コロナのバンコクから無理やり帰国したが、、、

2020/03/25 - 2020/03/25

　3月10日を過ぎたあたりから、タイもコロナの患者が増え始めた。
　3月17日にカンチャナブリに行く道中にバンコクの私がよく行くスパや岩盤浴のお店から
「18日から政府から機密性が危険だからで月末まで強制休業になります」と言うラインが届く。
　この時はまだ私は3月25日に台湾へ旅行するつもりだった。が、夜になると、台湾から
19日からタイから来る外国人も入国したら１４日間の強制隔離！の発表を受け、今年の台湾旅行がパーとなった。
バンコクへ戻ってくると、夜の歓楽街は強制休業。いつも行ってるジムも強制休業。
タイ自体も外国人の入国制限を厳しくし始め、台湾に至っては外国人の入局拒否、トランジットも認めない！
で手配していたチケットが払い戻しされることとなった。
　そして3月20日ごろ、これはまた「非常事態宣言（コーヒュー）が起こるんではないか？」と
皆が噂し始めたので、私は慌ててJALに振り替えて帰国することとなった。
　減便のせいで一度成田に飛んでから名古屋に飛ぶ、と言うことになるそうな。プロモーション料金で
１９７００バーツ。中華航空の払い戻しはいつになるかわからないそうで、泣く泣く貯金を切り崩して
１９７００バーツを都合つけて、3月25日明け方にスワンナプームへ向かった。

エリア バンコク(タイ)

• 旅行の満足度: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 飛行機

この日は3月19日。
やはりバンコクもマスクがない。いや、あるけど高い。
私は普段５０枚入り９０バーツで買っていた。
中華街のサンペーン市場なら布地が安いので、マスクでも縫おうかなあと出かけてみた。
　やはりいつもよりここも人が少ない。

人が少ないのに、人がたくさん集まるところがある。そこにはほぼマスクが売られている。と言っても、何度も洗って使えるタイプのもの。
東京の甥っ子のためにポケモン柄を４枚１００バーツで購入。

今のバンコクは連日かんかん照り。でもこの国の傘は日傘と雨傘兼用になってます。
３つで１００バーツは安い。どうせ直ぐ壊れるとは思うけど。
ということで傘も３つお買い上げ。

こっちは子供用アナ雪バージョン。１枚２５バーツ。
東京の姪っ子のためにまた４枚お買い上げ。

　コロナはやはり着実にバンコク内で感染者を増やしている。
　3月20日までは感染者１４１人だったのが、3月22日に感染者がいきなり４００人を超えた。
　翌日は７００人になっていた。
　この辺で私のタイの友達がSNSで非常事態宣言の可能性をつぶやき始めるので、
旦那と「米が安い」とされるロータスへ米２０kgとインスタント麺、ツナ缶を購入しに行く。
　米やトイレットペーパーなどは在庫は十分そうだったが、ツナのトマト煮の缶詰がごっそり無い！

3月23日の地下鉄タイカルチャーセンター駅の改札口での様子。
これにて熱が３７、５度以上あると利用禁止。
この日、非常事態宣言はもう時間の問題だろうということになり、
朝一でお金おろして旅行代理店へ25日に飛ぶJALをおさえてもらいに行く。

シーロムにある旅行代理店のスタッフはもう疲労困憊。
キャンセルやら日程変更やら。電話は鳴りっぱなし。
そんな状況で私のために本当にすみません。
無事25日発でJALを押さえてもらったので、試しにパッポンへ行ってみる。
まあ普段でも昼間は空いてないものですが、この日でちょうど政府からの
強制休業4日目となってました。
本当に誰もいません。

バンコクの日本人のおじさん御用達のマッサージ店、有馬温泉に行ってみると、
ここも強制休業中。ただし、お店の中で掃除などの作業をしている人が数人いました。

3月23日の時点では31日までの休業とのことですが、私が日本に帰って次の日には
この措置が4月12日まで延長されたよ、とタイ人の友達がラインしてくれました。

チケットが取れたら帰国の準備です。
旦那が籠城できるように米は２５kg、インスタント麺２袋パック、ツナのトマト煮の缶詰１５本を備蓄。
でも、まだ外ではおかずが売ってるので、出来るだけ外でおかずを買うか、
食材を買って自分で調理師なさいよ、と言い残す。
あと、ガソリンを満タンに入れさせておいた。
何か起こった場合、やはり車はあったほうがいいし、ちゃんと運転できるようにしておくべきである。
使い捨てマスクはお鍋で10分の煮沸消毒ののち、３５度の直射日光に３時間さらしてまた使う。これの上に洗って何度も使える黒マスクをするのです。

3月25日。私のフライトはJL７０８便。バンコクを８時１５分に出発する。
なので、朝５時に車で旦那にスワンナプームまで送ってもらう。
スワンナプーム空港も、入口入るとすぐに体温検査が待っていた。
私の体温は３６、２度であった。

減便しまくりで、閑散としている中、私が乗るJALのカウンターだけは人がびっしり並んでいる。しかも日本人だけではなく、乗客の４割ぐらいがなんか白人。。。
彼らは成田経由でアメリカ方面へ行くのだろうか？
搭乗手続きのお姉ちゃんに聞いてみると、TG、バンコクエアウェイズなどの
コードシェア便なので本日のフライトはほぼ満席、とのこと。
　なんだよー、ガラガラを期待してたのに！と言うか、人が多ければ多いほどコロナ感染者の確率が高くなる。うわー。。。

搭乗手続きを終えて、出国審査はやっぱりガラガラ。
免税店は全部空いてたけど、お客さん全くいない。可哀想なくらいガラガラ。
タイ経済、今後どうなるのか。。。

　ほぼ満席の機内。白人が４割。普段の白人はマスクをしようとしない。
さすがに、このような時期なので、白人乗客の９割はマスクをしているが、、。
しかし隣に来るのはどんなやつかわからない。
なので、機内食などでのんびり大口開けて飲食をしていられるかどうかわからないので、プライオリティーパスが使えるラウンジを目指す。
　お気に入りのオマーン空港のラウンジは閉鎖していた。。。

ミラクルラウンジもなんと閉鎖！
ダメ元でエールフランスのラウンジを見に行くと開いていたので、
無事にプライオリティーパスで利用となる。
ここもガラガラである。

いろいろと並んでいるが、前に来た時よりも確実に２割くらい料理の種類が減ったと感じる。
　あ、ちなみに私はパンは食べません。上空１万メートルに上がるとお腹の中でガスが大発生するからです。

とか言いつつ、香港ヌードルをちょっとつまみます。
本当は横のチャーハン、米の方がいいんですけどね。

最初のお皿は野菜や果物ばかり。赤いのはトマトスープです。
右奥のカップ麺はもちろん食べずにそのままお持ち帰りです。
これからの時代、自宅から１０km以上離れる時は必ず水一本と
おにぎりなど一食分を携帯するべきだと思っています。

満席のエコノミーでのフライトはしんどい割に運動不足で太るだけ。
太るものには極力手を出すべきじゃありません。しかし、チョコエクレア。。。

誘惑に負けて一ついただきました。
意外にもなかなか上品なチョコクリームで美味しかったです。
あと２個くらい食べたかったのですが、ここは我慢！

私が乗ったJL７０８便エコノミーの機内の様子。
ほぼ満席で隣や後ろはアメリカ人。みんなちゃんとマスク着用。
誰も咳をしていないし、ホッとした。

さー定刻通り飛び立つか、と思ったらまさかの
「急病のお客様を下すので１５－２０分お待ちください」のアナウンス。。。
一旦また私たちの機体はターミナルビルに引き返し、白人のギターを抱えたおっさんがスタスタと降り口へ。全然病人に見えない。このおじさん、搭乗手続きの時に見かけたが、ホームレスと見紛うほどの汚い身なり。いかにも詐欺師な顔つきのタイ人男性に送って貰ってきてた。急病ということにして、やっぱり詐欺られたか何かで引き返したかったのだろう。このおじさんおせいで定刻時間８時１５分のはずが、１０時半の出発となり、機内の白人のお客さんがざわざわする。当然隣の白人のおじさんも落ち着かない。聞けば、成田からダラス行きに乗り換えまで１時間しか時間がない。乗れなかったらどうなるのか？と言うこと。
ついでにダラスから乗り換えてシカゴで降りて、そこから車で２時間。
かなりの長旅です。乗れなかったらおそらく翌日の便。となると、成田で何もないベンチで２０時間くらい過ごす羽目になります。

出発を２時間以上遅れましたが、運が良いことに追い風が１５０km位吹いてくれたおかげなのと、パイロットが相当優秀で飛ばしまくってくれて、成田到着予定時刻は当初の予定の１時間遅れ。
　日本人のスッチーさんを呼び止めて１８時半出発の成田名古屋行きは大丈夫そうか？と聞いてみると「ああ、１時間あれば余裕ですよ」と言われてホッとする。
ついでに隣の白人のおじさんのダラス行きはどうなるかと聞くと、やっぱりこの機内に入る白人客のほとんどがダラス行きにトランジット予定なので、
成田空港の地上職員と今相談中です、とのこと。これならホテルが出るか、
どうせ世界中の空がガラガラなので、１時間遅れて出発か、になりそう。
そんなわけで機内食は親子丼ですが、ざるうどんを食べたらなんかお腹いっぱい。
この後にハーゲンダッツのアイスクリームも出てくるので、親子丼は食べません。

実は私の前はタイ人僧侶２名。
きっと成田空港近くにあるタイ人専用のお寺に行くのだろう。
しかし、タイのお坊さんは戒律で「走ってはいけない」しかし、お坊さんの後ろに続く席の人たちは「ダラス行きに乗れるのか乗れないのか？」で不安でいっぱい。
申し訳ないですが、走らないのでしたら、私や白人さんに先を譲ってください！で
降りたところ、すぐさま「ダラス行きのお客様、こちらに来てください！」と
地上職員の人がボードを持って立っています。
隣の白人のおじさんにグッドラックを言って別れたらすぐに、
「国内線に乗り継ぎのお客様ー！」でボードの一番上に私の名前があった。
急いで行くと渡されたのがこれ。

ダッシュでサーモグラフィーの前を通過して、入国審査も顔認証で即パス。
しかし、荷物が出てこない！
朝早くから搭乗手続きを済ませたせいで、きっと私の荷物は奥の方に積まれたのだろう。２０分は待たされたかと思う。
荷物を掴んだら、またtouch and goじゃないけど、国内線カウンターへダッシュ！

名古屋行き出発まであと４０分。
機内食は少量しか食べなかったことや、無事に成田に５時早々につくのか、
着いて入国審査で問題が起こらないだろうか、と色々と考えまくって
ずっと座ってただけなのに、脳みそがカロリーを大幅に消費。すごくお腹が空いたので、同じ第二ターミナル３階のレストラン街へ行く。途中の搭乗フロアはガラガラ。
レストランでゆっくり食べていられないので、寿司弁当でもないかと思ったがなし。ただ、売店のおにぎりが８０円だったのはお客さんが少なすぎて売れない上にもう夕方５時を回ったせいなのだろう。梅と鮭の二つを買って、名古屋行きの搭乗口へまたダッシュ。

そして名古屋へつきました。めでたし、めでたし、、、ではありませんでした。

　実は私が成田から乗ってきたJALの名古屋行きですが、イベリア航空（スペイン）、ブリティッシュエアウェイズ（イギリス）、他にどこからなのかアメリカからのコードシェア便でした。
　そう、減便のせいで、日本行きは皆一旦、成田に集められ、
そこから地方へ飛ぶのです。
　だから、私がさっきまで乗っていた機内にいたお客さん達は純粋に
東京デズニーランド帰りの卒業旅行の学生さん達だけじゃなく、ほとんどが
感染が深刻なイギリス、スペイン、アメリカからの帰国者なのです。
　それも知らずに、機内で私は大口開けておにぎり食べてました。。。
　機内は７割ほど埋まっていて、若い子達がほとんど。
皆マスクして席はなかったのですが、3月25日の時点でおそらく成田空港での
検査を受けて、パスしてからじゃないと搭乗はないと思うのですが。。。
　この頃には連日ヨーロッパ帰りで感染してた、とニュースが流れていたので、
私はそんな危険な地域から来た人と濃厚接触状態の場所で一人大口開けて
おにぎり食べてたんですよね。。。
　一応、タイ帰りなので、公共交通を使うのは許されていましたが、帰りの電車はスーツケース持っている人の多い車両は速攻で避けて隅っこで小さくなっていました。
　もちろんホテルでもとてもじゃないけど帰国したてだとは言えず、飲食店は迷惑がかからないよう一切利用せず。

　今、三重県の実家に戻りましたが4月7日まで自主隔離をしています。
家の中はマスクとビニール手袋です。
　3月31日現在、発熱もだるさもないので多分大丈夫だと思うのですが、
タイも4月末まで外国人の入国拒否だそうで、タイに帰れるかどうかも心配なところです。
　なんとか早く収束してもらいたいと願ってやみません。
皆様もどうかお気をつけて！