2019/05/20 - 2019/05/20
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この旅行記のスケジュール
2019/05/20
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岩木山リフト
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徒歩での移動
登山
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岩木山山頂
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私が、廃止数日前の寝台特急「あけぼの」で津軽を離れてから、5年になります。
そのあと、いろんなことがありました。
そして、急行「津軽」で五年ぶりに弘前に戻って来た私。今日が最終日です。
ところで、津軽で生まれ育って、私はこの地域の、素晴らしい姿も、そして極めて陰湿な姿もこの目で見てきました。(これは、地方だけでなく、東京にだってあることです)
自分で言うのも変ですが、楽ではなかった人生だと思います。
そんな中で、この地域が私を魅力してきたものは何なのでしょう?
東京に来て5年経っても、いつも思い出すものってなんでしょう?
やはり、山とか、山の美味しい湧き水とか、山菜とか、そんなもののような気がします。
また青森県に戻って住もうとは思わないし、不可能なのですが、良かった思い出だけを取り出して思い出せれば、ノスタルジーを感じることもあります。
この気持ちは、あくまで、良かった思い出を取り出して考えた時だけのものです。
ある意味で、東ドイツ人が、社会主義時代を思い出してよかったことを思い出してる「オスタルギー」と似たようなものなのでしょうか?
それでも、私を魅了するものが、それなりに存在していた、していたからこそ、私は生きてきたのだと思います。
その「ノスタルジー」の大きな部分を占めるのはやはり「24系客車」「485系電車」などですが、今回、曲がりなりにも、ED75が牽く青い客車に乗って帰って来れました。
そして、最終日には、もうひとつのノスタルジーに、つまり、山とか自然とかに、もう一度戻ろうと思います。
私は、弘前からちょっと東側の黒石というところに住んでいたので、いつも行くのは八甲田山。
それで、岩木山には、家の窓から良く見えるわりには、弘前市民ほどの思い入れはなかったのですが、もちろん行きたかったです。ですが、窓から毎日眺めるわけだけど、体調の問題もあって山頂には行っていませんでした。
今回、体調も良くなっているので、住んでいる間にはついに出来なかったことをしようと思います。
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土手町の外れ、下土手町2番停留所にやって来ました。
岩木山方面のバスに乗ります。 -
このバスには乗りません。
路線バス (弘南バス) 乗り物
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これも乗りません。先ほと同じ桜ヶ丘行きですが、経由地が違います
マイクロバスです。 -
弘南バスではマイクロバスを路線バスように大量に投入していますまず車両価格が安いからです。
ただ、最近は、ノンステップバスでないと補助金が降りないこともあるようで、再びいすゞエルガミオを買っています。 -
数分後、やってきました。岩木山の中程にある集落の枯木平へ向かうバスです
これは、弘前バスターミナル11時10分発のバスです。 -
やってきました。
三菱ふそうのボロボロの中型路線バスです。
私がこの地域で頻繁にバスに乗っていた15年前には、弘前バスターミナル9時10分の枯木平行きバスには新型車両が投入される傾向がありました。しかし、2時間後の11時10分発になると、必ず老朽化したボロボロの車両が運用に入っていました。この流れが15年たっても変わっていないのには驚きました。
今回は冬でないので、ボロバスに乗れて「弘南バスらしい」雰囲気を楽しめそうです(冬だと、ボロバスですと暖房が古くなってガス臭くなるのと、サスペンションも劣化してくるので雪の段差がダイレクトに伝わるので、ボロバスはちょっとしんどいです)。 -
こちらが、地域の医療の拠点であり、また私の病気を治療できなかった弘前大学附属病院です。
私の経験した、暴行事件に起因する首のヘルニアに関連する症状は、手術をするような重症では無いのですが、何かと強い症状が続いていて、いろいろ検査をしたものの結局ちょうど良いお薬は弘前大学では見つかりませんでした。
それで、慶應義塾大学病院まで、寝台特急「あけぼの」で毎月通うことになりました。慶應義塾大学病院では漢方薬の煎じ薬で治療することになり、服用1日目から効果が現れまして、それから私の東京通い、そして、それを理解することを拒否する人々に対処するために、突然の東京移住、となったのでした。
弘前大学でも、医者の間で漢方薬への関心はあるのですが、漢方専門医がいませんので、「興味あるね~」と言う以上のことはできません。
6ヶ月後の予約しか取れなかった慶應大病院では、WHOの東アジアの伝統医学部会の議長の先生に診ていただき、それで私の人生が決まったようなものです。 -
お濠端を走ります。
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こちらは、弘前にある明治期の洋館のひとつで陸軍師団長の官舎だったところのなのですが、なぜかスターバックスが入っています。
確かに、高額の建物利用料が弘前市には支払われているはずです。しかし、せっかくなら、地元企業にカフェを運営してもらっても良かったのではないでしょうか?
ただし、地元企業になると、営業のやる気がなかったりして採算が取れない可能性もあったかもしれません。スターバックスにふっかけたのは、確実にお金を回収すると言う観点では成功です。しかし、スターバックス任せでは、地元企業もまた進歩しないでしょう。地元の会社が、スターバックスはなぜ人気があるのか、と言うことを観察して学べれば良いのですが、学ぶ意欲を持った人たちがもはやほとんどいません。スターバックスコーヒー 弘前公園前店 グルメ・レストラン
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こちらは、大正時代の洋館で、地元出身で日本商工会議所の会長を務めた人物が建てた庭園のですが、なかなか活用されているとは言えません。
1900年製ベヒシュタインの小型ピアノがありますが、まともに整備されていないので、地元関係者たちから「悪いピアノだ」との評判が押し付けられており、誠にかわいそうです。
なぜこのようになるのかと言うと、2つの問題があります。
まず、ベヒシュタインを調律できる調律師がいないです。私の持っていた現代のベヒシュタインでも扱える人がいないのですが、ましてや戦前のものとなると違った加減が必要なのです。しかしそれができる人は地元にはいません。また、有料イベントへの貸し出しを行わないことから、他の地域から専門の技術者を呼んでくる機会がありません。したがって楽器の状態が悪いと言う事です。
もう一つは、私が私の周りにいた数人を除いて、地元の人は本来のピアノの音を知りませんので、市民会館のアメリカのスタインウェイのピアノが良いピアノで、他はどれも2級品だと思っている、と言うことです。
戦前のベヒシュタインはモダンピアノの中で群を抜いて優れた楽器なのですが。。。藤田記念庭園 公園・植物園
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停車中に、バスのデッキに貼り付けられている製造年月を確認しました
「5年2月」とありますから、おそらく平成5年と思われます。平成5年と言うと、確か1993年ですよね。となると、2019年ですから、26年前に製造されたバスと言うことになります。
写真撮るのを忘れましたが、多分床は木でできていたはずです -
岩木川を渡って、旧岩木町エリアへ入りました。
バスは、バイパス県道ではなく、住宅地の中を進む旧道を走ります。こちらは、昨日の石場旅館での朝食に出された梅干しの「いした」の本社です -
岩木山が見えてきました
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この周辺の地図を見ていただけるとわかるのですが、バイパス道路が完成した県道を、ぐるぐる回るように北に行ったり南に行ったりするのが旧道なので、何度もバイパスと交差します
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山の中に入ってきて、岩木山神社前の裏にある高照神社です。津軽藩の藩主を祀っていました。
ここも寄りたいのですが、今回はパスの予定です。。。高照神社 寺・神社・教会
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山道になって来ました。
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その後、バイパス同様に整備された区間を走って、バスの乗り継ぎ所である嶽温泉に到着しました
いくつか旅館があります。考えてみれば、最終日に岩木山に登るのなら大鰐ではなくこちらに泊まってもよかったのですが、弘前周辺で知人と会う日程が直前まで決まらなかったので、市内に出やすい大鰐に泊まっていました -
こちらが、最も知られた旅館で、JRなど各種パッケージツアーの取り扱いもある「山のホテル」です。
レストランでの「マタギ飯」が有名で、また宿泊した場合、予約をすれば、時期によっては熊料理が出る時もあります。嶽温泉 山のホテル 宿・ホテル
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このような建物です。
温泉も入りたいですが、さっき大鰐に入って来たばかりだし。。。マタギ亭 グルメ・レストラン
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軒を連ねて並んでいる、2番目に知られた旅館の小島旅館です
このほか、周辺に、小規模の民宿がいくつかあります小島旅館 宿・ホテル
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さて、ここからは、岩木山の山頂目指して8合目まで登る観光道路である「津軽岩木スカイライン」のバスに乗車します。この道路は、弘南バスが開発した道路なのですが、今ではバスで訪問する人はかなり少なく、通勤型バスが運用されています
岩木屋 専門店
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ワンステップバスですが車椅子対応の中扉がない、と言う微妙な時期の日野ブルーリボンです。
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登場直後は、すごく先進的な種類に見えました。。。。
もちろん、市内便での運用が前提で製造されていますので、方向幕に津軽スカイラインバスは書かれていません。フロントガラスに簡単なステッカーを貼って対応しています。 -
一番前のタイヤの上に座って景色を見ながら乗ります。
津軽岩木スカイライン 名所・史跡
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周りには残雪が残っています
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バスは、カーブを繰り返しながら、どんどん行動を上げていきます
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空に向かって登る感じ
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森の中から高さがある木が生えない標高に入り、視界がかなり開けてきました
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岩木山8号目に到着しました
スカイラインバスも、通常の路線バスの扱いですので、回数券が使えます。また、フリーパス類も使えます。定価で片道2060円になります。
ところがところが、日曜日の乗り放題パスを使えば往復1000円で乗れてしまいますので是非ご利用ください。また、それ以外の日程ですと、事前に案内所等で、往復2550円の切符が販売されておりますのでそちらをご利用ください。
私は、50%オフでバスに乗れる事情がありましたので、普通に回数券で乗車しました。http://www.konanbus.com/travel/skyline.html -
お昼の時間なので、リフトに乗る前に、土手町で買ったチーズパンを食べました。
東京で山に出かけるときには、前の日にアンデルセンでチーズが入ったパンを買うのがよくあるパターンなので、似たような感じになりましたが、こちらの方が、よりチーズがとろけていました。相当なボリュームがあったのでありがたかったです。と言うより、東京のパン屋さんのチェーンのパンですけどね。 -
こんな感じの休憩所が8号目には用意されています。
山の上の方なので、風が強いです岩木山(津軽富士) 自然・景勝地
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ここからでも、もう白神山地を越えて日本海が望めます
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こちらは、まっすぐ南のほう向いて白神山地の中枢部分です
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リフトに乗って9合目に向かいます
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斜面に沿って敷設されているリフトで、なんとなくもうちょっとで足が地面に届きそうです。
50年も前からあるリフトなので、よく地元では知られています。 -
海がよりはっきり見えるようになってきました
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もうすぐ9合目です
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9合目にも噴火口があります
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リフトの様子
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ここから、山頂まで登ります。
私は、こちらに住んでいた頃は、体調が非常に悪く、舗装された林道を3キロ位歩くだけで体力がギリギリでした。
今日はまだまだいけそうです -
登山道を進みます
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残雪も増えてきます
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だんだんと山頂が見えてきました
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ちょっとずつ畑がある部分は、白神山地ではなく、岩木山エリアの集落があるエリアです
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天気も良いです。
風は当然のことながら少しあります -
だんだんと足元が険しくなってきます
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この緑色の色が懐かしいわけですが、実際には私は今まで岩木山には登ったことがありません
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少しずつ山の上に登っていることがお分かりかと思います
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高尾山などに比べれば、登山道もちょっと荒れていますが、充分普通の運動靴で登れる環境です。
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所々、登山道が分かりにくくなる時がありますが、目を凝らせば大丈夫
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不便だったのは、肩からかける小型のバックをかけていたので、それが両手を使って登るときに邪魔になったことです。
なんとなく軽装で来てしまいましたので。。。 -
このエリアにも、少しですがそれなりの高さがある木はあります
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雪!
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あともうちょっとです
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弘前から浪岡にかけての津軽平野の方向が見えてきました
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これは白神山地方向です
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登山道の看板です
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こんな岩場もあります。特にロープなどもないので、両手を使って気をつけて登らなければいけません。
今まで、岩木山に登れなかったことが本当に悔しかったのですが、当時の私の体調だと、岩場はちょっと無理かな?と納得しました。 -
てんとうむし
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白神山地方面
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先ほど歩いてきた登山道見えてます
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ロープの影
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体調が悪く、10年以上もフラフラしていた私が、やっと岩木山の山頂までやってきたんです。
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北側の視界が一気に開けてきます。
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浪岡から青森市方面
この方向に見える青森空港周辺の林道で体調が悪かった私は何度もトレーニングをしていました -
さっきのは北東方向でしたが、これは北の方向、津軽半島方面です
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岩木山神社の山頂の祠が見えてきました
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この方角が見えると言う事は、山頂のエリアにいると言うことです
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この建物がある場所が、岩木山神社の奥宮
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わずかながらの平地もあります
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このように景色をとっていますが、足元は岩です
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それにしても、天気もいいし、風もちょっと強いですが気持ちいいし、うれしいです
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こちらが、ちょうど東の方向つまり弘前市の方向です
弘前公園の様子が見えるかと思います -
岩場の上を歩きまわって、山頂の標識を探します
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どこでしょう。。。
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こちらが、北北西方向を見た様子です。七里長浜の砂丘が見えます
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こちらは、深浦、岩崎村、そして秋田県方面
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測量点
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リフトのおかげで容易に登れる山ではありますが、遮るもののない岩場ですので、当然事故の可能性もあります。
このように、複数の山岳遭難の記念碑が立っています。 -
そして、ありました。山頂の標識です。
今まで眺めるだけだった、岩木山の山頂に来ることができました。
在住時に果たせなかったことの1つが実現できて、これで今回の目的の1つは果たせました。 -
1625メートルです
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