2020/07/24 - 2020/07/24
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毛利慎太朗さん
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この旅行記のスケジュール
2020/07/24
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電車での移動
一ノ関11:24(ジパング平泉1号)盛岡12:42
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電車での移動
盛岡13:06→渋民13:25
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電車での移動
渋民14:01→厨川14:13
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電車での移動
厨川14:45→盛岡14:53
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バスでの移動
盛岡駅前15:05→県庁・市役所前15:14
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電車での移動
盛岡20:45→一ノ関22:20
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この旅行記スケジュールを元に
当初は10:16の汽車で花巻へ蕎麦でも食べに行こうかと思って、一ノ関駅の電光掲示板(時刻表)を見るなり「11:24 快速ジパング平泉1号」の文字が目に入り、急遽乗りに行った次第。
そのあとは「いわてホリデーパス」の効力を活かして、渋民や厨川の古い駅舎の写真を撮ってきたり、盛岡城跡公園を散策したり、直利庵でそばをすすりつつ、「平興商店」で1杯ひっかけたりして充実の一日でした。
ではご覧ください。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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旅の始まりは一ノ関駅かと思いきや、駅前の「浮蓮渡」という喫茶店より。
当初、10:16発の列車に乗って花巻にいくつもりだったので、駅に到着したのが9:30頃。
そこから駅の電光掲示板(時刻表)を見るなり、「11:24 快速ジパング平泉1号」の文字を発見。
しばらく思案して、母に夕食のキャンセルの電話及び、きっぷを購入するなりしていたが、それでも時間が余ったので、お茶でもしながら花巻の旅行記編集でもしようかという事になった。
席に着くなり、アイスコーヒー(税込550円)を注文。
1~2分ほどで現物にありつけた。
味はというと、キーコーヒーの豆をつかっているので、ミルクを足すと酸味が際立つ感じかな。
ブラックでも、十分に美味しいです。浮蓮渡 グルメ・レストラン
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10:54に店を後にし、改札を通る。
3番線には11:01発の「ポケモントレイン気仙沼号」がスタンバイ。
早めに店を出たので、思わない収穫があってうれしかった。
気仙沼方の車両が「トプナン」なので、確実にそれに会いたい方はこの時間に一ノ関駅を訪れてみるのもいいかもしれません。 -
11:14、盛岡方面からジパング平泉2号が到着。
折り返し「ジパング平泉1号」となる。
上り列車には偶数・下り列車には奇数がふられるけれども、2号の次の列車が1号というのはやはり違和感です。
一ノ関方より1号車、2号車、3号車、4号車となっています。一ノ関駅 駅
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まず、1号車「クハ485-704」の製造プレートをチェック!
種車は昭和46年(1971)・日立製ということが伺えます。
1971年というと、 朝日放送「新婚さんいらっしゃい」が始まった年ですね。
ちなみに、1号車と4号車の種車は、かつてのジョイフルトレイン「やまなみ」の先頭車だったりします。 -
次に2号車「モハ485-3014」の製造プレートをチェック!
板で隠れていますが、「昭和51年 東急車輌」となるはずです。
昭和51年(1976)の出来事はというと、良くも悪くも「ロッキード事件」といった具合ですか。
ちなみに2、3号車は「はつかり」の余剰車で、改造工場も1、4号車と違います。 -
次に3号車「モハ484‐3014」のプレートをチェック!
「昭和53年 日本車輌」とある。
※昭和53年=1978
ひょっとして、「ゴーサントオ」で導入された車両か?
この改正で在来線にも「上り偶数、下り奇数」という法則が適用され、「新宿8:00ちょうどのあずさ2号」がなくなった。
また、東北・高崎線系統が「パターンダイヤ化」され、増発と引き換えにスピードダウンした。
(ときで15分、はつかりで30分のダウン。改正前ひばりで4時間を切ったものもいたが、軒並み4時間15分となる。)
↓「レイルラボ」には「1976年 東急」とあるがたぶん間違いかも。
https://raillab.jp/car/60145 -
イチオシ
実のところ、4号車「クハ484-704」が古く、昭和44年(1969)製。
https://itreni.net/jnrkeishikipage/ec/ec485/jr485_zipangu.html
そうすると車歴51年!鉄道車両の減価償却は13年ですからその4倍も長生きしてることになりますね。
でも実際のところ特急型は30年程度使われますけど、それにしても長生きだ。一ノ関駅 駅
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無論サボも撮らにゃ。
「ジパング」のサボもホーローみたいな素材だったら、なおいいですね。
外のサボはホーローですが、中のサボはプラでした。一ノ関駅 駅
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1、4号車は展望指定席です。
外の景色がよく見れるよう窓側にむいてくれるのはよいですが、リクライニング機構や網棚がないのは”迷要素”ですね。
私個人の意見としては、シートピッチ1160ミリのグリーン車にしたほうが実用的じゃないかと思いました。 -
ですので、普通にリクライニングの効く3号車に腰かけます。
シートピッチは国鉄標準の910ミリなので、足がそこまで延ばせないのが不便かな~
乗車券だけでリクライニング乗れるんだからそこまで文句はいえませんがね。ジパング平泉号 乗り物
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本日利用したきっぷが「いわてホリデーパス」
北は大館(秋田)、南は柳津(宮城県登米市)までの在来線、BRTなどが乗れるきっぷです。
追加料金を払うと在来線特急扱いの秋田新幹線・盛岡~雫石が乗れます。
ただし、東北新幹線は「小さな旅ホリデー・パス 南東北フリーエリア」同様に乗れません。
※発売日は土休日及び、ゴールデンウィーク、夏休みと冬休み期間
盛岡~一ノ関間を単純往復(3380円)するだけで元が取れ、一ノ関~仙台も同じ運賃なのですが、単純往復利用という点では、盛岡方面はお得度が高いです。 -
はあ~何気に山ノ目なんかに停まってるし。
(11:28着/発)
次の平泉、前沢にも停車し、もはや区間快速と化している。 -
水沢を11:49に発ち、だいたい六原を過ぎたあたりで本来の走りを見せます。
北上12:02、写真の花巻には12:12に着きます。
と、ここで12:17発のはまゆり3号・釜石行きとすれ違います。 -
矢幅を12:31に発ち、盛岡には12:42に着きます。
到着番線は2番線、本来ですと山田線が発着しますが、東北本線の乗車位置表示もつるされていました。
2号車の分散クーラー、国鉄車両らしくて萌えますね~盛岡駅 駅
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パンタグラフは交直両用ということもあり、碍子がジャラジャラしてより一層イカついかんじです。
3号車の上に載ってます。 -
そろそろ昼食の時間でしょうが、それを食べる時間ももったいないので『鐵道』にいそしみます。
『いわてホリデーパス』はIGR線の盛岡~好摩間も花輪線が乗り入れしている都合上乗り放題なので、乗らないわけにいかんでしょうが。
三セクのぼった…ゲフンゲフン通常より高い運賃の元を取ろうと躍起になっています。
IGRの改札は1階北にあり、2階に改札があるJRとの乗り継ぎが若干面倒なところです。
(ちなみに新幹線からの乗り換え標準時間は”8分”となっています。)
改札をくぐって見えるのが、「0番線・頭端式」というなかなかよだれが出るような内容でして。
(それでも、上野や高松には及ばないけれども)盛岡駅 駅
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「回送列車が参ります、ご注意ください」というアナウンスを聞いて1番線を振り返ると、「幕の7000系」だったので思わずカメラを構える。
(12時59分着の4526М)
盛岡支社の701系も幕が淘汰されたので、IGRもどうかと思っていましたが、7000系0番台(元東北本線の701系1000番台)の幕が健在だったので良かったです。 -
幕にあったらやることはただ一つ、回転をみる事です。
盛岡の次は”快速 盛岡”幕でしたがいかんせんタイミングが合いませんでした。 -
イチオシ
その次は”快速 矢幅”
実は、矢幅駅2面3線だったりして。
もし仮に快速運行するなら二戸始発で、一戸、いわて沼宮内、好摩、滝沢、盛岡に停車という妄想をする。 -
その次は”矢幅”
下気味ですいません。 -
その次は”日詰”
鹿角花輪5:36発の気動車がその駅まで乗り入れてきますが、電車は乗り入れてこない。
なお直通列車はJRホーム発着となるみたいです。 -
その次は”北上”
実際、7:16いわて沼宮内発の電車が乗り入れてきます。 -
その次は”一ノ関”
実際、7:50滝沢発の列車が乗り入れてきます。 -
その次は”試運転”
これは、701系でも実物を掲げて走っていたのは見たことがない。 -
その次は”臨時”
試運転同様、実物をあまり見たことがない。 -
んで最後はいつも見慣れた”回送”幕に収まる。
-
そろそろ13:06の発車なので乗り込むとしますか。
乗車したのは八戸方よりIGR7001-101と7000-101の2両編成。
IGR開業時に新製されたのが、100番台のトプナン。
車内は0番台と違って千鳥配置のセミクロス。盛岡駅 駅
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ちなみにパンタグラフは2014年以降の機器更新に伴いシングルアームへ換装。
流石県の資本が入っているので、やることがJRと一味違いますね。 -
13:25 渋民着
この駅は平成25年(2013)に硬券収集でおとずれたことがありました。
2番線より駅舎を眺める。
屋根が大分錆びていて、こりゃ年季もの。渋民駅 駅
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こ線橋には、幼少期を渋民で過ごした石川啄木(明治19年・1886~明治45年・1912)の短歌が飾られてました。
階段を昇り降りする度に、啄木の歌を勉強できます。
「ふるさとの~」で始まる歌が5首以上あることに驚きました。
これなんか色っぽく感じてしまう。渋民駅 駅
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次にロータリー側より駅舎を眺める。
駅舎は昭和43年(1968)に建てられたもの。
ここからですと、屋根の錆びが目立ちませんね。
白亜の壁が気品ある佇まい。渋民駅 駅
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窓口回りは国鉄時代の雰囲気を残しています。
ポケット時刻表は2種類ありまして、小さい方を持ちかえりました。
ちなみに窓口の営業時間は7:00~10:40と11:40~17:00までです。 -
窓口脇には鏡があるのですが、平成18年(2006)に破産した清酒『岩手川』のものでした。
↓渋いCMソングだったのに、残念
https://youtu.be/aE-apiTrw5Q -
駅スタンプは2種類で、窓口向かって右にありました。
前きたときと変更点はなし。
右のスタンプは石川啄木記念館と、啄木の父が住職をしていた宝徳寺がモチーフ。
ちなみに、記念館は駅からは歩いて30分ほどの距離にあります。
状態としては縁がかすれているものの、絵柄はわかります。
左のスタンプは渋民公園の啄木歌碑と岩手山がモチーフでしょう。
歌碑は大正11年(1922)に建立された歌碑第一号で、「やはらかに 柳あをめる 北上の 岸辺目に見ゆ 泣けとごとくに」と刻まれております。 -
待合室も昭和の雰囲気です。
ストーブもダルマストーブではないものなかなか年季が入っています。
この右手奥らへんに本棚があり、漫画本に混じって『小沢昭一的こころ』の文庫本があったのには驚きましたね。
話し方が綾小路きみまろ風でなかなか面白そうな本でした。 -
待合室と窓口らへんを仕切っている戸の上部には『渋民駅新設記念』の手拭いが掲げられていました。
日付を拝見すると昭和25年(1950)とありました。
ですので、啄木が生きていた時代にはこの駅はなかったわけです。 -
時刻表を見上げる。
盛岡市内ということもあり、まとまった本数がある。
なにせ、花輪線も乗り入れているからね。 -
https://gamp.ameblo.jp/suganuma-tenko/entry-12417233154.html
↑これによると2018年11月に乗車券が硬券から磁気券に移行したと書かれている。
せめてもの記念にと、硬券入場券を窓口で求める。 -
14:01 渋民
↓
14:13 厨川
厨川駅にて、0番台幕車(左)と100番台LED車(右)の並び。
今乗ってきた100番台はいわて沼宮内からの折り返し。厨川駅 駅
-
イチオシ
左の0番台の幕が面白い行先だったので、無論側面も撮る。
金田一温泉行きは1日3本あり、1日1本の二戸行きに比べればレア度は薄いけれども、幕回しの時に撮りはぐれるリスクを考えてここで撮っておく。
固定されているので、綺麗に撮れる。 -
ホームの南側からは岩手県北バスの本社が見えます。
いろんなタイプのバスがずらーっと並んでいる姿も圧巻ですが、バスの拠点と鉄道駅がこんなにも隣接していることに驚き! -
駅舎はこんな感じです。
大正7年(1918)の開業時からある駅舎で、仙北町なみに古い駅舎ですが、屋根が錆びておらずよく手入れがされているように感じました。
写真左手(電話ボックスの裏)が、IGR不動産 厨川駅店になっています。厨川駅 駅
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駅スタンプはこんな感じです。
東北農業研究センターの菜の花畑と県営総合運動公園がモチーフになっています。
2回しくじりましたが、状態は◎ -
14:45 厨川
↓
14:53 盛岡
今度こそ0番台に乗れた。
701系移籍組なので、車内はオールロングだけど。
ま~このあと側面幕を撮れるうれしさで、その憂いは相殺されたというか、あと2駅だからいいやというか。厨川駅 駅
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んで、盛岡駅1番線に着くとトプナンという事に気が付く。
IGR7000系自体7両しかないので確率は高そうだが、うれしいに越したことはない。 -
さて側面幕を撮るか。
気が付くと「滝沢」になっていた。
5:46の一ノ関始発電車がここまで乗り入れてくる。 -
イチオシ
お次は「いわて沼宮内」
ここも6:09一ノ関発の列車が乗り入れてくる。 -
お次は「快速 いわて沼宮内」
もし快速運転するなら、一ノ関始発で、平泉、前沢、水沢、北上、花巻、矢幅、盛岡、滝沢、好摩に停車という妄想を思い浮かべる。
これが実現したら、新幹線に喧嘩を売るようなもんだな。 -
イチオシ
お次は「奥中山高原」
実は前回の渋民駅訪問時にこの駅も訪れて、D型往復硬券を手に入れた想い出がある。 -
イチオシ
お次は「小鳥谷」、「こずや」と読むらしい。
ここも折り返し可能で、6:20小鳥谷始発という列車がある。
2017年改正まで、6:33小鳥谷発→8:24鮫着という列車も存在していた。
勿論、使用車両はキハ40系であった。 -
お次はピンボケだけど「二戸」
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イチオシ
気を取り直して、「快速 二戸」
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「金田一温泉」幕はさっき撮ったのでスルー。
「快速 金田一温泉」の幕を1枚! -
お次は「三戸」
上り電車だと、この行き先は6本ほど存在する。
しかしながらこの駅調べると「三戸町」ではなくて「南部町」に位置するという。
港区に存在する「品川駅」、品川区に存在する「目黒駅」状態なのだ。 -
お次は「快速 三戸」
実際に運転するとしても、盛岡からだと八戸まで行ったほうがいいし、八戸からだと各駅停車で十分じゃ~ -
そして最後は八戸幕へ収まり、15:22にそこへ向けて発車する。
ということは、小牛田からのって来た『北海道&東日本パス』利用者はここでもロング地獄に苦しむのか!盛岡駅 駅
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隣には15:06発大館行きがスタンバイ。
なんだ~抹茶色のキハ110系かとおもうじゃろう、いや違う!盛岡駅 駅
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イチオシ
まさかのゾロ目!
ジパングに乗れるといい、トプナンにあうといいツイてるかも。 -
15:05 盛岡駅前
↓でんでんむし 左回り
15:14 県庁・市役所前
運賃は100円均一、障がい者は半額なのでいろいろと助かる。
2021年まで社会実験を行っていて、BRTのICカード「odeca」や「Suica」などが使えるようになった。
盛岡の観光地を巡るのに、けっこう便利なバスで本数もあるが、終バスが右回り・16:45盛岡駅前発、左回り16:50同発なので注意が必要。でんでんむし号 乗り物
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盛岡城跡へ行くなら「盛岡城跡公園」で降りりゃいいんだろう?と思った方、残念でした。
私は県指定有形文化財に指定されている「時鐘(ときがね)」を拝見するために、「県庁・市役所前」で降りました。
城下に時を知らせるための鐘で、延宝7年(1679)藩御用達の鋳物師・小泉仁左衛門により鋳造。
高さ2.03メートル、外径1.19メートル、重さ3597キロ。
花巻の「時鐘」に比べ、銘文が見えずらいですが、大きさは負けません。
これなら城下のはずれまで響くことでしょう。 -
次に「櫻山神社」を参拝致しました。
神門は唐門を思わせる雅な造りで、手水舎と一体になっていて実用的であります。 -
手水舎の一角にはお地蔵様がまつられておりました。
なんでも南部家の江戸屋敷にあった由緒正しいもので、水をかけておまいりします。
明治初期の神仏分離の時代だったらありえなかったでしょうが、神様と同じように大事にされていて、ホッとする光景ですね。 -
櫻山神社の御祭神
◎初代当主・南部光行公
当社では「永続神」として崇敬されている。
源頼朝公に仕え、文治5年(1189)の奥州合戦で功をあげ糠部五郡(今の岩手県北半分と、青森県、秋田県鹿角地方)を賜る。
◎26代当主(初代藩主)南部信直公
当社では「開拓神」として崇敬されている。
天正18年(1590)の小田原参陣を決め、家名を存続させた。
翌19年には謀反を起こした九戸正実を成敗し、盛岡藩の礎を築いた。
◎27代当主(二代藩主)南部利直公
当社では「安泰神」として崇敬されている。
慶長2年(1597)より盛岡城の築城に着手(完成は利直公が見罷られた翌年の寛永10年・1633)すると同時に城下町も整備。
鉱山開発も積極的に行い、藩財政を潤した。
関が原の戦い(慶長5年・1600)、大坂夏の陣(慶長19年・1614)及び冬の陣(慶長20年)では、いずれも徳川方につき、江戸幕府との関係強化に腐心した。
◎36代当主(十一代藩主)南部利敬(としたか)公
藩校教育を推進されたので、「学問神」として崇敬されている。
寛政11年(1799)より幕府の命令をうけ、蝦夷地に藩士を派遣。
ねらいは、南下してくるロシア帝国の牽制。
文化4年(1807)にはロシア船と交戦を行うなど、警備は過酷を極めた。
その功績が幕府に認められて、文化5年(1808)10万石から20万石へ加増し、藩の格が向上。
同じ年には司法機関と法典を整備。
それと平行して、寛政~文化期(1789~1818)には江戸に火消しを派遣。文化10年(1813)23町火消を3町1組、8組(960人)へ再編、各組に龍吐水(りゅうどすい、今でいうポンプ車)3挺など消防道具を配備した。桜山神社 寺・神社・教会
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続いて『烏帽子岩』を参拝。
盛岡城を築城した際に2丈(約6メートル)ほどの岩が出現。
古くから鎮座していた八幡社の近くにあったことから、以後城の守り岩として、災害や疫病祈祷などの神事が執り行われてきました。烏帽子岩 (桜山神社) 名所・史跡
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おみくじは9種類あるなかから、傘みくじ(200円)を引きました。
結果は中吉、願い事『待てば海路の日和あり』勝負『ほどほどに勝つ』健康『自分を信ぜよ』となかなか悪くない結果。
気になる旅行運は『近場がよい』、しばらく県境往来は控えようか。 -
続いて神社西側の木の鳥居から盛岡城跡公園を散策。
ここを右に曲がると三ノ丸です。
盛岡城跡公園の正式名称は「岩手公園」で、明治39年(1906)に開園。
公園設計にあたったのは、長岡安平氏(天保13年・1842~大正14年・1925)
久保田城跡を改修した千秋公園(秋田市)や合浦公園(青森市)、中島公園(札幌市)や足羽山公園(福井市)など全国の公園を手掛けた人物として識られております。盛岡城跡公園(岩手公園) 名所・史跡
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三ノ丸南隣が二ノ丸で、石川啄木の歌碑があります。
『不来方のお城の草に寝ころびて空に吸はれし十五の心』
盛岡城を語る上では外せない短歌ですね。
此の方や宮沢賢治先生は盛岡中学(現・盛岡一高)時代にお城を遊び場としていましたので。
石碑の揮毫は啄木の三級上、金田一京助博士(三省堂の国語辞典でお馴染み)がされました。盛岡城跡公園(岩手公園) 名所・史跡
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二ノ丸からこの赤い橋を渡ると本丸へ行きます。
明治7年(1874)の廃城まで櫓のような橋がかかっていました。
装飾に葱坊主を模した『擬宝珠』が付いていて、かわいらしい。盛岡城跡公園(岩手公園) 名所・史跡
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橋を下から見るとこうなります。
橋桁がコンクリート製なのはやむを得ないですが、雰囲気はなかなか出てますね。盛岡城跡公園(岩手公園) 名所・史跡
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本丸の中央には銅像の台座がでーんと鎮座しておりました。
盛岡城跡公園(岩手公園) 名所・史跡
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明治41年(1908)から昭和19年(1944)の供出まで南部利祥(としなが)伯爵(明治15年・1882~明治38年・1905)の銅像がここにありました。
南部家の四十二代当主。
大正帝陛下のご学友で、教育係・東條英教(盛岡藩出身の陸軍中将・東條英機陸軍大将の父君)の勧めもあり、陸軍へ士官されます。(最終階級は陸軍中尉)
案内板を拝見してみますと、土地の提供という形で岩手公園の開設に尽力され、”賊軍”の汚名をそそぐため、日露戦争の最前線で戦い、命をかけて勤皇に尽くされた”殿様”だったことが伺えます。盛岡城跡公園(岩手公園) 名所・史跡
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淡路丸・南東隅の石垣は昭和・平成に修理されたもの。
石垣を十分に調査し、江戸初期の積み方が再現されております。
算木積みっていうんですか、隅石が整っています。盛岡城跡公園(岩手公園) 名所・史跡
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そこから西へ少々歩くと「彦御蔵」が見えてきます。
盛岡城に現存する唯一の建物で、10間(18.5メートル)×5間(9.18メートル)の総二階というなかなか大きい造りです。
もともとは現在地の100メートル西に位置していたが、平成元年(1989)に道路拡張で米内御蔵があったこの地に移転。
平成23年には盛岡市指定文化財に登録されました。盛岡城跡公園(岩手公園) 名所・史跡
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そこから西へ80メートル歩くと市道へ出ますが、そこを北に160メートル歩くとこのように、目の細かい石垣が見ることができます。
場所は榊山稲荷曲輪の南で、WCの付近。 -
WCから少し進むとこのように隅石がびょっとなっているところがありました。
場所は二ノ丸望岳亭という東屋の北隅です。 -
写真は二ノ丸の西付近。
苔むして、石垣がたわんでいるように思う。
ここら辺は江戸中期の新しい石垣。 -
その付近にはヤブツバキがあったんですが、実がきれいだったんで1枚!
グラデーション的には梅っぽいけれども、光沢はリンゴやカキのよう。
さて時刻は16時半をすぎ、さすがにお腹が減ってきた。
蕎麦をたべたいけど、東家本店の開店は17時。
どうしようかな~ -
東家の開店まで待てないので、「直利庵」で食べるとしようか。
11時~20時OSまでの通し営業で助かった。
ほんとは天もり(税込1230円)を食べたかったけど、ネタ切れだったので鴨せいろう(税込1320円)とする。
蕎麦は更科系で、弾力は◎
つけ汁は甘めで、そばと絡めるにはちょうどいい。
もちろん〆に蕎麦湯を足して、鴨の出汁を余すことなく堪能したけれどもね。直利庵 グルメ・レストラン
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あれれ、そば屋に行ったら酒じゃないと思ったそこのあなた。
”酒”は別のところで呑みます、そうです「平興商店」です。
前回探せなかった吉田類大先生のサインも発見!
女将さんと看板猫ミミちゃんがモチーフ。
そういえば大先生はイラストレターでもあったよな~平興商店 グルメ・レストラン
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まず1杯目は「平井六右衛門 稲浪」(450円)を頂く。
ここぞとばかり、店で一番高い日本酒を頂く。
キリっとした純米大吟醸で、お客さんからいただいたタラのおつまみとあわせるとこれまた酒の風味をよく補ってくれるといいますか。平興商店 グルメ・レストラン
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二杯目は生ビールを頂く。
これは値段を失念してしまった。
7~8月の限定メニューであるが、今年は暑いので6月から始めたというのは先のクチコミで触れている。
やはりジョッキでプハーはたまらん。
泡の量は一見少なそうに見えるが、炭酸がビリッときて夏はこれに限りますな~平興商店 グルメ・レストラン
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調子に乗って3杯目「平井六右衛門 にごり」(350円)
女将さんより「これはおいしいですよ」と推薦のお言葉を頂き、一口呑むと甘酒に似た麹のやさしさが口に広がる。
これでも度数は17度くらいあるらしいが、「和の酒 にごり」という19度の濁り酒もあるので注文の際はご注意を。
呑みやすくてコロッといっちゃうわな~平興商店 グルメ・レストラン
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さて、夜風に吹かれて酔い覚ましと洒落こもう。
てなわけで、盛岡駅までの約2キロを歩いて帰ります。
駅手前には綺麗なアーチの開運橋がかかっています。
又の名を「二度泣き橋」、東京から転勤してきた人が「遠くへ来てしまった」とまず泣き、離任する際にあまりの住みよさに離れがたくなって泣くという逸話が。
現在の橋は昭和28年(1953)に掛けられた3代目の橋です。開運橋 名所・史跡
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盛岡駅には19:30過ぎに到着。
平興商店を出た時点でドタバタになりそうな感じだったので、19:25の汽車に乗るつもりは毛頭なく、20:45の汽車でゆっくり帰るつもりで母に連絡を送る。
なので盛岡駅に着いた時点で酒やらおつまみやらで満腹になったので適当に時間をつぶす。
そういえば6月に盛岡駅の駅スタンプを取り上げたが、IGRのと、北口のもう一つを取り上げていなかったので、それを押しに行くことに。
まず、IGRのものは盛岡城跡と啄木の「不来方のお城の草に~」の歌碑、それと上の橋擬宝珠。
擬宝珠とは、先ほども言った通り、葱ぼうずを模した橋の飾り。
慶長14年(1614)の銘が刻まれたのが8個、慶長16年(1616)の銘がきざまれたのが10個あり、昭和20年(1945)国の重要美術品に指定されております。盛岡駅 駅
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次に北みどりの窓口(駅の串揚げ家)付近にある「ハートのスタンプ」
こちらは状態があまりよくないですね~盛岡駅 駅
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20:45 盛岡
↓
22:20 一ノ関
youtubeを見たり、ネットサーフィンなんかしてたりで、一ノ関にはあっという間に到着。
しかし、2・3番線ホームの上屋は1番線のものと違って味があるな~一ノ関駅 駅
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しかも村崎野駅にあるような「座高の低い、昔ながらの木製ベンチ」もあるし、「いちのせき」っていう紺のホーロー看板も現存する。
ここだけ時間がとまっているように錯覚を覚える。
今回の旅行記はここまで、ご覧くださいましてありがとうございました。一ノ関駅 駅
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この旅行記へのコメント (2)
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- ふわっくまさん 2021/04/03 18:28:25
- ポケモントレイン・・
- 毛利慎太朗さん、こんばんは。
初めて、掲示板にお邪魔します。
さて一ノ関駅のポケモントレインを拝見して、また旅に出たくなりました。
ゴールデンウィーク頃まで、蔓延防止政策に耐えられるでしょうか・・苦笑
そして渋民駅は石川啄木の短歌が、飾られていて・・
名前の通りの渋い、味わいのある駅ですね。
・・青森では私もJALシティで泊まったこともあり何だか懐かしい気もして・・
お陰様で、旅情をそそられる時間を過ごしました。
ふわっくま
- 毛利慎太朗さん からの返信 2021/04/03 19:49:27
- Re: ポケモントレイン・・
- ふわっくまさま、はじめまして。
いやあ~たくさんのいいね!及びフォローありがとうございます。
あなたの『JALシティ青森』のクチコミを拝見しまして、旅行記のリンクにとんで、そっからその章は目を通しまして。
青森の旅行記はドライブ旅でしたけれども、昨年亡くなられた『わさお』や五能線の旧型キハ40、リゾートあすなろなど、懐かしさと同時に『鐵要素』も感じましたね。
その他目録を拝見してますと、『富山地鉄』や『京都鉄道博物館』『どこでもドアきっぷ』など、失礼ながら、私と同じ匂いがしたのが、フォローの理由です。
渋民駅は、給排気筒つきストーブとベンチ、『岩手川』の鏡、窓口の雰囲気は『昭和』そのものですね。
改めて我ながらそのよさに気がつかされましたね。
最後に私の旅行記で、旅情気分になってくれてありがたいですね、これからも宜しくお願いします。
コロナが開けて、自由に旅行できることを私も祈っております。
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