2021/03/12 - 2021/03/13
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この旅行記のスケジュール
2021/03/13
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ぬちまーす観光製塩ファクトリー
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この旅行記スケジュールを元に
令和3年3月中旬、那覇市に四泊した。これが何度目の那覇への旅か、もはや覚えていない。
沖縄に到着した日、滞在終盤の四日目にレンタカーを借りることにした。天気予報をチェックして判断した。
以前も沖縄でレンタカーを何度か借りたが、旅立つかなり前に予約してしまい天気が良くない日にあたってしまう苦い経験をしていた。
今回はわずか1日の日帰りドライブだったが天気にも恵まれ快適であった。
(2021.04.12作成開始)
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【沖縄滞在三日目】
前日、晴天の下で浦添城跡を歩き回った疲れが残っていたので、この日は休養日とした。
昼少し前に外出。ゆいレールで石嶺駅へ。石嶺駅 駅
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駅から歩いて5分くらいの場所に目当てのそば屋がある。古民家風の佇まい。
御殿山 グルメ・レストラン
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沖縄そば専門店首里御殿山(うどぅんやま)首里本店。今日はここでランチ。
入口で靴を脱ぎ、座敷に上がり込む。 -
量の多い「煮付け」(沖縄風のおでん)を食べてみたかったので、煮付けと一緒にそばではなく「ゆし豆腐セット」(写真右)を注文した。
煮付けはかなり濃い味つけである。もう少し薄い味が私の好みである。
ゆし豆腐は汁がめちゃめちゃ美味しい。出汁がきちんと取ってあり、塩加減も最適だと思う。
このスープがそばと共通なら、さぞや美味しいだろう。次はぜひそばを食べようと思う。 -
【四日目】
午前07時45分にホテルを発ちレンタカー店へ向かう。その手前にあるホテルの前に観光バスが停まっている。埼玉の県立高校の修学旅行生たちがバスに乗って出発するところであった。 -
借りたのは軽のワンボックスカー。
手続きを済ませ08時17分にレンタカー店を出発する。まず那覇市から南へ向かう。 -
09時22分、斎場御嶽の近くにある駐車場に到着。以前は御嶽入口の直前にある駐車スペースが使えたのだが、数年前からそこが使えなくなった。
駐車場の前の建物(物産館)で入場券を買って歩いて御嶽へ向かう。 -
駐車場の隅に黒い猫が寝そべっている。他の観光客も近づいて写真を撮っている。
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駐車場と斎場御嶽入口の間の交差点。工事中で歩きにくいこと。
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途中になぜかプロの囲碁棋士・藤沢秀行氏の記念館がある。休館なのか廃業したのか、閉まっている。
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観光スポットとしての斎場御嶽の入口に建つ「緑の館・セーファ」。ここで入場券を見せて入る。
写真の右手前にある駐車スペースに見学者もかつては駐車できた。
ちなみに斎場御嶽に来るのはこれで三回目である。斎場御嶽 寺・神社・教会
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入域したすぐ先に泉が湧いている。
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この先の階段は以前は下りられたが現在は立ち入り禁止になっている。
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かつては国王の参拝に使われる重要な道であった。
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御門口(うじょうぐち)。かつては王府関係者以外はここから先へは入れなかった。
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解説板が立っている。この場所は現在はさほど神聖なスポットには見えない。
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御門口の右手にある久高島遥拝所から久高島(写真中央より左の平らな島)を望む。
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参道を少し先に行くと左手に大庫理(ウフグーイ)という礼拝所が見える。前面には石畳の敷かれた祈りの場(ウナー)がある。
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さらに先へ進むと道が二手に分かれる。先に左手へ行く。
寄満(ユインチ)。王府用語で「台所」を意味する。ここで調理をしたわけではなく、貿易の盛んであった当時の琉球では、世界中から交易品の集まる「豊穣の満ち満ちた所」と解釈されている。 -
先程の二股に分かれる場所まで戻り、今度は右手に進む。三角岩のある場所に出る。琉球王国最高の聖地である斎場御嶽の核心部である。
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三角岩の手前にある巨大な岩塊が地面の高さで抉れていて天井のような場所から二本の鍾乳石がぶら下がっている。
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二本の鍾乳石から滴り落ちる水は「聖なる水」と見なされ、それを受けるために二つの壷が据え置かれている。この水は王国時代に宗教儀式に用いられたとのこと。
現在も見学者は水と壷に触れることは出来ない。 -
三角岩と鍾乳石の間にある「貴婦人様御休み所」。
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一番奥が三角岩。二つの巨岩が接した隙間が直角三角形の形の隙間を作り出している不思議な光景である。
この写真の手前付近に女性のガイドさんが二人いらした。私の質問にも丁寧に答えてくれた。 -
前二回の訪問時は写真の木柵の奥に立ち入れたのだが、現在はコロナ対策の一環で見学者の密を避けるため立ち入りが出来なくなっている。
前回来た時の記憶では、三角形の空間をくぐった先の場所から左手に久高島が見えるはずである。 -
拡大写真。三角形の空間の突き当り部分(岩の壁)は三庫理(サングーイ)と呼ばれ、斎場御嶽の中で最も神聖なスポットである。
その右側の岩壁の上(写真では見えない)がチョウノハナとよばれる次に神聖なスポットのようだ。
どちらも神を拝む拝所である。
実を言うと、私はこれまで『写真奥の空間が三庫理(サングーイ)で久高島を礼拝するスポットである』と思い込んでいた。 -
しかしその場にいたガイドさんに次のことを教えていただいた。
①王国時代にこの空間の奥からは久高島は見えなかった。
②斎場御嶽入り口近くの久高島遥拝所からしか久高島は拝めなかった。
③三庫理(サングーイ)とチョウノハナはどちらも岩の壁に向かって礼拝を行う。
以下は私の想像であるが、王国時代、「神の島」とされる久高島から聖なるエネルギーがこの場所に絶えず送られ、それを受け止める場所である三庫理(サングーイ)とチョウノハナが聖なる存在として礼拝の対象となったのであろう。
ついでに言えば、聖なるエネルギーは三角形の空間を突き抜けて写真の手前に流れ込んでいる。
最後に三庫理(サングーイ)を背景にして記念撮影をした。 -
車を停めた場所にある物産館の中に斎場御嶽からの出土品や解説パネルが展示されているスペースがある。入館は無料である。
三庫理から出土した金属を含む勾玉はかなり貴重な資料とのこと(展示品は複製品)。 -
駐車場を出てから約1時間車を走らせ、北へ向かう。
途中で沖縄自動車道に入り、中城PAでランチにする。中城パーキングエリア(下り) 道の駅
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ゆし豆腐そばを食べる。美味しい。写真の左側はよもぎ。沖縄ではポピュラーな香味野菜である。
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午前中は斎場御嶽を訪れたのみ。午後は本島と橋で結ばれている本島中部の東にある「うるま市」の島々へドライブすることにした。これが二回目である。
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島へ渡る前に勝連城跡(上の写真)に寄ることにする。12時35分駐車場に着いた。
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まずは駐車場の前にある勝連城跡休憩所で情報収集。
勝連城跡休憩所 名所・史跡
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入口を入ってすぐの場所に置かれている人形がリアルすぎてドン引きする。
昨年夏に青森市で見学した青函連絡船内にも同じような人形が陳列されていたことが頭をよぎる。
ここの展示内容については後ほどまとめて説明する。 -
道路を渡って勝連城跡へ。天気が良く、暑いくらいの陽気である。
勝連城は12~13世紀に築城されたものと考えられている。十代目の城主となった阿麻和利が海外貿易で繁栄した15世紀半ばがこの城の最盛期であった。勝連城跡(世界遺産) 名所・史跡
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勝連城は道路に面した部分から奥にかけて連なる小山の斜面に築かれている。奥へ行くほど高くなっており、最上部から一の曲輪、ニの曲輪、三の曲輪が造られている。
上の写真の碑の向こう側は四の曲輪の下の防御田地の跡。侵入者が湿地に足をとられる防御ラインの機能があった。 -
勝連城跡はまだ発掘調査と修復の途上にあるようだ。私が訪れた時も道路に近い区画では修復工事中であった。
また、三の曲輪より下部の城壁はまだ整備半ばのようである。 -
勝連城跡の中心部は高い石垣に囲まれた三の曲輪より上の部分である(上の写真の奥)。それより下には緩やかな斜面に広大な四の曲輪が広がっている。
ここからの眺めは迫力満点である。 -
上の写真は四の曲輪の中にある「門口のカー(泉)」と呼ばれる井戸。
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この後、細く長い石畳道とそれに続く階段を歩いて城の中心部へ上がって行く。
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上の写真は三の曲輪の入口にあたる城門の石垣を内側から見たもの。かつてここに四本の柱で屋根を支える四脚門があった。
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三の曲輪。
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中心部の木の下にはトゥヌ厶トゥと呼ばれる祭祀に関わる場所がある。
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二の曲輪。正面約17m、奥行き約14.5mの殿舎跡が発見された(写真はその礎石を復元したものと考えられる)。この建物は勝連城の中で最も重要な役所の機能を持つものであった。
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最上部にある一の曲輪。
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一の曲輪の中心付近にある玉ノミウヂ御嶽。
按司(地方の権力者)の守り神を祀った拝所で、大きな岩は勝連を守る霊石とされる。
発掘調査により、かつてこの曲輪には宝物殿のような建物があったことがわかっている。 -
一の曲輪からの眺め。北の方角。
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城跡の見学を終えた後、駐車場へ戻り勝連城跡休憩所に再び立寄る。
屋外に勝連城の模型が展示されている。現在修復が進んでいるのは三の曲輪直下の部分から上である。
それ以外の城壁や石垣はほとんど残っていないため、かつての城の完全な姿を想像する手がかりとしてこの模型はとても貴重である。 -
最初に勝連城跡休憩所に入ったとき目についた展示品。その時は何なのかよく分からなかったが、城跡の一の曲輪に立つ解説板を見て合点した。
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一の曲輪の入口の門の跡。
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「出入口の門付近から唐草様の浮き彫りのついたアーチ石の一部が発見された」とある。展示されているのがそのアーチ石の一部なのである。
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勝連城跡を発ち、時間が許す限り半島の東にある橋で繋がれた島々を巡ることにした。
二つの橋を渡って浜比嘉島で車を停める。浜比嘉島 自然・景勝地
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砂州の先の小さな島にあるアマミチューの墓(阿摩美久之墓)。
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神聖なスポットである。
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近くから浜比嘉島と手前の平安座島とを結ぶ橋がよく見える。
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この後、宮城島にある「ぬちまーす観光製塩ファクトリー」へ。以前一度訪れている。
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駐車場に車を停めて下りると工場の裏手へ行く人の流れが目に入る。
「果報バンタ」の看板に誘われて矢印の方向へ行ってみる。 -
案内地図。前回来たときには工場の周りにあるこれらのスポットにはまったく気がつかなかった。
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眼下に美しい景色が広がる果報バンタ。
記念撮影をしている人が多い。 -
龍神風道。このあたりの最大のパワースポットとのこと。
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工場を少しだけ見学した後、暗くなる前に那覇市へ引き返すことにした。
レンタカー店近くのGSで給油。ここまでの走行距離は約155kmである。 -
ホテルへ戻る途中、国際通りに寄る。今回の旅では初めて。
前回来た昨年のクリスマスのときよりも観光客は増えているように見えた。国際通り 名所・史跡
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工事が続く牧志公設市場を見たあと、顔なじみになっているセンベロの店に寄った。
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翌3月14日の飛行機で福岡へ帰った。
沖縄本島には数え切れないくらいの回数来ているので今さら土産物を買おうという意欲が湧かない。
宿泊したホテルのそばにあるスーパーで九州では入手困難な与那国島産の泡盛「与那国・花酒」が比較的安く販売されていたので購入した。
日本国内で販売されている酒類の中でアルコール度数が最も高い60度の貴重な泡盛である。
【了】
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