2014/09/06 - 2014/09/06
161位(同エリア16385件中)
エンリケさん
この旅行記スケジュールを元に
晩夏のフランス、アルザス・ロレーヌ地方を巡る旅8日目後半。
フランスののどかな田舎の雰囲気が漂ったアルザス・ロレーヌ地方から、この日はシャンパーニュ地方のランスを経由して、いよいよ今回の旅の最終目的地パリへ。
18時過ぎに到着したものの、パリはやはりこれまで見てきた地方都市とは異なる大都市で、夜に向かおうとするのに人々の熱気はまだまだムンムン。
わたしも宿のある東駅に近いモンマルトルの丘へ出かけ、そこを訪れているたくさんの観光客とともに、パリの夜の雰囲気を楽しむことができました。
<旅程表>
2014年
8月30日(土) 成田→ソウル→フランクフルト・アム・マイン→マインツ
8月31日(日) マインツ→ストラスブール
9月 1日(月) ストラスブール→コルマール→エギスアイム→コルマール
9月 2日(火) コルマール→リクヴィル→リボーヴィレ→コルマール
→ストラスブール
9月 3日(水) ストラスブール
9月 4日(木) ストラスブール→ナンシー
9月 5日(金) ナンシー→メッス→ランス
〇9月 6日(土) ランス→パリ
9月 7日(日) パリ→
9月 8日(月) →ソウル→成田
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 3.0
- グルメ
- 3.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 航空会社
- 大韓航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
9月6日(土)
16時30分、フランク王国初代国王クローヴィスやジャンヌ・ダルク、藤田嗣治などのゆかりの街ランスの観光を終え、宿に戻って荷物をピックアップし、この旅最後の目的地パリに向かうべくランス駅へ。ランス駅 駅
-
ランス駅の正面はだだっ広い公園になっていて、子どもたちや若者が平和な土曜日の午後を楽しんでいます。
-
そんなランスの平和な光景を最後に目に焼き付け、17時15分発のパリ東駅行きTGVに乗車。
ちなみに切符はこれまでと同様、事前に日本でネットから購入。
早めに買ったので、TGVにしては15ユーロ(約2,100円)とオトクな料金設定でした。 -
17時15分、TGVは定刻通りランス駅を出発。
ゆったり席で快適な車内です。 -
TGVはこんなフランス中央部の農業地帯を横目に見ながら、南西の方、パリを目指して進んでいきます。
-
そして18時、TGVは定刻通りパリ東駅に到着。
移動に1時間もかからないと、あっという間という感じです。
そして駅構内を進んでいくと・・・何かお祭りが開かれているのかというほどの人の多さと熱気!
これまでアルザス、ロレーヌ、シャンパーニュという、どちらかというと田舎っぽいフランスの地方都市を旅していただけに、やはりパリはケタ違いの大都市という印象を受けますね。パリ東駅 駅
-
行き交う人々も、地元の人から観光客まで、実に多様です。
パリはこれまでも2回、訪れているとはいえ、こうやって地方都市から入ると、また違った印象を受けるものです。 -
東駅(Gare de l'Est)の外に出てきました。
フランス二月革命をまたいで1847年から1849年にかけて建設された、クラシックな外観が特徴の歴史ある駅となっています。 -
そして18時20分、東駅のすぐ近くに立地するパリでの宿、“ホテル・ダミアン”(Hotel d'Amiens)にチェックイン。
事前にネットで予約した、パリにしては廉価さが売りの宿で、部屋は狭いながらもこの時は1泊9,900円(付加価値税10%含む)ほどで宿泊できました。
*コロナ禍後の2022年秋に検索してみると、宿泊料は2倍以上に値上がりしているようです・・・。ホテル ダミアン ホテル
-
ホテル・ダミアンの窓からの眺望。
まさしく住宅密集地域で、ぼんやり外を眺めていると、目の前のアパルトマンの部屋にいる住人と思わず目が合ってしまいそうです(笑)。 -
18時50分、まだまだ夏時間で外は明るいので、ここは貪欲に観光を。
宿のあるパリ東駅に近い、モンマルトルの丘に向かって歩いて行きます。 -
てくてくと歩き続け、19時10分、途中現れる階段を上り詰めたところで、モンマントルの丘に到着。
丘の上は多様な人種の観光客と黒人の物売りでごった返していて、何とも騒がしい感じ。
そしてあの一段高いところにある、東方の教会建築のような、エキゾチックな雰囲気が漂う建物は・・・そう、モンマントル名物のサクレ・クール寺院。サクレクール寺院 寺院・教会
-
このモンマルトルの象徴とも言えるサクレ・クール寺院、建造されたのは意外と新しく、20世紀の1914年。
そもそもこの東方趣味ともいえる建物は、1870年の普仏戦争とそれに続くパリ・コミューンで命を失ったフランス市民を讃えるため、時のカトリックのパリ大司教により建設が提唱されたもの。
結果、約4,000万フランの寄附が集まり、1877年に建設が開始。
約40年の歳月をかけて建設されたカトリックの聖堂は、今や小高いモンマルトルの丘に立つパリのランドマークとなり、内外からの多くの観光客が集う、平和の象徴としての役割も果たすようになっています。 -
さて、そのサクレ・クール寺院に行ってみようと広場の道を進んでいると、黒人の物売りからのしつこい営業が。
買う気はないので無視して進むと、なんと、腕をつかまれます。
あまりの強引さに呆れるとともに怒りも生じてきて、急ぎ手を振り払い、相手を睨みつけて早足でその場を後に。
怖さも感じましたが、周りには大勢人がいるので、そこまでのことにはならないだろうとこちらも少し強気の態度を示させてもらいました。
弱気な態度を示して日本人がカモにされても困りますからね(笑)。 -
また一段高いところに上ると、展望台からは、びっしりと建造物の詰まったパリの街並みが。
多くの建物がきちんと高さが整えられている中、ひとつだけ飛び抜けて高くなっているのは、1972年に完成したセーヌ川南岸にある59階建ての高層ビル、モンパルナスタワー(Tour Montparnasse)ですね。
【モンパルナスタワーHP】
https://www.tourmontparnasse56.com/en/ -
下を見ると、丘への道はたくさんの車と人で大混雑。
-
モンマルトルの丘は本当にパリでも有数の観光名所として大賑わいです。
しかしこの展望スポット、夜中などに我慢しきれずこの場所でする輩が多いのか、ところどころ尿の匂いがして、それほど長居したい場所ではないかも・・・。 -
そして丘のてっぺんに立つのは、“聖なる心臓”という意味を持つ“サクレ・クール寺院”(Basilique du Sacré-Cœur)。
この時間も多くの参拝者が絶えず、わたしも入場(無料)。
内部は撮影禁止でしたが、ビザンティン様式のようなイエス・キリストを中心とする壮麗なモザイク画に圧倒。
他の観光客ともども、その荘厳な雰囲気を楽しむことができました。
【サクレ・クール寺院(Basilique du Sacré-Cœur)】
https://www.sacre-coeur-montmartre.com/
【サクレ・クール寺院内部のモザイク画】
https://www.sacre-coeur-montmartre.com/francais/histoire-et-visite/article/la-mosaique-du-choeur -
19時40分、サクレ・クール寺院の内部見学を終えて外に出てくると、陽がだいぶ傾いて、辺りは薄暗い雰囲気に。
-
そろそろ夕食をと思い、丘を降りて、麓の飲食店街で適当なお店を探そうと思います。
-
しかし麓の飲食店街では、どこのお店も満席状態・・・。
20時過ぎ、歩き回ってようやく席が空いていそうなお店を発見。 -
見つけたお店は庶民風のレストランで、先に高齢者の団体客が入っていて、何やら頼んだ料理がなかなか来なくて人手が足りていない雰囲気。
それでも、席に座って腰を落ち着けてしまったので、そのままディナーセット(13.6ユーロ=約1,900円)とテーブルワイン(4ユーロ=約560円)を注文。
30分ほどかかってようやく出てきた最初のメニューは、こんなアボカドのサラダ。 -
次に出てきたのはこんな牛肉とフライドポテト。
うーん、見た目も味も、前日にランスのブラッスリーで食べたメニューと比べると、ほぼ同じ金額なのに、かなりイマイチかなあ・・・。
【晩夏のアルザス・ロレーヌ(13) ランスのブラッスリー“オー・プティ・コンプトワー”のブラッスリーセット】
https://4travel.jp/travelogue/11767328#photo_link_73951353 -
そしてデザートのカラメルプリン。
ヨーロッパのお店では、このようにスプーンやフォークを料理に差して出してくるところがありますが、これがどうにも馴染めませんね・・・。 -
食後には口直しにと、追加でエスプレッソ(2ユーロ=約280円)を注文。
しかし、これがまた、濁った水の匂いがしてまずかったですね・・・。
パリの観光地の飲食店は、放っておいても入ってくる観光客に甘えて、まずい店が多いのかと思ったりして。
21時30分、以上でかなり残念な気持ちとともに夕食を終了・・・。 -
すっかり暗くなった21時40分、夜のサクレ・クール寺院を見ようと、再び階段を上ってモンマルトルの丘の上へ。
たどり着いたその先には、たくさんの観光客とともにライトアップされた寺院の姿が。 -
それにしても、もう22時近くなるというのに、寺院の階段に座っておしゃべりを楽しんでいるたくさんの観光客たち。
このまま朝まで駄弁っていそうな雰囲気ですね。 -
後ろを振り返っても、こんなにたくさんの観光客の姿。
ここが日本でなく海外であることを忘れ、呑気な雰囲気に浸ってしまいそうです。 -
さて、夜のモンマルトルの丘の雰囲気は味わったし、最後にサクレ・クール寺院の正面の写真を撮って、丘から下りることにします。
-
丘から下りる際、展望台からのパリの街並みをパチリ。
東京などと比べると、パリの街なかはほとんどライトアップされておらず、暗い感じ・・・まあ、東京などが明るすぎるだけでこんなものかな。 -
この夜は月もパリの街を照らしていますね。
-
ふと右の方を見ると、パリの街にひと際明るく輝くエッフェル塔が。
頂上からはサーチライトをぐるぐると回し、パリの夜空を照らしているようです。 -
しばらくするとエッフェル塔はキラキラと点滅状態に。
これが有名なエッフェル塔のダイヤモンドフラッシュ・・・。
なかなかイベント感がありますね。 -
そして22時20分、モンマントルの丘を後に。
丘を降りてもサクレ・クール寺院の存在感は抜群ですね。 -
22時45分、モンマルトルから東駅近くにある宿に向かって歩いていると、交差点の角にライトアップされた壮麗な建物を発見。
17世紀、貧者に尽くしたカトリック教会の司祭で、後に列聖されたフランスの聖人、ヴァンサン・ド・ポール(1581-1660年)に捧げられたというサン・ヴァンサン・ド・ポール教会(Eglise St-Vincent de Paul)です。
【パリナビ~聖ヴァンサン・ド・ポール教会】
https://www.parisnavi.com/miru/321/サン ヴァンサン ド ポール教会 寺院・教会
-
サン・ヴァンサン・ド・ポール教会の前では、キャリーケースを持った観光客らしい女性がポーズをとって記念撮影をしていますが、その後ろの階段にはコワいお兄さんたちが・・・。
何ともシュールな瞬間です。 -
22時50分、宿の近くにある北駅までたどり着きました。
夜のパリは観光客で賑わうスポットもあるかと思えば、人通りの少ない道も多く、街歩きには十分注意が必要ですね。
さて、翌日は今回の旅の実質最終日。
フライトの時間まで、日中のパリの観光名所を巡っていきます。
(晩夏のアルザス・ロレーヌ9日目~日中のパリ観光~に続く。)パリ北駅 駅
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この旅行記へのコメント (2)
-
- 川岸 町子さん 2022/10/17 21:31:37
- 腕をつかむのはやめてほしい!!
- エンリケさん、おばんでした(*^▽^*)
モンマルトルの丘は、もう30年以上行ってないので(苦笑)、ずいぶん雰囲気が変わったような気がします。
昔は人が少なかったような…?
どうして外国人の物売りは、しつこく腕をつかむんだろうと不快になります。
インドやスリランカなどでも、何度か体験しました(*_*;
私の倍くらいの体格の男性から腕をつかまれると、恐怖です( `ー´)ノ
話は変わり、
「しかし麓の飲食店街では、どこのお店も満席状態・・・。」
「そして22時20分、モンマントルの丘を後に。」
こちらの2枚、とても素敵~~(#^^#)
町子
- エンリケさん からの返信 2022/10/23 20:04:35
- モンマルトルの丘の物売り
- 川岸 町子さん
こんばんは。
パリ旅行記にも続けてご訪問くださり、ありがとうございます。
モンマントルの丘、昔はあんなに人がいなかったのでしょうか?
現在は世界からの観光客の増加とともに、観光客相手の商売をするアフリカなどからの移民が住み着き、体感治安はあまり良くないものになっているようです。
> どうして外国人の物売りは、しつこく腕をつかむんだろうと不快になります。
> インドやスリランカなどでも、何度か体験しました(*_*;
> 私の倍くらいの体格の男性から腕をつかまれると、恐怖です( `ー´)ノ
町子さんもインドやスリランカなどで腕をつかまれる経験をされたのですね・・・。
彼の国の方々は欧米とは人との距離感が違うからか、商売も強引に見えて困惑してしまいますよね。
しばらく海外に行っていないですが、今でもまだ、彼らのような物売りがのさばっているのでしょうか・・・。
> 話は変わり、
> 「しかし麓の飲食店街では、どこのお店も満席状態・・・。」
> 「そして22時20分、モンマントルの丘を後に。」
> こちらの2枚、とても素敵(#^^#)
ありがとうございます。
やはり単純な観光名所の写真ではなく、こういったその街の息吹が感じられるような写真をこれからも撮っていきたいですね。
今年の夏は叶いませんでしたが、来年こそは、コロナ後の世界を楽しみに、久しぶりに海外旅行をしてみたいものです。
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