（僕を除く）みんなで新幹線「かもめ」初体験【みんなの九州きっぷで鉄旅再開！その８の2】

2023/06/04 - 2023/06/04

　復活！ みんなの九州きっぷの旅。２日目の今日は、長崎方面へと照準を合わせました。
　長崎に着いた我々親子６人は、ココウォークで一休み。帰路は、僕以外ははじめての西九州新幹線「かもめ」に乗り、ビューンと帰りました。

エリア 長崎市(長崎)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ショッピング: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 新幹線 JR特急 JRローカル 私鉄
• 旅行の手配内容: 個別手配

　西九州新幹線が開業した後も、長崎駅前の整備工事は進みます。

長崎駅 (長崎県) 駅

　長崎駅のもう一つのシンボルとも言っていい存在だったペデストリアンデッキは、撤去に向けて数日前に閉鎖されました。２代前の三角屋根の駅舎をデッキから眺めたことを思い出します。

アミュプラザ長崎 ショッピングモール

　デッキがなくなった代わりに、路面電車の乗り場へはエレベータが整備されました。最新式の低床車両も姿を見せ、長崎は着々と変わりつつあります。
　相変わらず大混雑の路面電車で、浦上駅方面へと向かいました。長崎では唯一、路面電車だけ障害２種・療育B種の「付添人」の半額割引があり、ありがたく恩恵に預かりました。

長崎電気軌道/長崎の路面電車 乗り物

　茂里町電停で下車して、みらい長崎ココウォークにやってきました。都心型の高層ショッピングセンターで、長崎バスの経営というのがユニーク。
　１階には市内バスのバスセンターがあり、私鉄のターミナル駅的なポジションです。高松でいえば瓦町フラッグ、松山で言えば いよてつ髙島屋な存在感があります。

みらい長崎ココウォーク ショッピングモール

　一気に５階へ上がりました。エレベータを降りると、いきなりオシャレな書店ゾーンに放り出されてしまい、子どもたちに静かにするよう声を上げる大人たち。

　同じフロアから、屋上観覧車に乗ることができます。大人５００円、子ども３００円です。

　なおゴンドラにエアコンがないため、ビルの壁面に風が遮られる前半は なかなか暑さになりました。高くなると、吹き抜ける風がそこそこ涼しかったです。
　以前、原爆投下の日に乗った時はあまりの暑さに汗だくになってしまいました。今は３３度を超えると、運休になることもあるとか。

　山の上までびっしりと住宅が連なる、長崎の街の形がよく分かるひと時でした。

　ココウォークに来たもう一つの目的が、ゲーセンにある長崎バスの運転台のモックアップだったのですが、いくら探しても見当たりません。ゲーセンの経営が入れ替わった時に、なくなってしまったみたい。
　そんな昔の話は知りませーんとばかりに、子どもたちはゲームに夢中。こんなん久留米でも遊べるやん！ と大人たちは苦笑いですが、いい気分転換になったみたいです。

　思いの他時間が余ってしましました。
　また大混雑の路面電車に乗るのもしんどいし、「ふたつ星」の車内から見た長崎の普通列車に乗ったことがないと言うので、浦上駅まで歩いてきました。

浦上駅 駅

　西九州新幹線開業前は、長崎の副ターミナルとして全列車が停車していた浦上駅。立派な高架駅だけど、ぐっと寂しくなってしまいました。
　高架化時点で特急が来なくなることは決まっていたので、普通列車の長さ以上の部分のホームは仮設構造だったのも特徴。そして計画通り、撤去されていました。

　架線の設備こそ残っているものの、すでに電気は通っておらず、全列車がディーゼルカーによる運行に変わっています。
　電車廃止に備え増備されていた、黒い前面のYC１系がやって来ました。

　内装は豪華。ただほとんどがロングシートで、ハイブリッドの蓄電池スペースもあって なかなか座れない困った列車でもあります。
　車端部のみに残ったクロスシートに、今回はじめて座れました。この席に座れさえすれば、いい車両なんですけどね。

JR長崎本線 乗り物

　浦上～長崎駅間ではサッカースタジアムも建設中。市街地の狭い平地は様変わりです。

　わずか１駅の旅を終え、ふたたび長崎駅に戻って来ました。

　新幹線までどこかで一休みしたかったのですが、高架下の店はどこも満員！ 人の動きがすっかり戻っている上に、新幹線の開業効果もあるようで、ご同慶の至りではあります。
　おやつを食べたいタイミングではあるので、杏仁風ソフトクリームをテイクアウトして…

　適当に食べさせました。一番しんどいのは親たちです(笑)。

　ママへのお土産もゲット。さあ、久留米に帰るよ！

　新幹線ホームに上がり、昨秋（2022年）開業の最新の新幹線「かもめ」に対面です。目（ライト）周りがチャーミングで、いいデザインだと思います。
　昨秋の開業前に開かれた試乗会には、僕らと熊本の親子が当選していたのですが、台風のため中止に。僕はその後乗車する機会があったので、僕以外はみんなはじめての「かもめ」です。

西九州新幹線 乗り物

　JR九州の社長の手による、力強い「かもめ」の書。
　ところで「みんなの九州きっぷ」では、指定席に６回まで乗車可能。しかし武雄温泉で「かもめ」と「リレーかもめ」を乗り継ぐ場合は、１本の列車とみなし１回としてカウントします。

　そのことを知らなかったので、「かもめ」は自由席になりました。列に並んだおかげで、３列席をボックスでゲット。みんなで座れた！ と、結果的に子どもらには好評でした。
　明るい車内の雰囲気を楽しんでいれば、あっという間に武雄温泉へ。ワープのような体験で楽しくもあるけど、このまま新鳥栖まで走ってほしいものです。

　部分開業の新幹線なので、武雄温泉で在来線特急にリレー。乗り換え時間はわずか３分ですが、余裕は充分にあります。
　僕ら以外の２組は、先頭と最後尾で写真を撮っていました。やるなぁ。

武雄温泉駅 駅

　リレーかもめでは、ボックスシートを確保。３人以上なら追加料金なしで使える、お得な普通車指定席です。
　もう何度も「みん九」を使っている熊本の親子も、この設備は知らなかったとか。

特急 リレーかもめ 乗り物

　ネット予約もできないことから、空いていることが多い穴場の区画です。
　今日も他のボックスに乗客はおらず、大きなテーブルを囲んで和気あいあい。新鳥栖までの３３分を、楽しく過ごせました。

　新鳥栖駅では、大荷物を持った人も大勢下車して新幹線に乗り継いで行きました。
　その割に乗り換え動線が長く、特に下りでは何度も上り下りが生じるのが残念でなりません。

新鳥栖駅 駅

　西九州新幹線が全通すれば、新鳥栖駅での「新在乗り換え」も自然と解消します。早くその日が来てほしいです。

　「さくら」で一駅、久留米へ。そのまま熊本へ帰る親子を見送れば、めいっぱい特急に乗った２日間の旅は無事に終了です。
　またみんなで、こんな旅ができたらいいね！

新幹線 さくら N700系 (8両編成) 乗り物