2019/11/17 - 2019/11/21
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オプショナルで見学した、唐歌舞ショーの紹介です。プログラムがなく、字幕も出ませんでしたから詳しいことは分かりませんでしたが、物語の中心が、第9代玄宗皇帝(在位712~756年)と、楊貴妃(719~756年)であることだけは想像できました。
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唐歌舞ショーの幕開けです。唐王朝(618~907年)の長安の都を舞台にした歌舞ショーでしたが、プログラムがなく、字幕も出ませんでしたから詳しいことは分かりません。物語の中心が、第9代玄宗皇帝(在位712~756年)と、楊貴妃(719~756年)であることだけは想像できました。ファンファーレの大きなラッパを持った兵士の登場です。鳴らすとこは出来ない造りものです。
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唐時代の建物を背景に、左右に見える黄金の柱が、宮殿をイメージしているようです。ファンファーレのラッパを持った兵士が退場し、代わりに文官らしい人が登場しました。赤い絨毯が敷かれた階段の上には、後宮の実力者らしい女官たちが居並びました。どなたも大きな髪飾りを付けていました。
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次に登場したのは、軽やかな衣装を身に纏った若い女官らしい人達です。あるいは、舞姫たちかも知れません。頭には、ピンクの可愛らしい髪飾りがありました。セリフのない歌舞ショーですから、楽しみ方の視点を変えました。専らモダンダンス風の舞踊鑑賞です。その顔見世場面が続きます。
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舞台全面に展開した、後宮の実力者らしい女官たちの光景です。唐時代の王宮は、皇帝の宮殿で政治の中心地だった『大明宮』や、皇帝の離宮だった『華清宮(かせいきゅう)』が知られます。『大明宮』の現在地は、大明宮遺跡公園になり、『華清宮』は、『華清池』として、観光地となっています。 背景は、それらの宮殿を下敷きにしているようです。
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次に舞台に並んだのは、最前列に武官達、その背後が文官達になるようです。先程の女官たちは、左隅に代わって、場所を譲りました。『華清宮』は、北の正門の津陽門と南の昭陽門を結ぶ線に、前殿と後殿が造られ、東に玄宗が住む飛霜殿と、玄宗の使う湯である九竜殿、楊貴妃がつかう妃子湯(芙蓉湯、蓮花湯)が置かれ、長生殿などの建物群が並び立っていました。
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イチオシ
本日の唐歌舞ショーの主役、楊貴妃の登場です。玄宗皇帝の皇妃です。『長恨歌』により、楊貴妃が湯浴みしたことで知られる『華清宮』は、玄宗の命令により、牡丹の変種を作っていた宋単父が花を植え、多くの花に包まれました。しかし、『安史の乱』の勃発後は衰退し、『黄巣の乱』後は荒廃しました。黄巣(こうそう)は、唐末の反乱指導者で、874年から10年間、全土で反乱を指揮しました。
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玄宗皇帝の顔見世です。玄宗(げんそう)皇帝(在位712~756年)は、唐の第9代皇帝で、諱は隆基、唐明皇とも呼ばれます。治世の前半は、第2代皇帝の太宗の『貞観の治』を手本とした、『開元の治』と称えられた善政で唐の絶頂期を迎えましたが、後半は楊貴妃を寵愛したことで『安史の乱』の原因を作ったと厳しく総括されています。
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本日の主役二人、玄宗皇帝と、その愛妃の楊貴妃揃っての顔見世です。白居易の『長恨歌』は、日本の文学にも大きな影響を残しました。清少納言は『枕草子』で『文は文集、文選、はかせの申文』と述べ、紫式部は『源氏物語』の『桐壺の巻』の全般にわたり、『長恨歌』から材を得ています。当時の日本の貴族社会に、広く浸透していたことが窺がえます。
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ここで、いったん幕が下りました。玄宗皇帝時代の王宮のスタッフの紹介のような一幕でした。ここまでは、舞踊の場面はありませんでした。右端に楊貴妃の姿が見え、中央で玄宗皇帝が手を振って挨拶しています。
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舞台は代わって、幻想的な色彩の照明の中での舞踊です。この舞台は、楊貴妃と玄宗皇帝が主役の舞踊のようでした。モダンダンスにアレンジされた歴史物語の舞踊です。
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舞台の足元には、ピンク色の花が開いていました。ハスの花のようです。インドから伝わった仏教が花開いたことを象徴しているようにも見えました。唐代の文化は、北朝の剛健な文化と南朝の華麗な文化が融合され、そのおもな担い手は官僚化した貴族層であり、貴族的な色彩が強かったようです。しかし同時に、シルクロードを通じて国際性も持っていました。
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これで、蓮の花の上での楊貴妃と玄宗皇帝が主役の舞踊は幕引きです。『塔㈱ショー』のイントロ的な一幕でした。
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『唐』の文字が記された背景画面に代わりました。『唐王朝(618~907年)』は、約300年続きました。その前の代の『隋王朝(518~618年)』での遣隋使に続き、『遣唐使』を派遣し、日本に関連が深い王朝でした。首都は長安に置かれました。その全盛時の軍隊を表現しているようです。
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同じく、唐王朝の全盛時の軍隊を表現した場面です。舞台でライトアップされた武人の姿と連携していました。唐の軍は、府兵制の時代に、10人から成る『火』を最小単位とし、『火』が五つから成る50人を『隊』、『隊』が二つから成る100人を『旅』、『旅』が二つから成る200人を『団』とし、全国に600以上ある折衝府(800~1,200人、初唐には600~1,000人)が統括しました。 (ウィキペディア)
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それぞれの『折衝府』は、折衝都尉が責任者となり、以下、果毅都尉、別将・長吏、校尉、旅帥、隊正、副隊正、火長、衛士という官位になっていました。校尉は『団』を率い、旅帥は『旅』を率い、隊正は『隊』を率い、火長は『火』を率いました。戦争の時には、将軍は兵2万人を与えられ多様です。(ウィキペディア)
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舞台は一変して、上場的な雰囲気の背景となりました。その背景をバックに、影絵のような演技です。若い頃の楊貴妃を偲ぶ場面のようでした。楊貴妃こと、本名の揚玉環は、蜀州出身で、本籍地は蒲州永楽県とされます。『貴妃』は、皇妃としての順位を表す称号です。
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照明を落とした薄明りの中で、影絵のような静かな演技が続きます。楊貴妃は、蜀州司戸の楊玄琰の四女で、姉に後の韓国夫人、虢国夫人、秦国夫人がいました。いずれも、8年ほど続いた『安史の乱(755~763年)』の時に処刑されました。
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ライトアップが、少し中途半端でしたが、楊貴妃役を演じる方のズームアップ光景です。独舞の場面です。推測ですが、玄宗皇帝と出会う前の、まだ若い時代の容器費かも知れません。
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抒情的な背景で始まり、終りも抒情的な場面で終わりました。唐中期に起きた『安史の乱』は、均田制、徴兵制の行き詰まり、官僚制の動揺などの背景があり、安禄山と楊国忠の権勢争いが直接の原因で起きました。楊貴妃は、その時代の犠牲者としての一面も持ちます。
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場面は代わって、ネット情報から、類似の場面から類推した題目は、『舞踊・踏歌』です。若い女性たちによる、春を喜び、幸せを願う伝統的な舞と紹介されていました。長い袖を振りながら踊ります。舞台背景は、宮殿内ではなく、木々が生い茂る郊外のようでした。
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照明が一転し、長く伸びた袖がピンク色に染まりました。両袖ではなく、右手の長い袖だけを使っての踊りです。薄い生地を使った長い袖は、舞台照明で、色合いが簡単に変わるようでした。
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イチオシ
今度は、両袖が長く伸びました、舞踊も世から同に代わり、躍動するような場面です。舞台照明で、色合いが簡単に変わる長い袖は、白地がベースのようです。緑色、ピンク色、白色と変化しました。
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若い女性達による、春を喜ぶ舞踊、『舞踊・踏歌』の一幕のフィナーレです。幕が閉まるまで、長い袖での舞踊が続きました。
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場面は代わって、大きな月が出てきました。その月が見守る中での踊りは、楊貴妃と玄宗皇帝のロマンスを例えた、モダンダンスです。そのロマンスを伝えた有名な漢詩が、唐代中期の詩人の『白居易(はく・きょい:772~846年)』の長恨歌(ちょうごんか)です。
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楊貴妃と玄宗皇帝のロマンスを例えたモダンダンスの伴奏は、中国の琴の演奏です。中国の古琴(こきん)は、七弦の琴が戦国時代と、前漢に出土し、どちらも全長80センチほどの小型です。南北朝以降に、現在と同様の120センチほどの古琴が出現しました。日本には遣唐使の時代に譜とともに伝来しましたが、『箏』や『和琴』とは区別されています。
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琴の伴奏で演じられる、楊貴妃と玄宗皇帝のロマンスの場面です。台湾の国立故宮博物院には、唐の時代に作られた『春雷』という、天下第一の琴が所蔵されています。ほかにも唐時代の琴が4面、北京の故宮博物院ほかに現存します。日本には、唐琴として正倉院宝物の『金銀平文琴(きんぎんひょうもんのきん)』、法隆寺献納宝物の『開元琴』(東京国立博物館所蔵、国宝)伝わりました。
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長恨歌の最後の四節です。『在天願作比翼鳥 在地願為連理枝 天長地久有時尽 此恨綿綿無絶期』の現代語訳は、前半の二節が『天にあっては、願わくは比翼の鳥となり、地にあっては、願わくは連理の枝となりたい』、後半の二節が、『天地はいつまでも変わらないが、いつかは尽きる時がある。しかしこの悲しみは綿々と、いつまでも絶えることがないだろう』と締め括られています。
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イチオシ
場面は代わって、舞踊・千手観音の始まりです。今から15年ほど前の愛知万博の時に歌舞団が来日し、地元では大きなブームが湧きました。『舞踊・千手観音ブーム』は全国に広がったようです。
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右斜め前からの観劇でしたが、本当は、真正面からの観劇が一番です。もっと大人数での演技をネットの動画で見ることができます。是非一度ご覧ください。まだ目にしていない方は、驚きと、間道の場面に出遭うこと間違いなしです。
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日本にも歌舞団が来日し、ブームを呼んだ舞踊です。2004年のアテネパラリンピック閉会式、2005年愛知で開催された愛地球博で披露された、中国障害者芸術団による公演は、静かな中に一糸乱れぬ縁起に凄味さえ感じ、ただただ、感動の一言です。
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