爆走！中国のバスには気をつけろ！　死ぬのは俺らだ　その 006

2016/11/06 - 2016/11/12

2016年の　中国　洛陽・西安　その 006。

　〇　2016年11月 6日（日）　　岡山→上海→西安
　〇　2016年11月 7日（月）　　西安→洛陽
　〇　2016年11月 8日（火）　　洛陽→少林寺
　〇　2016年11月 9日（水）　　洛陽→西安
　〇　2016年11月10日（木）　　西安→兵馬俑　　
　●　2016年11月11日（金）　　西安
　●　2016年11月12日（土）　　西安→上海→岡山

「予もいづれの年よりか、片雲の風に誘はれて、漂泊の思ひやまず」(芭蕉)

エリア 西安(中国)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ホテル: 3.5
• グルメ: 4.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 高速・路線バス 自転車 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

今日は、西安の城壁を自転車で巡り、王宮の城壁のデカさを実感せよという指令が、上司『М』から下ったミッションである。
ホテル近くの、永寧門(南門)から城壁に上がる。(54元)

永寧門 (南門) 建造物

城門内で結婚写真を撮っていた。
この色彩、なかなか日本ではお目にかかれない。
「青レンジャーと赤レンジャー」
「テツandトモ」…
日本でもあるな。

城壁は幅広い。私の町の駅前通りの１０倍は広い。
ここに、レンタサイクルがあるので借りてみた。
つまり、この城壁上だけの自転車屋だ。

1人用２時間45元に、デポジットが200元かかる。
本当に２時間で一周できるのか？
約14Kmあるぞ。
２人乗りや、電動車もある。
電動車『毎站』30元ということは、東西南北の四門で返却できるということか。

城壁内は、昔からの街並みが残っている所もある。
よく見ると、うだつが上がっている。
日本のうだつ建築も、防火目的もあるが、中国風に作ることで、リッチマンを気取ったのかもしれない。

要所には寺院や、角櫓(すみやぐら)が立っている。
それにしても黄金色の瓦屋根は目立つ。

行程の半分も行くと、さすがに疲れてくるが、２時間で回れそうな目途が立つ。

レンガ造りのデコボコ道を１時間45分。
元の永寧門に戻ってきた。
東側の街並みは、開発工事中の所が多い。
西半分を走って、北門の「安遠門」までをサイクリングするのがいいのかも。
それにしても、これが王宮の城壁で、長安城の城壁は、この外側にあったわけだから、遣唐使は腰を抜かしたことだろう。

サイクリングを終え、永寧門を降りてきた。
オサレなカフェが。おっ、エスプレッソあり！
６日間の禁断症状、持病の癪(しゃく)が…
500円のエスプレッソ美味しかった。
でも、500円って、今回の食費の最高額ではないか…

再び回民街を歩く。
奥の方に行くと、『清真寺』の文字が。
ここって、高校の歴史教科書に出ていた、あの『清真寺』？

イスラム教の木造モスクだ。
イスラム世界の、タイル張りモスク＋ミナレット(尖塔)とは全然違う。
これがイスラム(回教)教会だとは、にわかには信じられない。

だが、入り口横には礼拝時刻を示す看板もあり、建物の中ではメッカの方角に向いて礼拝をしている若者がいた。
この教会、唐の時代から、現代まで生きている。

『清真寺』の北側を歩いてみた。
美味しそうな肉まん屋がある。
1つ買ってみた。

美味い。
友達の中国留学生の許くんが、家で作ってくれていた肉まんと同じ味がした。
美味しかったよ、と天国の許くんに報告をした。

大きな交差点の歩道橋だが、歩道に柵があって、階段にたどり着けない。
どうしてこういう構造なのか判らないが、６日間中国にいると、
「ま～、そ～いうもんか～」という気持ちになる。

体が野菜成分を欲しがっている。
気になっていた、一人鍋(麻辣湯)の屋台に座ってみた。

プラカゴに、好きな野菜を入れてお金を払うと、さっと茹でて、麻辣のタレで仕上げてくれる。
「次は何を買いまちょうかね～。春菊なんかどうかちら。」
久しぶりに、おママごとをした気分になった。

あまりにもローカルな食事場所。
潔癖症の人は、ダメ絶対！　な場所。
でも、この雰囲気と味、中毒になりそう。

西安で泊まっていた『7Days』ホテル。
地図上で、永寧門駅に近いと思い、ここにしたが、地図と実際は大違い。
ホテルの遠さに毎夜泣かされた。(600mだが)
一日４万歩歩き、ボロボロになって帰るのだから、もっと駅に近くてもよかった。
中国は、一つの町域が広いのである。

あれ？
『シークレットガーデン』やってる。
他局では、黄色い軍服の日本兵が、中国人民軍の「かめかめ波～」で、バッタバッタと倒されるドラマをやっているので、苦笑してしまう。

いよいよ西安を離れる日である。
６日前に、ホテルを探してさまよった、西安北駅から、空港バスに乗り、西安咸陽空港へ。
(現在は西安市内から空港までメトロが開通)

朝食は、空港内で『涼皮』という、西安名物、冷やしきしめんを食べる。
こういうビロビロした食感って好きだな～

「上海空港で乗り継ぎなので、このシールを見せろ。」と貼られたが、結局、どこで見せるのか判らずじまいで、岡山空港行きの飛行機に乗り継いだ。

今回のミッションもこれだ終了だ。
よ～し、南の島へ、ボンドガールを連れてバカンスだ。
だが、上司「M」から、非情のメールが…
『10日後、雪の降る韓国へ、一人で潜入せよ。』
『007』にはなれなかった。
バカンスはまかせた『007』…