富山県砺波・南砺 後編「となみ夜高まつり」2日目とワイナリー・ウイスキー蔵巡り

2023/06/09 - 2023/06/11

2023JGC修行の30レグ旅の後半です

前半
羽田空港～小松空港～金沢駅～南砺市井波～城端麦酒～高岡～「となみ夜高まつり」1日目～高岡泊～万葉線
https://4travel.jp/travelogue/11835794

後半（本旅行記）
ドメーヌ・ボー～方志功記念館「愛染苑」～三郎丸蒸留所～「となみ夜高まつり」2日目～砺波泊～小松城址～小松空港～羽田空港

エリア 砺波(富山)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 船 JALグループ JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: 楽天トラベル

富山県高岡市泊の翌朝。折角のフリー切符（富山周遊２dayパス）、何かに生かせないかと思案し

始発でトラム（万葉線）の終点である越ノ潟駅を目指します

何も調べていませんでしたが終点の越ノ潟駅に到着し、目の前には渡し船の発着場。船が出発直前だったので「乗りますか？」と言われて思わず「乗ります」と言ってしまい、時刻表を確認せずに乗船。無料の渡し船でした

景色は最高

5分ほどで対岸に着きます

ありがと～

日本海側最大の2層構造の斜張橋である新湊大橋

今日は南砺市のワイナリーに予約をしているのでこの辺りでの滞在可能時間は1時間弱。渡し舟に飛び乗った時はちゃんと戻れるかドキドキしていましたが

新湊大橋 名所・史跡

新湊大橋を渡って戻ることができることが分かったので一安心

車道の下を通って戻ります

橋から海王丸パークもよく見えます

海王岸壁に停泊していた海上保安庁の船「巡視船やひこ」

海王丸。時間がなかったので近くまではいきませんでした

海王丸 名所・史跡

中々趣のあるマンホール

海王丸駅から高岡駅に戻ります

海王丸駅 駅

万葉線高岡駅停留場にあったドラえもんポスト

ドラえもんポスト 名所・史跡

城端線福光駅からバス移動します。本数少なすぎ

福光駅 駅

そして見えてきたのは一面のブドウ畑

その中心には新興のワイナリー「Domaine Beau（ドメーヌ・ボー）」

Domaine Beau グルメ・レストラン

開設からまだ5～6年しかたっていないワイナリーなので全てが綺麗

ワイナリーを案内していただきました。ここはヨーロッパのように垣根仕立てです

リースリングの畑

造りの時期ではないので稼働はしておりませんでしたが

内部もすべて見せていただきました

予約制の見学ですが、参加者は私一人でした

なのでじっくり見せていただき、質問もたくさんさせていただきました

ワインの直売ももちろんしています。まだ自前の畑からの収穫が十分ではないので、長野等のワイン用ぶどうも活用して造りをされています

自社畑のブドウ品種の区画表

そしてお待ちかねの試飲タイム。見学は有料ですが、試飲が一杯ついていて料金もリーズナブルなのでおすすめです。別途試飲一杯２００円

ボトルも購入しました。シャルドネですが正直に安曇野産ブドウと記述があります。A gift from Nagano.

これだけの情熱があれば今に自社畑だけでワインを作る日も遠くないと思われます

今日は天気も良く、旅行日和でした

そしてワイナリー近くの田園の中に、へんぽんと佇む人工構造物・・・

ここは立野原監的壕（たてのがはらかんてきごう）別名「目玉監的壕（めだまかんてっこう）

この周辺は明治の終わりから陸軍演習場になっており、ここは砲弾の的中率・性能効果を監察するための（爆風・破片除け）壕の一つです。市指定文化財になっています。前回の旅行記にあった「陸軍省」の表示もこの関係だったのかと糸がつながりました

着弾観測のため少し高台に設営されており、ここからの眺めも素晴らしい

中にも入れます

心配していた虫はいませんでした

保存状態は良好。文化財指定されているだけあり、メンテナンスされているようです

内部からの展望

由来を知らなければ単なる謎の施設ですね

福光駅に戻ります。ここは「世界のムナカタ」棟方志功が戦争中疎開地とし、７年弱滞在していたということで棟方志功関係の美術館や資料館があります

福光駅 駅

駅から徒歩圏内にある「棟方志功資料館」

棟方志功記念館「愛染苑」 美術館・博物館

住んでいた家も保存されています「鯉雨画斎（りうがさい）」

棟方志功記念館「愛染苑」 美術館・博物館

トイレの壁に描きまくっています

トイレの天井にも

「鯉雨画斎」という名前の通り、鯉が戸板に描かれています

310円で「棟方志功記念館　愛染苑（あいぜんえん）」、旧居「鯉雨画斎（りうがさい）」民藝館「青花堂（しょうげどう）」「棟方志功資料館」が全部見られるのでお得感があります

いやあ、素晴らしかった

そして城端線で油田駅に向かいます。写真は途中ですれ違った観光列車の「ベル・モンターニュ・エ・メール～べるもんた～」

油田駅に到着。ゆでんじゃなくて「あぶらでんえき」

油田駅 駅

駅から徒歩1分ぐらいにある若鶴酒造

若鶴酒造 令和蔵 専門店

日本酒も作っていますが、本日の目的はウイスキーを蒸留している「三郎丸蒸留所」の見学です

参加者は20人ぐらいいました

ニューポット用の樽が搬入されていました

いよいよ蒸留所内部に

三郎丸蒸留所 専門店

設備は新しめですが

ここに55年物のウイスキーが熟成されていたとのこと。55万円で売り出したところ、数分で完売し、即転売されてしまったとか。山崎55年のオークション落札価格が約8100万円ということを考えれば55万円は安すぎますね

梁にはウイスキーキャットの三四郎。ネズミ除けとか

高岡は銅器の町。その技術を生かした世界初の鋳物製銅錫合金単式蒸留器（ポットスチル）の「ZEMON（ゼモン）」

麦汁の良いにおい（私主観）がします

結構深いところまで見せてもらえました

見学は無料ですが試飲は有料。500円でお猪口ガチャガチャをします。大当たりは錫製お猪口ですが

当然当たるはずもなく、若鶴印の蛇の目猪口でした。これはこれでよいものですが。観察していると約20人中で中当たりの人が一人おりましたので、当たり確率は94％、5％、１％ぐらいの確率かも

猪口さえ買ってしまえばあとは自由試飲。日本酒はもとより

ウイスキーも飲み放題です

中でもこの蒸留所限定の「三郎丸蒸留所ブレンデッドモルトウイスキー」がうまかった

物販も充実

今回は「FAR EAST OF PEAT」を購入。日本各地のウイスキー蒸留所と原酒を交換し、ブレンドするという意欲的なウイスキーのシリーズで、私が購入した4th BATCH（税込6,985円）は三郎丸蒸留所のヘビーリピーテッドモルトに兵庫県は明石市の江井ヶ島酒造バーボンカスク熟成ライトリーピーテッドモルトをブレンドしたもの。ただし輸入モルトも入っているのでジャパニーズウイスキーのカテゴリではありません。輸入モルトなしのバージョンは値段が＋1万円ぐらいしますし在庫なし

とはいえ、私が訪問した時点で「FAR EAST OF PEAT」は5th BATCHに主力が移行しており、そちらは三郎丸のモルトに輸入モルトをブレンドしたものなので、どうしても4th BATCHが欲しくてお願いしたところ、運よく単品で分けていただけました

若鶴酒造の酒粕を飼料として生産されている「ちどりたまご」も購入

敷地内にあるレストラン兼バーの「竈flamme 炭三郎（かまど たんざぶろう）」。って確実にあれをイメージていますね。ランチには竈炊きのご飯が味わえるそう

訪問した時はバータイム

蒸留所に来ないと味わえないニューポット（ニューメイク）をいただきます

200円で各種ニューポットを味わえてリーズナブル

私の前に注文していた人は55年もののウイスキーを注文していました。

敷地内では仕込み水も汲めます

三郎丸蒸留所を後にし、隣の砺波駅に移動。「となみ夜高まつり」の2日目に備えるためにホテルにチェックインします。本日は深夜0時まで祭りが続くため終電が終わってしまうので近くに宿をとりました

ホテルパークイン砺波インター 宿・ホテル

まあ普通のビジネスホテルですが、過不足なし。

ホテルの駐車場付近では、すでに山車の御拍子が聞こえています

道の駅 砺波 フラワーランドとなみにて

マンホールカードをゲット。砺波市はチューリップ祭りが開催されるほどチューリップ推し

この旅のハイライトである夜高まつりに向かいます

まだ薄暮ですが美麗な山車が映えています

祭りといえば酒、やまやに酒を仕入れに行きます

酒販店のチェーンですが、私が最も好きなチェーンです。やまやは

なぜって生酒が当たり前のように大量に売っているからですね

ビールも、やまや直輸入エッティンガー ヴァイスが価格的にも鉄板です

やまやでは現場で飲む用のビールの他に本日訪問した若鶴酒造の苗加屋 純米にごり生と、成政酒造の成政 純米無濾過生原酒を購入

さて祭り本番

各町内の山車が集まってきています

相変わらず素晴らしい

これらの山車が

突き合わせにより壊れてしまうのは少々もったいない気もしますが。ですがそれがこの祭りの醍醐味とも言えます

突き合わせが始まりました

まさに喧嘩祭り

バリバリっと相手山車の吊り物を破壊していきます

この地方の夜高祭りは迫力・美麗さ共に個人的に最高クラスの祭りだと感じます

いつもは「どこかにマイル」や「トクたびマイル」で適当に行き先を決めていたので、発着空港を指定できるJGC修行のおかげでこの祭りに巡り合え、本当に修行さまさまですね

各町内の対戦が進んでいき・・・

23時半近くになり、そろそろ残るは手打ち儀式のシャンシャンが行われるかと思われた時

最後の取り組みで山車の下敷きになった人がいて救急車が到着、幸い死亡事故にはなりませんでしたが、この時点で祭りは中止のアナウンスがありました

シャンシャンが見られなかったのは残念ですが、さすがにこの状況では中止はやむを得ないところ。ちょっと後味の悪い終わりになりました。ですがまた機会があったら来たい祭りです

翌日、小松空港に向かいます

今日は帰るだけ？いいえ、少しだけ時間があったので小松城址を観光します

小松城址 名所・史跡

小松城は一国一城令で廃城になりましたが「寛永16年（1639年）、加賀藩2代藩主前田利常の隠居城という名目で再築、しかし大規模な水堀を廻らし、築島を配するという新城建設に似た大規模なものとなった。完成した城域は金沢城の約二倍の規模を誇る。利常の死後は加賀藩金沢城の支城となり、城番により統治され、明治維新を迎えた」（Wikipedia）

市指定文化財になっている天守台石垣

生憎の雨模様ですが天守台からの見晴らしは良し

その後路線バスで小松空港に到着し、羽田に帰りました。今回も酒あり祭りありで最高に楽しめたJGC修行となりました。ここまで読んでいただいた方々に感謝を

羽田空港(東京国際空港) 空港