東北ほぼ一筆書き鉄道一人旅７泊８日　３日目 （八戸線・三陸鉄道リアス線・山田線）

2024/02/29 - 2024/03/07

３日目は、八戸を出発して朝ドラ『あまちゃん』の舞台、北三陸を巡ります。

八戸線は予想以上の絶景路線でした。

久慈－宮古間は「北海道＆東北パス」の使えない三陸鉄道リアス線です。

宮古からは山田線で盛岡へ。今回でいちばん壮絶な旅となります。

肉離れで歩けないので予定していた観光はパス。どんどん前進するつもりでしたが列車の本数が少なく、久慈で57分待ち、宮古で２時間４分待ちとなっただけ。駅の待合室で時間を消化して、盛岡到着は当初計画と変わらない18:21でした。

［ルート］
2月29日（木）横浜→東京→盛岡→大館→弘前→青森（泊）
3月 1日（金）青森→蟹田→青森→野辺地→大湊→野辺地→八戸（泊）
3月 2日（土）八戸→久慈→宮古→盛岡（泊）
3月 3日（日）盛岡→一ノ関→気仙沼→盛→釜石→遠野（泊）
3月 4日（月）遠野→花巻→北上→横手→新庄→中山平温泉（泊）
3月 5日（火）中山平温泉→小牛田→石巻→仙台→山形→米沢（泊）
3月 6日（水）米沢→今泉→坂町→新潟→新津→会津若松→郡山（泊）
3月 7日（木）郡山→いわき→日立→勝田→土浦→東京→川崎→武蔵溝ノ口

エリア 盛岡(岩手)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5
• ホテル: 3.5
• グルメ: 3.5
• 交通: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: JRローカル 私鉄

３月２日（土）晴れや雪

《本日のルート》
八戸 9:29 →（八戸線）→ 久慈 11:10
久慈 12:07 →（三陸鉄道リアス線）→ 宮古 13:50
宮古 15:54 →（山田線）→ 盛岡 18:21

朝起きて、ホテルの窓からの眺め。幸い晴れています。

コンフォートホテル八戸 宿・ホテル

朝食ブッフェ
まずまずの品揃え。

今朝はこんな感じでいただきます。
済んだ食器類はセルフサービスで片付け。

8:30にチェックアウトして駅へ。足元が滑りやすい。

八戸駅
近代的で美しい駅舎。

八戸駅 駅

コンコースにはこんな人形が数体配置されて賑わいを演出。

プラットフォームは除雪してありますが、数日前の大雪の名残が。

9:29発 八戸線（普通）久慈行

こちらは 9:30発 盛岡行。
向こうには青い森鉄道 青森行も入線していて、八戸駅は鉄ちゃんが喜びそうな駅です。

車両はセミクロスシート。まだ新しい列車で気持ちいい。

景色が青みが勝って見えるのは窓ガラスのせい？それともカメラの調子が悪い？カメラ音痴の私には分かりません。

馬淵川

ラピアが見えます。
出発直前 2月28日放送のテレ東『ローカル路線バス乗り継ぎ対決旅 第14弾』に登場したばかりなので記憶に新しい。

八戸工業港が見えます。

上空には軍用ヘリ。
三沢基地に戻るアメリカ空軍か航空自衛隊の機体でしょう。

鮫駅を過ぎると蕪嶋神社が見えます。蕪島はウミネコの繁殖地として有名。NHK『ドキュメント72時間』のロケ地にもなりました。

足の肉離れがなければ、八戸では八食センターとこの神社を訪れる予定でした。

この辺りからジオサイトが続きます。

大須賀海岸

淀の松原

種差海岸天然芝生地は今は白い雪に覆われています。

川尻川
この河口付近は1933年の昭和三陸地震では、高さ７メートルの津波が押し寄せ107人が犠牲になりましたが、その後、高さ12メートルの防潮堤と水門が建設され、東日本大震災では一人の犠牲者も出さなかったとのことです。

復興メッセージドラム缶
「夢・を・の・せ・て・J・R」と７つのドラム缶が並んでいます。

陸中八木駅
ラッセル車があります。

有家駅付近
太平洋の水平線が望めます。海面との高低差が小さく、海が近くに感じられる三陸らしくない風景。

有家漁港のサケマス孵化場

陸中中野駅を過ぎると列車は海を離れ山間部に入ります。運転士がやたら警笛を鳴らすので見ると線路内に鹿が‥。北海道ではしばしば経験しましたが、本州では初めて。逃げた鹿をかろうじてレンズに捉えることができました。

八戸線 陸中中野－侍浜間
https://www.youtube.com/watch?v=glR3Qvk3RHc

侍浜駅は深い雪に埋もれています。

侍浜駅 駅

久慈川を過ぎると

11:10 久慈駅に到着。

久慈駅 駅

駅前はこんな感じ。

三陸鉄道 久慈駅
発車まで57分待ちです。

久慈駅 駅

駅の売店で

三陸リアス亭 グルメ・レストラン

ちょっと高いけど、うに弁当 2,200円を購入しました。

他の観光客もかなり買っていました。あれだけドラマに登場すれば、やはり逃すわけにはいきません。

『あまちゃん』関連の展示

これもそう。
杉本哲太さんと荒川良々さんは名誉駅長です。

12:07分発 三陸鉄道リアス線 盛行が入線。
土日は洋風こたつ列車を連結しています。こたつ列車は予約で満席。
私は当然、一般車両。

列車内でうに弁当をいただきます。
普通に美味しい。これも記念です。

十府ヶ浦海岸駅
海の近くは高い防潮堤。

リアス海岸はトンネルが多く、眺めは期待できません。これも想定済み。トンネルで直通するからこそ、鉄道は住民にとって速くて便利な乗り物です。

安家川橋梁からの眺め

安家川橋梁 名所・史跡

数少ない絶景ポイントは列車を３分ほど停車して撮影タイムを設けてくれます。

秋には鮭が遡上するという安家川。

安家大橋

下安家漁港

堀内駅は『あまちゃん』では「袖が浜駅」として登場します。「北三陸駅」は久慈駅です。

堀内駅 駅

大沢橋梁
赤いアーチ橋は国道45号。

三陸鉄道大沢橋梁 名所・史跡

沢漁港

『あまちゃん』では「畑野駅」。ユイの最寄駅でアキと種市先輩との別れの場面や北鉄レールウォークを行った場面でも登場したそうです。

田野畑駅 駅

摂待川

青の滝川

13:50 宮古駅に到着。

宮古駅 駅

こたつ列車内ではアトラクションとして三陸町越喜来の崎浜に伝わる「タラジガネ」の演技が行われたようです。知らんけど‥。

宮古駅名物の駅そば
ここでラーメンを食べるつもりでしたが、うに弁当に変わりました。

宮古駅前

宮古駅での乗り継ぎは2時間4分待ち。足が痛いので街歩きせず、待合室でじっと持ち続けます。

宮古駅 駅

15:54発 山田線（普通）盛岡行が入線。

セミクロスシート

閉伊川に沿って遡ります。

あっという間に人がいなくなりました。
山田線の上米内－宮古間は、2022年度収支▲16億円の赤字路線。JR東日本管内でワースト９位です。平均通過人員64人/日。

閉伊川と何度も交差しながら

上流を目指します。

渡る人のいない吊り橋

稀に集落があります。

東北電力 川井発電所
そう言えば東北の河川にダムや水力発電所はあまり見かけません。

川幅はどんどん狭くなり

集落はおろか人家さえほとんど見えなくなりました。

喘ぎながら上り坂を上っていきます。壮絶・過酷な列車旅。

分水嶺の区界駅近くになると、線路すら見えなくなります。大丈夫か、こんなところ走って脱線しないの？

耕作地はほとんどないので、人々は林業と土木業を生業としているのでしょう。

区界駅を過ぎると下り坂。もうもうと雪煙を巻き上げながら爆走します。

18:21 盛岡駅に到着。悪コンディションにも拘らず定刻です。

山田線は、今回の旅でいちばん強烈、忘れ難い印象を残した路線でした。

駅ビルのキリンシティ盛岡店で夕食にします。

キリンシティ 盛岡店 グルメ・レストラン

店内はこんな感じ。駅ビルなので人の入れ替わりがけっこうあります。

キリン ラガー 600円 × 2

あか牛の旨塩焼き 1,780円

うす焼きピザ マルゲリータ1,080円

〆て4,050円。安定の美味しさ。

19:30 ホテルにチェックイン。
預けておいたキャリーケースを受け取って部屋に入りました。

この日のJRは
走行距離 167.0km
乗車時間 4:08
正規料金 3,320円
割引率 51％（=1-11.330/7/3,320）
でした。

他に三陸鉄道リアス線
走行距離 71km
乗車時間 1:43
正規料金 1,890円
乗車しています。

ホテルルートイン盛岡駅前 宿・ホテル