2011/08/08 - 2011/08/08
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さっくんさん
今回は、自宅から最短距離の旅を紹介します。私の家の前を鶴見川が流れています。いったいこの川は何処から流れ、何処に行きつくのだろうか?そう思い調べて見ると、町田市の郊外から流れている模様。そう遠くないじゃないですか!そして全長はフルマラソンとほぼ同じ距離。って事は丸一日あれば歩ける距離です。思い立ったら吉日。私は町田の郊外にあると言う鶴見川の源流を目指しました。忘れ物しても構いません。途中で自宅の前を通り過ぎるから(笑)
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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鶴見川は私の家に隣接している事から、毎日の通勤に留まらず、仕事上でも何度も訪れる事となった、私にとって思い入れの強い川です。友人は冗談で言います。
「もしこの川にもう少し水量があれば、カヌーでも買った方が通勤楽なんじゃね?」
本当そう考えた事もある鶴見川。何処から流れてきて何処へ注ぐのだろう?
そんな疑問をある日抱きました。それがこの旅の始まりです。 -
鶴見川の源流は東京都町田市上小山田町にあります。東京とは言え、周囲は東京とは思えない谷戸の長閑な風景が広がります。
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鶴見川は東京都町田市から神奈川県川崎市、横浜市を流れ、流域の形が動物のバクに似ている事からバクがマスコットキャラとなっています。
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流域内人口は約118万人。流域内人口密度は全国109水系中第一位となっています。(多摩川の方が高い様に感じていましたが…)
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水源池こそこんな感じですが、流れに沿えばすぐに町田市の住宅街が密集し、その後も絶えず川崎市、、横浜市のベッドタウンを流れているので、少子高齢化の昨今とは言え、人口は増える傾向にあります。
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そんな人口密度の高い地域を流れる為、以前から水質調査では全国のワーストトップ3をいったりきたりしていますが、それでも以前よりはかなり改善されたと思います
。 -
水源池を出ると小川は通り沿いを流れます。最早町田市の住宅地が周りを囲みます。
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上流部では鴨は勿論、鷺や鵜も飛来する事から、ある程度の魚類も豊富に生息しているのでしょう。
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面白いのは鵜がいるところ、必ず寄り添う様に鷺もいるのです。鵜は水に潜れる優秀なダイバーである一方、鷺は潜る事が出来ないので、鵜に魚がいる場所を探させて、お零れを狙っているのでしょう。鵜にとってみれば、正に鷺は詐欺みたいなものでしょう。
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嘗てはかなりの暴れ川だった様で、川は両岸ともガッチリとガードされています。
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川は魚や鳥だけでは無く、人にとっても憩いの場です。河川の区域面積あたりの利用者数の数では十勝川に次いで多いと言います。
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特筆する事は源流から河口まで、ほぼ全域で河川の両岸の歩道がきっちり整備され、特に横浜市に入ると、大通りが川を跨ぐ箇所にはアンダーパスが設けられ、人や自転車が信号を経由する事無く川沿いを進める様になっているポイントも多いです。
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そんな快適な歩道が整備されているので、川沿いを散歩する人やサイクリングを楽しむ人も多いです。でも全編歩き倒そうとしている人間は私ぐらいなものでしょう。
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私が、こんなバカげた企画を立ち上げた理由は先に述べた通りですが、それを後押しした理由もありました。
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それは、鶴見川の全長が42.5キロと言う事です。マラソンとほぼ同じ全長を持つ川だからです。フルマラソンと同じ距離を歩いてみるのも面白そうだなと思ったのです。
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鶴見川マラソンなんてあったら参加してみようかな?そう思える程河川敷の道は綺麗に整備されています。長さもバッチリです。
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私は早朝から歩き始め、河口に到着する頃は、丁度日没の時間帯でした。
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この距離を二時間ちょっとで走り抜けてしまうのだから、マラソンのトップランナーの凄さを感じました。
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間違ったのは季節です。よりによって一番熱い8月に決行してしまいました。もう汗だくです。
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でも、川沿いに咲く花や生き物が見れて、楽しい散歩となりました。
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鶴見川の名前の由来は二つの説があるそうです。
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鶴見川は下流で大きく蛇行します。川の流れが緩やかになる「瀞」と「周り・巡り」を意味する「ミ」が合わさり、変化して「ツルミ」となった説。
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その昔、鎌倉時代に(史料にも残る)源頼朝がこの地で鶴を放ったと言う伝説からこの名が着いたと言う二つの説です。
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歴史好きとしては後者を推したいですね。今私が歩いている場所を、頼朝も歩いていたと思うと、足が震えます。
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私は歩かないと脳が機能しないタイプなんです。家にいて考え事をしても何も働きません。歩いていると閃くんです。文章を書く場合も同じです。でも歩いていると文は書けません。閃いたものを必死で覚えます(笑)
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先述した通り、私の日常に寄り添う様に流れる川なので至る所で懐かしい記憶が甦ります。
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ああこの場所かぁ
あの時は楽しかったなぁ
とか
あの時は糞やったなぁとか(笑) -
鶴見川は残念ながら船が行き交う程の規模の川ではありません。
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と言うか、日本の川は国の規模からか急流が多いからか観光用を除いて、人々の足として河川を行き交う船は殆どありません。橋梁もしっかり行き届いているので渡し舟と言うのも観光用が殆どでしょう。
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だから、日本では川と言えば車窓から眺める風景の一つ程度の様なものなのかもしれません。
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でも大陸の、しかも大河がある様な場所だと川を行き交う船が、其処に暮らす人々の欠かせない交通手段となっていたり、渡し舟が必要不可欠な渡河手段となっている場合も数多くあります。
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川の流れに沿って旅をする事により、川の流れだけでは無く、人の流れ、歴史の流れまでも感じる事が出来る。十分川も旅の一つのテーマに成り得るのです。
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いや、と言うより川は人類にとって無くてはならないものでした。寄り添うなんて恐れ多い事。かの四大文明もそれぞれ大河の下に生まれたのです。いやこの四つの大河(正確には5つ)があったからこそ、人類に文明が産まれたのです。
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チグリス・ユーフラテス川に生まれたメソポタミヤ文明。ナイル川に生まれたエジプト文明。インダス川に生まれたインダス文明。そして黄河にうまれた黄河文明。
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そんな中でも川の重要性を犇々と感じるのはナイル川でしょう。カイロ、ルクソール、アスワン。エジプトで観光客が訪れる場所は全てナイル川沿いに位置しています。逆に言うとナイル川から離れてしまえば、この国では人は生きていけないのです。正にエジプトはナイルの賜物なのです。
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マリを旅した時も同様でした。現在はマリの首都となっているバマコから、双子都市としてマリ・ソンガイ帝国の二大都市として繁栄したジェンネから現在は訪れる事の出来なくなってしまったトンブクトゥ迄ずっとニジェール川が寄り添う様に流れていました。マリはニジェール川の賜物なのです。
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何も川沿いに拘る事はありませんが、時も場所も隔てて、同じ川に再会する事もあるかと思います。例えば東南アジアの母なる川メコン川。ラオス、タイ、ヴェトナムで再会を繰り返しました。
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東欧を旅した時、オーストリアとハンガリーのドナウ川沿いを旅しました。それから何年も経て訪れたバルカン半島の旅、セルビアのベオグラードでドナウ川と再会しました。こんなところで再会するとは思わなかったのでちょっとした感動を覚えました。
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只今JR横浜線の鴨井駅辺りを歩いています。鶴見川も中流域に入り川幅も広がり、流れも緩やかになりました。鶴見川は上流で小田急線鶴川駅を貫き、更に東急田園都市線市が尾駅を通過し、JR横浜線。鴨井駅あたりで流れを東に変え横浜線と暫く並走します。
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真夏の川沿いを歩くのに必需品はガリガリ君です。
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今回はガリガリ君専用かき氷機を用意しました。
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生き返りました!
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中流域の鴨井付近は川岸も幅広く残されています。これは一番川沿いの農道的な道、上部にはしっかりとしたサイクリングロードがあります。
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鶴見川は暴れ川と書きましたが、実際荒れる時は荒れる様です。日産スタジアムは急を要した時、ワザと水没させ周囲を守る役割もある様で、あまりに急に水が集まった為、準備が間に合わず駐車場の機会が水没し故障してしまった事もあります。
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新横浜付近を通過中です。相鉄、東急が乗り入れ、更なる発展があるかもしれません。それにしてもJR横浜線。運が良くないと乗り換えないと横浜まで行けないのこれ如何に?(特に外国人が横浜から新横浜に行きたい場合に混乱する(笑))
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新幹線が鶴見川を跨ぎます。乗車していると余りに一瞬過ぎて気づく事は無いでしょう。
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もう此処まで来ると下流域。河口まであと一歩なのですが、鶴見川は此処で大きくコの字に迂回します。思わず
「何でダヨ!」
と愚痴が零れます。 -
でもこの大きな迂回が「瀞み」と言う表現を産み、それが転化して「ツルミ」に変わったと言う説に繋がっていったのでしょう。
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続いて京浜東北線が鶴見川を渡ります。もうラストスパートです。川の名の同じ鶴見駅近辺だと思われます。
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この辺迄来ると川面を見れば、大きなクラゲが浮かんでいました。絶対飲みたくないけど、飲んだら薄っすら塩味なのでしょう。
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川幅も広がり、視界に高層ビルも見えてきました。もうすぐ傍に日本第二の都市横浜です。旅も終わりに近づいてきました。
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ゴールを目指してズンズン歩みを進めてきましたが、ゴールも直前になると、旅の終わりに感傷的になり、歩みの速度も緩まります。人生もそんなものなのかもしれません。私の人生もそろそろラストスパートなのでしょうか…。
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遂に横浜ベイブリッジが見えてきました。まさか鶴見川の河口で出逢う事になるとは思っても見なかったので感動です。ここら辺までくると京浜運河と一体となり、何処から何処迄が鶴見川で、何処から京浜運河なのか?何処を以て鶴見川の河口なのかは不明ですが、そのまま歩みを進めます。
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行けるところ迄歩みを進めれば、待ってましたとばかりの夕焼けの向こうに港みらいが見えて来たではあ~りませんか!ちょっと、いや、と~ても感動したぞ!
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自宅の前を流れる鶴見川を遡って、源流から再び引き返して丸一日かけて河口までやってきました。まさか港みらいが待ち構えているとは思いもしなかった。いや~カタルシス!
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日も暮れて空が青みを増していきます。もう足がパンパンです。源流から約42・5キロ。フルマラソンと同じ距離を炎天下、丸一日かけて歩き倒しました。次々と形を変える観覧車のイルミネーションが私の奮闘を労ってくれているかの様です。
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鶴見川が家のすぐ脇を流れている事から、今回の旅は旅先迄最短距離の旅と言っても良いかもしれません。
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家の前の鶴見川にお椀を浮かべ、それに乗って流れて来れば港みらいに来れるんですね!
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良い一日を過ごせました。
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それでは帰途に着こうかと思います。
最後迄ご覧になってくださり、ありがとうございました。
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