大分旅前編　豊後竹田は岡城の紅葉と「緒方三社川越し祭り（はだか祭り）」

2023/11/24 - 2023/11/25

JGC修行47・48レグは大分旅です。50レグ達成まであと一歩となりました。今回は長めの3泊4日ですが、初日と最終日はあまり時間がないので2日目と3日目がメインになります。できれば一つの旅行記にまとめたかったのですが、見所が多すぎたので前後編に分けざるを得ませんでした

11月 24日　羽田→大分空港→若宮八幡宮秋季例大祭（お下り）→豊後高田泊
　　 25日　 豊後高田→豊後竹田→蝙蝠の滝→岡城→市内観光→豊後大野
　　　　　　→緒方三社川越し祭り→大分市泊
　　 26日　 大分市→中津→耶馬渓→若宮八幡宮秋季例大祭（お上り）
　　　　　　→豊後高田泊
　　 27日　 宇佐市内観光→大分空港→羽田

エリア 大分

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 自転車 JALグループ JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

午後2時半ぐらいの便で羽田から大分空港に飛びます。出発は30分遅延

九州に差し掛かるともう夕暮れ近く。窓が汚れていて全然ピントが合わない・・・

大分空港から豊後高田市役所バス停まで移動。片道1,400円は高いなあ

大分空港 空港

11月も下旬となると日が落ちるのが早い。飛行機は遅れましたが何とか日が残っているうちに豊後高田に到着。夕日に映える若宮八幡神社の鳥居を脇に見つつ祭り会場にダッシュ

もうほとんど川を渡ってしまってる！（写真中央右）

このお祭り（神事）は2つ前の写真にある若宮八幡神社の秋季例大祭で、日本三大はだか祭り（諸説あり）となっています。今日はお下りとして川を渡ってお旅所（下宮）までお神輿が運ばれます

ポスター

川から上がってきました。まあ今日は川渡りに間に合わないかなと薄々思っていたのでこれで十分。明後日のお上りで楽しむこととします

川組から陸組に神輿が引き継がれ、下宮に向かいます。神輿は約１トンあり、右へ左へヨレながら進むのでかなり歩みはゆっくりです。なので一本違う通りに入って先にお旅所に移動します

お神輿の巡幸ルートと並行している豊後高田のメイン観光地である「昭和の町」

昭和の町 名所・史跡

Wikipediaによると「豊後高田市中心部の商店街は、昭和40年代までは国東半島で最も栄えた商店街であったが、大型店の郊外への出店や過疎化のために衰退し、近年では「犬と猫しか通らない」と言われるほど寂れた状態となっていた。」

「「昭和の町」は、この商店街に賑わいを取り戻すために2001年に始められた町おこしで、衰退のために建て替えが進まず、昭和30年代以前の古い建物が約7割も残っていることを逆手にとって、中心商店街に昭和30年代の町並みを再現したものである。」とのことでノスタルジーな良い雰囲気。街灯も昭和っぽいですね

そんな中の一店、安田酒店さんに

オリジナルの昭和の町にごり酒を買いに来ました。清酒「西の関」を醸す萱島酒造（大分県国東市）が作っています

この時すでに夜7時近いのですがまだ営業していた肉屋さん「肉のかなおか」さんでコロッケを

肉のかなおか 専門店

注文を聞いてから揚げ始めるためアツアツでした。おからコロッケ(100円)と和牛ミンチコロッケ(130円）。安い！ほかにも昼は「駄菓子屋の夢博物館」がいい感じっぽいです。夜は居酒屋も多く営業していました

先回り成功でお旅所（下宮）に到着。まだ神輿は到着していません

待っているとお神輿が鳥居をくぐって

お旅所に到着

幕が張られ、ご神体がお旅所に移されて本日のお下りは終了

時間がまだあるので若宮八幡神社を見たくなって戻ってきました。

参道には提灯がともされており、竹林と相まっていい感じ

御神体はお旅所におられますが一応お参りして本日の宿へ

1階レストランのパフェが評判の「ホテル清照」

ホテル清照 宿・ホテル

いかにも昭和のホテルといった感じ。ですが3000円程度と安いのも魅力

さて翌朝、朝5時前に出発

1時間以上歩いて宇佐駅に到着。一人旅じゃなければ5時前に起きて宇佐駅まで歩きとか言った瞬間に殴られてるだろうな

その後大分駅で乗り換えて豊肥本線で移動します。この辺りでやっと日が昇ってきました。豊肥本線は窓が最高に汚れているのが印象的でした

途中には撮り鉄の人には有名なスポット「岩戸の景観」。この絶壁の岩山から鉄橋に出てくる電車が映えるようです。窓が汚いながら一応撮れました。まあ撮り鉄の人はこの鉄橋の下の河原から撮影するのですが

竹田市の中核駅である豊後竹田駅に到着。在来線なのに宇佐からの運賃は2,530円もかかりました

豊後竹田駅 駅

駅の改札には姫だるまが

観光案内所でレンタサイクルを借ります。２台しかないので心配していましたが大丈夫でした。電動アシスト

竹田観光案内所 (JR豊後竹田駅構内) 名所・史跡

あとで来る予定の広瀬神社の前を通り過ぎ

左手高台に岡城の石垣をみつつ

紅葉を見ながらサイクリングして

到着したのは「蝙蝠の滝」。滝が蝙蝠が羽を広げたように横に広がっているからだとか。虹がうっすら出ています。明治期はこの滝を乗り越えて水運を通していたとのこと

滝を見た後戻る途中で第三小田無隧道に立ち寄ったり

十川の柱状節理に立ち寄ったりしたあと

十川の柱状節理 名所・史跡

日本百名城の一つである岡城址にきました

岡城阯 名所・史跡

薩摩の島津軍が3万の兵で豊後に侵攻した際、大友側の志賀親次が1000人で籠城して島津軍の攻撃を撃退したという堅城。その後、中川氏が領主となり改築と増築がなされて現在の姿になっています。

ちょうど紅葉の見ごろを迎えています

いやーもう最高すぎ

観光客の多くは本丸に向かっていましたが、谷を挟んだ西の丸方面の紅葉が良い気がしてそちらを先に

そうしたら大当たり

人は全然いないわ紅葉は素晴らしいわで

テンション上がってしまいました

今年は秋になっても気温が高い日が続いたので紅葉の色づきがよくないといわれていましたが

それでも十二分に素晴らしい

この辺りにあった中川覚左衛門屋敷跡。古田重然(織部)の弟で、岡藩の家老を務めた古田重則にはじまる家系の屋敷跡

瀧廉太郎の「荒城の月」はこの岡城をイメージして作曲したそうです（歌詞の「荒城」自体は会津若松の鶴ヶ城といわれています）。ただ整備されすぎていて、はずれのこの櫓跡の石垣だけがそれっぽい感じでした。遠くには阿蘇山が望めます

その後も紅葉を楽しみつつ

本丸跡に来ました

この辺りはよく写真に使われるアングルなのですが、コスプレイヤーの人たちが長時間占拠していて迷惑でした

本丸跡にある岡城天満神社

天井絵

断崖絶壁すぎる。中川時代に増改築されて志賀時代とは変わっているのでしょうが、これは難攻不落

岡城は「日本のさくら名所百選」にもなっているので春に来ても楽しめそう

ただ、あまりに紅葉が素晴らしくて

滞在予定時間を大幅に超過してしまいましたので、この後は駆け足で

岡城をあとにして広瀬神社に来ました

竹田市出身の広瀬武夫 海軍中佐を主祭神としています

広瀬神社 寺・神社・教会

竹田市歴史文化館 由学館

竹田市歴史文化館 由学館 美術館・博物館

観光パンフレットなどでは、ここで岡城に関する知識を得てから岡城に行くことがお勧めされていました

南画の田能村竹田の旧居

旧竹田荘 名所・史跡

資料展示も豊富で、頼山陽が訪ねてきた際に酒好きな頼山陽のために摂津の酒（澤之鶴）を仕入れて7日間歓談したエピソード（卜夜快語）とかすごくいい。そういえば頼山陽といえば明日行く予定の耶馬渓の名付け親です

近くでは日本名水百選に選ばれた竹田湧水群が汲めたりもします

遅いランチを食べようと旧岡藩御客屋敷を改装した「月鐘楼」に来ましたが、ランチタイム内ではありましたが、売り切れで食べられませんでした。残念

三日月珈琲焙煎所 月鐘楼 グルメ・レストラン

気を取り直して瀧廉太郎記念館に

瀧廉太郎記念館 美術館・博物館

瀧廉太郎が12歳から14歳までを過ごした居宅の一部を記念館として公開しています

駅でレンタサイクルを返却し、温泉で汗を流し

竹田温泉花水月 温泉

ランチを食べ損ねたので酒を胃に入れに萱島酒類 岡城蒸留所 福寿屋さんに来ました

萱島酒類 岡城蒸留所 福寿屋 専門店

気さくなお姉さんにいろいろ呑ませていただきました

すきっ腹に焼酎の試飲はくるものがあります

購入したのは 麦焼酎の竹楽。瓶がおしゃれ

そして次の目的地である二駅離れた豊後大野市の緒方駅に移動

豊後竹田駅 駅

緒方駅から歩いて最初に来たのは

清酒「丹誠」を醸す吉良酒造。特別本醸造生酒を購入

次はすぐ近くにある

自社で稲作も行っている浜嶋酒造　鷹来屋

何種類も試飲させていただいた後、左から2番目の85％という低精白が特徴の「鷹来屋 純米生酒」を購入

そして蔵の向かいにある 鷹来屋さん直営の「Takakiya Garden SASARA」

Takakiya Garden SASARA グルメ・レストラン

オープンから間もないようですごく綺麗な店内でした

きき酒（３種）と 季節のつまみをいただきました

いい感じでお酒も入り、また歩いて緒方三社川越し祭りに向かいます。写真は祭りの名前にもなっている三社のうちの一つである三宮八幡社。神功皇后（母）が祀られています

日が暮れる前に何とか到着しました。写真は道の駅 原尻の滝

道の駅 原尻の滝 道の駅

「東洋のナイアガラ」とも称され「日本の滝百選」の原尻の滝

原尻の滝 自然・景勝地

滝の正面にはつり橋がかけられていて滝がよく見えます

川の中に建っている二宮八幡社 一の鳥居。この祭りは先ほどの三宮から祭神である神功皇后（母）がこの鳥居が建てられている川を渡って応神天皇(息子）が祀られている二宮へ会いに行くという流れ。一宮には仲哀天皇（父）が祀られていてそちらも二宮に来るので、年に一回一家が集うという実に800年以上の歴史があるお祭りです

川渡が行われるまで時間があるので

応神天皇（子）が祀られている二宮八幡社に参りました。

そのあと裏山に上って

仲哀天皇（父）が祀られている一宮八幡社にも参ります

民族的な狛犬

戻ってきたら滝がライトアップされていました

滝の裏にある鳥居に松明が灯され

神輿が到着していよいよ川渡の開始です

川の深さはそんなではないものの、どう考えても普通に寒いと思いますが祭りの熱気で吹き飛ばしている感じ

まさにはだか祭りですね。来てよかった

このあと二宮に向かうのですが、寒かったので1時間早く切り上げて大分市に向かいます

22時ごろに大分市にある本日の宿「ニューおおざい」に到着。冷えた体に高温の源泉かけ流し温泉は最高でした。後編は耶馬渓の紅葉と若宮八幡神社秋季例大祭のお上りがメインになります。よければそちらも見てやっていただければ幸いです

ビジネスホテル　ニューおおざい 宿・ホテル