2021/03/07 - 2021/03/07
121位(同エリア190件中)
ハンクさん
福島市に滞在することになって、奥の細道を辿る旅を続けている。今回は福島から車で訪れることのできる須賀川、安積山、黒塚から信夫の里を巡った。
芭蕉と曾良は白河の関を越えて、阿武隈川を渡り須賀川に滞在する。本文によれば「長旅の苦しみ、心身疲れ、且つは風景に魂奪われ、懐旧にはらわたを断ちてはかばかしう思いめぐらさず。」と記している。よほど疲労が蓄積したのであろうか。そして「風流の 初めやおくの 田植うた」を詠んだ。現在の須賀川にはこの句にちなんだ「風流の初め館」が建てられており、奥の細道の関連資料が展示されている。
二人は須賀川を発って浅香山(安積山)に立ち寄っている。「このあたり沼多し、(中略)、沼を尋ね、人に問い、「かつみかつみ」と尋ねありきて、日は山の端にかかりぬ」。旧奥州街道沿いのこの地は、現在少年自然公園となり、桜やツツジの名所となっている。ハナカツミは、古今和歌集の恋歌に詠われて以来、わが国の古典に数多く詠われてきた。芭蕉はこの日、「あさか沼」の「花かつみ」を日のくれるまで訪ね歩いた、とある。この所縁を知らなければ何の変哲もない公園であるが、芭蕉ファンにとって見逃すことはできないスポットだ。
続いて「二本松より右に切れて、黒塚の岩屋一見し福島に泊まる」とある。黒塚とは鬼婆伝説の残る地で、寺には鬼婆の石像や、埋葬された地、また芭蕉が腰かけた石などがあり興味深い。
福島に着いた翌日、芭蕉はまず信夫文知摺ゆかりの地文知摺観音を訪ねている。行基菩薩御作の聖観世音菩薩像を本尊とする史蹟名勝の地「信夫文知摺」はもちずり絹の発祥地である。古今集には源融(光源氏のモデルともいわれる)が「みちのくの しのぶもちずり 誰ゆえに 乱れ染めにし 我ならなくに」と詠んだ。後年、芭蕉はここで「早苗とる 手もとや昔 しのぶずり」の句を残している。芭蕉の時代のみならず、多くの文人が訪れる歌枕を訪れることができたのは感無量である。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- レンタカー 徒歩
-
須賀川の「風流の初め館」の門
-
須賀川の「風流の初め館」
-
須賀川の「風流の初め館」の入り口
-
須賀川の「風流の初め館」の展示
-
須賀川の「風流の初め館」の芭蕉像
-
須賀川の「風流の初め館」芭蕉と門人たち
-
安積山公園の芭蕉の小径
-
芭蕉句碑
-
安積山公園の山の井清水
-
芭蕉が立ち寄った鬼塚(真弓山観世寺)
-
鬼塚の石碑
-
芭蕉が腰を下ろしたという芭蕉休み石
-
宗祖伝教大師尊像
-
鬼婆石像
-
鬼婆石像と南無阿弥陀仏石碑
-
如意輪観音菩薩堂
-
祈り石
-
鬼塚、鬼婆の埋葬地
-
信夫文字摺観音普門院
-
信夫文知摺公園案内図
-
信夫文字摺の芭蕉像
-
甲剛石碑
-
文知摺石(鏡石)
-
安洞院多宝塔
-
河原左大臣源融公、虎女の墓
-
奥の細道三十三霊場の第二十九番堂
-
石燈籠の並ぶ参道
-
芭蕉句碑「早苗とる 手もとや昔 しのぶ摺」
-
夜泣き石
-
河原左大臣源融公の歌碑
-
河原左大臣源融公の歌碑
-
正岡子規の句碑
-
人肌石と小川芋銭歌碑
-
足止め地蔵尊
-
柴山郡長顕彰の碑
-
相田みつおの歌碑
-
仏光閣資料館
-
仏光閣資料館
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
奥の細道をめぐる
-
前の旅行記
「奥の細道」を巡る-6 : 雲巌寺、殺生石から「白河の関にかかりて旅心定まりぬ」
2021/03/07~
那須
-
次の旅行記
「奥の細道」を巡る‐8:医王寺「笈も太刀も 五月に飾れ 紙幟(のぼり)」と飯坂温泉
2021/03/08~
飯坂温泉
-
「奥の細道」を巡る‐1:「五月雨の 降りのこしてや 光堂」平泉の中尊寺と毛越寺
2020/10/03~
平泉
-
「奥の細道」を巡る‐2:「松島は扶桑第一の好風、洞庭・西湖を恥じず」瑞巌寺と塩竃神社
2020/10/03~
多賀城・塩釜・利府
-
「奥の細道」を巡る-3 : 「草の戸も 住替る代ぞ ひなの家」深川芭蕉記念館と千住
2020/11/25~
両国
-
「奥の細道」を巡る-4 : 「やうやう草加といふ宿にたどり着き」草加、春日部と室の八島
2021/01/10~
春日部
-
「奥の細道」を巡る-5:日光東照宮「あらたうと 青葉若葉の 日の光」は芭蕉の賛辞か皮肉か
2021/03/06~
日光
-
「奥の細道」を巡る-6 : 雲巌寺、殺生石から「白河の関にかかりて旅心定まりぬ」
2021/03/07~
那須
-
「奥の細道」を巡る‐7:須賀川、安積山、黒塚から信夫の里「早苗とる 手もとや昔 しのぶずり」
2021/03/07~
須賀川
-
「奥の細道」を巡る‐8:医王寺「笈も太刀も 五月に飾れ 紙幟(のぼり)」と飯坂温泉
2021/03/08~
飯坂温泉
-
「奥の細道」を巡る‐9:「笠島は いづこさ月の ぬかり道」笠島、武隈の松から壺の碑へ
2021/03/20~
岩沼
-
「奥の細道」を巡る‐10:「蚤虱 馬の尿する 枕もと」尿前の関、封人の家から尾花沢へ
2021/04/03~
山形市
-
「奥の細道」を巡る‐11:「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」傑作を生んだ立石寺
2021/04/04~
山形市
-
「奥の細道」を巡る‐12:「五月雨を 集めて早し 最上川」新庄から乗船し羽黒山へ向かう
2021/04/11~
羽黒・余目
-
「奥の細道」を巡る‐13:「暑き日を 海にいれたり 最上川」酒田、象潟と蚶満寺
2021/04/11~
本荘・象潟
-
「奥の細道」を巡る‐14:「荒海や 佐渡に横たふ 天の川」鼠ヶ関から出雲崎へ
2021/06/05~
弥彦
-
「奥の細道」を巡る‐15:「一つ家に 遊女も寝たり 萩と月」親不知から市振の関へ
2021/07/03~
糸魚川
-
「奥の細道」を巡る‐16:「早稲の香や 分入る右は 有磯海」越中路から倶利伽羅峠へ
2021/09/11~
滑川
-
「奥の細道」を巡る‐17:「あかあかと 日はつれなくも 秋の風」加賀の国へ
2021/09/23~
小松・加賀温泉郷
-
「奥の細道」を巡る‐18:「名月や 北国日和 定めなき」永平寺から気比神社へ
2021/09/28~
敦賀
-
「奥の細道」を巡る‐19:「蛤の ふたみにわかれ 行く秋ぞ」奥の細道結びの地大垣へ
2021/09/30~
大垣
旅行記グループをもっと見る
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
須賀川(福島) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 奥の細道をめぐる
0
38