2019年春、羽田から全日本空輸でロンドンに到着し、イギリス、オランダ、ベルギー、イタリア、ドイツのヨーロッパ5カ国を訪問し、ミュンヘンから羽田に帰って来ました。途中オランダでの思わぬ事故で、フランス.パリをキャンセルする事になりました。今回も絵画鑑賞が主な目的です。<br /><br />この7回目の旅行記は、ロンドンでギルド.ホールのアート.ギャラリー、テート.ブリテン、ナショナル.ポートレート.ギャラリーの３美術館を訪問した記録です。<br /><br />全体の旅程の概略です。<br />★ 2月26-27日 ANAでロンドンへ。ロンドンの北、ビスターの友人宅泊。<br />★ 2月28日バーミンガム泊。<br />★ 3月1~2日リバプール泊。<br />★ 3月3日チェスター泊。<br />★ 3月4~5日ロンドン泊。<br />★ 3月6日　　　船中泊<br />★ 3月7~13日デン.ハーグ泊<br />★ 3月14日シャルルドゴール空港泊<br />★ 3月15~16日ナポリ泊。<br />★ 3月17~19日フィレンツェ泊。<br />★ 3月20~22日シエナ泊。<br />★ 3月23~25日ヴェネツィア泊。<br />★ 3月26日ミュンヘン空港泊。<br />★ 3月27日ミュンヘン空港からANAで羽田へ。

シニア夫婦の欧州5カ国ゆっくり旅行30日　(7)ロンドンで美術館をハシゴしました(3月5日)

33いいね！

2019/02/26 - 2019/03/29

1151位(同エリア9830件中)

エリア

ロンドン(イギリス)

旅行の満足度: 4.5

同行者: カップル・夫婦（シニア）

航空会社: ANA

旅行の手配内容: 個別手配

アンバ.ホテル.チェアリング.クロスの食堂です。天井も高く広々とした部屋です。
ババが選んだ朝食です。
こちらはジジが選んだ朝食です。
部屋の窓からチェアリング.クロス駅の正面の通りであるストランド通りと平行している裏通りのジョン.アダム.ストリートが望まれました。従ってこれは北東の方向の眺めです。
写真中央にチェアリング.クロス駅の正面です。この建物の上階がホテルです。
ロンドンの交通機関の利用には、ウェブサイトの ”Transport for London", https://tfl.gov.uk が色々と有益な情報を満載しています。地下鉄は比較的シンプルなので、エスカレーターやリフトがあるかどうかの下調べぐらいでした。バスは、この主要なルートの案内図が役に立ちました。全てを網羅したバス.マップでは停留所を探すだけでも大変です。我々は、出来るだけバスを利用する事を考えていました。
乗り場の地図も便利でした。ルートを決めて、バスの番号が分かれば、後はこの地図で走る方向を確認しながら乗り場を探します。
今日は先ずギルド.ホールに行くので、チェアリング.クロス駅前からリヴァプール.ストリート駅方向に走る11番のバスに乗りました。2階に上がりましたが、残念ながら最前列の席は空いていませんでした。
オルドウィッチの一方通行の道路に入りました。ホップ.オン/ホップ.オフの観光バスが横を走って行きます。
道路下にあるトイレの入り口のようです。警告として「柵に鍵留めした自転車は撤去する」との看板が付いています。
昔はタクシーは黒色だけでしたが、今はカラフルです。
またまたファースト.フードの日本食店を見つけました。
交通渋滞が激しくなりました。バスがほとんど動かなくなったので、セント.ポール大聖堂手前でバスを降りて歩いて行く事にしました。
歩いて10分、ギルド.ホールにつきました。右の建物が目的のアート.ギャラリーです。我々には初めての訪問になります。
ギャラリーの入り口に、コピーですが「レディー.ジェーン.グレイの処刑」の絵画が展示してありました。ジェーン.グレイ（1537-1554）は、16世紀中頃のイングランドの女王です。数奇な縁でイングランド史上初の女王として即位しましたが、在位わずか9日間でメアリー1世により廃位され、その7か月後に大逆罪で斬首刑に処されました。16歳でした。
イギリスの画家マーカス.ストーン(1840-1921)作の「『空騒ぎ』の１場面、ドン.ジョンに騙されたクラウディオはヒーローを非難します」です。
『空騒ぎ』はシェイクスピアの喜劇です。物語は二組の恋人同士を中心に展開します。ベネディックとベアトリスが策略にかかり互いに相手に愛を告白するようになる一方、クローディオが恋人ヒーローを不実だと思い込んで結婚の誓いの祭壇で拒絶します。ベネディックとベアトリスは協力してこの間違いを正し、最後は二組が結ばれるのをダンスで祝って終わります。恋人たちが騙され、互いが不実だと思い込まされる物語は、16世紀の北イタリアではよくある物語の定型でした。
ビクトリア朝時代のイギリスの画家ウィリアム.シェークスピア.バートン(1824-1916)作の「傷ついた王党派の伝令」です。作品はイギリス内戦の場面を描いています。王党派の伝令が待ち伏せにあい負傷し、清教徒の乙女に助けられました。それを大きな聖書を携えた嫉妬深い求婚者が見ています。1855年制作。
イギリスの画家ウィリアム.ジェームズ.グラント(1829-1866)作の「戦闘」です。これも1642年から４年間続いたイギリス内戦の1シーンです。
イギリスの画家バイアム.ショー(1872-1919)作の「祝福されたダモゼル」です。
この絵は、ダンテ.ガブリエル.ロセッティ(1828-1882)の詩に触発され描かれました。シーンは、天国で祝福されたダモゼルが地球上の彼女の恋人を恋い焦がれているのを表しています。聖母マリアは中央に座っており、セシール、ガートルード、マグデレン、マーガレット、ロザリスのお付きの聖女に囲まれています。本題の恋人のペアは、右側の白い服の人物として見つける事ができます。1895年制作。
フランス人画家ジャン.ジュール.アントワーヌ.ルコント.デュ.ヌー(1842-1923)作の「ラビによる聖書の朗読」です。1882年制作。
イギリス人画家でラファエル前派の先駆者であるジョン.ロジャース.ハーバート1810-1890)作の「主の青春」です。これは、若きキリスト、聖母マリア、父であり大工のヨセフの聖家族の生活を描いています。1847年制作。
イギリスの風景、海洋画家のエドワード.ウィリアム.クック(1811-1880)作の「サレルノ」です。サレルノは、ナポリの南東、アマルフィ海岸の東にあります。この小舟は漁船でしょうか、滑車も使い力一杯で船を引き上げようとしています。1849年制作。
ビクトリア朝時代のスコットランドの画家ジョン.フィリップ(1817-1867)作の「スペインの少女の頭」です。この画家は、1851年にスペイン旅行をし、スペイン人の生活の描写で有名になりました。1860年制作。
イギリス人の画家ジョン.ウィリアム.ゴッドワード(1861-1922)作の「婚約者」です。この画家は、新古典主義の画家で、古代ローマやギリシャの衣装をまとった女性像を描いて、人気となりました。1892年制作。
ロンドンにも10年ほど滞在したフランスの画家ジェームズ.ティソ(1836-1902)作の「最後の夕」です。設定は出航前夜の船上ですが、登場人物の関係は意図的にあいまいにしてあるようです。年配の男性の1人はおそらく椅子の女性の父親であり、若い女の子はおそらく彼女の姉妹でしょう。1873年制作。
これもジェームズ.ティソ(1836-1902)作の「早すぎる」です。ピンクの衣装の女性の事でしょうか。1873年制作。
イギリス、ヴィクトリア朝時代の画家ローレンス.アルマ=タデマ(1836-1912)作の「訴えかける」です。アルマ=タデマは、オランダに生まれ、後イギリスに帰化しました。古代ローマ、古代ギリシア、古代エジプトなどの歴史をテーマにした写実的な絵を数多く残し、ハリウッド映画の歴史物語などに多大な影響を与えたと言われます。この絵で、若いローマ人男性が、座っている女の子の隣の石のベンチに横になっています。彼女はひざにバラを持ち、唇に指を当てています。ベンチの端の向こう側に、海と海岸線の細い帯が見えます。1876年制作。
風俗画、風景画を描いたイギリスの画家ウィリアム.コリンズ(1788-1847)作の「バーマスの砂丘」です。馬上の傘を持った女性と少女、大きな籠を頭に載せた女性、バスケットとケージ（鶏用？）を手に持った女性、麦わら帽子をかぶった子供、ステーブで作られたバケツを頭に載せた若い男は、前にバスケット背中に小さな桶でバランスを取っています。女性は靴を履いていますが、若者は素足です（しかし、若者は自分の靴を担いでいます）。1835年制作。
ラファエル前派のメンバーだったイギリスの画家ヘンリー.タンワース.ウェルズ(1828-1903)作の「ドーセットのパーベックの採石場」です。1885年制作。
ビクトリア朝時代後期のイギリスの画家チャールズ.ヘンリー.マルコム.カー(1858-1907)作の「バラ色のガウン」です。1896年制作。
主にイギリスで活躍したカナダ人の画家エリザベス.フォーブス(1859-1912)作の「ある晴れた日に」です。1903年制作。
海の景色と風景を得意とするイギリスの画家ジェームス.ウェッブ(1835-1895)作の「フランスのモン.サン.ミッシェル」です。1858年制作。
イギリスの画家フレデリック.グドール(1822-1904)作の「静まるナイル川」です。1873年制作。
イギリスの画家ジョージ.パーシー.ジャコム.フッド(1857-1929)作の「イエス、ヤイロの12歳の娘を癒す」です。マルコ、マタイ、ルカ福音書のヤイロの娘の話が題材だそうです。1895年制作。
いつものように先ず上階にエレベーターで上がり、階段で下りて地上階の展示場に移動します。
ラファエル前派のイギリス人画家ジョン.エヴァレット.ミレー(1829-1896)作の「イザベラ」です。この絵は、ジョバンニ.ボッカチオ作の小説デカメロンの１エピソードを描いたものです。1849年制作。
この絵は、ジョン.エヴァレット.ミレーが彼の娘、エフィーをモデルにして描いた「私の最初の説教」です。ロンドンの南西にあるキングストン.アポン.テムズの古い教会で描かれました。緊張しながらも真剣に説教を聞いているのがわかります。1863年制作。
この２枚目の「2回目の説教」では、子供らしさが出て、遂に緊張感が薄れ居眠りを始めます。可愛いですね。1863年制作。
イギリスの社会的現実主義者で肖像画家のトーマス.ベンジャミン.ケニントン(1858-1916)作の「孤児たち」です。彼は貧しい人々を描き説得力のある絵画で知られていましたが、日常生活からの感情的ではないシーンも描きました。豊かな色使いや塗料の滑らかな扱い、また主題選びは、おそらく17世紀のスペインの芸術家ムリーリョの作品に触発されたのでしょう。作品は観客から同情だけでなく共感を呼び起こします。この少年の表情は暗く疲れ果てています。彼らの手足は痛いほど細いです。援助なしでは彼らの未来は暗いようです。1885年制作。
これは前掲で参照したスペインの画家ムリーリョ(1617-1682)の作品「サイコロに興じる男の子たち」です。ミュンヘンのアルテ.ピナコテークで写真を撮りました。この絵は、貧しい子供達ですが、何か快活な感じがします。
主に風俗画や風景画を描いたイギリスの画家ウィリアム.コリンズ(1788-1847)作の「ペットの子羊」です。ガラスの反射で写真が良くありませんがご容赦ください。年長の少年は子羊を市場に出そうとしますが、年少の子供たちは子羊をペットと見なし、手放すことに消極的です。兄弟は泣いて動物を守ろうとします。子どもたちの子羊への愛着は甘くて感動的ですが、大人になると田舎暮らしの厳しい現実が待ち受けています。彼らの両親には、生まれたばかりの赤ちゃんを含め、多くの口を満たす必要があります。子羊は彼らの直接の食べ物になるか、食料を調達するための商品になるかです。1813年制作。
同じウィリアム.コリンズ作の「ボローデール、カンブリア」です。
アーティストはカンブリアの雄大な自然を捉えています。カンブリアはイギリスのウェールズの古名で、19世紀を通じてインスピレーションを求めている画家や詩人に非常に人気のスポットでした。地元の子供たちは小川で魚を釣っていますが、彼らや自分の家の環境が部外者にどのように認識されているか分かっていません。
更にウィリアム.コリンズ作の「ナッツ.パーティ」です。1831年制作。
子供達が今取ったばかりのナッツを食べています。
これもウィリアム.コリンズ作で「クローマーの海老取り少年たち」です。クローマーはロンドンの北東にある海岸沿いの村です。1815年制作。
フランスの画家テオフィル.エマニュエル.デュヴェルジェ(1821-1901)作の「孤独」です。椅子に座って靴紐を締めようとしている小さな男の子を描いています。感情を抑えて懸命に努力する姿、子供の哀れな孤独さ、可愛さがよく表現されています。
主に学校や村の生活のシーンを描くイギリスの画家トーマス.ウェブスター(1800 - 1886)作の「ダム.スクール」です。1845年制作。
他のウェブスターの絵画と同様に、子供一人一人の思いが鮮やかに想像できます。彼らの思いは、退屈、気が散る、心配する、疲れている、動揺する、またはいたずらです。この混合クラスは、ほとんど制御できないようです。
同じトーマス.ウェブスター作の「笑顔」と「しかめっ面」の２作です。
最初の「笑顔」では、子供たちは注意深く振る舞い、先生の冗談を笑いながら聞いてます。
次の「しかめっ面」では、彼らは不作法な振る舞いに巻き込まれないように努めています。ウェブスターは子供達の滑稽な行動を良く観察し、これが彼の作品の人気を高めました。
アイルランド出身の画家ジョージ.バーナード.オニール(1828-1917)作の「おばあちゃんの宝物」です。1866年制作。
オニールは、15人の兄弟中の9人目の子供として生まれ、9歳の時イギリスに渡りました。彼は、子供の可愛い情景や暖かい家族、家庭の情景を多く残しています。
作品が歴史、聖書、古典的題材がほとんどのイギリス人の画家フレデリック.レイトン(1830-1896)作の「音楽のレッスン」です。1877年制作。
音楽のレッスンで描かれている建物は、1873年にシリヤのダマスカスへ旅行した際に得た知識に基づいています。女性の衣装は贅沢品で、おそらくこの旅行で画家が購入した光沢のある生地で作られています。トルコの「サズ」という楽器はおそらく画家の自身のものでしょう。これらの非西洋的な要素は、作品にエキゾチックなセンスを与えます。
イギリスの画家ジョージ.ダンロップ.レスリー(1835-1921)作の「太陽と月の花」です。1889年制作。
この画家の活動後期の作品であり、英国の少女の無辜な美しさと初々しい優雅さを保っています。
イギリスの画家ブリトン.リヴィエール(1840-1920)作の「同情」です。
これは、リヴィエールが最もよく知られていて、非常に愛されていた種類の絵画です。女の子が、思いやりのあるペットに慰められているというアイデアは、非常に魅力的な主題でした。少女の周囲は、ラファエル前派の細部に至るまで細かく描く手法が見られます。
1時間半ほどアート.ギャラリーに滞在して退出しました。ギルド.ホール前の広場では『パンケーキ.コンテスト』をやっていていました。
パンケーキを落とさずに走って、だれが一番か！と言うような、運動会もやっていました。
この人だかりです。これからテート.ブリテン美術館に向かいます。
ギルドホールから南南東に歩いて10分ほど、地下鉄セントラル線のバンク駅に向かいます。この駅から西へ、オックスフォード駅でヴィクトリア線に乗り換え南へ、そしてピムリコ駅で下車します。そこから少し歩いてテートブリテンへ入ります。ここには2015年春に訪れています。
不明の作者により17世紀初期に描かれた「チョルモンディリー.レディーズ」です。この絵は「チョルモンデリー家の2人の姉妹で、同じ日に生まれ、同じ日に結婚し、同じ日に受胎した」と碑文に書かれています。赤ん坊は緋色の布で包まれています。一見同じように見えますが、女性と幼児のレース、ジュエリー、目の色などは違えています。間違い探しのように鑑賞すると面白いですよ。
こちらも不明なイギリスの画家の作品と言われています。16世紀以降、イギリスの宗教主題の絵画はほとんど残っていません。宗教改革後、プロテスタントは偶像に不安を感じたため、宗教画やアラバスターを展示することは非常に物議を醸していました。この絵では、復活したキリストの下中央に、七つの大罪によるあらゆる側面からの攻撃に対してキリスト教と道徳的美徳によって守られた男性がいます。
バロック期に活躍したイタリアの画家ベネデット.ジェナーリ(1633-1715)作の
「聖カテリーナの姿のエリザベス.パントン、後のウォーダーのレディ.アランデル」です。1681年にエリザベス.パントンは、ローマ.カトリック教徒として直面した迫害から逃れるためにイングランドからフランスに移りました。この作品は、8年後にそこで描かれました。彼女のカトリック信仰の象徴として、画家のジェンナリはパントンを聖カテリーナとして描いています。聖カテリーナは信仰を放棄することを拒否したために殺されました。一方で、彼女は、殉教、平和、勝利の象徴であるヤシの葉を手にしています。もう一つは、彼女が拷問されることになっていた車輪です。
イタリアの景観画家のカナレット(1697-1768)作の「テムズ川から眺めたグリニッジ」です。カナレットが1746年にイギリスを来訪した時、既に「ベニスの景観画で有名な画家」として知られていました。彼は10年近く滞在し、イギリスで風景画家としての地位を高めました。この絵画は、グリニッジの王立海軍病院のある川岸と、その向こう側のクイーンズ.ハウスを描いています。
上掲の絵を拡大しました。カナレットらしいく小さなものまで繊細に描いています。
中央の拡大写真です。
右側の拡大写真です。
イギリスの海洋画家チャールズ.ブルッキング(1723-1759)作の「礼砲を発するイギリスの戦闘艦」です。イギリス帝国の通商の拡大、領土の拡張に対応して17世紀の終わりに多くの海洋絵画が制作されました。ブルッキングはこの活動の主要人物でした。同時代の多くの画家とは異なり、彼は特定の場所や実際の出来事の描写よりも、さまざまな種類の船の一般的な描写を好みました。従ってこのシーンは実際ではなく想像なのかもしれません。
上掲の絵の右半分です。
ブルッキングは「海にハマった」と言われました。これは、さまざまな気象条件での帆走、そして船、帆、索具の詳細に関する彼の知識の多さが証明しています。
ドイツ系の英国ロマン派の画家フィリップ.ジェイムズ.ド.ラウザーバーグ(1740-1812)作の「キャンパーダウンの戦い」です。ド.ラザーブールは、海上災害と海戦の劇的な描写で有名です。ここでの主題は、1797年のオランダ沿岸沖のキャンパーダウンの戦いにおける決定的な瞬間です。イギリス艦隊はオランダ艦隊を破りました。この絵で、左のイギリス艦隊の旗艦がオランダの旗艦に留めの砲撃を行っています。
イギリスの風景画家サミュエル.スコット(1702-1772)作の「ウェストミンスター.ブリッジのアーチ」です。この作品は、ロンドンの歴史の中で重要な出来事であるウェストミンスター.ブリッジの完成を祝うために描かれました。 11年の建設期間に、カナレットやリチャード.ウィルソンを含む多くの芸術家によって描かれました。 1746年にイギリスにカナレットが来訪したことで、スコットは、特にテムズ川沿いのロンドンの風景について同様の描き方をすることで競争するようになった可能性があります。カナレットのように、人物を、その行動も含め、効果的に配置しています。
拡大してみました。
ウェストミンスター.ブリッジは、テムズ川の橋で国会議事堂の北側にあります。
人が泳いでいます。
最終の仕上げ作業中でしょうか。
イギリスの著名な肖像画家ジョージ.ロムニー(1734-1802)作の「ジョンストン夫人と息子（？）」です。最小限のアクセサリーと無地の背景を持つこのポートレートの親密な雰囲気は、母子間の優しく、打ち解けた関係に焦点を当てています。ロムニーは、1770年代にイタリアのルネサンスの画家ラファエロのマドンナを連想させる多くの母親の画像を制作しました。
風景画を愛し肖像画を商いにした18世紀のイギリスの画家トマス.ゲインズバラ(1727-1788)作の「ジョバンナ.バッチェッリ」です。この肖像画は、キャリアの絶頂期にある有名なイタリア人ダンサー、ジョバンナ.ザネリーニ（舞台ではバチェッリとして知られています）を描いています。彼女の凝った衣装は、彼女が最近ロンドンを席巻したバレエ「恋人のサプライズ」の衣装のようです。バチェッリは、絵画を依頼したドーセット3世公爵ジョン.サックビルの愛人でした。早い筆致、半透明のペイント、きらめく光の効果は、ゲインズバラのスタイルの典型です。肖像画が最初に展示されたとき、優れた肖像画として賞賛されました。
ロココ期のイギリスの画家ジョシュア.レノルズ(1723-1792)作の「ヘンリー８世に扮したジョン.クルー」です。18世紀の女性と子供の肖像画の多くは、文学、神話、または歴史上の人物を連想させる衣装を着て座った姿で描かれています。そのような仮装は、座った姿を美しく見せたり、性格のいくつかの側面について説明したり、鑑賞者に面白さを提供したりするためのものでした。ここでは、レイノルズは3歳のジョン.クルー（1772?1835）をヘンリー8世として描いています。
同じくジョシュア.レノルズ作の「無辜の年」です。この画家は、ロイヤル.アカデミーの初代会長を務め、落ち着いた気品ある画風で、イギリスの肖像画を多く遺しています。この絵は委託された肖像画ではなく、自己の研究用でした。
この絵は、5歳のレディ.フランシス.ゴードンの頭を5つの異なる角度から描いています。レイノルズは17世紀のイタリアの絵画からアイデアを取り入れました。肖像画のジャンルを高めるために、彼は過去に最も賞賛された芸術作品からモチーフやスタイルを借りました。批評家はレイノルズの芸術的能力を賞賛しました。
ウィリアム.ビーチー(1753-1839)作の「乞食の少年にコインをあげるサー.フランシス.フォードの子供達」です。田舎の貧困と慈善の場面は、18世紀後半のイギリスの芸術の特徴でした。この絵は一般の人物ではなく、特定可能な同時代人を描いている点で珍しいものです。身なりの良い子供は、裕福なプランテーションの所有者であり政治家でもあるサー.フランシス.フォードの子供たちです。
スコットランド生まれのデイビッド.ウィルキーによるこの初期の作品では、巡礼者が田舎の慎ましい家族のために演奏しています。ウィルキーは、観客のさまざまな表現に注意を払っています。 2人だけが演奏を傾聴しているようです。赤ちゃんとジャバラを演奏してバイオリンを模倣している右側の男の子です
イギリスの動物を描く画家トーマス.ウッドワード(1801-18529作の「ネズミ捕獲人と愛犬」です。階段で休んでいる村のネズミ捕獲人は、ネズミが入ったケージが側にあるだけでなく、ネズミを描いた珍しい帽子の帯によっても分かります。場面をユーモラスにしているのは、テリアで遊ぶことに夢中になっている男が、ケージに忍び寄る猫に気づいていない事です。ネズミ捕りの職業は、恐らく害虫駆除だったと思われます。ウッドワードはビクトリア女王によって動物画家として雇われましたが、彼はまた風景や歴史的主題の作品を描きました。
イギリスの画家ジェームス.ポラード(1792-1867)作の「"ザ.タリーホー"ロンドン-バーミンガム.ステージ.コーチがハイゲートのウィッティントン.カレッジを通過する」です。ポラードがこの絵を描いたときまでに、新交通システム、鉄道の開通により、ステージ.コーチが脅かされ始めていました。多くの人にとって、ステージ.コーチは生活の必需品の1つであるだけでなく、イギリスの生活の絵のような部分としても見られました。この絵でポラードが示した詳細な描写から、この特定のコーチは、ロンドンからバーミンガムへ行く"タリーホー"コーチと分かります。このコーチは、ホルボーンのスノーヒルにあるサラセンのヘッド.インを午前7時45分に出発し、11時間後にバーミンガムのスワン.ホテルに到着しました。
イギリス生まれで、主にフランスで活動した画家リチャード.パークス.ボニントン(1802-1828)作の「フランスの海岸の漁師たち」です。ナポレオン戦争後、ヨーロッパ大陸との文化交流は、英仏海峡を行き来する芸術家とにより再開されました。その多様性、独創性、絵画の質から、イギリスの絵画は特にフランスで賞賛されました。 1824年にパリのいわゆる「イングリッシュ.サロン」にイギリスの絵画が登場したことで、フランスの芸術家はロンドンを訪れるようになりました。
絵の一部を拡大します。中央の人物群です。
こちらは右側の人物群です。
19世紀イギリスを代表する風景画家ジョン.コンスタブル(1776-1837)作の「　　フラットフォード.ミルの風景」です。19世紀には、風景画が盛んに描かれました。可能んs限り、彼は屋外で写真をスケッチしたり、作業したりしました。この絵は、父親のミル近くの水門を通過した後、フラットフォード歩道橋に近づいているバージを描いています。その明るく風通しの良いリアリズムは、かつて前例のないものでした。
ラファエル前派をイギリス画壇の主流に押し上げたエドワード.バーン＝ジョーンズ(1833-1898)作の「リンゴを集める8人の女性のフリーズ」です。このパネルのテーマは、バー=ジョーンズが他のいくつかの絵画で扱かった主題であるヘスペリデスの庭の伝説と関連しているように見えます。それは暖炉のオーバーマンテルとして、あるいはチェストの装飾パネルとして意図されたのかもしれません。金の浮き彫りは、このような装飾が広く使用されていた初期のルネサンス美術への芸術家の関心を反映しています。
イギリスのラファエル前派の画家ジョン.エヴァレット.ミレー(1829-1896)作の「北西航路」です。北西航路は、カナダ北極圏を経由して北米を廻る危険な海路です。何世紀もの間ヨーロッパの探検家たちは、それをアジアへの貿易ルートとして利用しようと考えました。そのため船とその乗組員は、氷原の中での絶望的な戦いをしなければなりませんでした。ミレーは、イギリスの遠征が始まる時にこれを描きました。ミレーは、船員の厳しい表情を通して、予想される危険な航海を暗示しています。彼の側で、娘が航海日誌を読んでいる姿が描かれています。
イギリスの画家スタンホープ.フォーブス(1857-1947)作の「花嫁の健康」です。
若い水夫とその妻の結婚式を祝っている数世代の家族が描かれています。フォーブスは地元の旅館で、非専門家モデルを採用して描きました。フォーブスは、ニューリンのコーニッシュ漁村に定住した画家グループのリーダーでした。彼らはコーニッシュの光と伝統的な生活様式に惹かれました。
東方趣味で知られたイギリスの画家ジョン.フレデリック.ルイス(1805-1876)作の「カイロのコプト家長の家の中庭の研究」です。コプト派教会は古代エジプトの正教会です。この家父長の家に関する研究は、1851年にルイスがエジプトから持ち帰ったスケッチから始まりました。この絵の人物の描写や、上から照らされた中庭が作り出す光と陰の注意深い設定にルイスの技量が現れています。
ラファエル前派のイギリス人画家ダンテ.ゲイブリエル.ロセッティ(1828-1882)作の「プロサーパイン」です。古典的な神話では、プロサーパインは冥界の神である冥王星に誘拐され、妻になりました。地下世界からの食物を食べると、生きている人はそこに永遠に留まる事になるそうです。プロサーパインは、ザクロの種子を6個食べたので、冥王星は彼女を毎年6か月間彼の王国に閉じ込めました。ここでは、捕われの身を象徴するザクロを食べているところを示しています。プロサーパインのモデルになったジェーンは、ロセッティの友人であるウィリアム.モリスと結婚し、ロセッティの恋人でもありました。
アイルランドの歴史家の画家、文学および肖像画家ダニエル.マクリース(1811-1870)作の「マルボリオと伯爵夫人」です。この絵は、ウィリアム.シェイクスピアの劇「12夜」の１場面を示しています。マルボリオは裕福なオリビア伯爵夫人の家で働いています。彼の傲慢な行動にうんざりしていたマルボリオの同僚は、オリビアの手紙を偽造し、彼女が彼を愛していると信じ込ませます。手紙は、マルボリオが彼女の気持ちを受け入れるなら、この絵のような黄色のストッキングを履くことでこれを示すべき事を指示しています。また彼が絶えず微笑むことも要求します。マルボリオは手紙の要求に従い行動します。これを見てオリビアは、マルボリオの頭が狂ったのではないかと疑います。
オリビア伯爵夫人とその後ろにいるマルボリオの同僚を拡大します。
ラファエル前派のイギリスの画家ジョン.エヴァレット.ミレー(1829-1896)作の「両親の家(大工の店)のキリスト」です。この絵は、キリストの磔刑の前兆としてよく見られる旧約聖書の言葉で展示されていました。「あなたは彼に言うでしょう、『あなたの手の傷は何ですか？』それから彼は答えるでしょう、『友人の家で私が負傷したものです』」と。ミレーは大工の店を舞台にしました。磔刑のシンボルが際立って見えます。それは木、釘、キリストの手の切り傷、そして彼の足の血です。ミレーは、聖家族を「普通」の情景で描いた事で、悪質な攻撃を受けました。
フランスで美術教育を受け、おもにロンドンとパリで活動したアメリカ人の画家ジョン.シンガー.サージェント(1856-1925)作の「カーネーション、リリー、リリー、ローズ」です。1886年制作。この絵は、1885年の夏にこの画家が滞在したブロードウェイのコッツウォルズの村の庭園に設定されています。日本の提灯で照らされている子供たちは、画家の友人の子供達です。
同じジョン.シンガー.サージェント作の「黒い小川」です。この作品の主人公は、当時15歳であったアーティストの姪、ローズ.マリー.オーモンドです。彼女をイタリア北部のアオスタにある小川の側に配置しました。オーモンドはサージェントの同行者であり、彼の好きなモデルの1人でした。彼女は彼の山岳絵画の多くに登場し、彼はそれらを油彩または水彩画のいずれかで印象派的なスタイルで描きました。ここでは、サージェントが小川の光と影の動き、黄色い花、ローズマリーのドレスの生地を油彩で捉えました。
イギリスの古典主義の画家アーサー.ハッカー(1858-1919)作の「受胎告知」です。このシーンは、ジェームズの福音書で語られている、キリスト教の物語の受胎告知です。この福音書では、マリアは、井戸から水を汲んでいる間、彼女は見ることができない天使に出会います。天使は彼女に赤ん坊が生まれ、イエスと名づけられるべきだと彼女に話します。ロンドンとパリで勉強した後、アーサー.ハッカーはスペインとモロッコで過ごしました。これは彼の芸術に強い影響を与えました。マリアの服は、ハッカーが旅行中に見たイスラムの服を反映している可能性があります。この絵の赤外線写真は、この絵には元々、メアリーの後ろに座っているスカーフをかぶった女性が含まれていたことを示しています。
イギリスのロマン主義の画家ジョゼフ.マロード.ウィリアム.ターナー(1775-1851)の作品を紹介します。
「難破」です。難破や海での災害は、ロマンチックな絵画のテーマとして繰り返されました。海の災害は、家から遠く離れて旅行したすべての人にとっての悪夢でした。ターナーは海への生涯の情熱を保ちました。この絵が実際の難破船に触発されたものか、1804年にウィリアム.ファルコナーの主題による有名な詩に触発されたものかはわかりません。ターナーは、リアリズムと恐怖の圧倒的な印象を通じて、そのような体験の本質を表わします。ターナーの初期の絵画の特徴である暗い色調は、白い巨波と渦巻きを強調させます。(1805年発表)
拡大してみます。この船は救助船のようです。後方に難破船が見えています。
こちらは難破船のボートで救助を待つ人々でしょうか。
右の小舟が、左側の漂流者を救助しているのでしょうか。
「スピットヘッド：ポーツマス港に入る2隻の捕獲されたデンマーク船」
ターナーは風景画家と同じくらい海洋画家でもありました。これは彼の海を舞台にした歴史絵画の1つです。 1807年、彼は捕獲された2隻のデンマーク船の到着を見るためにポーツマスに行き、この絵の基礎となったスケッチを作成しました。(1809年制作)
ムーズ川の河口の砂州に座礁したオランダの商船から流されたオレンジを漁師が回収しています。ターナーの表題はこの危険な場所を正確に示しています。ブリル教会は遠くの海岸に見えます。 (1819年に発表)
「ドッガーバンク沖の戦いの後、ヴァン.トロンプが復帰」です。
オランダの海の絵画の伝統がターナーの海洋絵画への大きな影響を与えました。 1830年代初頭、ターナーはウィレム.ファン.デ.ヴェルデなどの17世紀の画家に触発された一連の絵画を制作し、海軍の歴史から主題を取り上げました。これは、タイトルで「ヴァン.トロンプ」と呼ばれる4つの絵画の1つです。(1833年に発表)
「ブライトンのチェーン.ピア」
５年前に完成したチェーンピアを描いたものです。ターナーとジョンコンスタブルの両方がこの桟橋の絵を描きました。この桟橋は、近代的な貿易と観光の中心地としてのブライトンの地位を最もはっきりと示しています。(1828年発表)
「ヴィクトリー号のミズン.スターボード.シュラウドから見たトラファルガーの戦い」です。
ミズン.スターボード.シュラウドとは、帆船の最後尾のマストを支える複数のロープで、縄梯子にも使われています。その右舷のシュラウドです。ネルソン提督が亡くなった戦いの絵は、単に詳細なルポルタージュではありません。鑑賞者は、混乱の戦いとネルソンの最後の瞬間の悲劇の両方に対面します。 (1808年制作)
中央マストの根元に、重傷を負ったネルソンが見えます。
「ローマのバチカン宮殿から、ラ.フォルナリーナを伴ったラファエロがロッジアの装飾のための絵画の準備中」です。ターナーが最初にローマを訪れた時は絶頂期の42歳でした。ターナーはイギリスに戻ると、バチカンのロッジアからサン.ピエトロ広場を超えた広大な景色を描きました。(1820年に発表)
拡大します。中央にラファエロ作の「小椅子の聖母」(フィレンツェ、パラティーナ美術館)と思われる絵が見えます。左上にはサンタンジェロ城が描かれています。
「フォロ.ロマーノ」です。ローマで最も重要な場所の1つはフォロ.ロマーノです。ここは、廃墟となった寺院やモニュメントのエリアであり、古代都市の中心でした。何世紀にもわたって、フォロ.ロマーノは、放置され崩壊していきました。しかし、19世紀に、遺跡で本格的な発掘調査が始まり、壊れたローマ建築の破片がゆっくりと光の中に再び現れてきました。建築家のジョンソーン卿のために制作されこの絵画は、カピトリーノの丘に向かった景色を描いています。左側はタイタスのアーチ、右側はコンスタンティヌス聖堂の巨大な丸天井です。(1826年発表)
「エウロパの階段から見たプンタ.デッラ.ドガーナ、サン.ジョルジョ.マッジョーレ聖堂、ツィテッレ教会」です。ローマの絵画とは異なり、ターナーのヴェネツィアの印象は古代の遺跡や歴史的な事項には関連づけられていません。その代わりに、水と光と壮大なルネッサンス建築のヴェネツィアのユニークな組み合わせに魅せられました。ここで彼は、ジュディッカ運河の水面に映し出された、サン.ジョルジョ.マッジョーレ聖堂とツィテッレ教会の壮観さで心を癒されました。(1842年に発表)
今回は、この絵と次掲の絵が貸し出し中なのか鑑賞できませんでした。この2枚の写真は2015年春に訪れた際に撮影しました。
ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス作の「シャロットの女」です。1888年制作。
ジョン.エヴァレット.ミレー作の「オフィリア」です。1852年制作。
テート.ブリテンを出て、近くのテムズ川沿いのヴォクソール.ブリッジ.ロードの停留所から87番のバスでチェアリング.クロスへ戻ります。右側にテムズ川が見えています。
右側に、テムズ川との間のヴィクトリア塔庭園が見えだしました。この奥に国会議事堂があります。
右手のウェストミンスター橋からの道路との交差点が前方です。
トラファルガー広場でバスを降りて、ナショナルギャラリーの北側にある、Steak & Co.(トリップアドバイザーで363位：ロンドンのレストラン18,921軒中) に入ります。前もって調べておいたレストランです。
窓側の席に座りました。すでに4時です。当初はテート.ブリテンのレストランで昼食を摂る予定でしたが、到着が遅すぎて入れませんでした。
ステーキは重過ぎるかなと思い、一皿をシェヤしましたが、少な過ぎました。
突き合わせはナンのようなパンです。
そしてサラダです。
ナショナルギャラリーの北側にあるナショナル.ポートレート.ギャラリーに入ります。ここも初めて訪れます。
肖像画のエリザベス.オブ.ヨーク(1466年生まれ1503年他界)は、ヘンリー7世の妻として1486年から彼女の死まで、チューダー朝のイングランドの最初の女王配偶者でした。バラ戦争が終わりを告げるボスワース.フィールドの戦いで勝利した1486年、彼女はヘンリー.チューダーと結婚しました。ヨーク朝直系のエリザベスを妻に迎える事は、王家の血統から遠いヘンリーにとって王位の正統性を補強するために不可欠でした。エリザベスとヘンリーとの間に7人、おそらく8人の子供が産まれました。そして、後掲のエリザベス1世やメアリー.ステュアートに繋がって行きます。この肖像画は作者不詳です。
エリザベス1世は、イングランドとアイルランドの女王として1558年から1603年まで在位しました。テューダー朝第5代目にして最後の君主でした。
ここに女王の3枚の肖像画を紹介します。先ずこの肖像画ですが、作者はわかっていません。
こちらも作者不詳の肖像画です。
エリザベス朝の代表的な肖像画家ニコラス.ヒリアード(1547-1619)の1575年頃の作品です。
ところで、来たる4月28日(火)零時からNHK BS1 で「二人の女王　血の争い：メアリーとエリザベス」が放映されます。
メアリー.ステュアートは、スコットランド女王として1542年から1567年まで在位しました。彼女は陰謀により1歳の息子に王位を譲り退位を余儀なくされました。王位を取り戻すための試みに失敗した後、彼女は南方に逃げ出し、いとこであるイングランドのエリザベス1世女王の保護を求めました。　前掲の肖像画の女王です。メアリーはかつてエリザベスの王位を自分のものとして主張し、北部の蜂起と呼ばれる反乱の参加者を含む多くのイギリスのカトリック教徒によってイングランドの正当な主権者と見なされていました。エリザベスは、メアリーの脅迫と捉え、イギリス国内のさまざまな城や邸宅に監禁しました。 18年半の拘禁後、メリーは1586年にエリザベス暗殺の企ての罪で有罪となり、翌年フォザリンゲイ城で首をはねられました。
30分ほどギャラリーに滞在して外に出ました。
5時半です。大分暗くなりました。先ほど遅い昼食のステーキを食べたレストランです。
夕暮れのトラファルガー広場です。