長篠・設楽原古戦場と古宮城跡を訪ねて

2023/09/02 - 2023/09/02

スケジュール作りに苦戦した長篠・設楽原古戦場の史跡めぐりから、続日本100名城に指定された古宮城跡を訪ねるバスの旅。果たして、この行程に勝利できるか！？

エリア 新城(愛知)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 4.0
• 交通: 2.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 高速・路線バス JRローカル 私鉄
• 旅行の手配内容: 個別手配

早朝に近鉄特急ひのとりで名古屋へ。地下鉄東山線に乗って終点の藤が丘まで向かいます。名古屋で勤務していたときによく乗ったな～懐かしい。

藤が丘からはリニモも接続し、駅周辺にも商業施設が多くて賑やかです。ここからどうするかというと、奥三河へ行く高速バスに乗るんです。

藤が丘駅 駅

この高速バスが今回のポイントで、名古屋→豊橋→新城となると、飯田線の本数が少ないので制約が大きいのですが、藤が丘から一本で三河東郷まで来れてしまうのですよ。

三河東郷駅 駅

三河東郷駅からすぐに長篠・設楽原古戦場の散策コースを楽しむことができます。

散策コース、最初に首洗池に立ち寄りました。織田・徳川の連合軍と武田勝頼が戦った長篠の戦いで、戦死者の首を洗ったという言い伝えがあります。

今ではたくさんの蓮が咲いて綺麗ですが・・・伝説通りなら怖いですね。

いろはかるたの「く」、怖いっすね・・・

近くには、戦いで徳川軍を迎え撃ちした武将のお墓があります。

古墳のような場所があり、長篠の戦いの戦死者を埋葬したとされる信玄塚です。小塚には徳川・連合軍が埋葬されているそうです。

信玄塚 名所・史跡

百日紅が咲く大塚には武田軍を弔ったといわれています。

信玄塚 名所・史跡

設楽原歴史資料館の前には、この地を拠点にしていた旗本・設楽氏の三男として生まれた、幕臣・岩瀬忠震の銅像があります

設楽原歴史資料館 美術館・博物館

柳田前激戦地跡。設楽原で滝川一益が率いる織田軍の鉄砲隊と武田軍が激戦を繰り広げた場所です。

長篠・設楽原の合戦屏風絵が展示されていました。鉄砲が用いられた大規模な戦いだったということが分かります。

武田軍の騎馬隊に対抗するため、信長が考え出した馬防柵が再現されています。

馬防柵 名所・史跡

甲斐武田氏の家臣であった土屋昌次は戦いで一隊を率いたが、織田軍の鉄砲隊の前に敗れたという。

馬防柵 名所・史跡

今では田んぼが広がるのどかな風景ですが、ここで戦いが行われた光景を思い浮かべてみましょう。織田・徳川軍と武田軍は8時間という激戦を繰り広げ、鉄砲と馬防柵を活用した前者に軍配が上がったのです。

馬防柵 名所・史跡

連吾川が流れ、昔はでこぼこの地形だったとされ、騎馬戦には不向きだったようです。

馬防柵 名所・史跡

戦国時代に思いを馳せながら、富永地区を目指します。

途中には長篠・設楽原決戦場の碑がありました。1575年、徳川家康が拠点とした長篠城を武田勝頼が攻めた長篠の戦いの決戦地です。

長篠 設楽原決戦場跡 名所・史跡

豊鉄バスの営業所がある、新城富永というバス停にやってきました。ここから新城市のSバスに乗って作手まで向かいます。

終点の１つ手前、鴨ヶ谷口で下車しました。作手を結ぶ昼間の便は2本。それもそのはず、この路線は550mという標高差を登るのです。

歩いて２～３分のところに白鳥神社があります。

村社として創建された小さな神社です。

そして、ここに来た目的はこの看板の通り。境内には古宮城跡に続く石段があります。

古宮城跡 名所・史跡

石段の先に、はっきり形が分かる堀がありました。

古宮城跡 名所・史跡

城内に進んでいきます。険しそうだな～

古宮城跡 名所・史跡

枡形虎口。古宮城の遺構は昔と大きく変わらない状態で残っています。

古宮城跡 名所・史跡

古宮城は1571年、三河に侵攻するため武田信玄が美濃守・馬場信春に命じて築城した山城です。

古宮城跡 名所・史跡

土塁と大ヒノキで造られた虎口。おそらく古宮城しか見られない遺構でしょう。

古宮城跡 名所・史跡

虎口の近くには樹齢600年の大ヒノキがあります。

古宮城跡 名所・史跡

土の城なので建物はありませんが、天守閣の城とはまた違うロマンがありますね～

古宮城跡 名所・史跡

大規模な土塁が多く残っています。

古宮城跡 名所・史跡

急な斜面を下りていきます。杉が立ち並ぶ景観が凄いな～

古宮城跡 名所・史跡

曲輪。この杉は当時から生えていたのかな・・・これだけでも攻めにくいのに、土塁もたくさんあって、まさに自然の要害ですね。

古宮城跡 名所・史跡

本格的な山城。続日本100名城は天守閣がない山城が多いですが、遺構は良いものが残っている。古宮城はその中でもトップクラスではないでしょうか。

古宮城跡 名所・史跡

武田信玄の死後、奥平氏が徳川側につくと武田軍はそれを追い、その隙に徳川軍から攻撃を受け古宮城は廃城になりました。

古宮城跡 名所・史跡

西地区の主郭。古宮城は西曲輪・主郭・東曲輪と大きく３つの地区に分かれ、かなり規模が大きな城跡なのです。

古宮城跡 名所・史跡

土で造られた橋、土橋。いざとなったらここを崩壊させたのでしょう。

古宮城跡 名所・史跡

これが古宮城の見どころ、大堀切です。ここを登るのも難しいし、通ったら集中攻撃されますよね。

古宮城跡 名所・史跡

主郭。それらしい遺構は見られませんでしたが建物とかあったのかな？

古宮城跡 名所・史跡

古宮城跡はじっくり見ていると結構時間がかかりました。白鳥神社へ戻ってきましたが、帰りのバスまでかなり時間があるので、ここから道の駅まで歩いていってみましょう。

田んぼが続く、のどかな道を歩いていきます。

道の駅の近くに亀山城跡があります。武田信玄に仕えていた奥平氏の居城でした。

亀山城跡 名所・史跡

道の駅・つくで手作り村に着きました。いや～暑かった。

道の駅 つくで手作り村 道の駅

食堂で作手の野菜を使ったトマトハンバーグ定食をいただきました。いっぱい歩いたので美味しかったです！

道の駅 つくで手作り村 道の駅

食後はトマトのソフトクリームで締め。これは美味し。

道の駅 つくで手作り村 道の駅

道の駅からバスに乗って、JR新城駅の近くまで戻ります。

久々の飯田線に乗ります。本長篠までは豊橋への通勤・通学に利用されるため、１時間に１本以上運転されています。

新城駅 駅

2両の電車で運転されますが、豊橋に近づくにつれて車内は賑やかになっていきます。

新城駅 駅

この先、まだ40分ほど電車に乗りますので、夕食もとっておきます。カレーうどんが食べられる玉川さんへ。

玉川 豊橋広小路本店 グルメ・レストラン

カレーうどんとミニ海鮮丼のセットをいただきました。これで1780円なのでお得ですね、満たされました。。

玉川 豊橋広小路本店 グルメ・レストラン

豊橋から東海道線に乗って、浜松まで移動。今夜は浜松市内で宿泊します。

浜松駅 駅