弾丸イラク1709　　「クルディスタン地域の主都を歩いてみました。」　　　～アルビール～

2017/09/19 - 2017/09/20

夏期休暇を利用して、中近東・アフリカで未訪の地となる「エリトリア」「タジキスタン」「ソマリランド」「イラク」を訪れました。移動する上で立ち寄った「タイ」「エジプト」「ＵＡＥ」を含め、10日で7箇所といういつも通りの弾丸の旅です。フライトの関係でホテルに宿泊したのが3回のみと、かなりハードな行程ともなりました。

各国の歴史・宗教・世界観について、深く語ってはおりません。
いつものお気楽な「なんちゃって旅行記」をご紹介します。

≪全行程≫

１日目：深夜、成田→バンコク　　　　　[タイ国際航空]
　　　　着後、バンコク市内散策。
https://4travel.jp/travelogue/11309791
　　　　夕方、バンコク→ドバイ　 　　[タイ国際航空]

２日目：早朝、ドバイ→カイロ　　　　 [エジプト航空］
　　　　終日、ギザのピラミッド・カイロ市内散策。
https://4travel.jp/travelogue/11311340
　　　　深夜、カイロ→アスマラ　　　 [エジプト航空］

３日目：終日、アスマラ市内散策。
https://4travel.jp/travelogue/11313461
４日目：早朝、アスマラ→ドバイ　　　 [フライドバイ］　　　
　　　　夜、ドバイ→ドゥシャンベ　　 [フライドバイ］

５日目：終日、ドゥシャンベ市内散策。
https://4travel.jp/travelogue/11313782
　　　　夜、ドゥシャンベ→ドバイ　　［ソモンエア］
　　　　　　　　　
６日目：早朝、ドバイ→ハルゲイサ　　［フライドバイ］　
　　　　終日、ハルゲイサ市内散策。
https://4travel.jp/travelogue/11315475
７日目：午前、ハルゲイサ→ドバイ　 　[フライドバイ]
午後、ドバイ市内散策。
https://4travel.jp/travelogue/11316974
　　　　夜、ドバイ→アンマン　　 　　[ロイヤル・ヨルダン航空]　　　

８日目：午前、アンマン→アルビール　［ロイヤル・ヨルダン航空］
　　　　午後、アルビール市内散策。
　　　　　　≪★今回のお話はココです≫
https://4travel.jp/travelogue/11321510　　　　
９日目：午前、アルビール→ドバイ 　　[フライドバイ]
　　　　夜、ドバイ→バンコク　　　　 [タイ国際航空］

10日目：早朝、バンコク着。
　　　　午後、バンコク→羽田　　　　［タイ国際航空］

エリア その他の都市(イラク)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 航空会社: フライドバイ ロイヤルヨルダン航空 タイ国際航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

ドバイからアンマン経由でロイヤル・ヨルダン航空を利用し、
https://4travel.jp/travelogue/11316974
イラク・クルディスタン地域の主都アルビールの街が見えてきました。

イラクは全土で外務省危険情報レベル4（退避勧告）が出ていますが、北部クルディスタン地域（クルド人自治区）の主都アルビールはレベル2（不要不急の渡航は止めてください）で、普通に旅行が可能です。

アルビールは外国企業も多く進出しており「第2のドバイ」とも言われています。2014年に池上彰氏が取材で訪れた場所でもあります。

アンマンより3時間で到着。イラク航空機が見えます。

特に緊張感は感じません。

イラク入国には本来事前に査証取得が必要ですが、ここクルディスタンでは独自の入国審査を行っており査証なしの入国が可能です。30日有効のスタンプを簡単に押してくれました。IRAQの文字も小さく見えますが、3か月後グアムを訪れることになるとはこの時は知る由もありません。

石油で潤っている地域のためか、空港ビルは近代的です。

さてこの空港ビルですが、基本的に乗客以外は利用できず、送迎客などは2km程離れた場所にあるもうひとつのMEET AND GREETというターミナルビルで出迎えるようになっています。おそらく治安維持の点からだと思われます。

変わったモニュメントを見ながらバスで移動します。

ということで、MEET AND GREETに着きました。

イラクの通貨はイラク・ディナール(IQD)。1IQD=0.093円。

タクシーで市内に向かいます。15,000IQD(1,395円)でした。

車窓からの眺めもなかなか新鮮です。

高層マンションも見えます。

市内中心部に入ってきました。

宿泊するDLASA HOTELに着きました。

建物にはクルディスタンの旗が掲揚されています。

1泊35ドル。Wi-Fiも良好でした。

目の前に城塞が見えます。

街の中心でアルビールのシンボルです。

なにやらオブジェと壁画も見えます。

城塞にもクルドの旗が掲げられています。

イラクの中で非常に自治色が強いクルディスタンですが、なんとこの5日後の9月25日に独立を求めた住民投票が実施されました。

結果はもちろん独立賛成多数となりましたが、イラク政府はこれを認めていません。

投票5日前とあって、かなり盛り上がっている印象です。

店舗を眺めながらさらに歩いてゆきます。

城塞の前は公園(Shar Park)になっています。

市民の憩いの場です。

Shar Parkの散歩は後にして、先に城塞に上ってみることにします。

ここが登り口のようです。

おお！

Shar Parkが一望できます。

皆、楽しそうです。

それでは中に入ってみましょう。

案内板がありました。

さらに歩いてゆきます。

旗の下にモスクが見えます。

城塞内では、このモスクが唯一の宗教施設なのだそうです。

反対側に出ました。

少し新しい街でしょうか。

モスクも見えました。

アルビールの城塞は2014年世界遺産に登録されました。

再びShar Parkです。

規模は全然小さいのですが、なぜかイランのイスファハンを思い出しました。

人が集まっています。

住民投票に向けての集会なのでしょうか。

独立賛成派多数のクルディスタンですが、イラク政府を始めクルド人地区を抱えるトルコやイランなどの周辺国は独立反対を表明しており今後予断を許しません。

いつまでもクルディスタンの平和が続いてほしいものではあります。

隣接するカイサリ・バザールです。

もう午後5時でお腹が減ってきました。

こちらの店で夕食にします。

チキンを注文します。

7,500IQD（698円）。なかなかおいしかったです。

お腹もくちて、バザールの散歩です。

お菓子がならんでいます。

こちらは金製品です。

人だかりのする店があります。

アイスクリームでした。1,000IQD(93円）。

危険を感じることもなく、楽しい街歩きです。

ホテルには、別の道を通って帰ります。

噴水です。

旗を売る露店です。

名もなきモスク。

何を意味するオブジェでしょうか。

旗の下にポパイ。アルビールにはアメリカ領事館もありますが、嫌米の国が多いアラブではシュールな光景です。

これにて街歩きは終了。とても楽しかったです。

翌朝タクシーで空港に向かうと、MEET AND GREETの前にさらにチェックポイントがあり、こちらでは車を徹底的に調べられます。

行きの2倍の時間をかけてようやくMEET AND GREETに着きました。

最後に空港ビルでお茶を飲みながら、フライドバイの便を待ちます。

この後はドバイ・バンコクを経由し帰国の途につきました。

最後に住民投票後のクルディスタンですが、イラク政府は9月29日にアルビールへの国際線航空機の乗り入れを全面禁止としました。10月には一部地域で軍事的な衝突が発生したものの、現在は落ち着きを取り戻し航空便も一部再開されています。

この旅行記へのコメント （4）

• Tsumuさん 2019/03/15 22:43:01

  イラクいいですね

  イラク行ってみたいと思いました。女一人でも普通に歩けそうですか？

  たぬき２号さん からの返信 2019/03/22 22:00:07

  RE: イラクいいですね

  ご返事遅くなって申し訳ありません。
  
  アルビールに関しては女性1人でも大丈夫だと思います。
  詳細はコチラもご覧ください。女性1人旅の旅行記です。
  https://4travel.jp/travelogue/11203236
  
  
  貴重な体験ができること間違いなしです。
  お気をつけて！
  

• arfaさん 2018/02/04 23:27:25

  クルディスタンですか（＾_＾）

  こんばんはarfaです、私の旅行記に投票いただきありがとうございました。
  ソマリランドといいクルディスタンといい、ここ２年くらいに情報の入って来た国をもう旅行されたんですね。
  この10日間で7カ国の通過はすごいの一言です。旅のスタイルが気に入ったところにはじっくりと何回も行くという私ですが、このスケジュールで回ったら２週間くらいは寝込みそうです（＾ν＾）
  私も還暦を回って何年かですがたぬき２号さんも５０歳を越されたということで凄い体力だなあとつくづく感心しています。という私も２年前のインドでは路線バスで自己最長の２０時間のバス移動をやりました。
  お互い体力の続く限り、まだ行っていない新しいところに旅したいですね。
  ところでたぬき２号さんの旅の目標は世界地図の塗り潰しですか？
  
  ソマリランドとクルディスタンは貴重な情報として今後の旅先の候補として参考にさせていただきます。私の性格ではこの２カ国を一緒に回るのは乗継ぎの時間がもったいないので別々の国と組み合わせてスケジュールを立てると思いますが行ってみたいですね。
  ソマリランドは高野秀行さんの本を先日見つけてうすうす聞いていた安全な「ソマリア」の内容を読み始めたところでした。
  
  それでは失礼します。
  
  
  

  たぬき２号さん からの返信 2018/02/05 19:03:04

  Re: クルディスタンですか（＾_＾）

  arfaさん、こんばんは。
  
  こちらこそご訪問ありがとうございました。
  ソマリもクルドも以前より興味があり、かつ旅仲間が数名
  すでに訪問していることもあり、いずれ近いうちにと考えていた場所でした。
  仕事の都合もあって毎度ながらタイトなスケジュールですが、
  ゆったりした旅行は将来の楽しみにとっておこうと思っています。
  
  同じようなトラベラーに、kanaさん、mondoさん、worldspanさん、
  こぼちゃさん、sunnyさんなどがおられますので、
  機会があればそちらもご覧ください。
  あまりの行程のタイトさに「変態旅行者」とも呼ばれている人たちです（笑）
  
  それでは今後ともよろしくお願いいたします。
  
  たぬき２号