2024/02/10 - 2024/02/10
988位(同エリア2537件中)
関連タグ
SRさん
この旅行記のスケジュール
2024/02/10
-
電車での移動
札幌(7:45)→小樽(8:35)函館本線・小樽行
-
バスでの移動
中央通(10:03)→おたる水族館(10:21)10おたる水族館線
-
バスでの移動
祝津(12:25)→総合博物館(12:32)10おたる水族館線
-
電車での移動
小樽(15:23)→南小樽(15:26)函館本線・苫小牧行
もっと見る
閉じる
この旅行記スケジュールを元に
初の北海道4日目は、小樽へ。
そこから北へ行き、かつて鰊漁で賑わった祝津へ。
そして夜は「雪あかりの路」、春節と重った初日の様子は・・・。
PR
-
朝の札幌駅へ。今回、地上の姿は見ないまま。
札幌駅 駅
-
「麺鉄」に登場した札幌駅ホームの駅そばを食べるつもりが、思わず小樽行きの電車に乗ってしまった・・・
稲穂駅 駅
-
車窓から見た恵比須島。
-
旅行中に目にした、朝里の海で「群来」が見られた、という報道。
朝里駅 駅
-
群来とは、大量の鰊が産卵のために浜に押し寄せ、放精により海が白く濁る現象。そして海には、多くの水鳥の姿。
さらに遠くに見える白い突端の地、あれが祝津か・・・。 -
小樽駅へ到着。
JR小樽駅 駅
-
1903年(明治36年)に開業した駅舎は、国の登録有形文化財。
-
イチオシ
氷の張った古い駅舎、この旅情。
-
駅名標も古い。
-
2012年「ノスタルジック・モダン」をテーマとして駅舎の改修工事が行われた。
-
そのレトロなコンコースと、二階左手はかつての駅長室。
-
かつては列車の到着を街に知らせるために鳴らされていた「むかい鐘」
-
登録有形文化財指定によって、余計な看板などが取り払われ、往時の姿を取り戻した。
-
三角市場を歩き・・
三角市場 お土産屋・直売所・特産品
-
中央市場へ・・ラーメンは、未だ開いていなかった。
小樽中央市場 市場・商店街
-
かつて小樽の魚介類を籠に背負い、列車に乗り込んで内陸部へ行商に出た「ガンガン部隊」と呼ばれた女性たちがいた。
-
昔の自転車
-
レトロな昭和の家を再現
-
ちゃぶ台
-
これまた凄いつらら。
-
道の脇に積まれた雪の量たるや。
-
そのまま運河方向へ歩くと、レトロな建物が。
-
立派な石造りの倉庫
-
旧磯野支店倉庫、現在「ISO」というイタリアンに。
ISO グルメ・レストラン
-
向かいにも古い建物群が。
-
旧小樽倉庫の裏手。
-
そばさえ食べるところがない・・・と雪の中を彷徨っていたら、突然「コメダ珈琲」を発見し狂喜。
モーニング ¥500 -
そこはもう観光地、小樽運河だった。
-
イチオシ
雪に凍る運河沿いの風景、息を呑むほどの美しさ。
-
まさに一幅の絵画のよう。
-
駅方向へ少し戻り、バスに乗って終点の「おたる水族館」へ。
おたる水族館 動物園・水族館
-
外国人観光客と一緒に、水族館の入口まで階段を登ってみる。
-
ここが「祝津」・・・北の漁村集落。
-
駅そばを食べなかったおかげで、予定よりも早い到着。
ならば、今この先の道を目指す・・・この先に、バスはない。 -
ダイビングしたくなる新雪。
-
ところどころ凍結した雪の坂道を、慎重に登る。
それでも、すれ違う外国人観光客もちらほらいた。 -
「忍路高島およびもないが せめて歌棄礒谷まで」
北海道民謡「江差追分」の一節。
積丹から鰊漁で栄えた小樽へ出稼ぎへ出る男を、見送る女。
しかし途中にある神威岬は、当時は女人禁制のアイヌの聖地。
忍路高島までは行けないが、せめて歌棄礒谷までは見送りたい・・・。 -
「北海浜節」
「春は春 ソーラン ヤン衆の声も 遠く呼ぶ呼ぶ 黄金の波は~」
鰊漁に出るヤン衆(主に東北や北陸などからの出稼ぎ者)の心意気を歌ったものと言われている。
鰊の別名は「春告魚」、春は鰊漁の季節であった。 -
この展望台から見える景色が、素晴らしい。
岬の突端にある、紅白の日和山灯台。そして、かつての鰊漁の富で建てられた「にしん御殿」。祝津パノラマ展望台 名所・史跡
-
イチオシ
この瞬間のために、旅をしてきた・・・。
-
冬の海に浮かぶ白い岬、まさに絶景。
-
あの岩の上にいる無数の白いものは、ウミネコか。
「海猫(ゴメ)が鳴くから ニシンが来ると 赤い筒袖の ヤン衆がさわぐ」は、「石狩挽歌」の一節。
鰊の群れを追って集まるウミネコ。すると、稼ぎ時を悟ったヤン衆が騒ぐ。
そしてこの日は「群来」が来たことから、産卵に押し寄せた鰊を追ってウミネコが来たのかもしれなかった。 -
鰊漁の最盛期、今では信じられないことに、9割は大釜で茹で、油を搾って鰊粕とし、肥やしとして北前船で西国へ送られて、例えば伊予の蜜柑畑に撒かれたりした。
その他に、鰊の卵「カズノコ」が上方で贈答用として珍重され、また内臓や骨を取り除いて干した「身欠き鰊」も、北前船に乗って京都で「にしんそば」になった。 -
しかし「石狩挽歌」に「あれからニシンは どこへ行ったやら」と歌われるように、鰊漁も昭和30年代にはパタリと途絶えてしまった。
作詞はなかにし礼氏。兄が一山当てようと鰊漁に出かけるも欲を出して多額の負債を背負い、なかにし氏が歌詞の翻訳などをして肩代わりをしていたらしい・・・。 -
自然な雪解け水が美しい。
-
ここは、祝津の漁師の家が営む「青塚食堂」。
民宿 青塚食堂 グルメ・レストラン
-
現在では、2003年から稚魚の放流を続けたことなどによって、ここ10年は再び群来がみられるほどに回復している。
・・・というわけで、早速その鰊を食べてみることに。 -
「特大にしん焼き定食」
これで、行こう・・・
オスとメスは選べないようなので、白子とカズノコ、ともに二分の一。 -
自家製のイカの塩辛、自家製の松前漬け、たくあん。
帆立の味噌汁は、貝殻三枚重ね・・・これぞ漁村の定食。 -
そして、丸ごと焼かれた鰊。身のうまさは言うまでもなく、意外にさっぱりしているな、という印象。
-
そして、メスだった。ということは・・・。
-
少し醤油をたらして・・・これが本当の「カズノコご飯」。
特大にしん焼き定食 ¥1,650 -
イチオシ
この景色に映える「にしん御殿」
1897年(明治30年)積丹に7年がかりで建てられ、1958年(昭和33年)ここへ移築された。
当時は120人もの漁夫が、親方とともに生活していたと言われる。
惜しくも大雨による土砂崩れの影響で、立ち入ることが出来なかった。小樽市鰊御殿 名所・史跡
-
イチオシ
積もる雪と港が美しい。
-
旧白鳥家番屋
旧白鳥家番屋 名所・史跡
-
往時の漁家。まさに、ヤン衆と彼らを束ねる主人が共に寝起きしていたような番屋である。
-
大勢の気の荒いヤン衆を束ねる親方には、それに相応しい威厳や人格が求められていた・・・中には、一つ90キロ以上もある粕玉を一人で持ち上げる剛の者もいたとか・・・その辺りは、後で行く「小樽市総合博物館 運河館」に、色々書いてあった。
-
雪の漁港に、なんとも言えない凛とした風情を感じる。
-
荒涼とした海と空。
-
寒空にウミネコが舞う。
-
この足跡は・・・?
-
バスで「小樽市総合博物館」へ。ここは旧小樽交通記念館であり、鉄道に関する展示が多い。
小樽市総合博物館 美術館・博物館
-
売店には珍しいものが・・・。
-
カットレールの展示。小樽は北海道最初の鉄道「官営幌内鉄道」が敷かれた地でもある。
-
国鉄7100形蒸気機関車「しづか」
官営幌内鉄道の開業にあたり、アメリカから輸入された蒸気機関車のうちの一台。
1885年に製造された「しづか」はそのうちの6台目で、「義経」「弁慶」とともに鉄道記念物として保存されている。 -
昔は、線路を肩に担いで敷いていたのよ・・・。
-
高架も、人力で持ち上げ・・・。
-
もちろん、トンネルも手掘り。
-
貨物船に貨車から石炭を積み込んでいた手宮高架桟橋。よく見るとすべり台状の設備も見える。1911年(明治44年)竣工し、1944年(昭和19年)まで稼働した。
そして「夕張丸」は・・・。
昭和5年竣工。
16年、給炭船として徴用。
17年、ティモール島クパンにてオランダ軍機の空襲により沈没。 -
しづか号を2階から。
台湾人の親子が、熱心に写真を撮っていて微笑ましかった。 -
2階の一室に、コレクターが集めたという膨大なコレクションが。
-
ドイツ・メルクリン社製の鉄道模型。
分かる人には、めっちゃ刺さるんだろうなあ・・・。 -
企画展「収蔵資料展ーコレクターが遺した鉄道史」は
2024年3月31日まで。 -
野外展示へ行くと、既に雪がパラつき始めていた・・・。
-
この後、手宮線の線路跡を歩いて運河方面に戻るつもりだった・・・が、甘かった。
そもそも雪国では、多くの人が通って踏み固められるか除雪されるかしない限り、そこに道などないのだ・・・。 -
降りしきる雪の中を歩き、運河に辿り着いた頃にはすっかり消耗していた。
旧北海製罐倉庫(株) 名所・史跡
-
しかしその中で見たものは、精力的に準備をする「雪あかりの路」スタッフの姿。とくに、韓国人とみられるスタッフの姿が目立った。
それにしても初日からこの天候・・・単純に、尊敬する。 -
逃げ込むように小樽市観光物産プラザへ。
小樽市観光物産プラザ(運河プラザ) 名所・史跡
-
ああ窓の雪。
-
ちょっと甘いものを食べたいと思いサブレを。
マロンコロン ¥250 -
「総合博物館 運河館」を見た後、来た道を戻り小樽駅へ。
-
宿の最寄りである南小樽駅へ。
南小樽駅 駅
-
北海道新幹線、小樽には「新小樽駅」が建設される予定。
-
人ひとり通れるくらい、辛うじて除雪された道。
ここを登りきれば、今日の宿・・・。 -
Little Barrel
100年前の整形外科医院を改装したゲストハウス。Little Barrel 宿・ホテル
-
チェックイン・・・やや、使用人感があるのはともかく。
ここはドミトリーなので、機先を制して早めにランドリーを済ませてしまう。今日が旅の4日目、残りの日程が3日なので、この一回限りで済む筈。
そしてその間に、今夜もう一度出かけるかどうかを決めなければ・・・。 -
結局、出かけることにした。
「雪あかりの路」に合わせて小樽に来て、見ないで寝るというわけにもいかず・・・。堺町交差点 (メルヘン交差点) 名所・史跡
-
とはいえ、雪の降りしきる夜に運河までもう一往復するのも、流石にどうかと・・・。本音は宿で休みたかったところ。
-
この日は春節、そして3連休の初日ともあって、この雪にも関わらず多い人出。
小樽 大正硝子館 (とんぼ玉館) 専門店
-
少しでも雪に当たりたくないと思い、小樽出抜小路へ。
小樽出抜小路 名所・史跡
-
まるで演歌の世界。
-
雪に埋もれる・・・
-
石炭から石油へ、鰊粕から化学肥料へ・・・。
高度成長から取り残されるように衰退し、観光都市へとシフトしていった小樽。
その美しい街並みにこの夜、手作りの明かりが灯される。小樽運河 名所・史跡
-
雪の中で灯る、美しいスノーキャンドル。
小樽雪あかりの路 イルミネーション
-
そこにあるのは、氷に咲く花。
-
1999年から始まった市民のイベント。
その名は、伊藤整の詩集『雪明りの路』から。
そこに詠われる、吹雪が去った後の「しづかな青い雪明り」
今夜の雪は、その世界観において必要だったか・・・。 -
元は漁具だったガラスの浮き玉と蝋燭による、一つ一つ手作りの明かりで、かつて小樽の繁栄の象徴だった運河や線路跡が照らされる。
-
雪の日に、埋もれていては見えなかった雪道の明るさ。
-
とりあえず、運河はここまで。
-
帰りは、旧手宮線跡を。
旧手宮線跡 名所・史跡
-
人が灯す明かりの、温かみ。
-
温かくもあり、また力強くもある。
-
バーナーの火で蝋燭を着火。この天候の中で展示物を維持されているスタッフの方々には、本当に頭が下がる。
-
そして、雪が止む・・・。
-
その歌声に、大勢の人が足を止める。
・・・今日の天候、空気読みすぎ? -
世界中から大勢の人が、この雪あかりの路に集まるのも納得。
-
日本ならではの美意識と、雪国の美しさの融合。
-
手宮線跡、終わり。
後は宿へ戻りつつ、どこか食べる所を探そう・・・。 -
北の盛り場を歩きたくて、稲荷小路へ。
-
嵐山新地を通り・・・。
-
知らない街で、一人で盛り場に入って行くのも勇気が要る。
-
冬の北海道を旅するために、ワークマンの「ケベックNEO」を履いてきた。
この選択は、この日に限れば最適解だったかも。
おかげでこの旅行中、足が寒いと感じたことは一度もなかった。逆はあるけど(笑) -
焼肉、焼き鳥、中華・・・うーんこの店が最後か・・・いや、今は中華でもないんだよな・・・と、結局素通り。
-
仕方ない、結局コンビニかとほほ・・・と思っていたら、本当に最後のそば屋が。
蕎麦!今朝、食べられなかった駅そば。この巡り合わせはいける・・・。 -
吸い込まれるように中へ・・そして、熱燗を注文。
初めての熱燗。最初は、上手い人にやってもらわないと正解が分からない。
寒暖差にレンズが曇り、サービスでいただいたキャラブキをつまみ、熱い日本酒が沁み渡る。手打ちそば工房 経塚 グルメ・レストラン
-
熱燗で温まったところへ、肉そばをほおばる・・・煮たネギと、切ったネギを分けて出してくれる所が、イイ・・・。
ご夫婦の温かみと誠実さが伝わってくる、居心地の良いそば屋。ちょっとの場末感。最後に良いお店に巡り会えた・・・。
肉そば ¥880
熱燗 ¥500 -
雪国の厳しい自然に立ち向かう人間の営みと、暖かさを「さっぽろ雪まつり」とは別の方法で表した「雪あかりの路」。
身も心も堪能した小樽の夜・・・さっさと入って、早く温まろう・・・。Little Barrel 宿・ホテル
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったホテル
この旅行で行ったスポット
もっと見る
この旅行で行ったグルメ・レストラン
小樽(北海道) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 冬・北海道
0
117