2021/04/18 - 2021/04/20
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2021/04/18
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令和3年4月中旬、島根県の松江市に滞在した。過去にも松江市を何度か訪れている。
今回は松江城の国宝天守を初めて見学し、自転車で城の周辺にあるスポットを訪れた。
(2021.06.14作成開始)
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令和3年4月中旬。JR岡山駅西口の乗り場から出雲市行の高速バスに乗車。
岡山駅 駅
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13時00分前に松江駅で下車。朝から降っている雨はまだ止まない。
松江駅 駅
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滞在するホテルに到着。駅から歩いて10分以内である。
ホテルアルファーワン松江 宿・ホテル
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翌朝、ホテルが無料で貸出す自転車を借りる。09時00分出発。天気は回復していた。
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大橋川を渡り北西へ向かう。堀川(写真)沿いの景色は松江らしい風景の一つ。
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松江城の南西に位置する月照寺(げっしょうじ)を最初に訪れる。浄土宗。松江藩主・松平家の菩提寺である。
月照寺 寺・神社・教会
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月照寺はもと洞雲寺という禅林だったが寛文4(1664)年、徳川家康の孫にあたる松江藩(松平氏)初代藩主の松平直政公が生母月照院の霊牌を安置するため、浄土宗の長誉上人を開基とし蒙光山月照寺として改称復興したのが始まりである。
直政公の没後、二代綱隆公が父の遺命により境内に廟を造り、山号を歓喜山と改めて以来、九代にわたる藩主の菩提寺として栄えてきた。
現在境内全域が国の史跡に指定されており、中でも初代直政公と七代不昧公の廟所の廟門は島根県の重要文化財に指定されている。 -
江戸時代の名力士・雷電の碑。
松江藩主・松平治郷(不昧公)は雷電の力と技と学徳の傑出していることを見てとり、天明8(1788)年松江藩に召し抱えた。雷電は八石に三人扶持を与えられ、お抱え力士として活躍した。 -
徳川家康の孫、松江藩(松平氏)初代藩主・松平直政公の廟門。延宝7(1679)年に造られた。県指定文化財。
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直政公の墓。境内で一番大きな墓である。
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7代藩主(松平氏)治郷(不昧公)の廟門。西の左甚五郎と言われた小林如泥の作と伝えられる。
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龍の彫り物が見事である。
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松平治郷(不昧公)の墓。歴代の松江藩主の中で松江藩中興の祖とされ、大名茶人として名高い。
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月照院(初代藩主・松平直政公の母君)の墓。
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6代藩主・宗衍(むねのぶ)公の廟所にある寿蔵碑(大亀)。7代不昧公が父・宗衍公のために生前建てた供養塔である。
この碑に関しては、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の随筆に出てくる「月照寺の大亀」の伝説がよく知られている。
ある時から、この大亀の石像が夜な夜な動き出して、境内の池の水を飲み、果ては「母岩恋し、久多見恋し」と城下に繰り出して、人を食い殺すということまでし始めた。困り果てた住職は、ある夜、大亀に向かって説法をするが、亀は「私にもこの奇行を止めることが出来ません。住職にお任せします」と返答した。そこで住職は亀の背中に巨大な石碑を置き、二度と動き出さないように封じたという。 -
月照寺は見どころ満載であった。少し早いが松江駅方面へ戻って昼食を取ることにする。
今回初めて見る宍道湖。写真の奥は松江の市街地である。宍道湖 自然・景勝地
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宍道湖大橋北側のすぐ近くにある須衛都久(すえつぐ)神社。出雲風土記にも出てくる歴史のある神社である。
主祭神は、伊弉冉尊(いざなみのみこと)と素戔嗚尊(すさのおのみこと)。須衛都久神社 寺・神社・教会
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大橋川に架かる新大橋の南側にある賣布(めふ)神社にも立ち寄る。
出雲国風土記に「賣布社」(めふのやしろ)、延喜式に「賣布神社」(めふのかみやしろ)として出てくる古い歴史のある社である。
主祭神は速秋津比売神(はやあきつひめのかみ)。賣布神社 寺・神社・教会
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昼食は以前利用したことのある中華食堂へ。松江駅から西へ5分くらい歩いた場所にある。
創作中華酒房 そら グルメ・レストラン
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午後は松江城を訪れることにする。
城へ向かう手前、島根県庁前に建つ岸清一(きしせいいち、1867~1933)の像。
松江出身の弁護士、政治家。国際オリンピック委員会(IOC)委員。日本の体育・スポーツ界発展のため尽力し、“近代スポーツの父”と呼ばれる。
大河ドラマ『いだてん』にも登場したので、名前を覚えていた。 -
松江城の南東に位置する大手前広場に建つ堀尾吉晴(ほりおよしはる)公の像。
関ヶ原の戦の後、出雲・隠岐両国を拝領した堀尾忠氏と父・吉晴は城地を松江に選定。吉晴は、忠氏の死後、孫の忠晴を助け松江城と城下町を建設し現在に至る松江の基礎を築いた。堀尾吉晴公の像 名所・史跡
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大手から松江城の中に入る。自転車はこの写真の奥を右へ進んだ先の松江観光案内所の裏に停めた。
松江城 名所・史跡
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復元された太鼓櫓(後で訪れた)を左手に見ながら傾斜の緩やかな階段を上り城の中心部へ向かう。
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国宝松江城天守。現存する12天守の一つ。外観は4重、内部構造は5階、地下1階。入口に附櫓を設けた複合式望楼型に分類される。
平面規模では2番目(多分①は姫路城)、高さでは3番目(多分①松本城②姫路城かな?)。
手前の券売所でお得な「3館共通入場券」(松江城・小泉八雲記念館・武家屋敷)を購入する。
松江城は、天守以外の建物はすべて入場無料である。 -
2012年の「祈祷札」再発見の意義は
①天守完成の年代(慶長16年=1611年以前)が確定したこと
②松江城天守の国宝指定の要因の一つとなったこと -
再発見された2本の祈祷札のレプリカが地階の元あった場所(2本の通し柱)に貼り付けられている。
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現存天守あるあるで天守の中の展示品は少ない。写真は松江城二之丸の太鼓櫓にあり毎日登城の時刻などを知らせた太鼓(現物)である。
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天守最上階からの眺望。写真は城の南側の宍道湖方面。
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天守のある本丸周辺にある櫓の跡。江戸期には本丸をはじめとする各郭に多くの建物があったが、現在は残っていない。
二之丸には平成13(2001)年に3つの櫓(太鼓櫓・中櫓・南櫓)と瓦塀が復元された。
松江城は国宝天守以外の江戸期の建築物はすべて壊されてしまい、城内の解説板も郭など城郭の構造に関する説明がほとんどない。
城に興味のない見学者の大半は、大手から天守へ行き、中を見学してすぐ帰ってしまうのだろう。 -
二之丸にある松江神社。松平直政公を主祭神とする。明治31(1898)年にこの場所に建立された。
松江神社 寺・神社・教会
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松江神社の南側に建つ興雲閣。松江市が松江市工芸品陳列所として建てた建物。明治36(1903)年竣工、木造二階建。県指定有形文化財、松江市歴史的風致形成建造物。
興雲閣 美術館・博物館
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内部は自由に見学できる。1階にはカフェが入って営業している。
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二之丸の南東角に建つ南櫓。復元された建物内部を自由に見学できる。
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復元された太鼓櫓。先ほど天守で見学した太鼓は江戸期にこの建物の中に置かれ、時を知らせていた。
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松江城の中心部の見学を終え、内堀沿いに反時計回りに城の周囲を散策する。
写真は城の北西角近くから撮影。稲荷橋の手前に松江城の堀を小船でめぐる「堀川めぐり」の船が見える。コロナ禍の平日で乗客は少ないようだ。ぐるっと松江堀川めぐり 乗り物
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内堀で囲まれたエリアの北にある松江城山稲荷神社。
城山稲荷神社 寺・神社・教会
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ユーモラスな表情の狐像。
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この神社は、松江滞在中の小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)のお気に入りの場所だった。
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内堀に囲まれたエリアの南端に架かる千鳥橋。写真の奥は島根県庁。
時刻は15時30分を回ったところ。天気がよく日焼けをした。ヘロヘロなので無理をせずここで今日の観光を終えた。 -
翌日も晴天に恵まれた。昨日より少し早い08時50分から観光に出かける。今日もホテルの自転車を借りる。
今日の予定は、昨日購入した「3館共通入場券」(松江城・小泉八雲記念館・武家屋敷)のまだ見学していない施設の見学がメインである。どちらも城の内堀の北側にある。 -
最初に訪れたのは城の東に位置する譜門院。天台宗の古刹である。
北側の内堀から東に延びる堀川沿いにある。 -
前の写真の橋の上から城の方向を眺める。正面に天守が見える。こうした風景は松江という町の大きな魅力だと思う。
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普門院は、堀尾吉晴公が松江城を築き城下町を造成した当時開創された。
茶人として名高い不昧公もしばしば松江城から堀川を舟にて訪れ、茶を楽しんだと言う松江市指定文化財の茶室「観月庵」がある。
残念ながらこの日は休観日のため見学は叶わなかった。
ちなみにこの寺は小泉八雲ともゆかりがある。彼が日本で最初に書いた怪談「小豆磨ぎ橋」に譜門院が登場する。 -
次に譜門院から北西の方角の少し小高い場所にある真言宗の古刹・千手院(せんじゅいん)へ向かう。
堀尾忠氏が出雲・隠岐を拝領し、忠氏と父・吉晴が松江城を築く時、千手院の僧・長海律師に命じて地鎮祭を行った。
もとは安来市広瀬町富田にあったが、築城に当り本丸の鬼門(北東方向)に当たるこの地に移して鬼門封じの寺として建立した。千手院 寺・神社・教会
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境内から松江城の中心部が見える。
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千手院の下の通り(千手院下)は現在に至るまで職人の街として栄え、今も酒や醤油の醸造元などの古い町家が残っている。
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昨日も訪れた松江城の内堀まで行く。写真は北惣門橋。もとは明治時代の石造りのアーチ橋だったが、平成6年に江戸時代の木橋が復元された。
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北惣門橋の北側の内堀(城山内堀川)。堀の幅が広く石垣と堀のコントラストが美しい。
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武家屋敷へ行く前にもう1箇所寄り道する。城の北側に位置する明々庵へ向かう。
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明々庵は茶人として知られる松江藩七代藩主松平不昧公の好みによって安栄8(1779)年に松江市殿町の有澤(ありさわ)家本邸に建てられた茶室。
厚いかやぶきの入母屋造りで、間取りは二畳台目と四畳半の席が組み合わされ、水屋、台所も完備している。明々庵 名所・史跡
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建物の中には入れないが、外から見学できる。
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現在明々庵が建つ場所は高台にあり、先ほど訪れた千手院よりも松江城に近いため、城の中心部がよく見える。
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明々庵の西にある県立松江北高校。前身は旧制松江中学校。明治23年に小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が英語教師として招かれた。
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松江城の北側にある堀の外側に塩見縄手と呼ばれる通りがある。昨日購入した「3館共通入場券」で入場できる武家屋敷へ。
武家屋敷 名所・史跡
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座敷に人形が置かれている。時代劇の1コマのような雰囲気である。
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昼食は武家屋敷の並びにある蕎麦屋・八雲庵へ。店舗は松江藩剣術指南役の大石源内屋敷跡を改装したもの。
私は門を入って右側にあるイート・スペースで食べたが、美しい庭の奥にある座敷も予約すれば利用可能とのこと。八雲庵 グルメ・レストラン
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温かい鴨南蛮と冷たい割子蕎麦のセット。美味である。
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食事の後、小泉八雲記念館を見学。八雲の生涯について詳しく知ることができる。
小泉八雲記念館 美術館・博物館
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最後に小泉八雲旧居(ヘルン旧居)を見学した。道路に面した壁面は修復工事中だが、中は通常通り見学できた。
小泉八雲旧居 名所・史跡
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県庁の近くに建つ松江直政公像。勇ましい騎馬武者姿である。
ホテルの自転車を借りたおかげで、この二日間数多くの観光スポットを回ることができた。夕方も自転車を借りて宍道湖東岸の夕陽スポットへ出かけることは可能だったが、欲をかかないのが私の旅スタイル。
【了】松平直政公 騎馬像 名所・史跡
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