2017/06/21 - 2017/06/29
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ポポポさん
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ウィーンの次はスロバキアの首都ブラチスラバへ。
ブラチスラバはモラビア王国、ハンガリー王国時代には首都でした。そして現在もスロバキアの首都です。
元々オーストリア・ハンガリー帝国の支配下にあったためウィーンやハンガリーとの結びつきが強く、当時の街並みが残されています。
人口が少ないため静かで美しい町との印象が強かったです。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
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6月27日旅行7日目の午後。
ウィーンの中華レストランで昼食を取ったあとツアーバスでスロバキアの首都ブラチスラバへ。
ブラチスラバはモラビア王国、ハンガリー王国時代の首都でした。ハンガリー王国時代にはブダがオスマントルコに占領されたため、1736年から1784年まではブラチスラバが首都でした。オーストリア・ハンガリー帝国時代には重要な都市の一つで、ブラチスラバ城にはマリア・テレジアが住んでいました。
ブラチスラバはオーストリアとの国境に最も近い都市なのでウィーンからは1時間以内で到着しました。
バスの車窓から見えてきたのはUFO展望レストランです。UFOの塔 建造物
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バスはドナウ川を渡ってブラチスラバへ。
ドナウ川 (スロバキア) 滝・河川・湖
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バスから見えてきたのが聖マルティン大聖堂です。
この教会では歴代ハンガリー王の戴冠式が行われました。
バスはドナウ川沿いを走り旧市街の中心へ向かって行きます。
右車窓にはブラチスラバの古い建物が現れては過ぎ去っていきました。聖マルティン大聖堂 寺院・教会
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小高い丘の上に見えてきたのはブラチスラヴァ城。「ひっくり返したテーブル」と呼ばれた城です。
ブラチスラヴァ城 城・宮殿
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バスの車窓右にブラチスラヴァ城。
ブラチスラヴァ城 城・宮殿
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ドナウ川に架かる新橋の上にはUFOの塔が見えます。バスはこの橋を通ってブラチスラバ旧市街に入ってきました。UFOの塔には展望レストランがありますが、今回も遠くから眺めるだけでした。
見えている川はドナウ川です。UFOの塔 建造物
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バスはドナウ川沿いの道路を走っているので新橋の下を通ります。
新橋 建造物
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新橋の下を通り抜けて写したUFOの塔の写真。
UFOの塔 建造物
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写真はオソブニー桟橋の入り口です。
オソブニー桟橋 建造物
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オソブニー桟橋と接岸している客船
この桟橋はドナウ川沿いの都市を結ぶ客船やドナウ川クルーズ船が接岸する桟橋で、ウィーンからは船で訪れる人が多いそうです。オソブニー桟橋 建造物
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オソブニー桟橋。
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オソブニー桟橋のすぐ近くにある国立自然史博物館です。
国立自然史博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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写真左の半円形の建物はコメンスキー大学、この道を真っ直ぐ進むと大統領官邸前に出ます。
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大統領官邸です。ブラチスラバの最初の観光地はブラチスラヴァ城、大統領官邸前の道を左折すれば城の入り口に行けます。
大統領官邸 建造物
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ブラチスラヴァ城に向かう道で出会った観光用の車両。欧州では観光用のトレインバスが多いのですが、ブラチスラバでは観光用の赤い乗合バスでした。
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城の入り口にあるウィーン門。この門から城に入場しますが、城に入る前にツアーの皆さんは右の方向にカメラを向けて何か写しています。その方向に何があるのでしょうか。
ブラチスラヴァ城 城・宮殿
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皆がカメラを向けていたのはこの建物でした。この建物はスロバキア共和国国民議会議事堂です。
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城の石垣にはブラチスラヴァ城の銘板がありました。
ではウィーン門から城内に入りましょう。 -
テーブルをひっくり返したような形と呼ばれるブラチスラヴァ城。
小高い丘の上に建つ独特な形は大変印象的でした。
この丘にはローマ時代に砦が築かれていました。城の起源は9世紀のモラビア王国時代、ここに教会と宮殿が築かれました。
15世紀になるとハンガリー王で神聖ローマ皇帝であったシギスムンド王が後期ゴシック様式に改築し、16世紀にはルネサンス様式に建て替えられて四隅に塔を持つ現在の城の原形になりました。
18世紀にはマリア・テレジアが宮廷に相応しいように改築し現在の形になりました。マリア・テレジアは義理の息子アルベルト・テッシェンをハンガリー総督に任命しこの城に住まわせましたが、自らも1760年ヵら20年間この城に居住しました。ブラチスラヴァ城 城・宮殿
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この城に陰りが見え始めたのはシェーンブルン宮殿ができてから。マリア・テレジアはシェーンブルン宮殿に居所を移して以降はブラチスラヴァ城に赴くことはありませんでした。
それ以降城は急速に勢いを失い、神学校の寄宿舎や兵士の宿舎、軍馬の厩舎として使用されたため内外装ともに痛んでいきました。
その後1809年にナポレオンのフランス軍が侵攻、城は宿舎として接収されました。そして1811年、駐屯していたフランス軍の失火により大火災が発生し焼失してしまいました。
第二次世界大戦後共産主義政権によって修復されましたがコンクリートによる修復だったそうです。
そのため自由主義国家になってからは本来の城の姿を取り戻すべくコンクリートの施工を石材や大理石を使用して再修復され続けています。
我々は城の観光の前にトイレ休憩です。マリアテレジアイエローの建物の中にトイレがありました。
確か無料だったと思います。ブラチスラヴァ城 城・宮殿
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さあ、城の中に入りましょう。
ブラチスラヴァ城 城・宮殿
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城の入り口前にある騎馬像は大モラビア王国のスヴァトプルク国王です。
スヴァトプルク国王は9世紀後半大モラビア王国が絶頂期だった時の国王で、版図は現在のチェコとスロバキア、ポーランドやドイツの南部からドナウ川中流域付近にかけて領有しており、現在の東欧の広い範囲を支配する大国でした。 -
騎馬像の台座には「スヴァトプルク王」の名前が刻まれていました。
さてここからは写真タイムの短時間の自由時間です。僅か15分しかないので効率的に城の周辺を見て回りましょう。 -
城からはドナウ川と新橋、UFO展望所が見えました。
ドナウ川 (スロバキア) 滝・河川・湖
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ドナウ川周辺の景色も望めます。
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こちらもドナウ川周辺の景色ですが、森の向こうはオーストリアです。
他国の国境に近い場所に首都がある国はスロバキアだけらしいですよ。 -
ここは城の裏側。昨年はまだ工事中でしたが今年は完了しています。今後この辺りには美観の工事が行われるのでしょう。
入り口側に比べると城の裏側は殺風景でした。ブラチスラヴァ城 城・宮殿
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城から眺めた聖マルティン大聖堂。
昨年は城の入口側から教会の建物が見れたのに、どういう訳か見えませんでした。
そのため城の周囲を歩きながら見つけたのがこの景色。大聖堂の塔のみしか見えませんでした。
城の周囲に新たに樹木が植えられたのかもしれません。聖マルティン大聖堂 寺院・教会
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城の正面から写した写真ですが、城が大きなため写真に納まりません。
そのため2枚に分けて写しました。こちらは城の左部分。ブラチスラヴァ城 城・宮殿
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こちらは右部分です。城の後ろ側に行くには右側にある通路を進みます。
次は城の中庭に行きましょう。
ツアーの皆さんに声をかけましたが皆さん写真撮影に忙しいようです。同行する人はいないので、私一人で入ります。ブラチスラヴァ城 城・宮殿
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城の入り口から入ると中庭に出ます。
城の内部は国立歴史博物館になっています。博物館(常設展示)と宝物館、美術館、騎士の部屋などがあります。
博物館の入り口は正面右に見えるドアです。
中庭にはブラチスラヴァ城で最も古い部分と言われている場所があります。ここは無料で見れるので行ってみましょう。ブラチスラヴァ城 城・宮殿
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中庭から地下に続く通路の中に入り、階段を降りて行きます。
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階段を降り切った所にあるのがこの部屋です。ここが城の中で最も古い部分です。
この城は9世紀モラビア王国時代に造られた教会と宮殿が起源ですが、ここはそのうちの教会だった場所だそうです。
周囲の石壁は9世紀のもので、部屋の中央には800年前に掘られた井戸がありました。
この井戸の深さはかなりのもの、中を覗かれる方は落ちないようにご用心。でもご安心を、井戸の上には鉄柵がしてあるので人間が落ちることはありません。
でも小物類は柵の間をすり抜けて落ちるので、ご用心くださいね。ブラチスラヴァ城 城・宮殿
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井戸のある地下室の様子。昨年(2016年7月)は多くの観光客が訪れていましたが、今年は私一人だけなので時間をかけてゆっくり見れます。
ブラチスラヴァ城 城・宮殿
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井戸がある部屋に続くレンガ造りの地下通路。
城内で無料観光ができるのはここだけです。しばらく地下の部屋に居ましたがそろそろ集合時間なので城に入り口まで戻りましょう。 -
城の付属建物と庭。昨年は建物の後ろにクレーンがあり修復作業中でしたが、すでにクレーンは撤去されていました。この辺りの修復は完了したようですね。
ブラチスラヴァ城 城・宮殿
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ウィーン門からバスに乗って旧市街へ移動しました。
写真はバスの車窓から見た城と城壁です。
昨年来た時は曇り空でしたが、今年もこんな天気です。天候が安定する7月に訪れたのに、2年続きで曇り空とは残念でした。 -
旧市街を走るトラム。赤色が鮮やかでした。
市内を走る観光用のバスもスロバキアでは赤色。公共交通機関は赤で統一しているのでしょうか。トラム 鉄道系(地下鉄・モノレールなど)
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旧市街を走るトラム。
トラム 鉄道系(地下鉄・モノレールなど)
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マリアテレジアイエローのトリニティ教会。
この教会は旧市街のミハエル門に近り場所に建つ教会。ミハエル門に行くにはこの教会が目印の様で、昨年もここでバスを降りました。 -
トリニティ教会前の大通り。この通りはトラムが走っていて、この通りを横切って進むとミハエル門が見えます。
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道路の向かい側から見たトリニティ教会。
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写真の中央に見える塔がミハエル門の塔です。
ミハエル門は城壁に造られた四つの門の一つで唯一現存している門です。残りの三つの門はマリア・テレジアによって取り除かれました。ミハエル門 建造物
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塔の先にある像は大天使ミカエルです。
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ミハエル門の塔と外門に連なる建物。
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ミハエル門にはこの外門から入ります。旧市街に入る門は二重構造になっていました。
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ミハエル門に通じる通りには写真のような王冠の印が付けられていました。
これは王の道を印すもので、王の行列が通過する道を表しています。今風に言えばブラチスラバのメインストリートでしょう。 -
正面に見えるのがミハエル門。塔そのものが門の機能を果たしています。
左のマリアテレジアイエローの建物は元薬学博物館。現在は閉鎖されています。ミハエル門 建造物
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ミハエル門の下には写真のように金で円が描かれたものがありました。
この円は東西南北を示しており、各国の代表的な都市までの距離が表示されていました。 -
御覧のように東京までの距離は9142㎞です。遠いですね。
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ミハエル門をくぐった先がメインストリートのミハルスカー通りです。
写真はミハルスカー通りから写したミハエル門です。ミハエル門 建造物
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ミハエル門の塔の中は武器博物館になっていて写真はその入り口です。
昨年訪れた時は入り口に大砲のレプリカが置かれていましたが、今年は何もありませんでした。武器博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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ミハルスカー通りと旧市街の様子。
ブラチスラバ旧市街 旧市街・古い町並み
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ミハルスカー通りから見た旧市街とミハエル門の景色。
ブラチスラバ旧市街 旧市街・古い町並み
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ミハルスカー通りにも王の道の印がありましたよ。
ブラチスラバ旧市街 旧市街・古い町並み
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大學図書館です。以前はハンガリー王立議会宮殿でした。
ブラチスラバ旧市街 旧市街・古い町並み
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大學図書館のファザード。
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バルコニーにはユーロの旗とスロバキアの二重十字の国旗がありました。
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奥の黄色い建物はリストが幼少の頃過ごした家で、現在はブラチスラバ大学図書館になっています。
ブラチスラバ旧市街 旧市街・古い町並み
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セドラールスカ通りを通ってフラヴネー広場に向かいました。
次はフラヴネー広場を中心とした旧市街の散策をお送りします。
連休は自宅に引きこもり、コロナに感染しないように努める予定です。皆さまも感染されませんように気を付けてください。ブラチスラバ旧市街 旧市街・古い町並み
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