2021/04/03 - 2021/04/03
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ハンクさん
奥の細道を辿る旅を始めて半年になる。ドライブと、青春18切符を使った週末トリップで1ヶ所ずつゆっくりと北上してきたが、今回やっと尿前の関にたどり着いた。さらに「蚤虱 馬の尿する 枕もと」で名高い封人の家と尾花沢を訪れた。ここを巡るのは車でないとまず無理、仙台からは約1時間、道路は整備されており、ナビを使えばたどり着ける。まず尿前の関であるが、車を止め矢印に従って歩いて行ったがどこにあるのか不明なので、遊んでいる子供たちに尋ねたら父親が出てきてくれて親切に教えてくれた。芭蕉像は補修中でビニールシートが掛けられていたが、親切にも外してくれて写真を撮ることができた。近くに芭蕉の句碑もある。芭蕉と曾良は「関守にあやしめられて漸うとして関をこす」、ここを通過する時にスパイ?と疑われたのか、大変苦労して時間を要した、と記している。
続いて「蚤虱馬の尿する枕もと」の句で名高い「封人(ほうじん)の家」を訪れた。アクセスは車でないとまず無理、尿前の関から車で10分、道路は整備されている。芭蕉と門人曾良はここで2泊したという。封人とは国境を守る人のこと。村役場、宿場や伝馬の機能を備えた国境の大庄屋。江戸初期の建設で、昭和46年~48年に解体復元工事が実施されて、創建当時の様式で保存されている。名高い句の通り厩があり、芭蕉達が泊った時の様子を想像することができる。確かに「尿する」(近年原本の発見により正しくは「ばりする」と読む)音が聞こえてきたことだろう。
封人の家を発った2人は、奥の細道の中でも最大の難所と言われる山刀伐(なたぎり)峠を越えることになる。ボディガードを付けて樹木がうっそうと茂った急な山道を歩いたそうだが、ここは車ではアクセスできないためやむなくパスした。尾花沢では知人の鈴木清風宅で手厚いもてなしを受け10日間も滞在したらしい。「かれは富めるものなれども、志いやしからず。都にも折々かよひて、さすがに旅の情をも知りたれば、、、」とほめちぎっている。現在旧丸屋鈴木家は復元され、芭蕉・清風歴史資料館となっているので立ち寄った。興味深い資料が展示されているので、一見の価値はある。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
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尿前の関跡
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尿前の関跡
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尿前の関の解説
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尿前の関の解説
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芭蕉の句碑
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芭蕉の句碑
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芭蕉像、傷みが出ておりカバーが掛けられていた
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芭蕉句碑の解説
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ヤギが2匹鳴いていた
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尿前の関に向かう小路
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封人の家の全景
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入り口に芭蕉と曾良の粗削りな像が立つ
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芭蕉と曾良の粗削りな像
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封人の家の土間
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封人の家の囲炉裏
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封人の家の中座敷
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封人の家の納戸
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封人の家の展示物
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封人の家の内部
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封人の家の入りの座敷
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封人の家の床の間
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封人の家の厩
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封人の家の外観
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封人の家の外観
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芭蕉の石碑
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芭蕉の石碑
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「蚤虱 馬の尿する 枕もと」の石碑
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封人の家の外観
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封人の家の外観
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尾花沢の芭蕉・清風歴史資料館前の芭蕉像
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芭蕉・清風歴史資料館と芭蕉像
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芭蕉・清風歴史資料館の内部
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芭蕉・清風歴史資料館の内部
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芭蕉・清風歴史資料館の内部
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芭蕉・清風歴史資料館の囲炉裏
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芭蕉・清風歴史資料館の夕暮れ
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