8日間で福岡県を巡ってみました。⑬大宰府政庁跡へ。

2025/06/13 - 2025/06/20

太宰府駅からバスに乗って、大宰府政庁跡に行ってみました。
弥生時代から玄海灘沿岸は、朝鮮半島をはじめとした大陸との行き来があった場所でした。
大和朝廷の時代に、大陸に向けて外交及び軍事の拠点がココにつくられました。そして、701年の大宝律令によって正式な政府機関として「大宰府」がつくられています。
外交や防衛などの国家機能を持ち、平安時代にはかなりの権限を持ち、外国からの使節を迎えたり、そして日本から外国へと使節を送り出すという対外交渉の窓口として、重要な機能を持つ役所になっていきました。
京都で右大臣まで上り詰めた菅原道真が、藤原時平に無実の罪を着せられて901年に左遷されてやってきたのがこの大宰府です。
前日に福岡城で見た鴻臚館は、中国の王朝や朝鮮半島からの海外使節を接待するための迎賓館でしたが、組織上この大宰府の組織の中でした。
941年には、藤原純友の乱で府庁は一度焼失したようです。その後再建されますが、鎌倉時代になり鎌倉幕府の成立と共にこの大宰府はその役目を終えました。
昭和43年(1968年)から学術調査、発掘作業が長年に渡り行われています。

エリア 太宰府(福岡)

太宰府天満宮を訪れたシニア夫婦は、山道を通って太宰府駅まで戻ってきました。

ココからバスに乗って大宰府政庁跡に向かいます。

ここから博多駅行のバスに乗ります。
インバウンドの方が半分ぐらい。
それも韓国の方が多いですね。
皆さん、大きな荷物ですね。

満席です。

２駅約５分の乗車で大宰府政庁跡で下車。
降りたのは私たちシニア夫婦だけ。

ここにかつて大宰府政庁があったのですね。

大宰府展示館は月曜の為お休みです。

入場は無料です。

広～～い広場のようですが、ココに過去、大宰府政庁があったのですね。

過去と言うのは、７世紀後半から奈良時代にかけて。

九州は大陸と近かったため、ココで政治外交を担う、大宰府政庁が築かれました。

当時の地方最大の役所です。
外光と軍事が主な任務でした。

ココでは長年に渡り発掘調査が行われており、出土品は大宰府展示館に展示されているのですが、この日は月曜で休館。
残念。

発掘調査の結果、このような建物の基礎がたくさん出てきました。

それぞれ、何の建物であったのか、表記があります。

広いですね～～
面積は約25万4000平方メートル、
と言ってもなんだかわかりませんが、甲子園の約6.4倍です。

背後に見えるのは、四王寺山。
この山に朝廷が大宰府を護るために築城した、大野城がありました。

奥まで行ってみましょう。

この広い所に私たち2人以外、誰もいません。

ここに正殿があったそうです。
礎石が見えますね。

これがココにあったであろう、正殿の復元図です。

その跡地に碑が建ってます。

礎石が点在しています。

平安時代に設置された礎石かな～？
もっと前かな～？

広いの跡をプラプラ。

様々建物があったようで、所々に礎石が残っています。

広いな～～

横に小川が流れていました。

梅の実が落ちてます。
近くに梅に気があるのですね。

護岸も昔のままではないですが、昔のように復元しているのかな？

ココにもいくつか建物があったのですね。

飛鳥時代から平安時代、多くの海外の使節団がココを訪れていたのですね。
ロマンがあるな～

多くの政庁の建物が並び、奥の山にはお城があったことを想像します。

ここが大宰府政庁の南門があった所です。

南門のCGによる復元予想図です。
朱塗りの楼門で、8世紀初頭に建てられました。
藤原純友の乱で焼失していますが、その後再建されています。

これが大宰府跡の全図です。
ぐる～っと歩いてきました。
甲子園の約6.4倍です。
約25万4000平方メートルと広いですね～

大宰府跡を出て、大牟田線の都府楼前駅に向かう途中、鳥居と常夜灯が、、、

ココは日田街道と太宰府天満宮の参詣道の分岐点です。
この石鳥居も、福岡側から訪れる参詣者が最初にくぐる鳥居になるのですね。

昔の家が残ってます。

太宰府政町跡から歩いて15分。

大牟田線の都府楼前駅にやってきました。

ホームに入りました。

西鉄の大牟田線の都府楼前駅です。

これに乗って天神に戻りましょう。

つづく