)では、演目ごとに異なる神々やキャラクターが登場します。
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その後ろには僧侶がギャリン(Gyaling)を吹き鳴らしながら続きます。
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「ダルマパーラ(仏教の護法尊・守護神)」の一柱、またはその眷属(従者)に先導されながら「グル・シンゲ・ドラドクス/Guru Dorjey Drolot」が現れます。
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その後ろには「グル・シャキヤ・シンゲ/Guru Shakya Singe」と「グル・パドマ・ギャルポ/Guru Padma Gyalpo」が続きます。
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従者を除いた8人の仮面の者たちは別々の仏のようですが、「グル・リンポチェ(パドマサンバヴァ)/Guru Rnpoche(Padmasabhava)」が8つの姿に変化したものを表しています。
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「グル・リンポチェ(パドマサンバヴァ)/Guru Rnpoche(Padmasabhava)」は従者の僧侶に黄色い傘を差しかけられ、ゆっくりと階段を降りてきます。背の高いこの僧侶は頭の上に仮面を乗せているようで、足元は見えていないようです。
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この2人の僧侶がつけているのは「ハトゥク(Hatruk)」と呼ばれる仮面です。ヘミス・ゴンパの仮面舞踊(チャム)では、演目ごとに異なる神々やキャラクターが登場します。写真の2人は中国の僧侶で「布袋」の化身とされる「ハシャン(Hashang)」の弟子たちという役割を持っています。
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「ハシャン(Hashang)」が常に笑顔を浮かべているのに対し、弟子のハトゥクたちは少しユーモラスでどこか人間味のある表情の仮面をつけています。厳粛な儀式が多いチャムの中で、このハシャンとハトゥクの登場シーンは祭りをハッピーエンドで締めくくるためのものです。
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彼らは観客に対して冗談を仕掛けたり、毛糸を紡ぐような仕草のコミカルで愛らしいダンス(羊毛のダンス)を披露し、会場を笑顔に包む役割を担っています。ただ、午前中の祭りの中では大人しく座っていました。
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ギャリン(Gyaling)を吹く僧侶を先頭に「グル・リンポチェ(パドマサンバヴァ)」とその八変化の仮面たちが続きます。
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チベットに仏教をもたらした伝説的な高僧「グル・リンポチェ(パドマサンバヴァ)」が人々を救済し、悪霊や地元の神々を調伏(服従)させるために状況に応じて変化(へんげ)した8つの姿を表しています。祭りの2日目であるこの日、境内に順番に登場する8つの姿はそれぞれ異なる仮面、衣装、そして象徴的な意味を持っています。
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この日座っている座席は僧院の南側の中庭に面した回廊の上なので、紫外線の強い光線にあたることも無く、逆に仮面を被って踊る僧侶たちの姿が美しく見ることが出来ます。
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行列はこの辺りまで進んだ後は右手にあるスツールに座るので座った姿も俯瞰することが出来ました。つまり、祭りを見学するには最高の席だったということです。これは行ってみるまで分からないことですし、最前列は2席だけでカメラを趣味にしている人が多いと席の争奪戦になりそうです。
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今回はカメラメーカーにお勤めだった方と2人がデジタル1眼のカメラを持って来ていたので最前列に座らせていただきました。
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「グル・リンポチェ(パドマサンバヴァ)/Guru Rnpoche(Padmasabhava)」は周囲の仮面より頭1つ抜きんでています。
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「グル・リンポチェ(パドマサンバヴァ)/Guru Rnpoche(Padmasabhava)」は漢訳では蓮華生(蓮花生)と表され、8世紀後半にチベットに密教をもたらした人物とされます。布教の際には人々をなだめ、驚かせるために8つの姿「グル・ツェンギェー(Guru mtshan brgyad)」を見せたと伝えられます。
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「グル・ツェンギェー(Guru mtshan brgyad)」がこれらの仮面の僧侶たちを表しています。
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仮面の僧侶たち以外にも中庭の中央にはたくさんの僧侶の姿も見え、祭りのクライマックスだということを感じさせます。
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黄色い絹で織られたタンカを掲げた僧侶が中庭を歩きます。ここからは僧院に寄進した信者が並び、宗教儀式であることを感じさせます。
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信者の方たちは1人1人が白いカタ(Khata)を持ち、スツールに座った「グル・ツェンギェー(Guru mtshan brgyad)」8人と「グル・リンポチェ(パドマサンバヴァ)」にカタを掛け、手を合わせた後はお布施を渡していきます。
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この儀式は10プほど続くので2時間を超える祭りの中で一息つけるインターミッションのようにも感じられます。
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黄色い仮面で常に満面の笑みを浮かべた「ハシャン(Hashang)」と呼ばれるキャラクターは中国の唐の時代に実在した布袋和尚がモデルとされています。仏教の慈悲や心の平和、祭りの円満な進行を象徴する人気のあるコミカルな道化役のようです。左側の茶色の吊り上がった眉毛と鋭い目つき、ひげを蓄えたこの仮面は仏教の教えや僧院を守護する護法尊(ダルマパーラ / 忿怒尊) の一種、あるいはハシャンと対になって登場するキャラクターのようです。
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手に持っているのは2つの太鼓ですが、これは「トダ(髑髏)ダルマ(太鼓)」のように思えました。チベット仏教における頭蓋骨については、意識しないうちに魅かれていたようで、中国雲南省の香格里拉では宿泊したホテルに飾ってあった羊の頭蓋骨を金属で装飾した「シープ・カーパラ」を譲ってもらったことを思い出します。
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右手のスツールに座れない取り巻きの僧侶や道化の「ハシャン(Hashang)」や「ハトゥク(Hatruk)」が目の前に立ちふさがりました。これには一瞬ビックリしましたが、彼らはすぐに石畳に座りました。
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「ダルマパーラ(Dharmapala )」は従者らしく、あっちへ行ったりこっちへ来たりと忙しそうです。
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「グル・シンゲ・ドラドクス/Guru Dorjey Drolot」は憤怒の形相ですが、どこかユーモラスなものを感じます。これまでタンカや壁画で平面でしか知らなかったものが目の前を歩いているので興奮します。
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「グル・リンポチェ(パドマサンバヴァ)/Guru rRnpoche(Padmasa?bhava)」が中央の席に着席します。
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「グル・リンポチェ(パドマサンバヴァ)」の着席を待って左右に4人づつの化身が着席します。彼らの背後にも見学席がありますが、彼らが着席することにより祭を観ることが出来なくなります。
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「グル・リンポチェ」や八化身にはカタやお布施が配られていきます。信者の方は白いカタの束と紙幣の束を持って列をなしています。
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5人の仮面舞踊は「ザナガ・チャム(Zhanaga Cham)」という踊りで、死後の世界を描いた宗教的な舞いです。閻魔(えんま)の使者としての役割の5人は死後の世界へ続く道を象徴しています。チベット仏教の教えにおいて、人が亡くなった後に閻魔大王の前に連れて行くための遣いを表しており、死後の世界における厳かな裁きの始まりを告げる意味があります。
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彼らはそれぞれ「金剛鈴」と小さな「ダマル(太鼓)」を持っています。ダルマを演奏しながら8人のグルの化身とグル・リンポチェの3つの身(仏陀の3つの身体)に供物を捧げます。
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8人のグルの化身とグル・リンポチェと対峙するように若い僧侶が中庭に座り、タカが手渡されていきます。
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それを見守るかのように八化身が視線を送っています。
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仮面は多くの社会で顔を覆う物以上の意味を持ってきました。人が祖先や神、精霊、動物、鬼、死者、役柄になりかわるための媒介として使われています。仮面に魅了される理由を考えてみますがうまく言葉に表せません。
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この仮面を被った人物は仏教の護法尊や守護神の1柱「ダルマパーラ(Dharmapala )」、またはその眷属(従者)としての役割を持っています。チベット仏教の仮面舞踊において、この仮面が持つ具体的な役割は以下の通りです。頭部に5つの髑髏を戴き、赤褐色の顔に3つの目(第三の眼)を持つ姿は、仏教の教えを妨げる悪霊や邪悪な存在を威嚇し、調伏する憤怒相(ふんぬそう)の守護神あるいは邪気を捕らえる「門番」の役割を持つ神を表現しています。一見すると恐ろしい悪魔のように見えますが「仏法を守る正義の味方」です。この舞踊のなかで人間の心にある貪り・怒り・無知といった「内なる悪霊(邪気)」を追い払い、土地や集まった人々を清めて世界の平和と幸福をもたらすという重要な役割を担っています。
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スツールに座った八化身とグル・リンポチェは祭りの傍観者になってしまったようです。もっともこの祭り自体がグル・リンポチェの誕生を祝うものなので彼らに捧げられる踊りでもあります。
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中庭に僧侶の一団が入場してきて「ンガ・チャム(Nga Cham)」が始まります。チベット語で「ンガ」は太鼓を意味し、「太鼓のチャム」という意味を持ちます。重要な神々を迎え入れる場面で、空間を清めるために僧侶たちによって披露されます。
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踊りが持つ意味は単なるエンターテインメントではなく、僧侶や観客にとっても極めて重要な「動く瞑想(宗教儀礼)」とされています。
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八化身とグル・リンポチェは彼らの踊りを見入っています。双方の間に座っているので祭りと一体感を感じることができます。
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大きな太鼓の音と激しいステップによって、その場に集まる悪霊や目に見えない邪気を追い払います。神聖な儀式を始める前に、境内や観客の心を清める役割を持っています。「ンガ(Nga)」は湾曲したバチで叩く伝統的な法具(打楽器)です。
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密教的な「善が悪に勝利する」という仏教の「勧善懲悪」の教えを、体を使ってドラマチックに表現しています。仏法の守護者(護法尊)の力を見せることで、人々に慈悲の心を教え、信仰心を高めさせます。
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グル・リンポチェへの感謝と功徳ヘミス・ツェチュ祭は、チベットに仏教をもたらした聖者グル・リンポチェ(パドマサンバヴァ)の誕生を祝う祭りで、この踊りを見ることで、観客全員に功徳がもたらされ、祝福を与えられると信じられています。
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板状の飾りが5つ並ぶ冠はチベット密教系で広く見られる「五仏冠」に近い型です。5つの部分は「五智」や「五仏」を表します。中国雲南省の麗江を訪ねた旅ではトンパ教についていろいろ学んだことを思い出します。
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20年近く前でも10年くらい来るのが遅いと感じた麗江の旅でしたが、納西族の「東巴楽舞」や「納西古楽」の演奏を観ることが出来ましたが、現在はどうなっているのでしょう。
東巴楽舞:https://4travel.jp/travelogue/10353516
納西古楽:https://4travel.jp/travelogue/10353357 -
八化身とグル・リンポチェへの奉納の舞踊は終わりました。ここからはメインイベントの八化身による踊りが始まります。
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「グル・リンポチェ(パドマサンバヴァ)」はここでも動くことはありません。
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①「グルツォシュケ・ドルジェ/Guru Tsoskyes Dorjey」
8つの顕現の主であるグル・ツォシュケ・ドルジェは青色で五仏冠を被って、金剛杵と金剛鈴を持っています。 -
チベット暦の5月10日の夜明け、仏陀の祝福を受け、ダナス・コーシャ島の色鮮やかな蓮の花の中心に吉祥の印と兆候を帯びた8歳の子供の姿で現れました。阿弥陀仏の胸から放射状に広がる(フリ)の刻印が施された金剛杵から現れました。
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金剛杵と蓮の花を手に島のダーキニたちに法を説きました。その時にインドラ・ボーディ国の王は後継者のための供養で王家の財宝を使い果たしてしまったため、願いを叶える宝珠を海から持ち帰り、三宝(仏、法、僧)に捧げようとしていました。
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法官ティクナ・ジンは王にその子を養子にするよう勧め、王はその子をグル・ツォシュケ・ドルジェ、すなわち海から生まれた金剛と名付けました。
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長年の夢がようやく叶ったような晴れやかな気持ちになります。
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肉眼で見て心に焼き付けることも大切だとは思いますが、こうやって写真を撮って残しておくことによりより記憶が鮮明になることも否定できません。それほど人間の記憶の曖昧さというか自分の加齢による記憶力が落ちていることを感じます。
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②「グル・パドマ・サンバヴァ/Guru Padma Sambhava」
チベット暦の10月10日に彼はチベット中央部に到着し負の力を鎮めました。そして仏法を広めてサムイェス僧院を建立しました。 -
さらに経典と金剛乗の伝統の灯を灯し、幸運な王や臣民を解脱の道へと導き、その結果として蓮華から生まれたグル・パドマサンバヴァとして名声を博しました。
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彼の象徴的な道具は左手に持った金剛杵と甘露で満たされたカパーラ(髑髏杯)で、瞑想の均衡印を結んでいます。
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僧侶の顔の仮面を被っているのでちょっと不思議な感じがするのはたくましい二の腕が露出しているからでしょうか。
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基本的には左右の足を交互に高く上げて、少しひねる様な仕草で1歩1歩進んでいきます。
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「グル・パドマ・サンバヴァ/Guru Padma Sambhava」の前から歩みを始め、中庭の中央辺りまで進んで、同じ仕草で戻ってきます。
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③「グル・ローデン・チョグセ/Guru Loden Chogse」
ロダン・チョグセドの仮面は白色をしています。彼の手持ちの道具はダマル(太鼓)と香炉です。 -
2月10日に彼はナーナンダで出家しました。その後に彼はインドの聖地を旅し、熟練したヨーギーや修行者から三つのヨーガを学び、学者から経典と金剛乗を理解しました。
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今年の2月には彼と同じく仏陀の悟りを開いたブッダガヤから初転法輪の地サルナートを訪ね、ナーランダにも行ったので親近感を感じます。
ナーランダ:https://4travel.jp/travelogue/12038292 -
彼は最高の悟りを求める賢者ロダン・チョグセドとして知られるようになりました。残念ながらブッダガヤへ行った際にはツアーからはぐれて迷子になってしまったほどなので悟りは開けませんでした。仏陀が悟りを開いた地で魔異議なんてシャレにもなりません。
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彼の踊りは頭を前に倒し気味なので少し物悲しさを感じました。
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④「グル・パドマ・ギャルポ/Guru Padma Gyalpo」
チベット暦の12月10日にウダヤナの王は彼を招き王位に就かせました。彼はオド・チャンマ王女と結婚し、ダルマに従って王国を統治しました。 -
邪悪な大臣たちの陰謀に巻き込まれ、彼は生きたまま火あぶりにされる刑を宣告されました。しかし、邪悪な目的で放たれた火は海に変わり、彼は海の真ん中の蓮の花の上に座っているところを発見されました。
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その後の彼はインドラ・ボーディ王とその宮廷と臣民を解脱の道へと導きました。こうして彼はグル・パドマ・ギャルポ、すなわち蓮の王として知られるようになりました。
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彼の仮面は肌色で「五仏冠」のような冠を被り、精悍な顔立ちをしています。彼はダマル(太鼓)と香箱を持っています。
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基本的に8人の踊りはどれも同じようです。
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僧院の中庭の半分くらいまでしか進んでいかないので、今回用意された席の良さを改めて感じます。
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次の化身と入れ替わると自分の席に戻ります。
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⑤「グル・ニマ・オドザー/GuruNynma Odzer」
チベット暦の8月10日、非仏教徒の行政官が彼に危害を加え甘露を得ようとします。実際、彼は意図された悪事から解放され、輝かしい存在となりました。 -
彼の奇跡を目撃した後にその悪者とその一行は仏教を受け入れました。さらにルンドゥプ・ツェクパのような自然発生的な仏塔の前でグル・ニマはダーキーと護法神を鎮め、善行のために彼らを用いました。
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ある時、彼は酒売りから500カルの酒を飲み、夕方までに支払うことに同意しました。しかしお金が不足していたため、彼は7日間に渡り正午に空の真ん中で太陽を止めシュリー・ヘールカの姿をとりました。
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こうして彼はグル・ニマ・オゼル、すなわち太陽の光として有名になりました。彼は黄色い体色で、虎の皮を身にまとい、左手に太陽と右手にカタムガ(刀)を持っています。
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頭の周りに配された白い髑髏が気になってしまいます。
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足の運びは同じですが、手に持った者が楽器だったり武器であることから決めのポーズ的なものが微妙に違います。その一瞬を摂り逃さないように望遠レンズを連写モードで構えています。
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⑥「グル・シャキヤ・シンゲ/Guru Shakya Singe」
彼はチベット暦9月10日に偉大な師プラバスティの指導の下で金剛乗の大ヨーガ曼荼羅の灌頂を受け、曼荼羅の神々を直接目撃しました。 -
南インドのシルウェ・ツァルをはじめとする八大聖地で苦行者として過ごし、ヴァジュラ・ヴァラヒなどの智慧のダーキニから加護を受けました。さらに八階級のヘールカの曼荼羅の灌頂を受け、師と神の合一など数え切れないほどの奇跡を示します。
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こうしてグル・シャキャ・シンゲ(釈迦の獅子)として知られるようになりました。黄色がかった体色で突き出た冠を持ち、右手に托鉢鉢を持ち、左手は瞑想の平静を保っています。この姿に仏陀の「三十二相八十種好」を思い出します。また、以前に奈良の久米寺の「二十五菩薩練供養」も思い出しました。
二十五菩薩練供養:https://4travel.jp/travelogue/10338681 -
「グル・リンポチェ(パドマサンバヴァ)」は立ったままです。周囲で傘をかかげる人や従者は暑い中大変そうです。
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目の前に座っているのは「アツァラ(Atsara)」と呼ばれる道化役の仮面です。アツァラはチャムの儀式において非常に重要かつユニークな役割を持っています。 アツァラ(Atsara)の名前の由来はサンスクリット語で「聖者」や「師」を意味する「アーチャリヤ(Acharya)」がチベット語風に変化したものです。かつてインドからチベットへ仏教を伝えた高僧やヨガ修行者(マハーシッダ)の姿が長い歴史の中でコミカルなキャラクターへとデフォルメされました。厳粛な宗教儀式の進行中に観客を笑わせたり、子供たちをからかったりする道化の役割を果たします。しかし単なるお笑い担当ではなく、人間の「執着」や「エゴ」を笑い飛ばして浄化するという仏教的な深い意味合いも持ち合わせています。
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⑦「グル・シンゲ・ドラドクス/Guru Singe Dradoks」
チベット暦の5月10日に南インドの非仏教徒が仏教に敵対していたとき、彼は彼らを制圧し、彼らの守護者を塵に変えました。ダキニ・ドゥドゥルマは彼に祝福を与えた。 -
さらに彼は非信者の黒魔術師を打ち負かし、仏法の旗を空高く掲げました。こうして彼はライオンの咆哮で勝利した者、グル・シンゲ・ドラドクスとして知られるようになりました。
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濃い青色のグル・ドラドクスの仮面は非常に恐ろしい表情をしています。彼はライオンの毛皮で作られた上着と虎の皮で作られたスカートを身に着け、右手に金剛杵を持ち、左手を蠍の形をした印相(威嚇のジェスチャー)で伸ばしていま。
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動きは他の化身と同じですが、勇猛な性格を表すような動作が取り入れられています。
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「グル・シンゲ・ドラドクス/Guru Singe Dradoks」の踊りは獅子の子供を表す2人の同じような忿怒の表情の仮面の踊り手も一緒に舞っています。
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この3人の踊りが一番迫力が感じられたのは言うまでもありません。
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こんな踊りが目の前で見られるのですからこのツアーに参加して良かったと思います。
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額に「第3の目」を持ち、頭に人間の頭蓋骨の飾りをあしらった青い仮面は仏法を守護する憤怒尊(ダルマパーラ / 護法尊)を表現しています。
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⑧「グル・ドルジェ・ドロロット/Guru Dorjey Drolot」
チベット暦の11月10日にネパールのヤンレショ洞窟で彼はマハムドラ成就、すなわち善行の真髄を授かりました。 -
マハーカーラの化身として現れた彼はチベットの地元の神々や宝物守護者を仏教の下に導き、神々、精霊、その他の非人間を服従させました。チベット全土のその中心部と辺境に未来の衆生のために無数の法宝と聖なる物を隠しました。
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法に奉仕する隠された宝物について予言し助言したことから彼はグル・ドルジェ・ドロロットと呼ばれました。
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彼は濃い赤色で忿怒の表情をしており、右手に金剛杵と左手に短剣を持っています。
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この尊格はやさしい導きというよりも制御しにくい力を仏法の働きへ変える側面を強く表しているようです。
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八変化それぞれの舞いが終わりました。
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「グル・シンゲ・ドラドクス/Guru Dorjey Drolot」も2人の踊り手を従えて迫力のある踊りを見せてくれます。
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八変化の舞が終わると午前中の祭りも終わりを迎えます。
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宗家の2人は観客席に向かってコミカルな動きを見せてくれます。
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ゆっくりと仮面の僧侶たちが中庭を大きく周り始めます。
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八変化はここでも独特の足さばきで舞いを続けています。
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あっという間の2時間でした。先ほど博物館で購入したガイドブックによると午後はまた違った踊りを観ることが出来るようですが、我々はここまでになります。ただ、一番の見どころはこの八変化の舞だということです。
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中庭を大きく周り元来た僧院の入口へと戻っていきます。
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そして八変化が戻ったのを確認した後に「グル・リンポチェ」が最後に控えています。
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一番動きが大変そうな「グル・リンポチェ」でした。
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祭りの終わった中庭はひと時静寂を取り戻します。
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そして午前中の観客は三々五々に散らばっていきます。
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出口では午後の部の信者の方々がすでにスタンバイしていました。伝統的な本物の民族衣装が美しいです。
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ラダックの民族衣装についてはこの日の夕方にホテルの中庭で伝統音楽と民族舞踊を観る機会があり、その旅行記で紹介したいと思います。
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僧院の表は午後に向けて山を登る人と午前中に見学を終えて帰る人とでごった返していました。山道をはぐれないように妻の手をひいて下ります。駐車場までは30分ほど歩くということでしたが、目の前に駐車場とのシャトルバスが停車したので、下車する人と入れ替わりに乗り込むことが出来ました。
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駐車場まではほんの数分で下ることが出来たのでラッキーでした。何しろ富士山の山頂と同じような所を歩き回るのですから息が切れます。
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駐車場ではすでにツアーの4輪駆動車がスタンバイしてくれています。
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自分たちの車に戻ってまずはお昼を食べて午後の観光が続きます。
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