富山県砺波・南砺 前編「となみ夜高まつり」初日と木彫りの町 井波

2023/06/09 - 2023/06/11

2023JGC修行の30レグは砺波の夜高祭りを楽しむ旅です。JALの6600円セールで予約をしましたが、このセール、日曜は早朝便しか売る気がないとしか思えない状況だったので復路は6000マイルの特典航空券を取りました。そのため1レグのみの進展です。夜は富山県砺波地方で5～6月に行われる夜高祭りのハイライトを飾る「となみ夜高まつり」を楽しみつつ、日中は砺波・南砺各所を巡る旅行記になります。なお30レグ達成なのでJALのJGCクリスタル会員に到達しました

前半
羽田空港～小松空港～金沢駅～南砺市井波～城端麦酒～高岡～「となみ夜高まつり」1日目～高岡泊

後半
万葉線～ワイナリー「ドメーヌ・ボー」～棟方志功記念館「愛染苑」～ウイスキー蔵「三郎丸蒸留所」～「となみ夜高まつり」2日目～砺波泊～小松城址～小松空港～羽田空港

エリア 砺波(富山)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: JALグループ JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

今回の旅行記、昼は砺波・南砺地域を観光

夜は「となみ夜高まつり」を楽しむという時間有効活用旅行です

朝6時台ですが羽田で撮った唯一の写真がこれ。もう眠うて

羽田空港(東京国際空港) 空港

3週連続で小松空港に向かいます

やっと小松空港→JR小松駅→JR金沢駅という節約コンボが決まりました。空港から金沢駅行きのリムジンバスより500円近くお得

小松駅 駅

小松駅は北陸新幹線の延伸に伴って新幹線駅になるのでそれ相応の整備がされています。「Komatsu 九 (ナイン)フードエリア」が先行オープンしたばかりなのでちょっと覗いてみます

オープンしたばかりのセブンイレブンを物色。富山のご当地スナックのビーバーも売っています

お土産も充実

酒は菊姫や立山がありました

改札正面にある小松 KABULET（こまつカブーレ）

開業直後で雰囲気良き

こちらでは日本海倶楽部のビールが飲めます。時間は午前9時前。「もうビールは飲めるんですか？」と問う私に、「もちろんです」と店員さん。なんと心強い（なにが）

一瞬バイツェンを・・・と言いかけて名前に惹かれてアンバーラガーの「奥能登伝説」をいただきました。これで400円(税込)、最強のコスパ。泡を少なく入れてくれて感謝。

魯肉飯やTKGも楽しめます。地ビール+お代わり一回OKのTKGで1000円。最強の朝食。安すぎない・・・？（今回は素ビールですが）

惜しむらくはセブンイレブンで時間と使いすぎ、時間があまり無かったこと。慌ただしく金沢行の電車に乗り込みます

在来線で一路金沢に。ここも新幹線が開業したら三セクの「IRいしかわ鉄道」になってしまいます。大聖寺から敦賀側は「ハピラインふくい」という三セクが新設されます

本日の目的地は南砺市の「井波」。ですが金沢駅発のバスまで1時間弱あるので電車から見えた赤煉瓦の建物が連なっている場所に行ってみました

金沢市民芸術村 名所・史跡

大和紡績金沢工場のレンガ倉庫等を利用し、演劇・美術・音楽の芸術創造の場として整備されています

その後金沢駅に向かう途中で立ち寄った「平岡野神社」。調べたら「相武天皇の延暦20（西暦802)年に天台第４氏の座主泰範上人が勅命により北辺の鎮護として坂本の山王権現を勧請建立し」と大変由緒のある神社でした

平岡野神社 寺・神社・教会

バスの時間になったので井波に向かいます。バスには私とオーストラリアからの観光客夫婦他数人のみ。海外からの観光客が日本人ですら知らない人が多い井波にどうして行こうと思ったのか。バイタリティに感服します

今回は「殿さま街道フリーパス」を使います。有効期間2日間で金沢～南砺のバスが乗り放題＆レンタサイクル付きで1600円。往復をバスで移動し、現地ではレンタサイクルを借りる場合は絶対お得ですし、片道＆レンタサイクルでも少しお得。JR西日本のアプリ「tabiwa」でデジタルチケットとして購入

井波は木彫りの町。観光で井波に来た人は必ず訪問するであろう「井波別院瑞泉寺」に来ました

井波別院瑞泉寺 寺・神社・教会

拝観料は500円かかりますが、その価値はあります

井波別院瑞泉寺がある南砺市井波は2018年に「宮大工の鑿(のみ)一丁から生まれた木彫刻美術館・井波」として日本遺産に認定されました

見事な一本彫が並びます

瑞泉寺 式台門（勅使門／菊の門）。天皇の勅使参向の際に出入りに使われるため、門扉上部に菊の紋章があります

門の彫刻は拝領地大工で井波彫刻の元祖とされる北村七左衛門（番匠屋九代目）が彫ったとあり、井波彫刻の源流を示す名作の一つとされています

獅子の子落とし

井波別院瑞泉寺のすぐ隣にある井波城址。市の史跡。一向一揆勢が立て籠もった場所として知られています

確か本丸跡に建立されている井波八幡宮に参拝しつつ

井波八幡宮 寺・神社・教会

吽 狛犬。苔むし具合が素晴らしい

奉納されている薦被りは「三笑楽」と「満寿泉」それともう一つが破れていてわかりませんでした（*成）。このあたりで成がつく酒というと戦国武将である佐々成政から取った「成政」ですが、文字の順番が違うし・・・知っている方がいらっしゃたら教えてください

樹齢500年を超すともいわれている松島大杉（市指定天然記念物）。井波城のランドマークになっていたようです。ですがよく考えたら井波城があったのは400年以上前。その時は若造の杉だったような気もします

鯉のマンホール。｢川の中で元気に泳ぐ５尾の鯉を木彫りの欄間風にデザインした（南砺市ＨＰ)」とのこと

瑞泉寺門前町の町並み。木彫りの木槌とノミの音がそこかしこから聞こえることにより、環境省が認定する「残したい日本の音風景100選」にもなっています

瑞泉寺門前町の町並み(八日町通り) 名所・史跡

「鬼平犯科帳」「剣客商売」「仕掛け人 藤枝梅安」などの時代小説で有名な池波正太郎の池波正太郎ふれあい館。小説は読んでいませんがゴルゴ13の さいとうたかお氏が多くコミカライズしている印象があり私の中でもそのイメージです

池波正太郎ふれあい館 名所・史跡

池波正太郎の父方の先祖は井波大工の出身で、池波氏は生前に井波を6度も訪れ「いずれはこの地に住みたい」と言った。とあります

無料で無人な施設ですので、ふらっと立ち寄れます

次に訪れたのは「若駒酒造場」。富山で「駒」が付く酒というと「勝駒」が誰もの脳裏に浮かぶと思いますが（多分）、こちらは兄弟蔵といわれる若駒さん。勝駒の清都酒造に対し、若駒酒造場の看板には清都本家の文字が。確かに親戚

直売もやっています

純米生酒　若駒　にごりを購入

街並みの両側の商店には約30体の木彫りの猫がいます。

酒屋さんの上には酒を飲む猫の木彫り像

その後井波観光案内所で電動アシストのレンタサイクルを借りて移動。南砺市各所で乗り捨てができる便利なレンタサイクルですが、4時間まで1000円、一日1500円と結構高め。今回は前述の「殿さま街道フリーパス」にレンタサイクル料金が含まれています。

昼食に道の駅 井波に立ち寄り

道の駅 井波 道の駅

ここの名物は爆盛。爆盛カルビ丼をいただきました・・・が、別にここでなくては食べられないわけでもなく、10段ソフト（200円で通常の3倍盛りというコスパソフト）を食べればよかったかな。カルビ丼自体の味は良かったですが

道の駅の奥にある井波彫刻総合会館。瑞泉寺の半券で割引になります。ただ、案内等は無く自己申告しないといけないので注意。館内は基本撮影禁止。ルーブルやエルミタージュなどの世界的な美術館ですら撮影は禁じていないのに、こういうところは本当に残念

井波彫刻総合会館 美術館・博物館

その後自転車をこいで越中一宮 「高瀬神社」に

高瀬神社 寺・神社・教会

素晴らしい欄間

ただ、直前に神社自体が補修工事に入ってしまっていたため、覆いで全体像はほとんど見られませんでした

その後JR城端（じょうはな）駅を目指してサイクリング

城端駅でレンタサイクルを返却し、来たのは「城端麦酒」さん

ブルワリー外観

ここで飲むならワンパイント（大体500ml）500円

素晴らしすぎて涙ぐむ（大袈裟

ここでしか飲めない「俺の味2023」と「絹香」をいただきました。フルーツビールもあるので苦いのが苦手な方にもおすすめです。この景色を眺めながらのビール。最高

缶ビールも売っています

城端麦酒のすぐ脇にあった、今もこんこんと水が湧き出る洗濯場か野菜洗い場？っぽい場所に「陸軍省」と書いてある標がありました。ちょっと気になったので調べてみましたが、まさかこれが2日目の旅程に影響を与えることになるとは。湧き水は顔を洗わせていただきましたが素晴らしい水質でした

城端駅に向かい移動。途中にあったスーパーマーケットの「なんとセフレ（セーフティ＆フレッシュ）」に立ち寄り

城端駅に戻ってきました

城端駅 駅

駅の観光案内所でスナックを購入（50円/ひとつ）

富山周遊２dayパスを購入して移動します

結構な範囲が2日間乗り放題で大人1,520円。殿さま街道フリーパスと同じくJR西日本「tabiwa」でデジタルチケットとして購入

城端線で北上します

城端線終点（始発）の高岡に到着。ここ高岡はドラえもんの作者藤子 F 不二雄こと藤本弘氏の生まれ故郷。なのでドラえもん押し

ドラえもんの散歩道 名所・史跡

トラム（万葉線）も走っています

本日の宿はTravelers' house ROOTs。滞在時間は6時間ぐらいなので安い宿を選択。チェックイン可能時間の関係でチェックインするためだけに高岡に来ました

Travelers' house ROOTs 宿・ホテル

1泊3千円ちょっとで全国旅行支援対応なので実質500円ぐらい

設備は奇麗でコスパ高し

宿に荷物を置き、また城端線で南下してJR砺波駅へ。旅行一日目の〆になる「となみ夜高祭り」に来ました

砺波駅 駅

駅から祭り会場の間には出店屋台が大量

早速山車に遭遇

駅からほど近い通りでの祭りだからか人出はかなり多いと感じました

日もほぼ暮れ、行燈の明るさが映えます

先週行った「津沢夜高あんどん祭り」のように初日から行燈の突き合わせが行われるのと違い「となみ夜高祭り」一日目は行燈の出来栄えを競う行燈コンクールです

この地方の夜高の祭りは「田植えが終わり休みを取るという意味の「ヤスンゴト」（休んごと）といわれる習慣があり、砺波夜高祭りと小矢部市の津沢夜高あんどん祭、庄川観光祭など各地で行われる夜高祭は、神事と異なりこの時期に合わせ各地で五穀豊穣 、豊年満作を願う田祭りとして福野から伝わった」(Wikipedia)とあります

初日は大小行燈が審査員の前で次々パフォーマンスを繰り広げていきます

ド派手。でも個性的

審査が終わった行燈は通りに一列に鎮座

前回の旅行記にある津沢あんどん祭りでは初日から突き合わせを行っていたので行燈を近くでゆっくり見る余裕はありませんでしたが

砺波夜高祭りの1日目は

近くでゆっくり見ることができます

最初は初日はコンテストだけか・・とも思っていましたが

これはこれでよいものだと改めました

各行灯が趣向を凝らした工夫をしていてもう最高

ですが時間が来ましたので名残惜しいですが

23時の高岡行き最終電車に乗って高岡の宿に帰ります

旅行記を書いていて気が付いたのですが、行燈にQRコードが。温故知新？いいですね

では後編に続きます。後編の日中は予約をしてワイナリーとウイスキー蒸留所を訪問し、夜は夜高祭りのクライマックスです

では、ここまで読んでいただいた方々、感謝です。よければ後編も読んでやってください