2010/10/28 - 2010/10/28
116位(同エリア506件中)
さっくんさん
惇煌を訪れました。莫高窟や鳴砂山がある中国シルクロードの旅のハイライトにもなっています。それ故に観光地化が行き過ぎている部分は好みが分かれるところかもしれません。でも、どちらも素材は逸品級である事に変わりはありません。多いに楽しませて頂きました。
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嘉峪関を出ると荒涼とした景色が広がります。
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次の宿泊地、惇煌は西域に向かう鉄路の本線から分離した盲腸線に位置するので、車で向かいました。
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見渡す限り、渇いた荒野です。
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珍しく水のある風景です。川でしょうか?湖でしょうか?
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此処で今回の旅で初めてラグメンを食べました。ラグメンとは中央アジアからウイグルにかけて食べられている、うどんに野菜炒めを乗っけた様な麺料理で日本人の口に良く合います。
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車窓から砂丘が見えました。
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ひたすら荒野を突っ走ります。
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楡林窟に立ち寄りました。
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これよりシルクロード沿いの石窟を幾つか拝観しながら旅を続けますが、そのどれもが内部撮影禁止なので外観のみしか写真はありません。
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石窟が築かれた場所には幾つかの共通点が存在します。先ず渓谷沿いと言う事です。石窟を掘れる様な川の流れにより出来た絶壁が多いと言う事。何故なら僧侶の生活に欠かせない水があるからです。
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そして人が暮らす街から20km程離れている事。これは遠過ぎれば生活出来ず、近過ぎれば煩悩が生まれるので、生活必需品を何とか一日で往復出来る距離が20 kmだとの事です。とおい…涙
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駱駝が道を横断していきます。シルクロードらしい演出?
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最早360度、遮るものの無い世界。
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再び岩山が見えてきました。
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本日も砂鍋です。脂っこい料理が苦手な私にとって中華はちょっと鬼門なのですが砂鍋はアッサリしていて、香港の粥料理、四川の麻婆豆腐と並んで私的中華三大料理決定です。
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周囲をこんな荒野に囲まれた大地に莫高窟が存在します。
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莫高窟に到着しました。石窟の中でも知名度、人気とも一番高い石窟でしょう。
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なので石窟前面に後付け感タップリの装飾が施されています。
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石窟外観もゴージャスに補修されマンションみたいです。
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勿論中身は折り紙つきで保存状態も良好です。これは惇煌迄は長い間中華圏であり仏教遺跡が手厚く保護されていた事が大きいと思われます。
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手厚く保護された事は嬉しいですが、外観の整備はやり過ぎですね…。
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車窓に巨大な砂丘が見えてきました。
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あれこそ鳴砂山でしょう。
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砂漠に向け全速前進です。
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入口にこう言うの作ってしまう感性はある意味中国らしさでしょう。
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素晴らしい稜線の砂丘です。
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ちょっと奥に進んだところに月牙泉と呼ばれるオアシスがあります。
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こんな場所にも五重の塔が建っています。
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月牙泉を見下ろしながら、更に奥に分け入ります。
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シルクロードを旅していると、ゴビ砂漠、タクラマカン砂漠、キジルクム砂漠…と砂漠だらけです。
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サハラ砂漠のあの暑さを考えると砂漠も頷けますが、冬になると厳寒になるシルクロードで、どうしてこう砂漠が多いのでしょう?
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それはシルクロードがユーラシア大陸のど真ん中を貫いている事が要因となっています。
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シルクロードの両側には大抵大きな山脈が聳えています。その山脈が雨雲を遮ってしまうのです。なのでシルクロードが走る中央アジアは乾燥帯が多いのです。
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ただ砂漠と言っても此処鳴砂山の様に砂丘が連なる日本人がイメージする砂漠はほんの一部で、その殆どは荒野と言う方が日本人にはイメージしやすいです。
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そう言う意味でも鳴砂山は貴重な砂丘であると共に莫高窟と言う別ジャンルの大きな見所から程近い場所に存在する事も多くの観光客に砂漠の魅力を伝える事に役立っていると思います。
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さて、嘗ての隊商はどうして此の過酷な荒野のシルクロードを選んだのでしょう?
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地球儀を見れば成る程最短距離でもあります。
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ただ、この砂漠(広義の意味で)は我々が過酷と思うだけで、隊商達は別の見方をしていたのかもしれません。
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雨が降らないって事は移動し易いって事になりますし、荒野が続けば見通しも良かったと思います。昔の旅で厄介だった渡河も殆ど無いと言うのもポイントです。後は点在するオアシス都市を上手に渡り歩けば良いのです。
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ユーラシア大陸のど真ん中、南北を山脈に守られた渇いた荒野、シルクロードは正に大自然が人々に、この道を往け!と指し示した道なのかもしれません。
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嗚呼…嘗てどれだけの旅人がこの道を行き交ったのでしょう?
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鳩摩羅什三蔵や玄奘三蔵等仏の経典を求めてこの道を歩んだ者もいました。
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イスラームの隊商を始め世界の富を求めた商人達…
あのマルコ・ポーロもこの道を往ったのでしょう。 -
チンギス・ハーンやティムール等、征服の野望を抱きこの道を駆け抜けた者もいました。
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そして今、俺が行くぅー!
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ただ、現在のシルクロードを見渡せば、一帯一路と言う現代の中国の政策だったり、ダークウェブ上の闇マーケットとか胡散臭い案件でシルクロードの名前が出てくるのは悲しい事です。
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チンギス・ハーンの襲来以降、度重なる情勢の悪化でシルクロードは交易の道としての地位は失われていきました。
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時代が下って海洋交易が定着すると、シルクロードは最早昔話となりました。それは現在でも同様です。皮肉な事にこれまでシルクロードを支えてきたユーラシア大陸のド真ん中と言う立地が、海洋交易に取り掛かるには遥かなる道となってしまいました。
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現在でも嘗てシルクロード交易を担った中央アジアのスタン系諸国は、内陸国と言う流通面のハンデに苦しみ、貿易や出稼ぎによる外貨獲得等様々な理由でロシアに依存せざる得ない状況にあります。
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そんな中、ウクライナ紛争の影響でロシアは出稼ぎの条件を硬化しました。これより更にロシアの雲行が悪化すれば貿易にも当然支障が起きるでしょう。また、中央アジア諸国もロシアのウクライナ侵攻に微妙な立場を取っています。
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その様な事から今後の中央アジア諸国が何処に活路を見出だすか?不安定な状態に陥らないか?注視しなければなりませんし、どうか、騒がしい事態に陥らない様に祈るばかりです。
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美しい稜線です。
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ただ、サハラ砂漠、メルズーカ程エッジに切れが無いのは砂質によるものでしょうか?
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さて、そろそろ月牙泉に戻りましょう。
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やっと、手に届く洋ナシ位置まで降りて来ました。
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散歩を終えたワンちゃんの様な気分です。
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シルクロードに暮らす駱駝は二瘤駱駝です。寒冷地に暮らすので毛がモフモフです。
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勿論駱駝がこれだけいるのですから駱駝に乗れます。私も乗ります。
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二つの瘤の間に乗る事になるので一瘤駱駝より安定感があります。
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駱駝乗りは一定のコースを辿る遊園地のアトラクション的なもので、モロッコの様なキャンプ地を目指す様な本格的なものではありません。
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駱駝だけでは無く鳴砂山自体のコンセプトが気軽に楽しめる砂漠をコンセプトとしている様に感じます。多くの旅人が砂漠の魅力に触れ合える事はとても良い事だと思います。
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入り口手前の砂丘では頂上から木の板に乗って滑り降りるアトラクション等もありました。原始的ですが面白いんですよね。ただ、それをこの歴史的砂丘でやるべきかは…。
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こう手軽に楽しめる砂丘であり、数多くの観光客が押し寄せる鳴砂山ですが、形状が大きく崩れる事が無いのは大自然の力がそれを上回ると言う事でしょうか?それともまさか…。
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言い遅れましたが鳴砂山と呼ばれるだけあって確かに足踏みすると鳴く様な音が出ます。
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当日はほぼ無風だったので私は気付けませんでしたが、風によっても砂が鳴くような音を立てるそうです。
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科学が発展していなかった昔なら、その現象は妖魔の仕業と考えられたとしても可笑しく無いでしょう。
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こうした不思議な自然現象が西遊記の元ネタとなったのでは無いでしょうか?
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駱駝の隊列が観光客を乗せて砂丘を往きます。
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遥か昔、僅かな協力者と共に玄奘も駱駝の乗り西を目指していたのかもしれません。
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夕食はビュッフェです。ついつい食べ過ぎる貧乏性の私。
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中国人が食べ放題やビュッフェで大量に食べ残し、あらゆるところで顰蹙を買っていますが、これには中国の国民性が絡んでいると思われます。
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日本人の我が家では、農家の人が苦労して作って下さったのだからと、お米一粒でも残せば、ひっぱたかれて育ちましたが、中国では食べ散らかして、お客様が食べきれなかったって事を以て、お客様の満足を得られたって事になると言う考え方があるのだそうです。だから、私みたいなのが、意地張ってご飯一粒残さず食べてしまうと、中国人ホストは逆に足りなかったか!と心配してしまうのかもしれませんし、中国人は満足を表す為、わざと残すのかもしれません。
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とは言っても世界の舞台に上がったら、世界のルールに従って、食べ物は残さず食べて欲しいですね。
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ゴビ砂漠の向こうに陽が沈みます。
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地平線迄真っ直ぐ道が続いています。
日本では見れない光景です。 -
お、来たかな?
いや違うぞ! -
あ!
来たぁ! -
夜の乗車は心細いです。
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行先表示板を良く読んで
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乗車します。
毎度御乗車ありがとうございます。
次はトルファンに停車します。
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