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八雲橋跡
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陳列館
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令和3年2月香川県高松市を訪れた。天気が良く冬らしくない暖かな日である。JR高松駅の周辺とすぐ近くにある玉藻公園(高松城跡)をぶらぶら歩いてみた。
(2021.03.24作成開始)
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令和3年2月。広島駅から乗車した高速バスはほぼ定刻の17時00分に高松駅前の高速バスターミナル(上の写真)に到着した。
駅から少し離れたビジネスホテルに宿泊する。天気が良く2月とは思えないくらいの暖かさである。
この日は時間も遅いので、夕食の買い物のためにホテルの近くの商店街を少しぶらぶらしただけ。高松駅前バスターミナル (高速バス) 乗り物
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翌日の昼前、観光に出かける。天気が良い。ぽかぽか陽気である。
(写真はアーケード商店街の入口) -
高松駅へ向かう途中(前の写真のすぐ近く)交通量が多い道路の真ん中で橋の遺構のようなものを目にした。「八雲橋(やくもばし)」と欄干に刻まれている。
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近くに解説板がある。これから訪れる玉藻城(高松城)の外堀に架けられていた橋とのことである。城のスケールが推し量られる。
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とりあえずJR高松駅まで行ってみる。平日の昼近くなので人は多くはない。
高松駅 駅
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駅前の広場に建っているコンクリート製のマスコットキャラクター?
あまり可愛く感じられない。 -
駅近くのうどん屋でランチにする。駅構内の観光案内所でもらった高松市内のうどん屋をリストにしたチラシで紹介されている店の一つである。
店内に入ると、まだ正午の少し前だがかなり混んでいる。めりけんや 高松駅前店 グルメ・レストラン
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釜揚げうどんとちくわ天を注文した。どちらもかなり美味しい。
私がよく利用する全国チェーンのうどん店よりも上質な味に満足する。 -
少しだけ高松駅の中にも立ち寄る。閑散としている。
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高松城跡公園の手前に琴平電鉄の始発駅「高松築港駅」がある。
高松築港駅 駅
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高松城跡の一帯は玉藻公園と呼ばれている。右奥が有料区域の入口である。
史跡高松城跡(玉藻公園) 公園・植物園
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有料区域に入る前に玉藻公園の北側をぶらぶらする。交通量が多い水城通りに面している。
この写真に写っている堀を含め左側はかつてはすべて海面であった。
高松城は海に面した水城として築城されたのである。 -
写真の中央の門は水手御門(みずてごもん)という。かつて城内から直接船で海へ出るため(海から城内に入るため)に使われた。
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水手御門の海側に建つひときわ立派な月見櫓。
北の丸の隅櫓として延宝4(1676)年に完成したといわれる。 -
出入りする船を監視する役割を持つとともに、藩主が江戸から船で帰られるのをこの櫓から望み見たので着見(つきみ)櫓ともいわれる。
史跡高松城跡(玉藻公園) 公園・植物園
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高松城の北の丸の北側の海は埋め立てられ、海岸の手前に水城通りという車道がある。その車道を隔てた海側に建つ明らかに鉄筋コンクリート製と分かる小さな建物。城の櫓風の外見である。
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その傍らに立つ解説板には「報時鐘」とある。
よく読むと外からは見えないがこの建物の中に江戸時代に鋳造された鐘が納められているようだ。この建物は昭和55(1980)年の建立。建物自体は「鐘楼」とでも呼ぶべきか。※
※web(フォートラベルの口コミを含む)ではこの建物自体を「報時鐘」と呼んでいる記述も散見される。史跡高松城跡(玉藻公園) 公園・植物園
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鐘楼のすぐ前の海。かつて城内からもこのような景色を眺めていたのだろうか。
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海側から見た月見櫓。
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有料区域内にある陳列館(この後見学した)に展示されている古い写真。海側から高松城を眺めたもので、おそらく右奥の建物が月見櫓かと思われる。
ちなみに、高松城は今治城(愛媛県)、中津城(大分県)とともに「日本三大水城」に選ばれている。 -
写真の中央は北の丸跡の北西の隅にある鹿櫓跡。櫓は現存しない(前の古写真の手前の建物か?)。
ここから城跡の外側に石垣が伸びている。 -
鹿櫓跡で南に折れ公園の外側を伝って東へ行くと公園の敷地の東隣に香川県県民ホール(レクザムホール)がある。
ホールの建物は二つの部分から成り、公園からさらに東に伸びる石垣を跨ぐように渡り廊下が架けられている。 -
解説板によれば、この石垣は高松松平藩の初代藩主となった松平頼重公によって城が東側に拡張されたときの北側の縁にあたる。
ちなみに松平頼重公は徳川御三家水戸藩の徳川光圀公(黄門様として有名)の実兄である。 -
上の地図の県民ホールの渡り廊下の部分が前の写真の石垣と直角に交わっている。
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東に伸びた石垣は上の写真の艮(うしとら)櫓があった場所(今は土台のみ)で南側に曲がり、さらに南に伸びている。
艮櫓は昭和42(1967)年までに城跡内の南東の隅にある旧太鼓櫓跡に移築された(この後有料区域に入って見学した)。 -
上の図面の「現在地」が艮櫓跡である。
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この後は琴平電鉄高松築港駅の手前まで引き返し、西入口(上の写真)から玉藻公園の有料区域に入る。
入園料は大人200円(込)と良心的である。 -
西入口を入った先が二の丸跡である。
二の丸と本丸を結ぶ唯一の連絡橋である鞘(さや)橋(上の写真)を渡り本丸跡へ。史跡高松城跡(玉藻公園) 公園・植物園
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鞘橋を渡るとき正面(東の方角)に琴平電鉄の高松築港駅のホームと停車中の黄色い電車が見えた。
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鞘橋の手前から見た本丸跡の石垣。左側が天守閣跡。
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渡ってきた鞘橋を振り返る。
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本丸跡。さほど広くない。
写真奥に見えるのは天守台。今は土台が残るのみである。史跡高松城跡(玉藻公園) 公園・植物園
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天守台の中。江戸時代の天守は四国最大規模を誇っていたが老朽化のため明治17(1884)年に取り壊された。
その後この場所に神社が建てられたため、地下の構造は分からなくなった。
平成17年から天守台修復工事が行われ、発掘調査の結果地下から58個の礎石が当時のまま現れた(上の写真)。
今後天守閣復元の構想があるとのこと。 -
天守台から北側の内堀を望む。海の先にある島がわずかに見える。
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鞘橋を渡って西入口に接する二の丸跡に戻り、東にある三の丸跡(現在の城跡内で最も広い場所)へ。
途中、内堀と海とを繋ぐ水門の前を通る。
写真は天守台から撮影したものを拡大。史跡高松城跡(玉藻公園) 公園・植物園
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城の外側から見た水門。このときは満潮だったようで、海側から城の中へ勢いよく海水が流れ込んでいた。
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三の丸跡から見る水手御門と月見櫓。
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城跡内から見る水手御門。残念ながら閉まっている。
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三の丸跡の中央部に建つ披雲(ひうん)閣。国の重要文化財に指定されている。
江戸時代この場所に広大な御殿が建っていたが老朽化により明治時代に取り壊された。その後、大正6(1917)年に現在の披雲閣が完成した。
現在は高松市が管理して貸会場として会議やイベントに利用されている。史跡高松城跡(玉藻公園) 公園・植物園
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披雲閣庭園。披雲閣の建築に合わせて大正6(1917)年頃に造られた枯山水庭園。
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披雲閣の入口横にある陳列館(入館無料)を見学する。展示されている古い絵図や写真などが興味深い。
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三の丸跡から眺める桜御門跡。かつてここには三の丸入口の巨大な楼門があったが昭和20(1945)年の高松空襲により焼失した。
復元のための工事が始まったようである。 -
旧太鼓櫓跡に移築された艮(うしとら)櫓。完成は延宝5(1677)年といわれ、月見櫓と同時期に作られた。
現在の高松城跡で江戸期の櫓が完全な形で残るのはこの艮櫓と月見櫓だけである。史跡高松城跡(玉藻公園) 公園・植物園
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城跡の東入口の手前にある枡形(枡形虎口)。攻め込んだ敵を包囲殲滅する防御施設である。
史跡高松城跡(玉藻公園) 公園・植物園
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枡形の中。石垣が立派である。
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敵を威圧する大きな鏡石。
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城跡内から見る旭門。
史跡高松城跡(玉藻公園) 公園・植物園
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旭門と現在の場外を繋ぐ旭橋。
史跡高松城跡(玉藻公園) 公園・植物園
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城跡の外から見る旭門と旭橋。
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高松城跡の外側の南東の角から眺める艮櫓。
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この日の夕食はホテルから少し離れた場所にあるラーメン店へ。
琴平電鉄の片原町駅近くにある店。事前にwebの口コミをチェックしていた。らぁめん 欽山製麺所 グルメ・レストラン
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ノーマルなつけそばを食べることにする。+50円で大盛りにしてもらう。食べ応えがある量。
麺はラーメンというよりも秋田の稲庭うどんの腰を強くした感じである。縮れ麺でつけ汁によく絡んで美味しい。
この店は、うどん県香川で繁盛しているだけのことはある。 -
翌日、高松を発つ前に高松駅近くにある別のうどん屋「さぬき手打ち味庄」に入った。
味庄 グルメ・レストラン
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ぶっかけうどんの大盛り。具がたくさん載っている。これで400円(税込み)。満腹になる。
【了】
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