2017/06/21 - 2017/06/28
280位(同エリア966件中)
ポポポさん
旅行5日目の午後はチェスキークルムロフの観光です。昨年(2016年7月)はガイド付きでチェスキークルムロフ城を観光をしました。城内のガイドツアーで城内部の装飾や調度品、エッゲンベルク家の黄金の馬車や仮面舞踏会の間などを観光しましたが今年のツアーは城の塔に上りました。
今年は現地ガイドがいないため案内は添乗員が行いましたが、観光地の詳しい説明がないため初めてチェスキークルムロフを観光する人たちには不満足だっつたかもしれません。さらに昨年は行けなかった夜の城の観光にも一人で行ってきました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
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6月25日、旅行5日目。
チェスキーブディヨヴィッツェを出発してチェスキークルムロフに到着したのは午後4時前でした。
日本では夕方前の時間帯ですが、この時期の欧州の日没は午後9時半頃なのでまだまだ十分明るく日中といった感じでした。
バスが到着したのはエッゲンベルク醸造所の隣にある駐車場。昨年(2016年7月)来た時には醸造所の専属駐車場とばかり思っていましたが、有料駐車場で一車両も駐車可能でした。
車で来る場合はこの駐車場を利用すれば観光に便利だと思います。エッゲンベルグ醸造所 建造物
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エッゲンベルク醸造所直営のビアレストランです。醸造所のレストランなのでビールが安いのはもちろんですが、料理もリーズナブルだそうです。
今宵のレストランはここではありませんし、自由時間があるのかどうかも分かりませんので今回もこのビアレストランには来れそうもありません。
ツアーの一行は醸造所前の道を通って旧市街中心部に向かいました。エッゲンベルグ醸造所 建造物
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元は修道院でしたが現在は博物館になっている建物。博物館のチケット売り場と入口はここです。
修道院は私が以前訪れた2016年から博物館としてオープンしています。 -
チェスキークルムロフ城の入り口「赤い門」です。
ここから城の観光はスタートしますが、ここで簡単に城の歴史に触れておきましょう。
チェスキークルムロフ城は13世紀南ボヘミアの貴族ヴィートコフ家によって築かれました。
その後町は1302年ローゼンベルク家の手に渡り16世紀まで手工業と交易で繁栄を極め、16世紀のウイリアム・フォン・ローゼンべルクの時代にルネッサンス様式の町に整備されました。城もこの時代にゴシック様式からルネッサンス様式に改築されました。
その後ローゼンベル家は財政破綻に陥り、担保にされていた町は神聖ローマ皇帝の手に渡り、その後領主はエッゲンベルク家、シュバルツェンベルク家と変わりましたが、城はその間増築を重ねシュワルツェンベルク家の時代にバロック様式に改築されて現在の城の姿になりました。城内のバロック劇場が建てられたのもこの時代のことです。赤い門 建造物
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赤い門を入った所にある広場が第一の中庭です。中庭は写真の広場だけではなく、城の堀に沿って右の木立の奥深くまで続いています。
ここはかつて城の従僕や職人が住み、家畜が飼われていた所です。またここには執事長や書記、徴税人も居住していたそうです。
庭の北にはビール醸造所、鍛冶場、馬車部屋、薬局などが置かれており現在もそれらの建物が残っています。写真右の建物は観光案内所ですが、かつてこの建物は塩の貯蔵庫でした。
中央に見える塔がこれから上る城の塔、左の建物は厩舎です。チェスキークルムロフ城 城・宮殿
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城内にある観光案内所。観光パンフもありましたが私はチェスキークルムロフの地図を貰いました。日本語版はありませんが英語版でも地図は観光に重宝します。
チェスキークルムロフよりも訪れる日本人観光客が少ないテルチでは日本語のパンフと地図が備えてあったことを思うと、チェスキークルムロフでも同様の対応をして頂きたいものです。観光案内所 (チェスキークルムロフ城内) 散歩・街歩き
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写真左の建物が厩舎で多い時は50頭もの馬が飼われていたそうです。厩舎の並びにある左端手前の建物が古い執事長の家、この建物には執事長の他に書記や徴税人も居住していました。
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チェスキークルムロフ城の案内図。
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チェスキークルムロフ城の第二の中庭に進む石橋の前にあるのが掘割沿いの壁。
門のような構えでしたがその上にはライオンの象とシュワルツェンベルク家の紋章がありました。こちらは左側の紋章です。
シュワルツェンベルク家の紋章はカラスがトルコ兵の頭を突っついる図柄なので分かりやすいです。 -
こちらは右側の紋章です。どこの紋章か分かりませんがエッゲンベルク家でしょうか。
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門構えの塀を通り過ぎると石橋があります。そしてその先が第二の中庭にへと続くアーチ門です。
石橋の左には聖母マリア像が、右にはヨセフと幼子イエスの象があります。この石橋は聖家族を表現しているのですが、なぜ聖家族なのかは不明です。
昨年(2016年7月)に訪れた時はガイドさんが同行したのですが、今回の旅行はガイド無しでした。
添乗員に質問しても「知りません。」、まあ、添乗員はガイドができないので当然といえば当然でしょうが。
元は木造のつり橋でしたが、その後現在の石橋にかけ替えられたそうです。チェスキークルムロフ城 城・宮殿
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石橋の欄干にある聖母マリア像。背後の城の塔とフラーデックと呼ばれる城の壁にはスグラフィット装飾(だまし絵)が描かれていました。
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こちらはヨセフと幼子イエスの象。この象の下が掘割になっていて、運が良ければ熊さんが見えるはずなんですがどうでしょうか・・・。
昨年は残念ながら熊さんの姿は見えませんでした。今回は果たしてどうか?と思いつつ下を覗いて見ると・・・。 -
ジャジャーン、熊さんがいました。1頭だけですね。2頭いるはずなんですが、でも1頭だけでも見れて良かった。
2年続きで見れなかったらやはりショックですから。今までは3頭飼われていたそうですが、1頭亡くなり2頭になったそうです。
チェスキークルムロフ城と熊との関わりは古く、城内には熊の敷物や装飾など熊に関するものがいくつもありました。
城で熊が飼われるようになったのには次のようないきさつがあります。
城で熊を飼い始めたのは領主がローゼンベルク家の時代です。イタリアの名門貴族オルシーニ家と姻戚となったローゼンベルク家ではそのことを世間に認知させたいがため熊を飼い始めました。何故熊かというとオルシーニ家の由来はオルソ(熊)が由来だからです。 -
熊さんは池の周りを徘徊中。こう1頭いるはずですが出てきませんでした。
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アーチ門を潜って第2中庭へ。アーチの上に掲げられているのはエッゲンベルク家の紋章です。
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第二の中庭、中庭の左にあるのが元造幣局だった建物です。
エッゲンベルク家が統治していた時代には造幣局として貨幣の鋳造が行なわれ、1702年神聖ローマ皇帝からコイン発行禁止令が出るまでここでエッゲンベルクコインが鋳造されていました。
現在は城内ガイドツアーのチケット売り場になっています。 -
元造幣局の入り口ドアの上部には猪やシカの意匠が施されているため何か場違いの印象を受けます。
これは1702年に貨幣の鋳造が禁止されてからは造幣局の機能を失ったため、領主付き狩猟人の居所になっていたそうです。 -
右は新執事長が居住する建物ですが、1階は城を警護する衛兵の宿舎になっていました。
2階は執事長が居住する建物として新しく建てられましたが、領主の交替や時代の変遷に伴い居住者が変わっているようでロジェンベルク家の時代には司令官の居所として表示されている文献も見られました。
現在は図書館になっています。
壁の石組みは全てスグラフィット装飾によるだまし絵が描かれていますが、とてもよく描けています。とてもだまし絵とは思えません。どう見ても石にしか見えませんでした。チェスキークルムロフ城 城・宮殿
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元造幣局の建物。写真右のドアが城内ガイドツアーのチケット売り場です。
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新執事長の建物の前は大砲が4門据え付けられていました。建物の1階が城の衛兵の宿舎であるためこの展示になったようです。
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砲列を敷く大砲。
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城の塔とフラーデック。チェスキークルムロフ城の最も古い部分で塔と小宮殿で構成されています。
塔に上るには写真の黒い階段を上がって小宮殿に入り、そこからチケットの改札機を通って塔の内部に入ります。
この写真は塔の観光を終えて帰る時に写したもの。帰るときは雨が降っていましたが、塔に上る時は曇り空でした。城の塔 (城の博物館) 建造物
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フラーデックの外壁に施されたスグラフィット装飾。
チェスキークルムロフ城に施されたスグラフィット装飾の中で最も美しいのがここの装飾だと思います。
フラーデックは城の最も古い部分で1580年頃にローゼンベルク家によってルネサンス様式に改築され、その際にバーソロミュー・イェリーネックによってスグラフィット装飾の壁画が施されました。
その後長い年月の間に外壁は風雨に晒されて老朽化が進み壁画は消えかかっていましたが、部分的には残っていたため1994年~2001年にかけて復元修復が行われ現在の姿に蘇りました。 -
修復されたフラーデックの壁画は鮮やかに蘇り、とても美しいものでした。
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階段を上がった1階にあるのが城の博物館。写真は入り口のドアから博物館入り口の通路を写したものです。
本日の観光は城の塔だけなので博物館に入る時間的余裕はありませんでした。城の塔 (城の博物館) 建造物
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フラーデックの小宮殿から写した第二の中庭。写真奥の建物は第三の中庭がある上層の城館の建物です。
チェスキークルムロフ城 城・宮殿
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小宮殿から城の塔への入り口。ここからは塔です。
城の塔 (城の博物館) 建造物
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この辺りは階段もしっかりしていますが、上層に上がる毎に階段の幅は狭くなります。
階段数は160段、塔の階段として段数は多い方ではありません。塔の途中には展示室のような場所もあるので途中休憩もできます。
我々はのようなシニア世代でも無理なく上れました。 -
塔の壁は石壁ですが、階段は途中から木造になりました。
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途中には塔の模型が展示されていました。この階から階段幅が狭くなり一人しか上り下りができません。降りる人がいればこのような場所で階段を譲り合いました。
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城の塔や城に関する写真ですが、塔を上る時には早く景色を見ようと早っているため見る気にもなりません。一瞥するだけでした。
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塔内の様子。
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明り取りの窓。すりガラスなので外の景色は見えず。
写真を撮る暇があれば早く上にあがらなければ、と急いで階段を上がり塔の上に到着しました。 -
塔の上から目に飛び込んできたのがこの景色。
曇り空で今にも雨が降り出しそうな天気乍ら景色は絶景。この景色が見たかった。
塔から眺める一番ポピュラーな景色はこのアングルです。雨が降る前、一番にこの景色をカメラに収めました。
左下の塔は元聖シュト(ヨスト)教会の塔。現在この教会はマリオネット博物館になっています。
左端中央の黄色い建物は地域博物館、その前の建物は元修道院のホテル「ルゼ」、その右の塔のある建物が聖ヴィート教会です。
流れている川はヴルタヴァ川(ドイツ名モルダウ川)です。チェスキー クルムロフ歴史地区 旧市街・古い町並み
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さらに右寄りに(旧市街南側)目を移すとそこは旧市街の中心部の景色でした。
写真下の床屋橋(ラゼブニッキー橋)をまっすぐ北に進んだところにあるのがスヴォルノステイ広場、広場に南側に市庁舎があるのですが写真では分かりません。
ともかく中心部の風景です。チェスキー クルムロフ歴史地区 旧市街・古い町並み
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こちらは城の東側、城に入り口方向です。
中央に赤い門があり第一の中庭が見えます。赤い門の右にある長い建物が厩舎、反対側の左の建物が塩の貯蔵庫(現在は観光案内所)です。
写真一番手前の濃い赤瓦の建物が小宮殿でフラーデックと呼ばれる部分です。チェスキークルムロフ城 城・宮殿
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フラーディックの部分を写真に入れ込むとこんな感じです。
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赤い門のあたりをアップにしてみました。
赤い門の南にある建物は旧修道院で現在は博物館となっている建物。中央やや左の塔は元修道院教会の塔です。 -
元修道院の右にあるのがエッゲンベルク醸造所です。
チェスキー クルムロフ歴史地区 旧市街・古い町並み
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塔から見下ろした所にあるのが第一の中庭から第二の中庭へと通じる石橋です。
塔からは下層の城館と掘割がはっきり分かります。チェスキークルムロフ城 城・宮殿
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第一の中庭北側にあるのは薬局や鍛冶場、ビール醸造所などの建物。
写真右上には旧市街北の入り口ブディヨヴィツェ門があります。 -
城の北側ラトラーン通り沿いの建物群。写真の左端中央辺りの建物が切れたところに旧市街北の入り口ブディヨヴィツェ門があります。
チェスキー クルムロフ歴史地区 旧市街・古い町並み
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移動して城の北西方向を見てみましょう。北西側には第二の中庭があります。中庭を囲むように建っている写真左の建物が元造幣局、右斜め上の建物が新執事長の家と衛兵の宿舎、その続きにあるのがバター・チーズ製造所です。
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写真上の建物が城の上層の城館部分です。そして写真下の建物がフラーデックです。
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塔から眺めた上層の城館の景色。この館の中に第三の中庭と第四の中庭があり、城内にはガイドツアーの入り口があります。
チェスキークルムロフ城 城・宮殿
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城のすぐ横を湾曲して流れているのがヴルタヴァ川、そして上層の城館の後ろにある白い建物がシュワルツェンベルク時代に建てられたバロック劇場です。
チェスキークルムロフ城 城・宮殿
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バロック劇場をアップで・・・。
白いバロック劇場の左に写っている出っ張った石垣部分の所が展望所、第五の中庭から木の扉を開けて入れます。
この展望所からは城とヴルタヴァ川と旧市街が一望のもとに見渡せるので、チェスキークルムロフで一番のビューポイントです。
昨年はホテル「ルゼ」の前にある地域博物館の展望所で城の夜景を写したので、今年はこの展望所から夜景を撮ろうと思っています。チェスキークルムロフ城 城・宮殿
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再び上層の城館とヴルタヴァ川の景色。
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第五の中庭がある所から旧市街の方にカメラを移動していきましょう。
景色の変化を見てください。城の西側から南に向けてカメラを移動していきます。
まずは城の西側。 -
城の南西方面。ヴルタヴァ川に架かる木橋を渡りブラーシュティ橋をくぐり抜けて進むと城の庭園に行くことができます。
チェスキー クルムロフ歴史地区 旧市街・古い町並み
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さらに南にカメラを転じると旧市街の中心部へ。
シロカー通りやソウケニッカー通りはチェスキークルムロフの町歩きの定番の通りです。
中世の街並みを体感しましょう。チェスキー クルムロフ歴史地区 旧市街・古い町並み
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塔の上を一周し再び城の東側へ。
ここからは東から南へカメラを移動して景色を写していきましょう。
ラトラーン通りの建物の様子です。チェスキー クルムロフ歴史地区 旧市街・古い町並み
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通りを南に進んで元聖ヨシュト(ヨスト)教会の所まで移動しました。
写真下の塔は聖ヨシュト(ヨスト)教会の塔と教会の建物。現在教会はマリオネット博物館になっています。聖ヨスト教会 (マリオネット博物館) 博物館・美術館・ギャラリー
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イチオシ
ヴルタヴァ川沿いにカメラを南に少し動かしました。旧市街の中心部の様子です。
チェスキー クルムロフ歴史地区 旧市街・古い町並み
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この景色が気に入ってしまい、何枚も同じ所から旧市街の景色を写しました。
天気が晴れていたらもっと美しかったでしょうね。この景色を晴れた青空の下で見たかったです。 -
元聖ヨシュト(ヨスト)教会の全景、マリオネット博物館は建物の2階部分、1階は店舗になっています。
聖ヨスト教会 (マリオネット博物館) 博物館・美術館・ギャラリー
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元聖ヨシュト(ヨスト)教会と床屋橋(ラゼブニッキー橋)、ヴルタヴァ川の景色。
ヴルタヴァ川 滝・河川・湖
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床屋橋(ラゼブニッキー橋)とラドニチュニー通りです。この道を南(写真上の方向)に進めばスヴォルノスティ広場に行けます。
ラゼブニッキー橋 建造物
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掘割の石垣と第一の中庭。城の入り口赤い門は写真中央正面です。
これで塔の観光は終了、塔を降りて上層の城館に進みました。 -
上層の城館の入口アーチの上にはエッゲンベルク家の紋章がありました。
ここでエッゲンベルク家について少し触れておきましょう。
エッゲンベルク家はハプスブルク王朝の名門貴族で、当主のハンス・ウルリヒ・フォン・エッゲンベルクはハプスブルク家オーストリアの政治家でオーストリアのグラーツが領地、彼が建設したエッゲンベルク城は現在世界遺産になっています。彼は宮中顧問官首長並びに侍従長として神聖ローマ皇帝フェルディナント2世に仕え、30年戦争の功により皇帝よりチェスキークルムロフを領地として下げ渡されました。(一部Wikipediaより記事を引用)
彼の時代に城は拡張され、町も発展したそうです。 -
上層の城館内の通路。第三の中庭に向かう坂道の通路です。
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そしてここが第三の中庭。周囲の城館はローゼンベルク家やエッゲンベルク家の時代に使用した部屋で城内のガイドツアーはこの建物がメインになります。
中央のアーチの通路を進むと第四の中庭とそれを囲む城館があります。
上層の城館の外壁は全てスグラフィット装飾のだまし絵が施されています。一見石垣のように見えるのですが全て描かれたものです。チェスキークルムロフ城 城・宮殿
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こちらは第二の中庭側、壁面には全てスグラフィット装飾が施されています。
城の建築には膨大な金がかかるため費用を圧縮したいと思うのが世の常です。そこで考え出されたのがだまし絵で城の外壁を囲むことでした。
豪華な装飾やレリーフや石材を使用しなくてすむのでかなりの費用が圧縮できただろうと思います。チェスキークルムロフ城 城・宮殿
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第三の中庭の通路に設置されている城内ガイドツアーの案内図。
ガイドツアーは1と2に分かれていて、1はローゼンベルク家とエッゲンベルク家時代の展示物や装飾品の見学、2は城内のギャラリーとシュワルツェン家の時代の各部屋の調度や装飾品の見学です。
赤線と青線でガイドツアーのルートが紹介されています。
私が昨年見学した城内ツアーはルート1でしたが、このコースが一般的だそうです。
但しルート2では薄幸の美女で吸血鬼伝説のエレオノラ公爵夫人の居間や肖像画が見られるので、こちらも興味がある人には外せないルートだと思います。
さて、第三の中庭の次は第四の中庭、第五の中庭を観光するはずだからと一人で参加された26歳の女性と一緒に第四の中庭に向けて歩きだしたところ添乗員から待ったがかかりました。
「そっちには行かないから。早く戻って。」と声がかかったのです。
「えっ、何で?まだこの先観光するところがあるのに。第五の中庭にはチェスキークルムロフ城ので一番のビューカードがあるのに。」と訝しく思いながらも渋々戻りました。
私は城の観光は今回が2回目、一人参加の彼女も3年前に城の観光をしたとのことで、2人とも第四の中庭の先にある橋からの旧市街の景色や第五の中庭の展望台の景色については経験済みです。旧市街の絶景を見るには一番尾場所なのでもう一度そこに行きたいねと話していたのです。
添乗員の申し出はこうです。「城の観光はここまで、これ以降は観光予定に入っていません。城の塔にの上るのが今回のツアーの目的ですから。」と。
私が「旅程には城の観光と書いてある。第四の中庭も第五の中庭も城の内部じゃないの。特に第五の中にはには絶景の展望台がある。皆さんにその景色を楽しんでもらうように勧めるのが添乗員の仕事じゃないの。時間だって橋を渡ってすぐだから10分もかかりはしないよ。私達2人以外は皆さんここは初めてみたいだから案内してあげたらいいでしょう。」というと・・・。
「ダメです。これから先は観光の予定に入っていません。これからまだ観光するところがあります。時間がないので行けません。」との一点張り。さして時間がかかる観光でもないのに全く応じようとしません。
結局我々2人が根負けしてしまいましたが、これが阪急トラピックスの添乗員のレベルです。
社員なのか派遣なのかどちらか知りませんがこれでも一応名物添乗員なんだそうです。阪急では旅行客の評価が高い添乗員を名物添乗員として別格扱いしているようですが、私に言わせれば顧客の要望に応えないペケ添乗員ですよ。
我々は高いツアー料金を払ったにもかかわらず、チェスキークルムロフで一番の絶景が見れるビューポイントに行かずに城を去ることになりました。
仕方がないのでツアーの皆さんには第四の中庭以降の見所をお伝えし、夕食後に散策されるようお勧めしました。 -
こうして第三の中庭から第二の中庭に戻ってきましたが、折しも雨が降ってきました。
いつ雨が降ってもいいような鈍よりした天気でしたが、塔に上っていた時に雨が降らなくて良かったと思います。そういえば昨年も2日目の城内ツアーの時は雨でした。雨に濡れながら城の庭園を散策したことを思い出していました。チェスキークルムロフ城 城・宮殿
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第一の中庭の石橋まで戻ってきました。雨脚は強くはありませんがシトシトと降り続いています。
チェスキークルムロフ城の旅行記は一旦ここで終了します。城の観光は夕食後に夜景撮影のため再び訪れました。そして夜城を訪れたのにはもう一つ目的が。その目的は果たされたのでしょうか。次回を乞うご期待。
今回は訪問下さりありがとうございました。
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