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聖マルマタイ修道院の次に訪れたのはヤジディ教の聖地、ラリシュ教会に訪れた。<br /><br />ラリシュはモスルから約50キロ離れた山あいの小さな村だが、油田採掘されている場所だ。地図て見ると、ラリシュ周辺はイラク本土とクルド人自治区の教会が入り組んでおり、ラリシュの村はイラク本土だがラリシュ教会はクルド人自治区になっている。<br /><br />とはいえ、ラリシュ村エリアはクルド人による実効支配地域になっているようで、マルマタイ修道院に行くようなイミグレ的なものはなかった。<br /><br />ISISによる侵攻の危機にも見舞われ現在は平和を取り戻し、春と秋の巡礼時期になると世界中からヤジディ教徒たちがラリシュに巡礼するそうだ。<br />

10.イラクのヤジディ教の聖地ラリシュ(Lalish Temple for Yazidi):サウジ、クルディスタン、イスラエル、ヨルダンの旅

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2019/12/30 - 2019/12/30

8位(同エリア17件中)

worldspan

worldspanさん

この旅行記のスケジュール

2019/12/30

  • イラクとクルディスタンの国境

この旅行記スケジュールを元に

聖マルマタイ修道院の次に訪れたのはヤジディ教の聖地、ラリシュ教会に訪れた。

ラリシュはモスルから約50キロ離れた山あいの小さな村だが、油田採掘されている場所だ。地図て見ると、ラリシュ周辺はイラク本土とクルド人自治区の教会が入り組んでおり、ラリシュの村はイラク本土だがラリシュ教会はクルド人自治区になっている。

とはいえ、ラリシュ村エリアはクルド人による実効支配地域になっているようで、マルマタイ修道院に行くようなイミグレ的なものはなかった。

ISISによる侵攻の危機にも見舞われ現在は平和を取り戻し、春と秋の巡礼時期になると世界中からヤジディ教徒たちがラリシュに巡礼するそうだ。

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  • 関空から出発し、西安で乗り継ぎ広州へ。そして広州からサウディアでサウジ第2の町、ジッダへと向かった。<br />今回の旅はジッダから空路、メディナに移動後、エアアラビアでシャルジャで乗継ぎ(時間が15時間あるのでシャルジャを観光)、イラクのクルド人自治区のエルビル、そしてエルサレムを観光する。<br />日本への帰路、ヨルダンのアンマンでも乗継ぎ時間があるので、17年ぶりにアンマンに訪れ観光することにしていた<br /><br />

    関空から出発し、西安で乗り継ぎ広州へ。そして広州からサウディアでサウジ第2の町、ジッダへと向かった。
    今回の旅はジッダから空路、メディナに移動後、エアアラビアでシャルジャで乗継ぎ(時間が15時間あるのでシャルジャを観光)、イラクのクルド人自治区のエルビル、そしてエルサレムを観光する。
    日本への帰路、ヨルダンのアンマンでも乗継ぎ時間があるので、17年ぶりにアンマンに訪れ観光することにしていた

  • 滞在地、エルビルからまず目指す場所はマルマタイ修道院、現存する教会では世界最古の教会の一つだ。ISISとの最後の激戦地のモスルまで20キロしか離れていない場所だ。<br />マルマタイから次に向かったのがヤズディ教の聖地、ラリシュに向かった。

    滞在地、エルビルからまず目指す場所はマルマタイ修道院、現存する教会では世界最古の教会の一つだ。ISISとの最後の激戦地のモスルまで20キロしか離れていない場所だ。
    マルマタイから次に向かったのがヤズディ教の聖地、ラリシュに向かった。

  • マルマタイ修道院から再びクルド人自治区に戻り次に目指したのはヤジディ教の聖地、ラリシュ教会だ。

    マルマタイ修道院から再びクルド人自治区に戻り次に目指したのはヤジディ教の聖地、ラリシュ教会だ。

  • ラリシュ周辺は2005年にイラクにより確定されたクルド人自治区とイラクの境界が入り組んでおり、一部はイラク本土領内を通っていく。しかし、このエリアの実効支配はクルド人のようだ。

    ラリシュ周辺は2005年にイラクにより確定されたクルド人自治区とイラクの境界が入り組んでおり、一部はイラク本土領内を通っていく。しかし、このエリアの実効支配はクルド人のようだ。

  • 青いラインはエルビルや今回訪れる教会付近のクルド人自治区と、イラク本土の境界線。

    青いラインはエルビルや今回訪れる教会付近のクルド人自治区と、イラク本土の境界線。

  • ラリシュ周辺のクルド人自治区とイラク本土の境界線。上側がクルド人自治区で下側がイラク本土だ。ラリシュ教会に行くにはこちらもイラク本土に入る必要があるが、クルド人が実効支配しているためマルマタイ修道院に行くときのように「国境」はなく、パスポートコントロールもなかった。

    ラリシュ周辺のクルド人自治区とイラク本土の境界線。上側がクルド人自治区で下側がイラク本土だ。ラリシュ教会に行くにはこちらもイラク本土に入る必要があるが、クルド人が実効支配しているためマルマタイ修道院に行くときのように「国境」はなく、パスポートコントロールもなかった。

  • ラリシュに行く途中の景色。

    ラリシュに行く途中の景色。

  • 右の山の麓にから何やら火が見える。

    右の山の麓にから何やら火が見える。

  • ラリシュには油田が埋蔵されているようだ。そりゃクルド人達もラリシュを支配するはずだ。

    ラリシュには油田が埋蔵されているようだ。そりゃクルド人達もラリシュを支配するはずだ。

  • ラリシュ教会の入口付近にある要塞のような建物。ガイドに確認したが、わからず。

    ラリシュ教会の入口付近にある要塞のような建物。ガイドに確認したが、わからず。

  • 山の麓にあるラリシュ教会。道路の途中でイラク本土とクルド人自治区で「国境」が引かれている。

    山の麓にあるラリシュ教会。道路の途中でイラク本土とクルド人自治区で「国境」が引かれている。

  • ラリシュ教会経続く道の途中にゲートがある。特にパスポートコントロールはない。

    ラリシュ教会経続く道の途中にゲートがある。特にパスポートコントロールはない。

  • ラリシュ教会に到着した。ヤジディ教最大の聖地。年に二回(春と秋)大きな祭典があり、世界中からヤジディ教徒が押し掛けてくるそうだ。

    ラリシュ教会に到着した。ヤジディ教最大の聖地。年に二回(春と秋)大きな祭典があり、世界中からヤジディ教徒が押し掛けてくるそうだ。

  • 教会の敷地内では何と靴はご法度!裸足か靴下でなければならない。この日は幸い好天に恵まれたのでよかったが、雨や雪だったら悲劇だった。

    教会の敷地内では何と靴はご法度!裸足か靴下でなければならない。この日は幸い好天に恵まれたのでよかったが、雨や雪だったら悲劇だった。

  • 聖地にはいくつかお祈りする場所がある。

    聖地にはいくつかお祈りする場所がある。

  • そのうちの一つ。この場所はヤジディ教徒以外入ることができない。

    そのうちの一つ。この場所はヤジディ教徒以外入ることができない。

  • ヤジディ教徒はノアの方舟がイラクとシリアの国境付近にあるシンジャル山にたどり着き、ヤジディ教徒はノアの末裔だと信じているようだ。<br />因みにアルメニア正教会ではノアの方舟は旧アルメニア領のアララト山にたどり着いたと言われおり、宗教や宗派により見解の相違があるようだ。

    ヤジディ教徒はノアの方舟がイラクとシリアの国境付近にあるシンジャル山にたどり着き、ヤジディ教徒はノアの末裔だと信じているようだ。
    因みにアルメニア正教会ではノアの方舟は旧アルメニア領のアララト山にたどり着いたと言われおり、宗教や宗派により見解の相違があるようだ。

  • また、ヤジディ教徒は4000年とも7000年とも言われる歴史を持つ宗教であると信じているようだ。<br />ガイド兼運転手はひそひそ話で、「でもヤジディたちはクルド人だし、歴史も実際には長くても数百年しかないと思うけどね」、と囁いた。

    また、ヤジディ教徒は4000年とも7000年とも言われる歴史を持つ宗教であると信じているようだ。
    ガイド兼運転手はひそひそ話で、「でもヤジディたちはクルド人だし、歴史も実際には長くても数百年しかないと思うけどね」、と囁いた。

  • ヤジディ教の教会はこのとんがり帽子のような屋根が特徴だ。

    ヤジディ教の教会はこのとんがり帽子のような屋根が特徴だ。

  • ラリシュ教会

    ラリシュ教会

  • 教会の横で火を灯してお祈りしている人が。

    教会の横で火を灯してお祈りしている人が。

  • オリーブオイルで日を焚いている。炎も崇拝しているようだ。

    オリーブオイルで日を焚いている。炎も崇拝しているようだ。

  • こちらの教会の内部には非教徒も入ることができる。

    こちらの教会の内部には非教徒も入ることができる。

  • 壁にはレリーフがあしらわれている

    壁にはレリーフがあしらわれている

  • これの説明を受けたが、なんだったのか忘れてしまった。

    これの説明を受けたが、なんだったのか忘れてしまった。

  • 黒いヘビが守り神として壁を伝う。ノアの方舟が嵐で破損し、その破損した場所から海水の流入を防ぐためにとぐろを巻いて嵐から守ったとも、シンジャル山に導いたとも言われる。

    黒いヘビが守り神として壁を伝う。ノアの方舟が嵐で破損し、その破損した場所から海水の流入を防ぐためにとぐろを巻いて嵐から守ったとも、シンジャル山に導いたとも言われる。

  • 入口にも火をともしたあとが残っている。ヤジディは太陽を崇拝しているが、炎を崇めるところはゾロアスター教、カースト制度があるのはヒンズー教、そして輪廻転生の考えなのは仏教と、様々な宗教の考えをミックスした感じだ。

    入口にも火をともしたあとが残っている。ヤジディは太陽を崇拝しているが、炎を崇めるところはゾロアスター教、カースト制度があるのはヒンズー教、そして輪廻転生の考えなのは仏教と、様々な宗教の考えをミックスした感じだ。

  • 内部は現在改修工事をしていた。教会には地下室がある。

    内部は現在改修工事をしていた。教会には地下室がある。

  • 地下室にはヤジディ教の指導者の一人、ムザフィルの石棺が置かれ教徒に崇められているムザフィルは1075年頃に生まれ1162年に亡くなった。元々はウマイヤ朝の末裔だといわれ、イスラム教徒だった。石棺のこの場所はヤジディ教徒にとり重要な巡礼地でもある。

    地下室にはヤジディ教の指導者の一人、ムザフィルの石棺が置かれ教徒に崇められているムザフィルは1075年頃に生まれ1162年に亡くなった。元々はウマイヤ朝の末裔だといわれ、イスラム教徒だった。石棺のこの場所はヤジディ教徒にとり重要な巡礼地でもある。

  • ラリシュ教会の設立は紀元前2000年頃だとヤジディ教徒たちは信じている。

    ラリシュ教会の設立は紀元前2000年頃だとヤジディ教徒たちは信じている。

  • 壺が何やら置かれているこれは一体何のか?

    壺が何やら置かれているこれは一体何のか?

  • これはオリーブオイルを備蓄しているのだそうだ。

    これはオリーブオイルを備蓄しているのだそうだ。

  • ヤジディは炎を崇拝しているが、教会で灯火をするときには本来はオリーブオイルが使わるのだそうだ。今では灯油を使ったりしていることも。黒光りしているのがグロテスクだ。この部屋はオリーブ好きな自分でも臭いが強烈でむせそうになる。

    ヤジディは炎を崇拝しているが、教会で灯火をするときには本来はオリーブオイルが使わるのだそうだ。今では灯油を使ったりしていることも。黒光りしているのがグロテスクだ。この部屋はオリーブ好きな自分でも臭いが強烈でむせそうになる。

  • オリーブで火を灯した形跡が。

    オリーブで火を灯した形跡が。

  • 教徒たちはここに来ると証としてオリーブオイルに手をつけ、手形を壁につける。<br /><br />これを知らなければ、いきなり滴りを残す手形を見るとホラーだ。

    教徒たちはここに来ると証としてオリーブオイルに手をつけ、手形を壁につける。

    これを知らなければ、いきなり滴りを残す手形を見るとホラーだ。

  • 更に先に進むのと、しゃがみこみ何かしているひとが見えた。

    更に先に進むのと、しゃがみこみ何かしているひとが見えた。

  • どうやら炎の世話人のようだ。

    どうやら炎の世話人のようだ。

  • 地下室でもこうして炎が灯されている。

    地下室でもこうして炎が灯されている。

  • 地下室はとても神秘的だった。因みにヤジディの、教会には敷居があり、敷居は神の世界と俗世の境界線だ。そのためそれは何人たりとも踏んではならない。なんだか日本の神社みたい。

    地下室はとても神秘的だった。因みにヤジディの、教会には敷居があり、敷居は神の世界と俗世の境界線だ。そのためそれは何人たりとも踏んではならない。なんだか日本の神社みたい。

  • 外に出て次に向かう場所はムザフィルの墓。

    外に出て次に向かう場所はムザフィルの墓。

  • 教会の中庭

    教会の中庭

  • ヤジディの特徴と言えばとんがり帽子のような円錐形のモニュメントや屋根だ。

    ヤジディの特徴と言えばとんがり帽子のような円錐形のモニュメントや屋根だ。

  • こんな階段も裸足か靴下で歩かねばならない。

    こんな階段も裸足か靴下で歩かねばならない。

  • 教徒たちは願いを込めてここで布を結ぶ

    教徒たちは願いを込めてここで布を結ぶ

  • 山を少し登った場所にムザフィルの墓がある。このトーチカが墓のようだ。トーチカの回りを回ると聖地に何回か来たことになるらしい。

    山を少し登った場所にムザフィルの墓がある。このトーチカが墓のようだ。トーチカの回りを回ると聖地に何回か来たことになるらしい。

  • ここに訪れた人は皆このトーチカの回りを回って帰る。

    ここに訪れた人は皆このトーチカの回りを回って帰る。

  • ラリシュ教会の丘の上から見た風景

    ラリシュ教会の丘の上から見た風景

  • ラリシュ教会の見学を終え、次はホルミズド修道院へ。

    ラリシュ教会の見学を終え、次はホルミズド修道院へ。

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