３６ぷらす３を拝見！ソニック＆かもめ乗りくらべ 【みんなの九州きっぷで鉄旅再開！その３の２】

2020/11/22 - 2020/11/22

　３連休、職場の同期の親子とともに、門司港へダブル父子旅に旅立ちました。昼食の待ち時間が長かったので、滞在時間も残りわずかです。急げ！

エリア 門司・関門海峡(福岡)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 乳幼児連れ家族旅行
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 新幹線 JR特急 JRローカル

　大急ぎで、九州鉄道記念館に来てみました。列車が間近で見られるし、子ども向けのミニ鉄道公園もあるので、２歳児、３歳児にも楽しめるとの読みで、決して親父たちが楽しみたいわけではありません。
　ところが団体さんに重なり、ゲートは大行列。もう行列はヤだし、密も避けたい…残念ながら今回は、パスすることにしました。

九州鉄道記念館 美術館・博物館

　駅までの道の途中、駅のホームの方を見てみたら、おや国鉄色の気動車が！ 長崎の車両のはずだけど、臨時列車かしら？
　急いでみたものの、ちょうど出発していくところでした。残念！

門司港駅 駅

　しかし駅に戻ってみると、今度は「３６ぷらす３」の入線案内が流れてきました。１１月に運行開始したばかりの、新しい観光列車です。これも一度見てみたったんだ！

　黒い車体もつややかに、いにしえのホームへ「３６ぷらす３」が入線してきました。きれいだ… 「ななつ星」をはじめて見た時の衝撃を思い出します。

36ぷらす3 乗り物

　新車の「ななつ星」とは違って、「３６ぷらす３」は、在来線経由で博多～鹿児島間を結んだ特急「つばめ」の改造車。なのに負けない風格を漂わせています。
　デザイナーの水戸岡氏曰く、本当はデビュー時から黒に塗りたかったものの、営業サイドからＮＧがかかったのだそう。お似合いなのは、「あるべき姿」だからなのかもしれません。

　エンブレムも磨き込まれてます。

　2003年の九州新幹線部分開業で廃止されてしまったビュッフェが、今回復活したことに胸が熱くなります！ 当時、僕は小学６年生。大人な空間にどぎまぎしたことを思い出しました。
　往時よりグレードアップしたので、４０手前のおっちゃんも、どぎまぎしそう。

　ビュッフェ車だけでなく、イベントスペースを備えた「マルチカー」まで連結されています。とにかく空間の使い方が贅沢な列車です。

　ふんわりソファーの二人用半個室。のんびりできそうですね。
　食事とセットで万単位の料金にはなりますが、「ななつ星」よりはずっとお手頃。今のところ満席続きで、落ち着いたら乗ってみたいな。

　今日のとろろは、夢のような列車と並んでいる、国鉄時代からの４０年選手で門司港を離れます。
　２年前のダイヤ見直し大減便で、門司港まで入る昼間の普通電車は、１時間あたり２本に激減。折尾止まりは４両編成で、かなりの混雑になりました。

　小倉で降りたところ、アレ、なにか背中が軽い…あ、マザーズバックを網棚に乗せたままだ！大急ぎで我が子を抱いたままホームへ駆け降りたものの、虚しくドアは閉まった後でした。
　予定していたソニックで、バッグを追いかけることに。やや、鬼滅の刃ラッピングのソニックですやん。

小倉駅 (福岡県) 駅

　せっかく取っていたいた指定席を温める間もなく、黒崎で下車しました。ごめんよ、せわしなくて…

黒崎駅 駅

　小倉駅で見送ったばかりの４１５系電車と、ふたたびコンニチワ。マザーズバッグは。もとあった網棚で静かに待っててくれました。
　ちょっとした貴重品も入っていたので、戻ってきただけヨシとせねば。

　終点の折尾駅で下車すれば、次のソニックは30分後。雨で外にも行けないので、改良工事が進む折尾駅の様子を、つぶさに眺めてみました。
　廃止から２年近く経った筑豊本線の地上ホームは、草生してきました。新しい折尾駅舎は、この線路を塞ぐように建てられています。

折尾駅 駅

　駅の大改造に合わせて、駅前の再開発計画も進行中。川沿いに連なるなんとも味わい深い飲み屋街も、消えゆく運命と聞いています。

　さきほど乗ったソニック34号は、コロナ禍での需要急減で、減便となっていた列車です。３連休の予約が堅調ということで急きょ運行が決まり、急いで指定を取った列車だったのに…グスン。
　34号の自由席がガラガラだったので、後続の36号の指定席は取らなかったのですが、乗ってみれば思いの他混んでいて焦りました。４人向かい合わせにした席が１区画空いていたのは、奇跡に近いです。

　博多駅に到着して数分後、門司港駅でお別れしたはずの「３６ぷらす３」に再会しました。定期列車とはいえ、運行は週に１回なので、他の列車に道を譲りながらの鈍足特急ではあります。

博多駅 駅

　次の列車までは、３階のコンコースで一休み。ネスカフェのカフェが入っていて、子ども用チェアもあってくつろげる、お気に入りの場所です。
　僕はホットコーヒー、我が子はジュースとドーナッツというのが定番。もう夕方５時過ぎなので、食べ過ぎ注意です。

ネスカフェ 博多 グルメ・レストラン

　旅の相方親子は、絵本の時間。ええパパしとるやんけ。

　子ども同士、一緒に楽しく遊んでいる「風」な絵。

　博多からは、長崎行きの特急「かもめ」にちょっことだけ乗車しました。さきほどの「３６ぷらす３」の改造タネ車である、７８７系電車です。

特急 リレーかもめ 乗り物

　４号車のセミコンパートメントに乗りたくて、わざわざこの列車を選びました。今回みたいなグループ旅行にはうってつけ、しかも３人以上揃えば、追加料金は不要です。
　予想通り、折りたたみテーブルのギミックに、２歳児も３歳児も夢中でした。パタパタ音を立てたところで、他の乗客もいないので気楽です。いつか一緒に、長崎にも行ってみようね。

　新鳥栖で新幹線に乗り換え、久留米へ。こんな短区間で気軽に新幹線を使えるのも、乗り放題きっぷのうまみです。
　大阪からの直通列車にしては空いてて大助かりだったけど、ものの数分では座るだけ手間で、デッキで過ごしました。

新幹線 さくら N700系 (8両編成) 乗り物

　今回の旅の相方パパは、職場の同期でもあり、2012年～13年には８泊９日の年越し旅（http://smasaki.web.fc2.com/20121228/index.html）を敢行した旅仲間でもあります。
　あの頃は自由な独身貴族、いまはパパ業とお互い環境は変わったけど、違った形で共に旅できて、胸いっぱいな気分になりました。そして旅は、明日に続く～！

新鳥栖駅 駅