2019/11/17 - 2019/11/21
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隋の文帝建立の大興善寺の紹介です。密教で教える、大日如来に備わる五種の智慧を表す五仏(如来)などが参拝できました。大興善寺の次に、西安古城の南壁に登り、城壁内外を眺望しました。
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密教で教える、大日如来に備わる五種の智慧の紹介です。中心になる大日如来の智の総体の『法界体性智(ほっかいたいしょうち)』を始めとして、『大円鏡智(だいえんきょうち)』、『平等性智(びょうどうしょうち)』、『妙観察智(みょうかんざっち)』と、『成所作智(じょうしょさち)』の四智とされます。大日如来に備わる五種の智慧を表す五仏(如来)の光景です。
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イチオシ
密教の真言宗の開祖である空海は、顕教と密教を次のように区別しました。
顕教:衆生を教化するために姿を示現した釈迦如来が、秘密にすることなく明らかに説き顕した教え。
密教:真理そのものの姿で容易に現れない大日如来が説いた教えで、その奥深い教えである故に容易に明らかにできない秘密の教え。 -
密教が教える『四智』は、個性の源である阿頼耶識に大円鏡智があらわれ、煩悩の源である末那識に平等性智が、思考や感情の源である意識に妙観察智が、所作態度の源である五根に成所作智があらわれる、と教えます。また、空海は、密教の経典として『大日経』、『金剛頂経』、『理趣経』などを挙げました。『華厳経』、『法華経』、『般若経(一部除く)』等は顕教の経典として挙げています。
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密教において、大日如来が宇宙の根本原理であり、至高の存在と教えます。この大日如来の五つの智慧である法界体性智、大円鏡智、平等性智、妙観察智、成所作智を象徴するのが、『五智如来』です。大日如来の『法界體性智(ほっかいたいせいち)』を表す像の光景です。密教での五智の第一です。
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大日如来の『大円鏡智(だいえんきょうち)』を表す像の光景です。密教でいう五智の一つです。阿シュク(あしゅく) 如来の智慧を表わします。また、東方、地大、菩提心を表わすとも教えます。『あるがままをあるがままに鏡のように明らかに観じ』、『自他すべてを平等にひとつに観じる』智とも教えます。密教以外の教えを『顕教』呼び、その顕教では四智の一つとされます。
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大日如来の『平等性智(びょうどうしょうち)』を表す像の光景です。すべてあるべきもの(一切諸法)が差別なく平等であるとする智です。密教では五智の一つとして、顕教では四智の一つとして教えられます。大慈悲心を起こすもとで、有漏の第七識を転じて得る無漏智であると教え、また、諸法の平等を具現する智とも教えます。
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大日如来の『妙観察智(みょうかんざっち)』を表す像の光景です。顕教では四智、密教では五智の一つです。存在の相を正しくとらえ、仏教の実践を支える智とされます。第六識(意識)を転じて得られるとい教えます。また、『すばらしい事実を洞察・観察する智慧』とも教えます。
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大日如来の『成所作智(じょうそさち)』を表す像の光景です。顕教では四智、密教では五智の一つです。煩悩にけがされている眼、耳、鼻、舌、身のそれぞれの対象を分別して知る働きが、悟りによって転じると得られる智と教えます。人々に益するために、いろいろな変化(へんげ)の行為を達成するものであるとも教えます。
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右から読んで、『五方五仏』の扁額光景です。密教における大日如来の『五智』を紹介しましたが、浄土教では仏智、不思議智、不可称智、大乗広智、無等無倫最上勝智の五つを阿弥陀仏の智と教えます。浄土教は、阿弥陀仏の極楽浄土に往生し、成仏することを説く教えで、浄土門、浄土思想とも呼ばれます。日本には、7世紀前半に伝わりました。
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イチオシ
参拝、見学した後に振り返って眺めた『大雄宝殿』の建物光景です。はじめ隋の文帝が建立した国策の仏教寺院の『大興善寺』ですから、その本殿の『大雄宝殿』の造りは堂々としていました。
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同じ場所から眺めた、入口門の方面の光景です。お寺ですから、山門と呼んでいいかも知れません。参道の中央に、既に紹介した、大きな香炉のような置物が見えました。
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大雄宝殿に向かう参道の脇にあった堂宇の光景です。黒い素地に認められた扁額の文字は、『救苦地蔵殿』でした。入口に、後向き姿の作務衣姿の人の姿があります。中国では、文殊菩薩の五台山、普賢菩薩の峨眉山、観音菩薩の普陀山と並び、九華山の地蔵王菩薩が、中国四大仏教名山として、今日まで信仰を集めてきています。
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密教の法具の『五鈷杵(ごこしょ)』です。その巨大なレプリカです。五鈷杵は、杵(きね)の形をした中央の握り両端に鈷の突起をつくり、その鋭さによって煩悩を打ち破り、菩提心(仏性)をあらわすための法具とされます。両端の鈷数や形によって独鈷杵、三鈷杵、五鈷杵、九鈷杵、宝珠杵、塔杵、九頭竜(くずりゆう)杵などがあります。
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隋の文帝建立の大興善寺の参拝と見学を終えて、入口門に戻ってきました。境内側から眺めた入口門の光景です。格式の高さを表すように、二階建ての堂々とした造りの門でした。こちら側に記された金文字は『五岡唐鎮』、表側には『大興善寺』の金文字がありました。
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余り大きくはない狛犬ですが、なんとなくユーモラスなスタイルで目を惹きましたした。左足の下に子獅子がいるようですから、阿形の姿の雌獅子です。不遜ながら、手綱を付けて散歩させてみたい気もします。
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阿形の雌獅子の後ろ姿です。カールした髪が体の半分ほどあり、子獅子が背中にしがみついて、後ろを振り向いていました。飛鳥時代に日本に伝わった当初は一対の獅子で、左右の姿に差異はありませんでしたが、平安時代になってそれぞれ異なる外見を持つ獅子と狛犬の像が対で置かれるようになりました。
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同じく、なんとなくユーモラスなスタイルの阿形の姿の雌獅子です。右足の下に玉を抑え込んでいました。無角の獅子と、有角の狛犬が一対として渡来しましたが、狭義には後者のみを『狛犬』と称します。しかし現在の日本では、両者を併せて狛犬と呼ぶことが一般化しました。
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なんとなくユーモラスなスタイルの、阿形の雌獅子の後ろ姿です。ブッダの螺髪にあやかった髪型のようにも見えます。『ブッダ(仏陀)の螺髪(らほつ)』とは、仏の頭髪の特有な形式で、右回りに螺旋状になっている髪型を言います。ところで、現在の西安には、仏教寺院が100カ所あまり、僧侶は約700人、信者約8万人がいるとされます。中国と東南アジアに影響を及ぼす八大宗派の中で、六つの宗派の祖庭が西安市にあります。三論宗祖庭草堂寺、法相宗祖庭大慈恩寺、密宗祖庭大興善寺、華厳宗祖庭華厳寺、律宗祖庭浄業寺と浄土宗祖庭香積寺です。
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城壁で囲まれた、西安旧市街の観光案内図です。この後の見学は、南側中央に記された南門から城壁に上がり、1時間少しの自由散策の予定です。西安で四泊するホテルは、この城内の右上部分になります。城壁を挟んで、北側に西安駅がある場所です。
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外側から眺めた、西安古城の南門、『永寧門』の光景です。南門から時計回りに西門が『安定門』、北門が『安遠門』、東門が『長楽門』になります。門の通過時には、セキュリティチェックがあります。名前の紹介は省略しますが、この四つの門を含め18カ所に門があります。
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同じく、西安古城の南門、『永寧門』の光景です。西安の最初の城壁は、582年に黄土に石灰、コメの汁を混ぜて突き固めて造られたようです。現在のような煉瓦ではなく、版築工法だったようです。
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アーチ門を潜り抜ける途中の光景です。振り返って眺めた光景だったようです。夜には明かりが灯るのでしょうか、赤い雪洞が壁面に並んでいました。アーチ門の中も、すべて煉瓦で外壁を仕上げてありました。頑丈な扉は、通路の途中に設けてあります。雪洞の先にその扉が見えていました。
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かすれて、少し読み難くなっていましたが『永寧門』の文字が刻まれていました。南城壁の中央にあり、『南門』とも呼ばれています。アーチ門を潜り抜け、城内側から眺めた光景です。上部に、大きな建物が置かれていました。
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イチオシ
ここからは、世界最大の規模と言われる西安の古城壁に登っての見学です。その城壁は、今でもほぼ完全な形で残っています。現在の城壁は、唐時代の長安城を基盤に1370年から8年間の年月をかけ、レンガを積み重ねて築かれました。城壁は東西に4.2キロ、南北に2.6キロ、周囲は13.7キロもの規模です。その高さは12メートルとされます。
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西安古城壁の底の幅は18メートル、頂部の広さ15メートルあります。 厚さが高さより大きい、極めて堅固な城壁です。近年は、城壁上のお店で自転車を借りて周遊することが流行っているようです。因みにレンタルサイクル料金は、100分以内で20元、借りるときに預け金として200元が必要ですが、編曲した時に返してくれます。
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西安の古城壁の上から眺めた市街光景です。城壁の内側の光景になるようでした。臨時のテントや囲いのフェンスがあり、工事中の様子でした。
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同じく、西安の古城壁の上から眺めた、旧市街になる北側方面の光景です。西安は、かつての長安の都です。唐・長安城は西暦528年に建設され、当初の名前は大興城と呼ばれました。その後、唐の王朝が長安城に改称しました。
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少し離れた場所から眺めた、南門(永寧門)の上の建物光景です。中国の伝統的な造りの建物です。1階とその上の階にも赤い雪洞が張り巡らされていました。夜間はライトアップもされそうでした。『城楼』と呼ばれ、かつては戦争時の指揮所としても利用されていたようです。外見は三層ですが、内部は二階建てのようです。
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かつての西安城壁は、『城壁の四面には主城門がひとつずつあり、門の上に正楼、箭楼、闕楼があり、三重の門になっていた。』と記録されているようです。現在は南門だけが三重の門の姿を留めています。しかし箭楼は復元されてなく、その礎石だけが残されています。甕城は、日本のお城で例えれば、枡形に当たります。
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城壁の上を走る西安城壁国際マラソンは、1993年(平成5年)から開始され、2020年の大会も予定されているようです。南門を出発し、男女とも5キロと10キロコースで健脚を競うようです。長方形の城壁ですが、4箇所のコーナー部分は、直角ではなく、円弧状に曲がっているようです。全周が13.7キロですから、10キロコースでも1周することはありません。
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