8日間で福岡県を巡ってみました。⑧博多３日目は福岡城から。。潮見櫓～(伝)潮見櫓～下之橋御門～旧母里太兵衛邸長屋門～黒田如水隠居地跡～名島門

2025/06/13 - 2025/06/20

そもそも福岡城は、初代藩主であった黒田長政が築城したお城です。
慶長6年（1601年）に建てられていますから、関ヶ原の後ですね。
天守を中心に、本丸、二の丸、三の丸で構成される、大きな平山城でした。
西側は博多湾から直接海路お城のお堀に入ることができました。
それが今の大濠公園です。
ほとんどが廃城令で壊されましたが、建物では多聞櫓のみ現存しています。
潮見櫓～(伝)潮見櫓～下之橋御門～旧母里太兵衛邸長屋門～黒田如水隠居地跡～名島門と三の丸をプラプ歩きました。

エリア 博多(福岡)

3日目の博多エクセル東急ホテルでの朝食です。
今日もビュッフェ形式の朝食です。

私の朝食、いつも取りすぎ・・・・・

ホテルの最寄りの地下鉄中洲川端駅から地下鉄空港線に乗ります。

3つ目の大濠公園駅で下車。

駅から地上に出ると、目の前には福岡城のお堀。

潮見櫓が見えます。

2023年より復元工事が進められていた、福岡城三の丸北西隅櫓「潮見櫓」です。
土塁の上に石垣が築かれ、その上に建っていますね。

お堀の外側には福岡の街が広がっています。

福岡城の三の丸に上がってきました。

広いな～～

先ほどお堀の外から見た三ノ丸北西角にある潮見櫓です。
復元工事が終わり、今年の3月から公開されています。

潮見櫓は、目の前に博多湾が広がっていたので「潮見」なんですね。
明治の廃城令の後、潮見櫓は黒田家の菩提寺であった崇福寺の仏殿だったのですね。

復元に際して、様々な苦労があったのですね。
江戸時代の図面はありませんが、明治時代の移築時の図面をもとに、残っていた部材や江戸時代の工法を調べ、再現したようです。
基礎だけは鉄筋コンクリートを使用してます。
耐震補強の問題もあるからね。。。

古い部材を調べていた際、棟札からこの建物が本来の「潮見櫓」であることが判明しました。
元々「潮見櫓」とされていた櫓は、「(伝)潮見櫓」と呼称が改められられました。
今の時代でも様々な発見があり、歴史の真実が明らかになって行くのですね。
おもしろい・・・

復元された潮見櫓の中にお邪魔します。

新しい部材と古い（元々の）部材が混在し射ていることが判ります。

福岡城の古地図です。
堀にお囲まれていますね。
右下(赤丸)に潮見櫓があるのが判ります。
お堀の角に櫓があることが判ります。

柱は真新しいですが、梁は古い部材が使われていることが判ります。

格子から外を眺めてみます。
真下にお堀が見えます。

この奥には以前は博多湾が見えていたのですね。
海を監視していた櫓だったのですね。

潮見櫓から三の丸を見渡します。

奥に見えるのはNHK福岡の電波塔ですね。

潮見櫓から外に出て、堀沿いを東に歩きます。

CGで再現された江戸時代の三の丸ですね。
武家屋敷や庭園などがあった三の丸です。
広いですね～～～
堀の奥には博多湾が見えます。

明治になるとココに県庁がおかれ、さらに陸軍の練兵場になります。
戦後はココに行政施設や病院、自衛隊関連施設、学校ができましたが、城自体の価値が見直され、順次移転と再整備が行われています。

広い三の丸を東に向かって歩きます。

次の櫓が見えてきました。
現代の建物との対比が面白い。
江戸城の二重橋みたいですね。。。

この櫓、
(伝)潮見櫓
と言います。

元々この櫓が「潮見櫓」だと思われていましたが、先ほど訪れた櫓が元来の潮見櫓だったことが1991年の調査で判ったため、「潮見櫓と伝わる櫓」という意味で、(伝)潮見櫓と呼ばれるようになったそうです。
この櫓は大正時代に旧黒田家別邸に移築されていましたが、ココに再移築されています。

でも実際の正式な名前は不明な為、
(伝)潮見櫓
なんですね。

江戸時代、福岡城にはこのような櫓が50ほどあったようです。

(伝)潮見櫓から横に廻ると、

下之橋御門！！

枡形を設けて城門が作られているのが判ります。

頑強な石垣が両脇を固めている門です。

下之橋御門をくぐってお城の外に出ます。

出た所も桝形ですね。

下之橋御門を振り返ります。
平成12年(2000年)8月の不審火で消失しましたが、平成18年(2006年)～20年(2008年)で、本来の二層櫓門に復元工事が行われています。

左に下之橋御門、そして正面に(伝)潮見櫓。
桝形虎口を形成してますね。
これぞ城！

そして堀を渡る下之橋です。

横から堀が見えます。

アジサイが綺麗に咲いています。
堀の反対側は都会の街並み。

江戸時代の福岡城。
左の大きな広い堀は、今の大濠公園です。
城に入るには当時3つもの門に渡る橋があって、左上(北西)の下之橋、右上(北東)の上之橋、そして下(南)の追廻橋。

城内に戻って三の丸を南にしばらく歩くと、右側に現れた長屋門。

旧母里太兵衛邸長屋門
との表記。

母里太兵衛って誰？
黒田官兵衛そして黒田長政の父子2代にわたる家臣だった武将で大酒飲み。
大盃の酒を飲み干して福島正則の自慢の槍「日本号」を手に入れた武将。

あ～～～、黒田節の人だ～！
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」で、速水もこみちさんが演じていた人だ！

さ～け～は～、呑め～呑め～♪
呑～む～な～ら～ば～♪
ですね？？

この中に速水もこみちさんが住んでいたわけではありませんが、なんか彼の顔が浮かんでしまう。。。

今の天神2丁目にあった門ですが、昭和40年(1965年)にココに移築されています。

階段を少し上がると、
黒田如水隠居地跡。

黒田官兵衛ですね。
豊臣秀吉の参謀として活躍し、息子の黒田長政が東軍で活躍すると、長政は徳川家康から筑前の国（今の福岡県）を与えられ、福岡城を築城。
官兵衛は如水と名前を改め福岡城のここで隠居生活を送ったのですね。

黒田如水（官兵衛）
NHK大河ドラマでは、岡田准一さんが演じていましたね。

黒田如水隠居地跡には、今は牡丹・芍薬園があります。

少し南に歩くと、古い門がありました。

名島門と言って、天正15年(1587年)に小早川隆景が多々良川河口付近に築いた名島城にあった門だそうです。

ググってみると、福岡城の北東の博多湾に面した所にあった城のようです。
黒田長政は最初はこの名島城を居城とし、福岡城を築城してから移ったのですね。
数回引っ越してココにきた門なのですね。

江戸時代より前に建てられた門です。

よく残ってたな～～

つづく