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クルナへ船で訪れる事が叶わずバスでの移動になった事。橋の完成によりクルナ迄の所要時間が劇的に短くなった事から時間が大量に浮きました。その時間を利用して仏教遺跡を訪れました。バゲルハット訪問翌日は丸一日かけてバングラデシュ西部の街ジョイプルハットへ移動。翌日満を持してバハルプールの遺跡を堪能、観光後更に続く目的地へ訪れる為ラジシャヒ迄移動しました。

バングラデシュへ!バハルプール

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2023/02/03 - 2023/02/04

9位(同エリア146件中)

旅行記グループ 南アジアの旅

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80

さっくん

さっくんさん

クルナへ船で訪れる事が叶わずバスでの移動になった事。橋の完成によりクルナ迄の所要時間が劇的に短くなった事から時間が大量に浮きました。その時間を利用して仏教遺跡を訪れました。バゲルハット訪問翌日は丸一日かけてバングラデシュ西部の街ジョイプルハットへ移動。翌日満を持してバハルプールの遺跡を堪能、観光後更に続く目的地へ訪れる為ラジシャヒ迄移動しました。

同行者
一人旅
交通手段
徒歩
旅行の手配内容
個別手配

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  • リキシャーに乗ってバス・ターミナルへ向かいます。朝は唯一バングラデシュの街並みに静寂が訪れます。

    リキシャーに乗ってバス・ターミナルへ向かいます。朝は唯一バングラデシュの街並みに静寂が訪れます。

  • 本日は丸っと移動日、バハルプールへの拠点となる街ジョイプルハットを目指します。ジョイプルハット迄はクルナからそのまま北上しバスを乗り継いで向かう方法と一旦ダッカへ戻ってから、ダッカからジョイプルハットを目指す二つの手段で迷いました。悩んだ末、クルナ~ダッカ間の移動が著しく短縮化した現在、乗り継ぎやバスの本数を鑑みても大都市であるダッカに一旦戻った方がスムーズにいく可能性が高いと判断しました。

    本日は丸っと移動日、バハルプールへの拠点となる街ジョイプルハットを目指します。ジョイプルハット迄はクルナからそのまま北上しバスを乗り継いで向かう方法と一旦ダッカへ戻ってから、ダッカからジョイプルハットを目指す二つの手段で迷いました。悩んだ末、クルナ~ダッカ間の移動が著しく短縮化した現在、乗り継ぎやバスの本数を鑑みても大都市であるダッカに一旦戻った方がスムーズにいく可能性が高いと判断しました。

  • 本日は一日中バスの中ですから朝食はしっかりと摂っておきましょう。バスターミナルには沢山レストランが集まっているから安心です。

    本日は一日中バスの中ですから朝食はしっかりと摂っておきましょう。バスターミナルには沢山レストランが集まっているから安心です。

  • ビーフ・カレーを頂きました。

    ビーフ・カレーを頂きました。

  • 皆さん楽しそうにお仕事を熟してます。

    皆さん楽しそうにお仕事を熟してます。

  • ごちそうさまでした!

    ごちそうさまでした!

  • ダッカへ向かうバスのチケットで少々揉めました。バス会社の勘違いであるにも関わらずチケットを買い直す羽目になったからです。これ以降私のデラックス・バスの信頼は崩壊しました。デラックス・バスの売りでもあるエアコンは乾季の今、全くの不用品です。窓が開かない、乾季の汚れで窓が汚いのもマイナス・ポイント。そして一番にローカル感が全く無い。大減点です。そして本数が少ないのは致命的、それでいてローカル・バスの倍程度の値段では乗る意味がありません。全くサービス意識に欠けるオフィスでチケットをやり取りするより、バスの車内で直接やり取り出来るローカル・バスの方がよっぽど信頼出来ます。さようならデラックス・バス。私にとっては君はもう要らない子です。

    ダッカへ向かうバスのチケットで少々揉めました。バス会社の勘違いであるにも関わらずチケットを買い直す羽目になったからです。これ以降私のデラックス・バスの信頼は崩壊しました。デラックス・バスの売りでもあるエアコンは乾季の今、全くの不用品です。窓が開かない、乾季の汚れで窓が汚いのもマイナス・ポイント。そして一番にローカル感が全く無い。大減点です。そして本数が少ないのは致命的、それでいてローカル・バスの倍程度の値段では乗る意味がありません。全くサービス意識に欠けるオフィスでチケットをやり取りするより、バスの車内で直接やり取り出来るローカル・バスの方がよっぽど信頼出来ます。さようならデラックス・バス。私にとっては君はもう要らない子です。

  • 今回の旅で、奇跡的と言うより摩訶不思議な事がありました。私がバスに乗ろうとすると、そのバスが来ると言うものです。今回クルナから一旦ダッカへ戻り、そこからダッカのカブトリ・バスターミナルへ移動し、そこでジョイプルハットに向かうバスに乗ると言う行程だったのですが、情報量も少なく、しかも急遽変更した行程だったので私はカブトリ・バスターミナルからジョイプルハット方面のバスの時刻表を知りませんし、頻度、本数さえ知りません。後から考えれば、乗り継ぎが可能なのか?何も確定的な事が無いこの日程を良く実行したな!と自分の適当過ぎるプランに空恐ろしくさえ感じます。そしてそれが夢の様に叶ってしまった事にも空恐ろしく感じるのです。バングラデシュのローカル・バス、有能過ぎ!

    今回の旅で、奇跡的と言うより摩訶不思議な事がありました。私がバスに乗ろうとすると、そのバスが来ると言うものです。今回クルナから一旦ダッカへ戻り、そこからダッカのカブトリ・バスターミナルへ移動し、そこでジョイプルハットに向かうバスに乗ると言う行程だったのですが、情報量も少なく、しかも急遽変更した行程だったので私はカブトリ・バスターミナルからジョイプルハット方面のバスの時刻表を知りませんし、頻度、本数さえ知りません。後から考えれば、乗り継ぎが可能なのか?何も確定的な事が無いこの日程を良く実行したな!と自分の適当過ぎるプランに空恐ろしくさえ感じます。そしてそれが夢の様に叶ってしまった事にも空恐ろしく感じるのです。バングラデシュのローカル・バス、有能過ぎ!

  • 私がクルナからダッカへのバスの車内で、私がジョイプルハットへ向かう事を伝えていた事もあり、ダッカに到着すると乗組員か乗員か解らない人が私を先導すると<br />「このバスに乗れカブトリ迄行く!」<br />とバスに押し込んでくれました。ダッカ市内の路線バスは英語表記も無く複雑で、現地人の手解きが無ければ乗りこなすのは不可能です。そんなこんなで全く待ち時間なしでカブトリ・バスターミナルへ到着すると、再び伝言ゲームの様に乗務員がバスターミナルの係員に<br />「この子ジョイプルハットに行くそうだぞ!」<br />と私を引き渡します。

    私がクルナからダッカへのバスの車内で、私がジョイプルハットへ向かう事を伝えていた事もあり、ダッカに到着すると乗組員か乗員か解らない人が私を先導すると
    「このバスに乗れカブトリ迄行く!」
    とバスに押し込んでくれました。ダッカ市内の路線バスは英語表記も無く複雑で、現地人の手解きが無ければ乗りこなすのは不可能です。そんなこんなで全く待ち時間なしでカブトリ・バスターミナルへ到着すると、再び伝言ゲームの様に乗務員がバスターミナルの係員に
    「この子ジョイプルハットに行くそうだぞ!」
    と私を引き渡します。

  • ちょっとトイレに行かせて貰って戻ってくると<br />「早く!コッチ!このバスに乗って!乗って!」<br />私がキョドっているうちにバスはジョイプルハット目指して出発するではありませんか?市バスの方は沢山本数は知っているでしょうから、偶然タイミングが合ったで解決出来るでしょう。しかし遠隔地へ向かうバスに待ち時間無しは驚きました。<br />まぁこれもラッキーの連続で済ます事も出来るでしょう。でもこのパターンが帰国する迄続くのですよ!神業的な運航形態の東京の電車だって、何度も適当に乗り継いでいれば、何回か「嗚呼行っちゃったばかり!」て事あるじゃないですか?

    ちょっとトイレに行かせて貰って戻ってくると
    「早く!コッチ!このバスに乗って!乗って!」
    私がキョドっているうちにバスはジョイプルハット目指して出発するではありませんか?市バスの方は沢山本数は知っているでしょうから、偶然タイミングが合ったで解決出来るでしょう。しかし遠隔地へ向かうバスに待ち時間無しは驚きました。
    まぁこれもラッキーの連続で済ます事も出来るでしょう。でもこのパターンが帰国する迄続くのですよ!神業的な運航形態の東京の電車だって、何度も適当に乗り継いでいれば、何回か「嗚呼行っちゃったばかり!」て事あるじゃないですか?

  • 更に私はもうひとつ問題を抱えていました。昨夜クルナの宿でWi-Fiを利用してブッキングドットコムで宿探しをしたのですが、なんとブッキングドットコムをしてもジョイプルハットでは宿がヒットしなかったのです。ジョイプルハットへは日没後の到着になります。久し振りにネットを利用しない、自分の嗅覚に頼った宿探しとなりそうです。

    更に私はもうひとつ問題を抱えていました。昨夜クルナの宿でWi-Fiを利用してブッキングドットコムで宿探しをしたのですが、なんとブッキングドットコムをしてもジョイプルハットでは宿がヒットしなかったのです。ジョイプルハットへは日没後の到着になります。久し振りにネットを利用しない、自分の嗅覚に頼った宿探しとなりそうです。

  • しかし、そんな事さえ杞憂に終わりました。私がジョイプルハットに到着する寸前、バスの同乗者が話しかけて来て手頃なホテルを紹介してくれたのです。こうした国では到着したバスターミナルに宿の客引きが屯していて…。なんてケースは良くあります。でも彼は単なる同乗者、私が無事チェックインを始めるとシレーっと去ってしまい、まともにお礼さえ言えませんでした。只、このケース、他の国では気を付けなくてはなりません。宿を探していると<br />「貴方の行くホテルは治安の問題で現在閉鎖されています。私が現在泊まれる良いホテルを紹介しましょう。」<br />等と親切に説明してきて、付いていくとボッタクリ宿に連れていかれる可能性もあるからです。

    しかし、そんな事さえ杞憂に終わりました。私がジョイプルハットに到着する寸前、バスの同乗者が話しかけて来て手頃なホテルを紹介してくれたのです。こうした国では到着したバスターミナルに宿の客引きが屯していて…。なんてケースは良くあります。でも彼は単なる同乗者、私が無事チェックインを始めるとシレーっと去ってしまい、まともにお礼さえ言えませんでした。只、このケース、他の国では気を付けなくてはなりません。宿を探していると
    「貴方の行くホテルは治安の問題で現在閉鎖されています。私が現在泊まれる良いホテルを紹介しましょう。」
    等と親切に説明してきて、付いていくとボッタクリ宿に連れていかれる可能性もあるからです。

  • 結果まるでパッケージ・ツアーに参加した様に私の一日は終わりました。往きにジョイプルハットへ行くと言う事を伝えただけなのに、会社も違えば立場も違うだろう人々が、善意のバトンを交換し合って私をジョイプルハットの宿迄到達してくれたのです。クルナからダッカへのバスの乗務員が乗客を使ってダッカの市バスにカブトリ・バスターミナルへ誘導し、市バスがカブトリ・バスターミナルのチケット売りに私を託す、そしてそのバスの乗客が私にジョイプルハットの宿を斡旋する。しかもそのどれもが待ち時間無し。完璧過ぎです。から恐ろしい程です。

    結果まるでパッケージ・ツアーに参加した様に私の一日は終わりました。往きにジョイプルハットへ行くと言う事を伝えただけなのに、会社も違えば立場も違うだろう人々が、善意のバトンを交換し合って私をジョイプルハットの宿迄到達してくれたのです。クルナからダッカへのバスの乗務員が乗客を使ってダッカの市バスにカブトリ・バスターミナルへ誘導し、市バスがカブトリ・バスターミナルのチケット売りに私を託す、そしてそのバスの乗客が私にジョイプルハットの宿を斡旋する。しかもそのどれもが待ち時間無し。完璧過ぎです。から恐ろしい程です。

  • 車用橋の向こうに見える鉄橋、実は途中で途切れているのです。つまり建設途上であると言う事です。私にはこの光景は現在のバングラデシュを象徴する様な光景に映りました。ダッカ~クルナ間の橋が完成すると、それまでの移動時間が半分以下に迄急激に短縮されました。この橋も完成するとバングラデシュのインフラは急激に変わると思われます。いや、それだけでは無く、バングラデシュと言う国も、ある一定のレベルに達した時、覚醒した様に化ける国だと思うのです。人々は真面目な人が多いです。過去貧しかった時代、他のその様な国々同様貧乏子沢山的な問題があったこの国ですが、先進国のアドバイスを真摯に受け止め、急激にバランスが取れる様になった実績もあります。若い世代が多く人口も多いですが、そのポテンシャルを未だ上手く活用しきれていない部分も多いですが、それが叶えられる様になれば、急激に化ける国だと私は感じています。そしてその時を楽しみにしています。

    車用橋の向こうに見える鉄橋、実は途中で途切れているのです。つまり建設途上であると言う事です。私にはこの光景は現在のバングラデシュを象徴する様な光景に映りました。ダッカ~クルナ間の橋が完成すると、それまでの移動時間が半分以下に迄急激に短縮されました。この橋も完成するとバングラデシュのインフラは急激に変わると思われます。いや、それだけでは無く、バングラデシュと言う国も、ある一定のレベルに達した時、覚醒した様に化ける国だと思うのです。人々は真面目な人が多いです。過去貧しかった時代、他のその様な国々同様貧乏子沢山的な問題があったこの国ですが、先進国のアドバイスを真摯に受け止め、急激にバランスが取れる様になった実績もあります。若い世代が多く人口も多いですが、そのポテンシャルを未だ上手く活用しきれていない部分も多いですが、それが叶えられる様になれば、急激に化ける国だと私は感じています。そしてその時を楽しみにしています。

  • バングラデシュの西の中央部ラジシャヒ管区では至る所で道路を整備中でした。ダッカと新しく橋が出来たクルナ管区より明らかに疲れた道路が多かったです。これと年代物のローカル・バスのゴツゴツの足回りが重なってバスはウサギの様に跳ね飛びます。私は何故乗客が予約も無いのに前部に詰めて座っているのか解りませんでした。後方はだいぶ空いています。なので私は後部座席でゆったりしました。しかしそれはバスが止まっていた時の事。走り出せば跳ねる跳ねる!まるでアトミック・ドロップ(尾骶骨割り)を連続で喰らっている様なものです。そう言う事だったのか!これを数日繰り返せば、脳から内臓まで常に大小の揺れでシェイクされていると言う事です。果たして私は無事生還出来るのでしょうか?

    バングラデシュの西の中央部ラジシャヒ管区では至る所で道路を整備中でした。ダッカと新しく橋が出来たクルナ管区より明らかに疲れた道路が多かったです。これと年代物のローカル・バスのゴツゴツの足回りが重なってバスはウサギの様に跳ね飛びます。私は何故乗客が予約も無いのに前部に詰めて座っているのか解りませんでした。後方はだいぶ空いています。なので私は後部座席でゆったりしました。しかしそれはバスが止まっていた時の事。走り出せば跳ねる跳ねる!まるでアトミック・ドロップ(尾骶骨割り)を連続で喰らっている様なものです。そう言う事だったのか!これを数日繰り返せば、脳から内臓まで常に大小の揺れでシェイクされていると言う事です。果たして私は無事生還出来るのでしょうか?

  • 此方がバスの乗員が薦めてくれたホテルです。唯一の問題はWi-Fiが使えなかった事ですが、何しろブッキングドットコムで一軒もホテルがヒットしなかった街。他のホテルも同様かもしれません。これにてWi-Fiが無くブッキングドットコムを使えないので明日のホテルも現地調達が決まりました。でもそれは必要な事だと思うのです。ブッキングドットコムばかり頼りにする事で、安宿を探す嗅覚を失ってしまったらバックパッカー失格です。

    此方がバスの乗員が薦めてくれたホテルです。唯一の問題はWi-Fiが使えなかった事ですが、何しろブッキングドットコムで一軒もホテルがヒットしなかった街。他のホテルも同様かもしれません。これにてWi-Fiが無くブッキングドットコムを使えないので明日のホテルも現地調達が決まりました。でもそれは必要な事だと思うのです。ブッキングドットコムばかり頼りにする事で、安宿を探す嗅覚を失ってしまったらバックパッカー失格です。

  • いやいやそれは安宿を探す嗅覚だけに留まりません。我々は先進国に暮らし、先進国に暮らしている事で、こうした国に暮らす人々を「未開の地に暮らす人」の様に上から目線で眺めてる人多くないですか?で、先進国の人ってどれだけ凄いのですか?と真剣に考えると草が生えてきます。我々は努力を重ね、快適、便利で衛生的な社会を築いてきました。はい、よく頑張りましたそれは凄い事ですね。でもそれに甘んじた結果、我々はその快適で便利で衛生的な環境で無ければ何も出来ない人間になってしまいました。現地の水さえ飲めない体なのですから…。

    いやいやそれは安宿を探す嗅覚だけに留まりません。我々は先進国に暮らし、先進国に暮らしている事で、こうした国に暮らす人々を「未開の地に暮らす人」の様に上から目線で眺めてる人多くないですか?で、先進国の人ってどれだけ凄いのですか?と真剣に考えると草が生えてきます。我々は努力を重ね、快適、便利で衛生的な社会を築いてきました。はい、よく頑張りましたそれは凄い事ですね。でもそれに甘んじた結果、我々はその快適で便利で衛生的な環境で無ければ何も出来ない人間になってしまいました。現地の水さえ飲めない体なのですから…。

  • 只単に先進国に暮らしていると言うだけで自分にアドバンテージを感じるなら、それは裸の王様になっていると言う事です。本当に途上国の人々は逞しいです。でもそれは昔は我々だって手にしていた力です。ちょっとした不衛生な環境でも耐えうる体力、暑さや寒さにも負けない知恵、不便としか言いようの無い環境にもめげない工夫、抜群のコミュ力…。快適、便利、清潔な環境を作り上げ、その座布団で胡坐をかいているうちに我々が失ってしまったもの…。それらを彼等は漏らさず持っています。先進国の人間とイキガっている内に我々は劣化してしまっていたのです。

    只単に先進国に暮らしていると言うだけで自分にアドバンテージを感じるなら、それは裸の王様になっていると言う事です。本当に途上国の人々は逞しいです。でもそれは昔は我々だって手にしていた力です。ちょっとした不衛生な環境でも耐えうる体力、暑さや寒さにも負けない知恵、不便としか言いようの無い環境にもめげない工夫、抜群のコミュ力…。快適、便利、清潔な環境を作り上げ、その座布団で胡坐をかいているうちに我々が失ってしまったもの…。それらを彼等は漏らさず持っています。先進国の人間とイキガっている内に我々は劣化してしまっていたのです。

  • そう考えると快適、便利、清潔…ってある意味麻薬の様なものかもしれません。最初はちょっとだけが、いつしかもっともっととなって、最後にはそれが無くては生きていけない体になってしまいます。そしてそれが少しでも足りなくなれば、幾らでも支払ってそれを取り戻します。もうソレが無ければ生きていけない依存症。少しでも良いものが発売されれば、未だ使えるものを捨ててでも新しいものを手に入れます。はい!消費社会の従順なる歯車の出来上がりです。途上国に来て、其処に暮らす逞しい人々と触れるとハッとするのです。<br />「私…彼等が出来てる事、何も出来なくなってるじゃん…。」と。<br />野良犬の野生を取り戻せ!私!

    そう考えると快適、便利、清潔…ってある意味麻薬の様なものかもしれません。最初はちょっとだけが、いつしかもっともっととなって、最後にはそれが無くては生きていけない体になってしまいます。そしてそれが少しでも足りなくなれば、幾らでも支払ってそれを取り戻します。もうソレが無ければ生きていけない依存症。少しでも良いものが発売されれば、未だ使えるものを捨ててでも新しいものを手に入れます。はい!消費社会の従順なる歯車の出来上がりです。途上国に来て、其処に暮らす逞しい人々と触れるとハッとするのです。
    「私…彼等が出来てる事、何も出来なくなってるじゃん…。」と。
    野良犬の野生を取り戻せ!私!

  • 線路を駅まで歩いてみます。

    線路を駅まで歩いてみます。

  • 明日のラジシャヒへの移動には鉄道も候補に挙げられるので、時刻表などを写メしました。言葉は勿論数時までベンガル語で何が何やら解りませんが、ホテルの職員さんに尋ねれば答が解るでしょう。(結局土曜は都合の良い便が無く、計画倒れに終わりました。)

    明日のラジシャヒへの移動には鉄道も候補に挙げられるので、時刻表などを写メしました。言葉は勿論数時までベンガル語で何が何やら解りませんが、ホテルの職員さんに尋ねれば答が解るでしょう。(結局土曜は都合の良い便が無く、計画倒れに終わりました。)

  • 本日も夕食の献立はチキン・カレーです。

    本日も夕食の献立はチキン・カレーです。

  • 朝がやって来ました。バハルプールに向けて出発です。でも遺跡に向かうバスの出発点がイマイチ解りません。なので遺跡方面へと散歩してみます。

    朝がやって来ました。バハルプールに向けて出発です。でも遺跡に向かうバスの出発点がイマイチ解りません。なので遺跡方面へと散歩してみます。

  • ダッカも乾季の現在は朝方は結構冷えます。甘く見た私は半袖で出かけてしまいましたが、その後オート・リキシャに乗った時後悔するくらい寒かったです。暑さには強いけど寒さに弱い私、後のお腹の調子を崩したのはこれが原因かもしれません。地元の人も長袖を着ている人が殆どでした。

    ダッカも乾季の現在は朝方は結構冷えます。甘く見た私は半袖で出かけてしまいましたが、その後オート・リキシャに乗った時後悔するくらい寒かったです。暑さには強いけど寒さに弱い私、後のお腹の調子を崩したのはこれが原因かもしれません。地元の人も長袖を着ている人が殆どでした。

  • 地球の転び方のいい加減な地図を参考にすれば、最早オーバーランしている筈です。バングラデシュなら解らなければ地元の人に尋ねるのが正解です。此処から国境を越した某国の様にバクシーシ!と憑き纏われる心配はありません。

    地球の転び方のいい加減な地図を参考にすれば、最早オーバーランしている筈です。バングラデシュなら解らなければ地元の人に尋ねるのが正解です。此処から国境を越した某国の様にバクシーシ!と憑き纏われる心配はありません。

  • 途中で道を尋ねたばっかりに小さな茶屋でお茶をご馳走になりました。大の男がああでもない、こうでもないと方法を模索してくれます。しまいには英語が話せてバイクに乗れる若者を呼んで、その若者が乗り合いのオート・リキシャが集まるポイントまで連れて行ってくれ、しかも料金迄交渉して頂きました。更に電話番号を教え合い「何かあったら連絡しろ!」と。情報が乏しいこの国で、私が旅を恙無く続けられている理由はガイドブックでもネットでも無く、旅行関係者でも無い、そこら辺の人々の親切なのです。本当バングラデシュの人々、親切過ぎです。そして商売っ気が全く無い。そこが本当に好き!大抵の観光国では旅人に寄ってくる半数以上は商売目的ですからね。

    途中で道を尋ねたばっかりに小さな茶屋でお茶をご馳走になりました。大の男がああでもない、こうでもないと方法を模索してくれます。しまいには英語が話せてバイクに乗れる若者を呼んで、その若者が乗り合いのオート・リキシャが集まるポイントまで連れて行ってくれ、しかも料金迄交渉して頂きました。更に電話番号を教え合い「何かあったら連絡しろ!」と。情報が乏しいこの国で、私が旅を恙無く続けられている理由はガイドブックでもネットでも無く、旅行関係者でも無い、そこら辺の人々の親切なのです。本当バングラデシュの人々、親切過ぎです。そして商売っ気が全く無い。そこが本当に好き!大抵の観光国では旅人に寄ってくる半数以上は商売目的ですからね。

  • ダッカを走るオート・リキシャであるCNGはタクシーと同様貸し切りですが、地方を走るオート・リキシャは相乗りが基本です。勿論貸切る事も出来ますが、現地の一般人と相乗りしてこそ味が出ると言うものです。

    ダッカを走るオート・リキシャであるCNGはタクシーと同様貸し切りですが、地方を走るオート・リキシャは相乗りが基本です。勿論貸切る事も出来ますが、現地の一般人と相乗りしてこそ味が出ると言うものです。

  • バハルプールの入り口へ到着しました。バハルプール遺跡は此処から1㌔程歩きます。バンガリと呼ばれる自転車で曳かれる荷車に相乗りする方法もありますが、1㌔くらいなら散歩するのが私流です。

    バハルプールの入り口へ到着しました。バハルプール遺跡は此処から1㌔程歩きます。バンガリと呼ばれる自転車で曳かれる荷車に相乗りする方法もありますが、1㌔くらいなら散歩するのが私流です。

  • 入り口周辺は小さな商店が軒を並べます。

    入り口周辺は小さな商店が軒を並べます。

  • 少し歩けば道の両側は長閑な田園風景に変わります。

    少し歩けば道の両側は長閑な田園風景に変わります。

  • 途中何人かの地元の少女と出逢いました。少女とは言えムスリマの女性なので撮影は控えましたが、目元がローラさんの様にクッキリとしていて、ローラさんがバングラデシュの血を引いている事に納得しました。

    途中何人かの地元の少女と出逢いました。少女とは言えムスリマの女性なので撮影は控えましたが、目元がローラさんの様にクッキリとしていて、ローラさんがバングラデシュの血を引いている事に納得しました。

  • 塀の向こうにピラミッド状の遺跡が見えて参りました。

    塀の向こうにピラミッド状の遺跡が見えて参りました。

  • お客様が少ないせいか、オープン時間がオフシーズンの10時からとなっており、早めに到着してしまったので、近隣の子供達との触れ合いを楽しみながらオープニングを待ちました。入り口には英語とベンガル語で解説が掲示されていました。

    お客様が少ないせいか、オープン時間がオフシーズンの10時からとなっており、早めに到着してしまったので、近隣の子供達との触れ合いを楽しみながらオープニングを待ちました。入り口には英語とベンガル語で解説が掲示されていました。

  • 広大な敷地に残された世界遺産の仏教遺跡です。オープン直後と言う事もあるでしょうが、イスラームの国なのでバゲルハットのモスク群の様に学生さんの社会科見学や地元観光客が大勢参拝していると言う事も無く、貸し切りの様な状態で参観できました。

    広大な敷地に残された世界遺産の仏教遺跡です。オープン直後と言う事もあるでしょうが、イスラームの国なのでバゲルハットのモスク群の様に学生さんの社会科見学や地元観光客が大勢参拝していると言う事も無く、貸し切りの様な状態で参観できました。

  • 庭園も綺麗に管理されています。

    庭園も綺麗に管理されています。

  • 像や孔雀の形に刈り揃えられています。

    像や孔雀の形に刈り揃えられています。

  • それではバハルプール遺跡を観ていきましょう。

    それではバハルプール遺跡を観ていきましょう。

  • 8世紀中頃、ベンガル地方に興り、北インドのビハール地方まで勢力を広げたバーラ王朝。その第2代王ダルマパーラが建てたソーマプラ大僧院、117の僧房、72の台座、中座、仏舎利塔が配置され、最盛期には千人の僧が此処で修業したと言われています。

    8世紀中頃、ベンガル地方に興り、北インドのビハール地方まで勢力を広げたバーラ王朝。その第2代王ダルマパーラが建てたソーマプラ大僧院、117の僧房、72の台座、中座、仏舎利塔が配置され、最盛期には千人の僧が此処で修業したと言われています。

  • 中央に配置された大塔は現在は基礎部分しか残されていませんが、往時には頂点に楼閣が建てられていたと言います。

    中央に配置された大塔は現在は基礎部分しか残されていませんが、往時には頂点に楼閣が建てられていたと言います。

  • 遺跡は中央の大塔だけでは無く、その周囲には全てで177もあったと言われる僧房跡が残っています。大塔の上に建てられていたと言う楼閣、177棟も建てられていたと言う僧房。往時はどの様な光景が拡がっていたか。想像するだけで胸が熱くなります。

    遺跡は中央の大塔だけでは無く、その周囲には全てで177もあったと言われる僧房跡が残っています。大塔の上に建てられていたと言う楼閣、177棟も建てられていたと言う僧房。往時はどの様な光景が拡がっていたか。想像するだけで胸が熱くなります。

  • 現在となっては基礎の部分が残るのみです。

    現在となっては基礎の部分が残るのみです。

  • 訪れる前に写真で見ただけだとピラミッド状に積み上げられた建造物に見えましたが訪れてみれば、単にピラミッド状なだけでは無く、東西南北にスロープ(階段)が築かれ、上空から見ると十字の形状に築かれている事が解ります。

    訪れる前に写真で見ただけだとピラミッド状に積み上げられた建造物に見えましたが訪れてみれば、単にピラミッド状なだけでは無く、東西南北にスロープ(階段)が築かれ、上空から見ると十字の形状に築かれている事が解ります。

  • 北側に正門があります。正門から眺めた大塔です。

    北側に正門があります。正門から眺めた大塔です。

  • このバハルプールの僧院が原型となって、ミャンマーのバガン、カンボジアのアンコール・ワット、インドネシアのボロブドゥールと世界三大仏跡に繋がっていったと言います。そのどれもに訪れた事がある私にとって、感慨深い訪問となりました。

    このバハルプールの僧院が原型となって、ミャンマーのバガン、カンボジアのアンコール・ワット、インドネシアのボロブドゥールと世界三大仏跡に繋がっていったと言います。そのどれもに訪れた事がある私にとって、感慨深い訪問となりました。

  • 上部と繋がる階段は崩落してしまっています。遺跡保護の観点から上段に登る事は禁じられています。

    上部と繋がる階段は崩落してしまっています。遺跡保護の観点から上段に登る事は禁じられています。

  • 正門を振り返りました。

    正門を振り返りました。

  • 大塔の各層の基壇部にはテラコッタによる装飾が施されています。

    大塔の各層の基壇部にはテラコッタによる装飾が施されています。

  • 観光客が登れない上層の基壇部の装飾は本物ですが、下層部のものはレプリカに置き換えられています。

    観光客が登れない上層の基壇部の装飾は本物ですが、下層部のものはレプリカに置き換えられています。

  • テラコッタの装飾は動植物や仏教は勿論ヒンズーの神々も彫られています。

    テラコッタの装飾は動植物や仏教は勿論ヒンズーの神々も彫られています。

  • 今迄観てきた仏教寺院のレリーフとは全く異なった印象を受ける彫り物で驚きましたが、ヒンズー教の影響を多分に含んでいるのではないかと思われます。インド亜大陸では仏教も晩期になるとヒンズーの影響を受け入れざる得ない状況だったのかもしれません。

    今迄観てきた仏教寺院のレリーフとは全く異なった印象を受ける彫り物で驚きましたが、ヒンズー教の影響を多分に含んでいるのではないかと思われます。インド亜大陸では仏教も晩期になるとヒンズーの影響を受け入れざる得ない状況だったのかもしれません。

  • さて、この大僧院が建造された8世紀半ばから9世紀について考えてみようと思います。この時代には仏教の故郷であるインドに於いては仏教は最早立ち直れない程衰退していました。インドの東端であるベンガル地方に興ったバーラ王朝の庇護の下インド亜大陸で最後に花開いた仏教文化がバハルプールに残された遺跡群と言えるでしょう。

    さて、この大僧院が建造された8世紀半ばから9世紀について考えてみようと思います。この時代には仏教の故郷であるインドに於いては仏教は最早立ち直れない程衰退していました。インドの東端であるベンガル地方に興ったバーラ王朝の庇護の下インド亜大陸で最後に花開いた仏教文化がバハルプールに残された遺跡群と言えるでしょう。

  • 話題を変えて7世紀には中国の高僧玄奘三蔵が経典を求めてシルクロードを辿り現在のウズベキスタンのブハラから南下して現パキスタンのガンダーラに入ります。物語の西遊記ではあたかもガンダーラが目的地の様な印象を受けます。

    話題を変えて7世紀には中国の高僧玄奘三蔵が経典を求めてシルクロードを辿り現在のウズベキスタンのブハラから南下して現パキスタンのガンダーラに入ります。物語の西遊記ではあたかもガンダーラが目的地の様な印象を受けます。

  • しかし実際には7世紀にはガンダーラでは仏教は最早衰退した後だったのです。現実の玄奘三蔵の旅はガンダーラでは終わる事が出来ず彼の旅は未だ未だ続きます。

    しかし実際には7世紀にはガンダーラでは仏教は最早衰退した後だったのです。現実の玄奘三蔵の旅はガンダーラでは終わる事が出来ず彼の旅は未だ未だ続きます。

  • その後インド東部のビハール州に建つナーランダ僧院で学んだと言う記録が残っています。この大塔が建設されたのは玄奘三蔵がインドを訪問した後世となるので、玄奘がこの大塔を拝む事は叶いませんでしたが、此処から遠くないボグラ近郊に残るモハスタンと呼ばれる遺跡群には玄奘三蔵が訪れた僧院跡が残されています。因みに当時はナーランダ僧院があるビハール、バハルプールそしてモハスタンもバーラ王朝の領内でした。

    その後インド東部のビハール州に建つナーランダ僧院で学んだと言う記録が残っています。この大塔が建設されたのは玄奘三蔵がインドを訪問した後世となるので、玄奘がこの大塔を拝む事は叶いませんでしたが、此処から遠くないボグラ近郊に残るモハスタンと呼ばれる遺跡群には玄奘三蔵が訪れた僧院跡が残されています。因みに当時はナーランダ僧院があるビハール、バハルプールそしてモハスタンもバーラ王朝の領内でした。

  • ガンダーラを訪れ衰退し荒れ果てた僧院を見て玄奘は絶望したかもしれません。しかし諦めない彼は生きた仏教を求めてインドを東に向けて旅を続けた事でしょう。そうして漸く辿り着いた先がナーランダ僧院やバハルプールを含むバーラ王朝の地だったのかもしれません。こうした事を鑑みれば玄奘三蔵にとって天竺とはバーラ王朝を指すと言っても過言では無いと思います。

    ガンダーラを訪れ衰退し荒れ果てた僧院を見て玄奘は絶望したかもしれません。しかし諦めない彼は生きた仏教を求めてインドを東に向けて旅を続けた事でしょう。そうして漸く辿り着いた先がナーランダ僧院やバハルプールを含むバーラ王朝の地だったのかもしれません。こうした事を鑑みれば玄奘三蔵にとって天竺とはバーラ王朝を指すと言っても過言では無いと思います。

  • パキスタンの旅ではガンダーラではヘレニズム文化が仏教と出逢い仏像が出来上がる過程を学ぶ事が出来たと同時に西遊記が大好きな私にとっては、玄奘がやっとの事で辿り着いたガンダーラは、最早仏教が衰退した後と知り愕然としました。あんまりにあんまりな真実に涙しました。しかし玄奘はそんな事で諦める人間では無かったのです。

    パキスタンの旅ではガンダーラではヘレニズム文化が仏教と出逢い仏像が出来上がる過程を学ぶ事が出来たと同時に西遊記が大好きな私にとっては、玄奘がやっとの事で辿り着いたガンダーラは、最早仏教が衰退した後と知り愕然としました。あんまりにあんまりな真実に涙しました。しかし玄奘はそんな事で諦める人間では無かったのです。

  • そして今回の旅でガンダーラの後も玄奘は旅を続け、現在のパキスタンからインドを通り抜けバングラデシュのこんな地迄玄奘が足を延ばしている事実を知り、私は再び驚愕しました。そして玄奘三蔵の足跡を追って、西安からカシュガル、ウズベキスタンのブハラ、パキスタンのガンダーラ地方のタキシラ遺跡を旅してきた私にとって、それはとても感慨深い事でもありました。

    そして今回の旅でガンダーラの後も玄奘は旅を続け、現在のパキスタンからインドを通り抜けバングラデシュのこんな地迄玄奘が足を延ばしている事実を知り、私は再び驚愕しました。そして玄奘三蔵の足跡を追って、西安からカシュガル、ウズベキスタンのブハラ、パキスタンのガンダーラ地方のタキシラ遺跡を旅してきた私にとって、それはとても感慨深い事でもありました。

  • そんなインド亜大陸最後に栄えたバハルプールも11世紀末に興ったセーナ朝によるヒンズー化、13世紀初頭から始まるイスラーム化等の歴史の変遷に埋もれていく様に勢力を失い、忘れられていきました。

    そんなインド亜大陸最後に栄えたバハルプールも11世紀末に興ったセーナ朝によるヒンズー化、13世紀初頭から始まるイスラーム化等の歴史の変遷に埋もれていく様に勢力を失い、忘れられていきました。

  • 貸切状態の遺跡を時間をかけて、のんびりと一周しました。

    貸切状態の遺跡を時間をかけて、のんびりと一周しました。

  • さて玄奘三蔵が辿り着いた天竺とも言えるバーラ王朝は、玄奘が仏教を学んだ事もあり大乗仏教を信仰した王国です。つまりチベット仏教に近しい仏教と言う事です。一方上部座仏教はスリランカを経由してミャンマーや東南アジア方面に伝播しました。その事を鑑みて、先に述べた「この大塔がその後の三大仏跡に与えた影響。」について考察してみましょう。

    さて玄奘三蔵が辿り着いた天竺とも言えるバーラ王朝は、玄奘が仏教を学んだ事もあり大乗仏教を信仰した王国です。つまりチベット仏教に近しい仏教と言う事です。一方上部座仏教はスリランカを経由してミャンマーや東南アジア方面に伝播しました。その事を鑑みて、先に述べた「この大塔がその後の三大仏跡に与えた影響。」について考察してみましょう。

  • 故に先に述べたこの大塔が後のバガンやアンコール・ワットの建築に多大な影響を与えたと言う説は、宗派が違うので直接的なものでは無いと思われます。更に大乗仏教の遺跡であるボロブドゥールは建造された時期が大塔と被っており、影響を受けたと言うより、並行して建造されていたとした方が良いと思います。然しながら同じ仏教の建造物なので、それ以降に建てられた仏教施設に大きな影響を与えたと言うのもまんざら否定は出来ないと思います。

    故に先に述べたこの大塔が後のバガンやアンコール・ワットの建築に多大な影響を与えたと言う説は、宗派が違うので直接的なものでは無いと思われます。更に大乗仏教の遺跡であるボロブドゥールは建造された時期が大塔と被っており、影響を受けたと言うより、並行して建造されていたとした方が良いと思います。然しながら同じ仏教の建造物なので、それ以降に建てられた仏教施設に大きな影響を与えたと言うのもまんざら否定は出来ないと思います。

  • その中でも距離が近いミャンマーのバガンに多数建てられた仏塔にその名残を感じるところがあります。写真はバガンの有名な寺院であるアーナンダ寺院です。ピラミッド状に築かれた斜面の角度や東西南北にスロープが築かれている個所など類似点が見られます。地球の転び方では、頂上に楼閣が建てられていたと表現されていましたので、木造の楼閣を想像していましたが、もしかするとアーナンダ寺院同様のタイプの尖塔が中央に乗せられていたものが、地震等の影響を受けて崩壊してしまったのかもしれません。そう捉えてバハルプールの大塔に戻って、当時の姿を想像すれば、イメージが膨らんでくるのではないでしょうか?

    その中でも距離が近いミャンマーのバガンに多数建てられた仏塔にその名残を感じるところがあります。写真はバガンの有名な寺院であるアーナンダ寺院です。ピラミッド状に築かれた斜面の角度や東西南北にスロープが築かれている個所など類似点が見られます。地球の転び方では、頂上に楼閣が建てられていたと表現されていましたので、木造の楼閣を想像していましたが、もしかするとアーナンダ寺院同様のタイプの尖塔が中央に乗せられていたものが、地震等の影響を受けて崩壊してしまったのかもしれません。そう捉えてバハルプールの大塔に戻って、当時の姿を想像すれば、イメージが膨らんでくるのではないでしょうか?

  • バハルプールの仏教遺跡…。訪れてみれば、様々なパンフレットで見た以上に迫力があった遺跡でした。とは言え先述の世界三大仏跡のバガン遺跡、アンコール・ワット、ボロブドゥールと比べれば地味に映る遺跡と言う事は間違い無いでしょう。

    バハルプールの仏教遺跡…。訪れてみれば、様々なパンフレットで見た以上に迫力があった遺跡でした。とは言え先述の世界三大仏跡のバガン遺跡、アンコール・ワット、ボロブドゥールと比べれば地味に映る遺跡と言う事は間違い無いでしょう。

  • しかしこの遺跡は、玄奘三蔵が経典を求めて旅をしたゴールと言っても良い地方の遺跡でもあり、一方これ以降インド亜大陸では仏教国は滅び、しかし此処に建てられたこの仏塔は以降東南アジアに花開く仏教国の巨大仏跡の原点となった。つまりひとつの時代の終わりと始まりの舞台となった場所とも言えるのではないでしょうか?そう思い入れれば、とてもドラマティックな遺跡だと言えると思うのです。

    しかしこの遺跡は、玄奘三蔵が経典を求めて旅をしたゴールと言っても良い地方の遺跡でもあり、一方これ以降インド亜大陸では仏教国は滅び、しかし此処に建てられたこの仏塔は以降東南アジアに花開く仏教国の巨大仏跡の原点となった。つまりひとつの時代の終わりと始まりの舞台となった場所とも言えるのではないでしょうか?そう思い入れれば、とてもドラマティックな遺跡だと言えると思うのです。

  • 遺跡を訪れると言う事は不思議な事です。歴史浪漫への妄想を最大限増幅してくれます。これまで訪れた世界三大仏跡を其々回想しつつ、この遺跡とは直接的に全く関係の無い玄奘三蔵さんさえ巻き込んで、この遺跡、そしてこの地に繰り広げられただろう歴史にダイブする時間を楽しみました。

    遺跡を訪れると言う事は不思議な事です。歴史浪漫への妄想を最大限増幅してくれます。これまで訪れた世界三大仏跡を其々回想しつつ、この遺跡とは直接的に全く関係の無い玄奘三蔵さんさえ巻き込んで、この遺跡、そしてこの地に繰り広げられただろう歴史にダイブする時間を楽しみました。

  • 遺跡見学とは如何に「自分の想い入れ。=歴史浪漫」に巻き込めるか?が重要なのだと思います。見た目が美しいインスタ映えする様な遺跡なら、「美しい!」で終える事も出来るでしょうが、地味な遺跡だと見る人によっては只の廃墟だったり、只の巨石がゴロゴロしてる風景で終わってしまいます。

    遺跡見学とは如何に「自分の想い入れ。=歴史浪漫」に巻き込めるか?が重要なのだと思います。見た目が美しいインスタ映えする様な遺跡なら、「美しい!」で終える事も出来るでしょうが、地味な遺跡だと見る人によっては只の廃墟だったり、只の巨石がゴロゴロしてる風景で終わってしまいます。

  • バハルプールの遺跡群は決してインスタ映えする様な遺跡では無いですが、これ迄シルクロードやガンダーラを旅し、アンコール・ワットやバガンそしてボロブドゥールと仏跡を訪れてきた私にとっては、十分想い入れに浸れた遺跡でありました。

    バハルプールの遺跡群は決してインスタ映えする様な遺跡では無いですが、これ迄シルクロードやガンダーラを旅し、アンコール・ワットやバガンそしてボロブドゥールと仏跡を訪れてきた私にとっては、十分想い入れに浸れた遺跡でありました。

  • 独り占め出来た部分も想い入れ出来た大きな要素です。誰も引き留める人がいないからこそ、余計後ろ髪を引かれつつ遺跡を後にします。

    独り占め出来た部分も想い入れ出来た大きな要素です。誰も引き留める人がいないからこそ、余計後ろ髪を引かれつつ遺跡を後にします。

  • 散歩するのが楽しくなる長閑な村道。

    散歩するのが楽しくなる長閑な村道。

  • 長閑な村道をバンカリがのんびり走っています。余りに長閑で一回くらい乗ってみるのも良かったなと思います。

    長閑な村道をバンカリがのんびり走っています。余りに長閑で一回くらい乗ってみるのも良かったなと思います。

  • 長閑な水田を眺めながら遺跡からの帰路を楽しんでいると、プルルルルと電話が鳴りました。「アッサローム・アレイコム!」と誰だろうと思いながら電話に出れば、なんと朝方バイクで送ってくれたお兄さんからでした。私が恙無く旅を続けているか?心配して電話をくれたのです。私は「ほんまもん」の「おもてなし」とはこう言う事だと思うのです。街で出逢った現地の人々のさりげない親切な心。こう言う事って忘れられないんです。

    長閑な水田を眺めながら遺跡からの帰路を楽しんでいると、プルルルルと電話が鳴りました。「アッサローム・アレイコム!」と誰だろうと思いながら電話に出れば、なんと朝方バイクで送ってくれたお兄さんからでした。私が恙無く旅を続けているか?心配して電話をくれたのです。私は「ほんまもん」の「おもてなし」とはこう言う事だと思うのです。街で出逢った現地の人々のさりげない親切な心。こう言う事って忘れられないんです。

  • ジョイプルハットの街へ戻ってみれば、穏やかだった朝の風景が嘘だった様な、喧噪に満ちた光景に変わっていました。この規模の街でどうしてこれだけリキシャが必要なのか?と思う程リキシャやオート・リキシャで溢れています。これは推測ですが、ダッカ等の大都市を除けば地方では自家用車を余り見かけませんでした。規模も小さい街で収入も少ない人々も多いでしょうから、移動は自家用車買うより、いつでも何処でも走っているリキシャにお任せと言う世界観なのかもしれません。

    ジョイプルハットの街へ戻ってみれば、穏やかだった朝の風景が嘘だった様な、喧噪に満ちた光景に変わっていました。この規模の街でどうしてこれだけリキシャが必要なのか?と思う程リキシャやオート・リキシャで溢れています。これは推測ですが、ダッカ等の大都市を除けば地方では自家用車を余り見かけませんでした。規模も小さい街で収入も少ない人々も多いでしょうから、移動は自家用車買うより、いつでも何処でも走っているリキシャにお任せと言う世界観なのかもしれません。

  • 乗り合いのオートリキシャでバスターミナルへ行きました。次の見所の拠点となる街ラジシャヒを目指す為です。ラジシャヒへ行くにはダイレクトで行く便とボグラで乗り換える便がある様です。バスターミナルで尋ねれば、両陣営の客の取り合いへ発展してしまいました。この場合私がキッパリ決める事こそ事態の収束に繋がります。ダイレクト便の方はどうやら違うバスターミナルへ移動が必要の様です。しかも出発時間は解りません。一方ボグラへ向かうバスはもう出発時間で私の返答を待っている状態です。ダイレクトは魅力ですが、現物主義の私は出発寸前のボグラ往きに乗り込みました。

    乗り合いのオートリキシャでバスターミナルへ行きました。次の見所の拠点となる街ラジシャヒを目指す為です。ラジシャヒへ行くにはダイレクトで行く便とボグラで乗り換える便がある様です。バスターミナルで尋ねれば、両陣営の客の取り合いへ発展してしまいました。この場合私がキッパリ決める事こそ事態の収束に繋がります。ダイレクト便の方はどうやら違うバスターミナルへ移動が必要の様です。しかも出発時間は解りません。一方ボグラへ向かうバスはもう出発時間で私の返答を待っている状態です。ダイレクトは魅力ですが、現物主義の私は出発寸前のボグラ往きに乗り込みました。

  • 小一時間でボグラに到着、ボグラに降り立つとラジシャヒ往きのバスの探索なのですが、すぐ其処でラから始まる単語を連呼するバスがあるので近づいて私もラジシャヒと叫んでみました。お互いもう一度其々ラジシャヒと言い合って、男はひょいと私をバスに引っ張り上げます。おっとちょっと待ってと言って、すぐ脇で営業していた軽食屋さんでサモサを買って再びバスに乗り込みました・程無くバスは出発。本当この旅、ローカル・バスのタイミングが気持ち悪いくらいドンピシャなのです。怖いくらい。

    小一時間でボグラに到着、ボグラに降り立つとラジシャヒ往きのバスの探索なのですが、すぐ其処でラから始まる単語を連呼するバスがあるので近づいて私もラジシャヒと叫んでみました。お互いもう一度其々ラジシャヒと言い合って、男はひょいと私をバスに引っ張り上げます。おっとちょっと待ってと言って、すぐ脇で営業していた軽食屋さんでサモサを買って再びバスに乗り込みました・程無くバスは出発。本当この旅、ローカル・バスのタイミングが気持ち悪いくらいドンピシャなのです。怖いくらい。

  • イスラームの国のバスにあるあるなのですが、フロントガラスにアラビア語で何かが書かれているのです。安全祈願なのでしょうか?気になります。

    イスラームの国のバスにあるあるなのですが、フロントガラスにアラビア語で何かが書かれているのです。安全祈願なのでしょうか?気になります。

  • 車窓には長閑な田園風景が続きます。

    車窓には長閑な田園風景が続きます。

  • 水害と表裏一体とは言え、ガンジス川やヒマラヤ山系の河川が運んでくる堆積物のお陰で土壌は豊かです。

    水害と表裏一体とは言え、ガンジス川やヒマラヤ山系の河川が運んでくる堆積物のお陰で土壌は豊かです。

  • ラジシャヒでホテル選びです。ブッキングドットコムを使えなかったので自力で探さねばなりません。持っている情報は15年度版の地球の転び方。ファースト・アタックは敢え無くまさかまさかの満室。そこから街の中心へ向けて歩き出すも、すぐ反転。ラジシャヒはラジシャヒを観光する為訪れた訳では無く翌日プティヤと言う小さな村を訪れる為の宿泊です。ならばバスターミナルに近い方が良い。そしてバスターミナル付近には安宿は必ず数件は存在するものです。良かった未だ旅の嗅覚は衰えていない様です。

    ラジシャヒでホテル選びです。ブッキングドットコムを使えなかったので自力で探さねばなりません。持っている情報は15年度版の地球の転び方。ファースト・アタックは敢え無くまさかまさかの満室。そこから街の中心へ向けて歩き出すも、すぐ反転。ラジシャヒはラジシャヒを観光する為訪れた訳では無く翌日プティヤと言う小さな村を訪れる為の宿泊です。ならばバスターミナルに近い方が良い。そしてバスターミナル付近には安宿は必ず数件は存在するものです。良かった未だ旅の嗅覚は衰えていない様です。

  • ここ数年で旅の方法は格段の進化を遂げました。ブッキングドットコムで宿を選びGoogleマップのナビで宿まで到達する。快適便利で以前の紙媒体の情報に質でも量でも圧倒しています。しかしその快適便利に依存する余り、それが無くては旅が出来ない旅人となってしまってはバックパッカーとして致命傷です。私は海外ではSIMもWi-Fiルーターも使いません。オンラインに依存しきってしまうのが怖いんです。コミュ力を失うのも怖いですし、折角海外迄行ってスマホの画面メインの街歩きって意味なくね?と思うのです。野良犬の様に嗅覚を働かせます。ホテルの匂い、ホテルを知ってそうな人の匂いを嗅ぎ分けながら…クンカ、クンカ。

    ここ数年で旅の方法は格段の進化を遂げました。ブッキングドットコムで宿を選びGoogleマップのナビで宿まで到達する。快適便利で以前の紙媒体の情報に質でも量でも圧倒しています。しかしその快適便利に依存する余り、それが無くては旅が出来ない旅人となってしまってはバックパッカーとして致命傷です。私は海外ではSIMもWi-Fiルーターも使いません。オンラインに依存しきってしまうのが怖いんです。コミュ力を失うのも怖いですし、折角海外迄行ってスマホの画面メインの街歩きって意味なくね?と思うのです。野良犬の様に嗅覚を働かせます。ホテルの匂い、ホテルを知ってそうな人の匂いを嗅ぎ分けながら…クンカ、クンカ。

  • 何とか宿をゲット出来ました。何かとチップを請求するバングラデシュらしからぬホテルではありましたが、此処なら明日朝バスターミナルもすぐ其処です。私の宿は寝る為だけにあるのですから、寝れればそれで十分です。明日はラジシャヒ近郊のヒンズーの村プティヤを訪問し、ダッカへ凱旋します。<br /><br />本日も最後までご覧になって下さり、ありがとうございました。

    何とか宿をゲット出来ました。何かとチップを請求するバングラデシュらしからぬホテルではありましたが、此処なら明日朝バスターミナルもすぐ其処です。私の宿は寝る為だけにあるのですから、寝れればそれで十分です。明日はラジシャヒ近郊のヒンズーの村プティヤを訪問し、ダッカへ凱旋します。

    本日も最後までご覧になって下さり、ありがとうございました。

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