2020/02/22 - 2020/02/22
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毛利慎太朗さん
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令和2年2月22日に「千厩酒のくら交流施設」で開催されていた「せんまやひなまつり」と、そば屋の「俚楽」、道の駅「かわさき」へ行ってきた時の模様を軽くご紹介いたします。
「千厩酒のくら交流施設」は、平成17年(05)に破産した「横屋酒造」の建物を活用した施設。
普段は無料で入場することができるんですが、「せんまやひなまつり」開催期間は300円の入場料がかかります。
記憶も、造りもあいまいですが、ご一読いただけたら幸いに存じます。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
以下は「せんまやひなまつり」及び「酒のくら交流施設」の様子である。
◎佐藤家住宅主屋
明治34年(1901)上棟の蔵造り風建築、二階の大広間は昭和2年(1927)改装。
瓦葺の切妻造り・敷地面積70坪。
玄関にはイタリア製タイルや花崗岩の踏み石、建物内は欅の良材を随所にあしらい、当主の意気込みを感じられる造りとなっております。
設計は小原友輔氏(1877~1966)、東京駅や日銀本店を設計した辰野金吾博士の門下生で、大正7年(1918)に現・世嬉の一酒造(同市田村町)の酒蔵の改修も手掛けております。千厩酒のくら交流施設(旧横屋酒造 佐藤家住宅) 名所・史跡
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◎西洋館
大正13年(1924)上棟と思われる。
瓦葺の寄棟造り・敷地面積30坪。
1階に「珈琲 樂」が入居。 -
壁面の特徴として1階部分が「なまこ壁」風である。
「なまこ壁」というと、白い部分が丸みを帯びて盛り上がっているのを想像するが、こちらは従来品より角ばっており、まるで”鉄格子”
牢屋みたいに悪趣味…というわけでなく、現代にも通ずるスタイリッシュな感じではありますね。 -
西洋館の壁面に「登録有形文化財」のプレートが!
佐藤家住宅及び旧横屋酒造の建物は平成15年(03)に指定されております。
(第03-0032~0043号) -
それでは早速、主屋の玄関からお邪魔しますか。
あがってさっそく見えるのが「ひなちゃん・まつりくん」です。
人形のかわいらしさもさることながら、布で作られた”薔薇(約1000本)”と”菜の花”が度肝を抜かされます。
これを見るだけでも300円の値がありますね。 -
”つるし雛”にまじって、岐阜の郷土玩具”さるぼぼ”も飾られておりました。
赤べこやだるまの多くもそうですが、『疫病退散』に効果がありそうな色ですね。 -
”さるぼぼ”を過ぎると”享保雛”が飾られておりました。
享保年間(1716~35)に京で誕生し、裾・袖・袴に厚みを持たせた造りとなっております。
こちらは一回り小さいですが、肌がつるっとして綺麗です。 -
後ろの鶴の屏風は”銀箔”なのだとか。
年を経て、まさに「いぶし銀」の貫禄といいいますか。
”酸化”ないし”錆びる”などと表記したら、理屈上はそうなのだが、なんか失礼極まりないような。 -
その向かいには”古今雛”も飾られておりました。
明和年間(1764~72)に江戸で誕生。
浮世絵風な顔立ちが特徴であるが、女雛さまの目じりがあがっている。 -
順路を進むと、これぞ”享保雛”って感じのお雛様が展示されておりました。
大きさは50~60センチあると思われます。
女雛さまが乗られている駕籠は、伊達政宗公の奥方・愛姫さまが乗られたものだそうです。せんまやひなまつり 祭り・イベント
-
女雛さまは、先ほどの古今雛や能面と違って、自然な笑みといいますか。
-
また、女雛さまが乗られている駕籠には伊達家の家紋である「竹に雀」があしらわれていた。
この家紋は曰く付きで、越後守護・上杉定実が養子となる予定であった伊達時宗丸(実元)に下賜したものであった。
しかし、伊達稙宗と晴宗親子が対立した「天文の乱(1542~48)」により養子縁組自体がおじゃんになり、その後実元が兄・晴宗に献上したものであった。 -
続いて2階の大広間を見学。
昭和以前のお雛さまはちっこくて、これはこれで可愛らしい。
(実は7段飾り) -
昭和のお雛様は、先ほどと違って一段と大きくなりました。
進化の片鱗を見たといいますか。 -
そして、大広間の目玉「13段飾り」です。
普段見慣れている雛人形も段数が多いと説得力があります。
「自分たちは捨てられたんじゃない、今こうして輝いている!」と。 -
写真では伝わりにくいですが、向かって左手の女雛さまの冠が「ゆら~り、ゆら~あり」していて、オカルト心を拗らせるというか。
ま~、すきま風かな。 -
次の絵面は「はな(花)より団子」ならぬ「ひな(雛)より団子」という感じですが、御抹茶と金時まんぢう(確か300円)を頂きました。
わたしは粒あん派ですが、こしあんの”まんぢう”もたまにはよいです。
甘さも絶妙で、お茶にあいますな~ -
続いて味噌蔵(大正年間築)にある「馬事資料館」を見学。
千厩町は馬の産地として栄え、源義経公の愛馬・太夫黒(たゆうぐろ)も当地の生まれです。
馬にまたがった坂上田村麻呂公や源義家公などの肖像画も展示されていたんですが、私が興味を持ったのは専ら馬にまつわる郷土玩具ですかね。 -
◎相良人形(山形県米沢市)
東北三大土人形(堤・花巻・相良)の一つ。
上杉鷹山公は殖産興業の一環として、家臣・相良清左衛門に相馬焼(福島県)の技法を学ばせ、天明元年(1781)領内に”成島焼”が産声をあげた。
また清左衛門、絵の才能があり焼物の余技として、子供向けの人形を製作していた。
これが”相良人形”の始まりで、現在8代目工人が週刊文春の表紙にも使われた「猫に蛸」などの作品を制作中。
写真は先代工人の作品である。 -
◎花巻人形(中央・岩手県花巻市)
享保年間(1716~36)に太田善四郎が、伏見人形(京都)と堤人形(仙台)の技法を学んで創業。
一時期途絶えたが、昭和49年(1974)平賀工芸社により再興。
目を引く赤い着色が特徴的。
◎八幡馬(左・青森県八戸市)
櫛引八幡宮の例祭で売られていた馬の玩具を起源とし、農閑期の副業として広まる。
色は赤と黒が一般的。 -
◎忍び駒(左・岩手県花巻市)
円万寺観音堂に納められていた馬の藁人形を起源とする。
御礼参りの際、人目を忍んで一旦持ち帰り、色布と鈴をつけて再び納めることが名の由来である。
市内の小田島工芸社で買うことができる。 -
外へ出て、他の建物も見学します。
◎文庫蔵
大正12年(1923)上棟とされ、名前の通り証文や各種書類が保管されていた。
軒下がなまこ壁風、下部がレンガというのが特徴的である。 -
◎新蔵
大正11年上棟とされ、当初は家財道具を納める蔵だった。
造りは文庫蔵とそっくりだが、レンガの色合いが若干異なる。 -
◎原田門
建築年代は1830~67年、一関藩家老・原田氏の屋敷門として建立。
大正年間に当地へ移築。
間口2.6メートルの薬医門。 -
さて、おやつは頂いたとはいえ、取材に熱中するとさすがにお腹が減りますね。
千厩市街地からは6.6キロほど離れてますが「俚楽」で昼食とします。
拙稿「蕎麦雑話」で取り上げましたね。 -
空いていたので小あがりでいただくとしますか。
-
せっかくなので”蕎麦前”を頂くとしますか。
山形正宗・御燗純米(税抜700円)
燗酒は菊正宗(600円)もあったんですが、”期間限定”の文字にひかれこちらをチョイス。
二種類の酒をブレンドしており、非常に丸みのあるのみ口。 -
あてもはずせませんね、だし巻き玉子(550円)
こちらもしっとり食感で、お酒にあいますね。
さすがお蕎麦屋さん、サイドも抜かりなし。 -
母と私は天ざる(1300円)を頼みました。
父はかき揚げ天ざる(900円)を頼んだのですが、これを見て「こっちのほうがよかった」とぼやいていました。
そばの香味・のど越し・かえしの三位一体が絶妙です。
天ぷらの衣も軽い歯ごたえだし、色も豊富。 -
帰りに「道の駅かわさき」によって、デザートを頂くとしましょうか。
一関市厳美町にある「ポラーノ」のジェラートがコチラで売っていたことに一昨年前に気が付いて再訪。
たしかリンゴのジェラートを頂いたと思うんですが、相変わらず絶妙な甘さで、口の中がさっぱりしました。道の駅 かわさき 道の駅
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◎Cafe Stand Halte(カフェ スタンド アルト)
「道の駅かわさき」付近にコーヒーショップが2件あり、隣地のガソスタ内にある「フルセイルコーヒー」は何度かよったことがあるんですが、こちらは今回初。
「フルセイル」と違って、テイクアウト専門。
https://www.facebook.com/cafestandhalte/ -
この時何を飲んだか忘れてしまいましたが、美味しかったので2回ほど再訪。
豆も100グラムと少ないですが販売してました。
ブラジルはまろやかで父のウケがよかったし、エチオピアは小牛田の「風舎」よりは煎りが深いですが、赤ワイン風味が残っていてこれはこれでよい。
なかなかマンデリンで「トロピカル」ってのは珍しいんじゃないですかね。 -
口直しのチョコまでついてきて、テイクアウト専門なのに至れり尽くせりです。
文末につたない文章でしたが、ご覧くださりましてありがとうございました。
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