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2011年にオーストラリアの永住権取得記念として、夢だったシルクロードを中心とした旅の記録。<br />4か月以上に渡る旅で、シンガポールからスタートし、ベトナムから陸路で中国に渡り、中国の南部から広東省・北京を経て中国横断を開始し、そのまま中央アジアのカザフスタン・キルギスタン・ウズベキスタンと続いて行った旅だった。<br /><br />この旅がスマホや翻訳・地図アプリなどに一切頼らない、最後の時だったと思うので、自分にとっても本当に貴重な体験が多かった、最後の聖戦でした。<br /><br />《ちょうど2011年はスマホへの移り変わりが加速していく変換期だったと思いますが(自分は2012年からスマホを使用)、この旅ではスマホを使用していなかったので、最後のネット情報にも一切頼らない、その場で切り開いていくスタイルの旅だったのでかなり行き当たりばったりで、それが故に色んなハプニングやローカルの人達・他の色々な国の旅人達との濃~~いエピソードに溢れまくってます。》<br /><br />出会った人達との、楽しかったり迷惑だったり恥ずかしかったりした色々なハプニングやエピソードのことなども折角なので隠さず赤裸々に書いて行きたいと思います。(最近あまりそういう旅行記無いと思うので。。。)<br /><br />今となっては自分のスマホにも地図アプリの他にも宿予約サイト・翻訳アプリなどが詰まっている。。。<br /><br />今は安宿まで予約を入れてしまう時代となり、どんどん自分達で旅の可能性を狭めていってしまっているのかも知れない。。。ネットが発達したからって便利になれど、希少な体験が増えたり行動範囲が特に広がっているとも思えないし。。<br /><br />なので、この旅行記はそういう旅を心底楽しんでいた自分へのレクイエムと、これからの時代には中々味わえない先の分からないワクワク感の強い旅を、読んでくれた人がヴァーチャル・リアリティ的に楽しんでもらえれば幸いです。<br /><br />旅の内容は一人旅で非常に濃く、前半の中国入国から西安まではおとなし目の普通の個人旅行といった感じですが、敦煌辺りの中国の後半から中央アジアに入ると旅はドンドン波乱に満ちてきて、ヒッチハイクからの縁を中心に名も知らぬ村でのローカル民家滞在や山奥でのキャンプ、荒野で食べ物・飲み物なくなり遊牧民に助けられたり、どこかの結婚式にいきなり合流、などの出来事の連続でローカル文化との濃~~~い触れ合いの連続で延々と終わらないジェットコースターに乗ってしまったような非現実感の強い空間をフワフワしてました。<br /><br />旅中に出会い一緒に行動し、色んなハプニングや漫画のような体験を沢山共にした、濃~~いキャラクターの色んな国の旅人達も多々登場?<br /><br /><br />そんな人生の大きな思い出の旅の軌跡を少しずつアップして行きたいと思います。<br /><br />旅の始めはウォーミングアップとしてシンガポールに3泊して、ベトナムに渡り日本からの友人と数日過ごした後中国に渡りそこから本格的な一人旅が始まったので、今回はシンガポールとベトナムは省きます。<br /><br /><br />第23弾は、中国から西へ西へとシルクロードを旅して来て、この旅最西端までやってきた。<br /><br />サマルカンドから地獄の砂まみれ・寝台?列車でウズベキスタン西部の城壁に囲まれた城塞都市・ヒバでのまたまた興奮の中のタイムスリップ&街歩き。<br /><br /><br />

スマホ無しの冒険 シルクロード行き当たりばったり旅23・ウズベキスタン~城壁で囲まれた城塞都市ヒバへ

3いいね!

2011/04/28 - 2011/09/03

262位(同エリア307件中)

DavePerthさん

2011年にオーストラリアの永住権取得記念として、夢だったシルクロードを中心とした旅の記録。
4か月以上に渡る旅で、シンガポールからスタートし、ベトナムから陸路で中国に渡り、中国の南部から広東省・北京を経て中国横断を開始し、そのまま中央アジアのカザフスタン・キルギスタン・ウズベキスタンと続いて行った旅だった。

この旅がスマホや翻訳・地図アプリなどに一切頼らない、最後の時だったと思うので、自分にとっても本当に貴重な体験が多かった、最後の聖戦でした。

《ちょうど2011年はスマホへの移り変わりが加速していく変換期だったと思いますが(自分は2012年からスマホを使用)、この旅ではスマホを使用していなかったので、最後のネット情報にも一切頼らない、その場で切り開いていくスタイルの旅だったのでかなり行き当たりばったりで、それが故に色んなハプニングやローカルの人達・他の色々な国の旅人達との濃~~いエピソードに溢れまくってます。》

出会った人達との、楽しかったり迷惑だったり恥ずかしかったりした色々なハプニングやエピソードのことなども折角なので隠さず赤裸々に書いて行きたいと思います。(最近あまりそういう旅行記無いと思うので。。。)

今となっては自分のスマホにも地図アプリの他にも宿予約サイト・翻訳アプリなどが詰まっている。。。

今は安宿まで予約を入れてしまう時代となり、どんどん自分達で旅の可能性を狭めていってしまっているのかも知れない。。。ネットが発達したからって便利になれど、希少な体験が増えたり行動範囲が特に広がっているとも思えないし。。

なので、この旅行記はそういう旅を心底楽しんでいた自分へのレクイエムと、これからの時代には中々味わえない先の分からないワクワク感の強い旅を、読んでくれた人がヴァーチャル・リアリティ的に楽しんでもらえれば幸いです。

旅の内容は一人旅で非常に濃く、前半の中国入国から西安まではおとなし目の普通の個人旅行といった感じですが、敦煌辺りの中国の後半から中央アジアに入ると旅はドンドン波乱に満ちてきて、ヒッチハイクからの縁を中心に名も知らぬ村でのローカル民家滞在や山奥でのキャンプ、荒野で食べ物・飲み物なくなり遊牧民に助けられたり、どこかの結婚式にいきなり合流、などの出来事の連続でローカル文化との濃~~~い触れ合いの連続で延々と終わらないジェットコースターに乗ってしまったような非現実感の強い空間をフワフワしてました。

旅中に出会い一緒に行動し、色んなハプニングや漫画のような体験を沢山共にした、濃~~いキャラクターの色んな国の旅人達も多々登場?


そんな人生の大きな思い出の旅の軌跡を少しずつアップして行きたいと思います。

旅の始めはウォーミングアップとしてシンガポールに3泊して、ベトナムに渡り日本からの友人と数日過ごした後中国に渡りそこから本格的な一人旅が始まったので、今回はシンガポールとベトナムは省きます。


第23弾は、中国から西へ西へとシルクロードを旅して来て、この旅最西端までやってきた。

サマルカンドから地獄の砂まみれ・寝台?列車でウズベキスタン西部の城壁に囲まれた城塞都市・ヒバでのまたまた興奮の中のタイムスリップ&街歩き。


旅行の満足度
5.0
観光
5.0
ホテル
4.0
グルメ
4.0
同行者
一人旅
交通手段
鉄道 徒歩
旅行の手配内容
個別手配

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  • 《この旅初の体調不良とこの旅最高に濃い時間を過ごした戦友との最後の別れ》<br /><br />サマルカンドでの滞在も数日が過ぎ、前夜のあの興奮のるつぼの中にいたローカル・奇祭ウェディングで体力を使い果たしたのか、起きるとすぐ体調の悪さに気付き一日中部屋にいた。<br /><br />熱もあるみたいだ。。<br /><br />ここに来て暑さと疲れにやられとうとう風邪を引いてしまった。<br /><br />部屋といっても冷房もないドミトリーのベッド。<br /><br />こういう時安宿はつらい。この暑さで冷房がないのはこういった熱がある時は地獄だ。<br /><br />それでも少しでも休んだ方がいいのでひたすら寝ていた。食欲がない俺の為にピーター達がマーケットで果物を買って来てくれたので、日中はそれくらいしか口にすることが出来なかった。夜もインスタントラーメンとヨーグルトで済ませた。<br /><br />  翌朝起きると少し体調がましになっていた。おそらく大分熱は下がった感じだ。<br /><br />食欲は無かったが朝飯を何とか食べゆっくりしていた。<br /><br />昼過ぎになったのでみんなでちょっと歩いて結構遠くの方にある所までランチを食べに行く事にした。30分近く炎天下の中を歩いてようやく住宅地にあるチャイハナについた。<br /><br />そこは施設内に涼しげに緑をふんだんに配置して、中央部には噴水がある一見オアシスのようなレストランだったが、食べ物に水しぶきが飛んでくるしウズベキスタンで唯一食欲をそそるラグマンはメニューに無いし、料金は高めだしで全く遠くまで来て残念な結果だった。<br /><br />もう少し食事する場所を考えねば。。。<br /><br />ピーターいわく、かの”バイブル・ロンリープラネット”ご推薦らしいが、俺はその担当著者はあまりの暑さで頭がおかしくなってこんな所を推薦する記事を書いたんじゃないかと本気で疑った。&#129323;<br /><br />そして帰りに住宅地を歩いていると民家にお呼ばれされ、そこでスイカとチャイをご馳走になった。そこには主人の男性と3人の女性がいて、一人の女性は凄い年齢のおばあちゃんだったが、女性達はウールを布団に詰める作業をしていた。<br /><br />そしてよく分からないが、息子のパスポートを見せられ、その詳細をコピーしたが、何の為かさっぱり分からない。ビザがどうのこうの言っているが、何がしたいのかサッパリわからなかった。<br /><br />そしてカザフスタンやキルギスタンで散々ローカルの人達と絡んできた今では、このくらいのお誘いに何も感動しなくなっていて、正直ちょっと面倒くさくなってきている自分自身にも残念に思えてくる。<br /><br />そう、ここに来て感覚がマヒしちゃってるのである。。<br /><br />ちょっと今暑さや体調の悪さもあって旅自体に疲れて来ている感じだ。。<br /><br />このシルクロードを折り返す前に、最後にもう一度新たな刺激が欲しい!<br /><br /><br />そしてあまりに暑いので歩くのをやめバスで宿に戻って来て、午後の残りは宿でまったりしてしまった。このまったりの時間がサマルカンドに来て多くなって来たな。。<br /><br />そしてもう出かける気力も無いので宿でディナーを食べた。久々のプロブだったが意外と食べることが出来た。体調も徐々に復活してきたみたいだ。

    《この旅初の体調不良とこの旅最高に濃い時間を過ごした戦友との最後の別れ》

    サマルカンドでの滞在も数日が過ぎ、前夜のあの興奮のるつぼの中にいたローカル・奇祭ウェディングで体力を使い果たしたのか、起きるとすぐ体調の悪さに気付き一日中部屋にいた。

    熱もあるみたいだ。。

    ここに来て暑さと疲れにやられとうとう風邪を引いてしまった。

    部屋といっても冷房もないドミトリーのベッド。

    こういう時安宿はつらい。この暑さで冷房がないのはこういった熱がある時は地獄だ。

    それでも少しでも休んだ方がいいのでひたすら寝ていた。食欲がない俺の為にピーター達がマーケットで果物を買って来てくれたので、日中はそれくらいしか口にすることが出来なかった。夜もインスタントラーメンとヨーグルトで済ませた。

    翌朝起きると少し体調がましになっていた。おそらく大分熱は下がった感じだ。

    食欲は無かったが朝飯を何とか食べゆっくりしていた。

    昼過ぎになったのでみんなでちょっと歩いて結構遠くの方にある所までランチを食べに行く事にした。30分近く炎天下の中を歩いてようやく住宅地にあるチャイハナについた。

    そこは施設内に涼しげに緑をふんだんに配置して、中央部には噴水がある一見オアシスのようなレストランだったが、食べ物に水しぶきが飛んでくるしウズベキスタンで唯一食欲をそそるラグマンはメニューに無いし、料金は高めだしで全く遠くまで来て残念な結果だった。

    もう少し食事する場所を考えねば。。。

    ピーターいわく、かの”バイブル・ロンリープラネット”ご推薦らしいが、俺はその担当著者はあまりの暑さで頭がおかしくなってこんな所を推薦する記事を書いたんじゃないかと本気で疑った。🤫

    そして帰りに住宅地を歩いていると民家にお呼ばれされ、そこでスイカとチャイをご馳走になった。そこには主人の男性と3人の女性がいて、一人の女性は凄い年齢のおばあちゃんだったが、女性達はウールを布団に詰める作業をしていた。

    そしてよく分からないが、息子のパスポートを見せられ、その詳細をコピーしたが、何の為かさっぱり分からない。ビザがどうのこうの言っているが、何がしたいのかサッパリわからなかった。

    そしてカザフスタンやキルギスタンで散々ローカルの人達と絡んできた今では、このくらいのお誘いに何も感動しなくなっていて、正直ちょっと面倒くさくなってきている自分自身にも残念に思えてくる。

    そう、ここに来て感覚がマヒしちゃってるのである。。

    ちょっと今暑さや体調の悪さもあって旅自体に疲れて来ている感じだ。。

    このシルクロードを折り返す前に、最後にもう一度新たな刺激が欲しい!


    そしてあまりに暑いので歩くのをやめバスで宿に戻って来て、午後の残りは宿でまったりしてしまった。このまったりの時間がサマルカンドに来て多くなって来たな。。

    そしてもう出かける気力も無いので宿でディナーを食べた。久々のプロブだったが意外と食べることが出来た。体調も徐々に復活してきたみたいだ。

  • そしてしばらくそのまま宿でまったりしていると、我々の出発の時間がやってきた。ここからピーター達にオランダ人のクムを加えた4人でヒバに向かう事になっている。<br /><br />なのでここで&quot;ウルムチディスコ事変&quot;からカザフスタンで数々のメチャクチャな、この旅で最も濃かった時間を共有してきたヘイドリアン、ビクトール達のスイスコンビとは本当の本当にこれでお別れだ。<br /><br />ヘイドリアンとは特に色々しゃべったり御世話したので、奴が一番寂しそうだった。。<br /><br />少し感傷的になり、またいつか再会出来れば、とお互いにハグを交わし俺は出発した。<br /><br />この宿の人達も本当にいい人で、この旅の自分の中の宿ランキングでは絶対に上位に入る。トップ3といっても過言ではないだろう。例の働き者の小さな女の子に幸せがやってきますように。<br /><br />おじさんはもう少し遊んで行きます。。<br /><br /><br />*写真:左のヘイドリアンとはいつかまたふざけ合う日がくるのだろうか。。?<br />一番小さな子は働き者の末っ子。右が麗しのこの旅1・2位を争う美人若女将。<br /><br />かなり本気でこの人を日本に連れて行ってアイドルとしてプロデュースしたいと思った。。それくらい美人だった。<br />

    そしてしばらくそのまま宿でまったりしていると、我々の出発の時間がやってきた。ここからピーター達にオランダ人のクムを加えた4人でヒバに向かう事になっている。

    なのでここで"ウルムチディスコ事変"からカザフスタンで数々のメチャクチャな、この旅で最も濃かった時間を共有してきたヘイドリアン、ビクトール達のスイスコンビとは本当の本当にこれでお別れだ。

    ヘイドリアンとは特に色々しゃべったり御世話したので、奴が一番寂しそうだった。。

    少し感傷的になり、またいつか再会出来れば、とお互いにハグを交わし俺は出発した。

    この宿の人達も本当にいい人で、この旅の自分の中の宿ランキングでは絶対に上位に入る。トップ3といっても過言ではないだろう。例の働き者の小さな女の子に幸せがやってきますように。

    おじさんはもう少し遊んで行きます。。


    *写真:左のヘイドリアンとはいつかまたふざけ合う日がくるのだろうか。。?
    一番小さな子は働き者の末っ子。右が麗しのこの旅1・2位を争う美人若女将。

    かなり本気でこの人を日本に連れて行ってアイドルとしてプロデュースしたいと思った。。それくらい美人だった。

  • 《恐怖の地獄の寝台列車のベッド!??》<br /><br /><br />タクシーで駅に行き、ここから寝台列車で古都・ヒバに向かう。<br /><br />*写真:サマルカンドの列車の駅。ここから地獄の寝台列車は出発する。。。<br /><br /><br />そしてプラットフォームでしばらく待っていると列車がやってきた。すると我々のベッドは何と以前ここだけは嫌だと思っていた窓際の縦に並んだ、手すりもない、板が胸の高さにポンっと壁から平らに出っ張っているだけの、無理やりベッドにした所だった。。。!?<br /><br />ゲェーと思わず顔をしかめる俺達。<br /><br />改めて見ると本当に狭い。寝返りなど打てば手すりも何もないので落っこちてしまう程狭く、胸位の高さのベッドから落ちたらさぞかし痛いだろうと恐怖が湧いてくる。。<br /><br />一体荷物はどこに置けば良いのだろう?<br /><br />俺などはまだ良いが、190cmあるクムなどは一体全体どうやってここで一晩過ごせと言うのだろう???<br /><br />、、だが嘆いていても仕方ないので4人それぞれ縦に散って寝転がると、外人が珍しいのかすぐ隣の個室の家族の子供達がカタコトの英語で色々と話し掛けて来た。<br /><br />質問されたり英語のテキストを見せられ延々に絡んで来て、すこぶる可愛い子達だった。<br /><br />しかし子供達も寝静まると、そのベッド、ならぬ&quot;宙に浮いた板&quot;の上で寝なくてはならぬ現実に向かい合わなければならず、今晩はとても熟睡出来そうもなかった。。

    《恐怖の地獄の寝台列車のベッド!??》


    タクシーで駅に行き、ここから寝台列車で古都・ヒバに向かう。

    *写真:サマルカンドの列車の駅。ここから地獄の寝台列車は出発する。。。


    そしてプラットフォームでしばらく待っていると列車がやってきた。すると我々のベッドは何と以前ここだけは嫌だと思っていた窓際の縦に並んだ、手すりもない、板が胸の高さにポンっと壁から平らに出っ張っているだけの、無理やりベッドにした所だった。。。!?

    ゲェーと思わず顔をしかめる俺達。

    改めて見ると本当に狭い。寝返りなど打てば手すりも何もないので落っこちてしまう程狭く、胸位の高さのベッドから落ちたらさぞかし痛いだろうと恐怖が湧いてくる。。

    一体荷物はどこに置けば良いのだろう?

    俺などはまだ良いが、190cmあるクムなどは一体全体どうやってここで一晩過ごせと言うのだろう???

    、、だが嘆いていても仕方ないので4人それぞれ縦に散って寝転がると、外人が珍しいのかすぐ隣の個室の家族の子供達がカタコトの英語で色々と話し掛けて来た。

    質問されたり英語のテキストを見せられ延々に絡んで来て、すこぶる可愛い子達だった。

    しかし子供達も寝静まると、そのベッド、ならぬ"宙に浮いた板"の上で寝なくてはならぬ現実に向かい合わなければならず、今晩はとても熟睡出来そうもなかった。。

  • 《地獄列車と砂まみれ》<br /><br /><br />夜は横の窓が開いているせいか昼の激しい暑さが一転して震える程寒くなっていたので、改めて砂漠気候の極端さを思い知らされていた。<br /><br />おまけにこの狭さのせいで寝ながらも、無意識のうちに落下を避けるために緊張していたせいか全く熟睡できなかった。特にやることもないので無理やり寝ていたが、ふと気づくとなんとベッドの上は俺が寝ていた箇所を除き、窓から入り込んだ砂がびっしりと敷かれて、砂がない箇所に沿って人型が出来ていた。。。<br /> <br />要するに空きっぱなし窓の横に俺達の縦列ベッドがあるので、砂が外から入り放題という事だ。頭や服を掃うとそこらじゅう砂が舞って、耳の中にまで砂がぎっしりと入り込んでいた。こりゃ不快なはずだわ。。<br /><br />*写真:車窓から。この砂が延々と俺に向かって攻撃してくる。。もはや砂漠でそのまま横になっているのと、それほど大差ない。。<br /><br /><br />おまけに朝になって日が出て来て急に気温が上がって来るので、ますます不快指数が上がり10:30頃には不快指数Maxで、汗はだらだらと止まらないわで呆れるくらい非快適な乗り物だった。。。<br /><br />これは意地でも個室側を取るべきだったと後悔するも、もうすぐヒバに着くので時すでに遅し。トイレに行こうと途中でクムのベッドの脇を通ったら、クムは190cmの体を無理やりダンゴムシのように丸めて顔を苦痛に歪めながらベッドに収まっていた。。<br /><br />起きた時も顔が半泣きだった、そりゃそうだろう。。<br /><br />ヒバに着くまで昨晩の子供達と交流して時間を潰していた。<br /><br />彼女達は日本語の本に興味津々で、皆とても可愛く本当に良い家族だった。お母さんもお茶をご馳走してくれたり親切で、その交流だけがこの地獄の大移動の中で心温まるオアシスだった。

    《地獄列車と砂まみれ》


    夜は横の窓が開いているせいか昼の激しい暑さが一転して震える程寒くなっていたので、改めて砂漠気候の極端さを思い知らされていた。

    おまけにこの狭さのせいで寝ながらも、無意識のうちに落下を避けるために緊張していたせいか全く熟睡できなかった。特にやることもないので無理やり寝ていたが、ふと気づくとなんとベッドの上は俺が寝ていた箇所を除き、窓から入り込んだ砂がびっしりと敷かれて、砂がない箇所に沿って人型が出来ていた。。。

    要するに空きっぱなし窓の横に俺達の縦列ベッドがあるので、砂が外から入り放題という事だ。頭や服を掃うとそこらじゅう砂が舞って、耳の中にまで砂がぎっしりと入り込んでいた。こりゃ不快なはずだわ。。

    *写真:車窓から。この砂が延々と俺に向かって攻撃してくる。。もはや砂漠でそのまま横になっているのと、それほど大差ない。。


    おまけに朝になって日が出て来て急に気温が上がって来るので、ますます不快指数が上がり10:30頃には不快指数Maxで、汗はだらだらと止まらないわで呆れるくらい非快適な乗り物だった。。。

    これは意地でも個室側を取るべきだったと後悔するも、もうすぐヒバに着くので時すでに遅し。トイレに行こうと途中でクムのベッドの脇を通ったら、クムは190cmの体を無理やりダンゴムシのように丸めて顔を苦痛に歪めながらベッドに収まっていた。。

    起きた時も顔が半泣きだった、そりゃそうだろう。。

    ヒバに着くまで昨晩の子供達と交流して時間を潰していた。

    彼女達は日本語の本に興味津々で、皆とても可愛く本当に良い家族だった。お母さんもお茶をご馳走してくれたり親切で、その交流だけがこの地獄の大移動の中で心温まるオアシスだった。

  • 《壁の中の古都の要塞へタイムスリップ&#10069;&#10069;》<br />電車は12:30到着予定が案の定遅れて午後2:10分にヒバに到着した。<br /><br />電車を降りて重~い荷物を背負って歩いていると、このヒバは今までの町より更に暑い気がする。たまらずチャイハナに入りラグマンを頼む<br />。<br />するとここのラグマンは今まで食べて来たのとは違ってスープはなく、トマトスパゲティーと焼うどんの間のような感じでなかなか美味かった。<br /><br />ここヒバはウズベキスタンでも西部に位置していて、食文化も独特の物があると聞くので、ウズベク飯に飽き飽きしていた俺達に新鮮な食欲を与えてくれるかもしれない。<br /><br />そしてトローリーバスを初めて使いヒバの町の中心に向かった。すごくのんびりとのどかな農園風景やヒマワリ畑を背景にトローリーは進んで行く。乗り合わせた地元のおばちゃん達も親切でいい感じだ。<br /><br /><br />*写真:地獄列車から解放され、トローリーでヒバの町まで移動。

    《壁の中の古都の要塞へタイムスリップ❕❕》
    電車は12:30到着予定が案の定遅れて午後2:10分にヒバに到着した。

    電車を降りて重~い荷物を背負って歩いていると、このヒバは今までの町より更に暑い気がする。たまらずチャイハナに入りラグマンを頼む

    するとここのラグマンは今まで食べて来たのとは違ってスープはなく、トマトスパゲティーと焼うどんの間のような感じでなかなか美味かった。

    ここヒバはウズベキスタンでも西部に位置していて、食文化も独特の物があると聞くので、ウズベク飯に飽き飽きしていた俺達に新鮮な食欲を与えてくれるかもしれない。

    そしてトローリーバスを初めて使いヒバの町の中心に向かった。すごくのんびりとのどかな農園風景やヒマワリ畑を背景にトローリーは進んで行く。乗り合わせた地元のおばちゃん達も親切でいい感じだ。


    *写真:地獄列車から解放され、トローリーでヒバの町まで移動。

  • ここヒバという町はかつて王朝があり栄えた町で、旧市街は四角にぐるっと城壁で囲まれている。この城壁の内側に見どころや宿・食堂が詰まっており、トローリーを門の近くで降りた後、中に入って行った。<br /><br /><br />*写真:ヒバの町は高い城壁に囲まれていて、中と外では世界が違う。

    ここヒバという町はかつて王朝があり栄えた町で、旧市街は四角にぐるっと城壁で囲まれている。この城壁の内側に見どころや宿・食堂が詰まっており、トローリーを門の近くで降りた後、中に入って行った。


    *写真:ヒバの町は高い城壁に囲まれていて、中と外では世界が違う。

  • 一歩城壁の中に入ると一気に世界が変わった。<br /><br />まさに中世の古い町並がそのままで、以前ブハラに到着した時にも感じたここヒバでもタイムスリップした感覚が一気に蘇った。<br /><br />探していたObabek B&amp;Bという宿も見つかったが、これも旧市街の中の良い雰囲気にある場所だ。<br /><br />ただ家族経営の中の長女が英語を流暢に話すのだが、彼女の態度は非常に強気できつい印象なのでピーターカップルは少し気に食わない様子。ただ疲れていたし俺達4人はここにこのままチェックインした。

    一歩城壁の中に入ると一気に世界が変わった。

    まさに中世の古い町並がそのままで、以前ブハラに到着した時にも感じたここヒバでもタイムスリップした感覚が一気に蘇った。

    探していたObabek B&Bという宿も見つかったが、これも旧市街の中の良い雰囲気にある場所だ。

    ただ家族経営の中の長女が英語を流暢に話すのだが、彼女の態度は非常に強気できつい印象なのでピーターカップルは少し気に食わない様子。ただ疲れていたし俺達4人はここにこのままチェックインした。

  • 壁内に入ると雰囲気がガラッと変わり、別の時代に来た感覚がした。

    壁内に入ると雰囲気がガラッと変わり、別の時代に来た感覚がした。

  • *写真:このアークをくぐると、旅人をタイムスリップへといざなう<br />

    *写真:このアークをくぐると、旅人をタイムスリップへといざなう

  • そして荷物を置き町をぶらついてみると、どこもミナレットやモスク・メドレセで溢れており、石畳の道路や古い井戸などが夕焼けに反射して見事なまでに俺の好きなイメージにマッチしている。<br /><br />何というかロマンというか、懐かしさというか本能に直接突いて来るような景観に、俺は歩いているだけで酔っぱらったようにふらふらと歩きその町並みや地元の人達の生活の営みに溶け込んでいった。<br /><br /><br />*写真:壁内を歩けば、そこら中でモスクやミナレットにぶち当たる。

    そして荷物を置き町をぶらついてみると、どこもミナレットやモスク・メドレセで溢れており、石畳の道路や古い井戸などが夕焼けに反射して見事なまでに俺の好きなイメージにマッチしている。

    何というかロマンというか、懐かしさというか本能に直接突いて来るような景観に、俺は歩いているだけで酔っぱらったようにふらふらと歩きその町並みや地元の人達の生活の営みに溶け込んでいった。


    *写真:壁内を歩けば、そこら中でモスクやミナレットにぶち当たる。

  • ヒバのシンボル&quot;未完成のミナレット&quot;のお膝元には土産物を売るアークが並ぶ。

    ヒバのシンボル"未完成のミナレット"のお膝元には土産物を売るアークが並ぶ。

  • 自分の中では夢かあるいはお話の世界に入り込んだような錯覚があり、歩を進めるごとに現実感が薄くなって行った。<br /><br />雰囲気抜群の石畳の階段の脇でサッカーに興じる子供達や、夕焼けに染まって行く古い建物の横を歩けば歩くほど感覚が陶酔していく。。<br /><br />ブハラは最初にこういう感覚に落ちた町なので印象は一番強いのだが、ここヒバは実際ブハラよりも良く古い町が残されており、タイムスリップの感覚はこちらの方が強い。<br /><br />またいい所にきてしまったと、暑さや疲れで鈍って来た旅の好奇心が再び持ち上がってきた。&#10548;<br /><br /><br />*写真:狭い石畳の路上で、夕焼けに染まりながらサッカーに興じる子供たち。500年前も子供たちはここで似たようなことをしていたのかもしれない。。。

    自分の中では夢かあるいはお話の世界に入り込んだような錯覚があり、歩を進めるごとに現実感が薄くなって行った。

    雰囲気抜群の石畳の階段の脇でサッカーに興じる子供達や、夕焼けに染まって行く古い建物の横を歩けば歩くほど感覚が陶酔していく。。

    ブハラは最初にこういう感覚に落ちた町なので印象は一番強いのだが、ここヒバは実際ブハラよりも良く古い町が残されており、タイムスリップの感覚はこちらの方が強い。

    またいい所にきてしまったと、暑さや疲れで鈍って来た旅の好奇心が再び持ち上がってきた。⤴


    *写真:狭い石畳の路上で、夕焼けに染まりながらサッカーに興じる子供たち。500年前も子供たちはここで似たようなことをしていたのかもしれない。。。

  • 夕焼けと共に町が徐々に色を変えてきた。。

    夕焼けと共に町が徐々に色を変えてきた。。

  • 旧市街が夕焼けの強い光にオレンジに照らされる。。

    旧市街が夕焼けの強い光にオレンジに照らされる。。

  • 何で夕日と鳥って妙にマッチするんだろう。。。

    何で夕日と鳥って妙にマッチするんだろう。。。

  • 《城壁から町を見下ろしながらの、極上アラビアンナイトのサンセット》<br /><br />中心のミナレットに寄った後、北門から城壁に登れるので上って城壁の上を歩いてみると、ちょうど夕日が落ちて行く時間で、上から見た旧市街は茶色に染まり空は紫からピンクに染まって行き、まさにおとぎの世界にいるようだった。<br /><br /><br />*写真:実はヒバの外壁の上に登って歩くことが出来るのだ。そこから見下ろす、夕焼けに染まるイスラムの旧市街は幻想的な姿を見せる。

    《城壁から町を見下ろしながらの、極上アラビアンナイトのサンセット》

    中心のミナレットに寄った後、北門から城壁に登れるので上って城壁の上を歩いてみると、ちょうど夕日が落ちて行く時間で、上から見た旧市街は茶色に染まり空は紫からピンクに染まって行き、まさにおとぎの世界にいるようだった。


    *写真:実はヒバの外壁の上に登って歩くことが出来るのだ。そこから見下ろす、夕焼けに染まるイスラムの旧市街は幻想的な姿を見せる。

  • 何と壁は2重になっていた&#128565;

    何と壁は2重になっていた😵

  • この旅で最高の夕日を色々と見て来たが、今までブハラが一番だが、ここの夕日の風景もかなり上位に入るだろう。街を見下ろすとミナレットやモスク、土で塗り固めたクリーム色の壁の住宅などを見ていると全然飽きなかった。<br /><br />その間の路地裏で家族で夕涼みしている人達や、走り回って遊んでいる子供達などが見えて面白い。いつまでもそこでぼんやりしていたかったが、暗くなって来たので宿に戻りディナーを食べた。<br /><br />メインはプロブだったが味が薄く正直美味くなかった。食後月を眺めながらトランプしていると3女が混じって来て彼女は長女とは違い可愛げがある子だった。<br />ここヒバに来ても何か強く惹かれるものを感じている。<br /><br /><br />*写真:城壁から見下ろした、町の路地の一角。

    この旅で最高の夕日を色々と見て来たが、今までブハラが一番だが、ここの夕日の風景もかなり上位に入るだろう。街を見下ろすとミナレットやモスク、土で塗り固めたクリーム色の壁の住宅などを見ていると全然飽きなかった。

    その間の路地裏で家族で夕涼みしている人達や、走り回って遊んでいる子供達などが見えて面白い。いつまでもそこでぼんやりしていたかったが、暗くなって来たので宿に戻りディナーを食べた。

    メインはプロブだったが味が薄く正直美味くなかった。食後月を眺めながらトランプしていると3女が混じって来て彼女は長女とは違い可愛げがある子だった。
    ここヒバに来ても何か強く惹かれるものを感じている。


    *写真:城壁から見下ろした、町の路地の一角。

  • 子供たちはどんなに狭い所でも遊び場にしてしまう。

    子供たちはどんなに狭い所でも遊び場にしてしまう。

  • <ヒバ滞在>~保存が素晴らしいイスラムの古都を観光、そしてアラビアンナイトの最高の夕日に萌える~<br /><br /><br />《とある本との運命の出会い》<br /><br />翌朝起きて宿で料金に含まれている朝食は、??というような何もない内容で全く満足のいくものではなかったので、クレーマー体質のピーター&エリアナカップルが怒り出し2,3泊すると宿には伝えていたが、今出ると言い始め例の長女ともめ始めた。<br /><br />結局押し切って俺達も付き合い4人で宿を出た。確かに長女の態度は非常に悪く、あれでは宿泊客はあまりリラックスした時間を過ごせないだろう。俺とクムは正直どっちでも良かったが、付き合って出ることにした。

    <ヒバ滞在>~保存が素晴らしいイスラムの古都を観光、そしてアラビアンナイトの最高の夕日に萌える~


    《とある本との運命の出会い》

    翌朝起きて宿で料金に含まれている朝食は、??というような何もない内容で全く満足のいくものではなかったので、クレーマー体質のピーター&エリアナカップルが怒り出し2,3泊すると宿には伝えていたが、今出ると言い始め例の長女ともめ始めた。

    結局押し切って俺達も付き合い4人で宿を出た。確かに長女の態度は非常に悪く、あれでは宿泊客はあまりリラックスした時間を過ごせないだろう。俺とクムは正直どっちでも良かったが、付き合って出ることにした。

  • そして正門である西門のすぐ外側にあるラリ・オパという宿にチェックインした。<br /><br />ここは感じ良さそうな家族が経営している。<br /><br />そしてここに移ったことで運命的な本との出会いがあった。<br /><br />俺はカザフスタンやキルギスタンで色んな若者と交流した中で、色々と考えさせられる事があり、是非自分もこの機会に旅から帰ったら何か新しい語学の勉強を始めようと思い始めた。<br /><br />その語学は今回の旅で関わった中国語かロシア語にしようと思っていたのである。<br /><br />そんな時この宿にチェックインしたら、レセプションのテーブルに旅人が置いて行ったであろう本が並べられており、宿泊客は無料で借りて読む事が出来た。<br /><br />英語、フランス語などの中に2,3冊日本語の本もあり、何とその中の一冊が中国語のテキストだったのである。しかもCD付。<br /><br />すぐにレセプションの若い男に、このテキストと今俺が持っている日本語の文庫本を交換してくれないか?とお願いしたら、“全然持って行ってくれていいよ、君の本はくれなくても大丈夫”と快諾。<br /><br />喜んで俺はその本を貰い受け、この旅が終わったら中国語を始める事を決意した。これも何かの縁だよな、しかしタイミング良すぎるな、本当。。<br /><br /><br />ここの宿は部屋は狭いのだが、US8ドルで朝食が着いており人もいい感じだ。日本語のガイドブックにでも載ってるのか、去年まで日本人の旅行者も多かったようだ。ただ震災の影響か今年は殆ど来てないらしい。。

    そして正門である西門のすぐ外側にあるラリ・オパという宿にチェックインした。

    ここは感じ良さそうな家族が経営している。

    そしてここに移ったことで運命的な本との出会いがあった。

    俺はカザフスタンやキルギスタンで色んな若者と交流した中で、色々と考えさせられる事があり、是非自分もこの機会に旅から帰ったら何か新しい語学の勉強を始めようと思い始めた。

    その語学は今回の旅で関わった中国語かロシア語にしようと思っていたのである。

    そんな時この宿にチェックインしたら、レセプションのテーブルに旅人が置いて行ったであろう本が並べられており、宿泊客は無料で借りて読む事が出来た。

    英語、フランス語などの中に2,3冊日本語の本もあり、何とその中の一冊が中国語のテキストだったのである。しかもCD付。

    すぐにレセプションの若い男に、このテキストと今俺が持っている日本語の文庫本を交換してくれないか?とお願いしたら、“全然持って行ってくれていいよ、君の本はくれなくても大丈夫”と快諾。

    喜んで俺はその本を貰い受け、この旅が終わったら中国語を始める事を決意した。これも何かの縁だよな、しかしタイミング良すぎるな、本当。。


    ここの宿は部屋は狭いのだが、US8ドルで朝食が着いており人もいい感じだ。日本語のガイドブックにでも載ってるのか、去年まで日本人の旅行者も多かったようだ。ただ震災の影響か今年は殆ど来てないらしい。。

  • 《城壁に囲まれた古都・ヒバにどっぷり浸かる》<br /><br />その後町の散策に出かけた。<br />どうやら本来この城壁の中に入って歩くには入場料が必要だったらしく、昨日は払わずにフラフラとしていたらしい。<br /><br />新しい宿は正門のすぐ外なので入る際チケットの提示を言われ買わざるをえなかったが、ここではサマルカンドのように怪しげな警察官達のディールも無く、ディスカウントは利かず公式レートのみの販売だった。<br /><br />途中博物館に行ったりするが、やはり俺はあまり博物館とかそういった物に興味がないのかただ通り過ぎるだけで、それよりも道端の露店と親父の雰囲気や、歩きながら目に入って来る町の色合いの変化や、突然目に飛び込んでくるミナレットやモスクと町の一体感と行った方に惹かれるみたい。<br /><br />ここは観光地になっているが、それでも雰囲気抜群で歩いてるだけで楽しい。<br /><br />中でも良いのは真っ青な空とそびえ立つミナレットのコントラストで、似たようなものをブハラから相当写真を撮っているが、ここでも自分がピンとくるたびにシャッターを押し続けてしまった。<br /><br /><br />*写真:青空に向かってそそり立つミナレット!

    《城壁に囲まれた古都・ヒバにどっぷり浸かる》

    その後町の散策に出かけた。
    どうやら本来この城壁の中に入って歩くには入場料が必要だったらしく、昨日は払わずにフラフラとしていたらしい。

    新しい宿は正門のすぐ外なので入る際チケットの提示を言われ買わざるをえなかったが、ここではサマルカンドのように怪しげな警察官達のディールも無く、ディスカウントは利かず公式レートのみの販売だった。

    途中博物館に行ったりするが、やはり俺はあまり博物館とかそういった物に興味がないのかただ通り過ぎるだけで、それよりも道端の露店と親父の雰囲気や、歩きながら目に入って来る町の色合いの変化や、突然目に飛び込んでくるミナレットやモスクと町の一体感と行った方に惹かれるみたい。

    ここは観光地になっているが、それでも雰囲気抜群で歩いてるだけで楽しい。

    中でも良いのは真っ青な空とそびえ立つミナレットのコントラストで、似たようなものをブハラから相当写真を撮っているが、ここでも自分がピンとくるたびにシャッターを押し続けてしまった。


    *写真:青空に向かってそそり立つミナレット!

  • あるミナレットに行ったとき、上に登ってみないかと管理してるおばちゃんに誘われ、ディスカウントにも応じてくれたので登ったら、思いのほか絶景で旧市街全体が見渡せた。<br /><br />他のミナレットやモスクなどが点々とあり、そのずっと奥の遠方の地平線まで見えたので期待してなかったが満足の行く風景だった。昨日は砂の巻き上げで霞んでいた空気が今日はくっきりと青空が広がって最高のコンディションだ。<br /><br />*写真:ミナレットの上から見下ろした、ヒバの旧市街。

    あるミナレットに行ったとき、上に登ってみないかと管理してるおばちゃんに誘われ、ディスカウントにも応じてくれたので登ったら、思いのほか絶景で旧市街全体が見渡せた。

    他のミナレットやモスクなどが点々とあり、そのずっと奥の遠方の地平線まで見えたので期待してなかったが満足の行く風景だった。昨日は砂の巻き上げで霞んでいた空気が今日はくっきりと青空が広がって最高のコンディションだ。

    *写真:ミナレットの上から見下ろした、ヒバの旧市街。

  • この土色一色の世界に魅了されている。。

    この土色一色の世界に魅了されている。。

  • この当時、ここでどんな見世物が行われていたんだろう。。

    この当時、ここでどんな見世物が行われていたんだろう。。

  • *写真:俺の出番は、、いつだ。。??<br /><br /><br />ランチは旧市街の外にあるローカル民の食堂に行ったが、あれもこれもないと言われ取りあえず出て来たものはビーフのケチャップ風味の皿で、はっきり言えばまずかった。<br /><br />その後も旧市街の散策を続けた。写真を撮りまくったり生物の博物館では、脳と骨が無い奇形の赤ちゃんのホルマリン漬けが展示されてたりして薬物の危険性を訴えてたりしていたが、かなりグロテスクだった。

    *写真:俺の出番は、、いつだ。。??


    ランチは旧市街の外にあるローカル民の食堂に行ったが、あれもこれもないと言われ取りあえず出て来たものはビーフのケチャップ風味の皿で、はっきり言えばまずかった。

    その後も旧市街の散策を続けた。写真を撮りまくったり生物の博物館では、脳と骨が無い奇形の赤ちゃんのホルマリン漬けが展示されてたりして薬物の危険性を訴えてたりしていたが、かなりグロテスクだった。

  • そして次にこの町で2番目に高いミナレットに登ったのだが、上の展望室はゲージで囲まれちょっと外が見にくかったのだが、そのゲージには無数の南京錠が括り付けられてて、その横に落書きで男女の名前らしき物が書かれており、これはどうやら地元の若いカップルが来てカギを付けて愛を確かめ合う場所でもあるらしい。<br /><br />こんなのはどこにでもあるんだな。<br /><br />俺の育った地元のほうでも湘南平という高台の上にある塔に登ると、そんな風に当時南京錠がいっぱいつけられていたが、10代も終わりごろのある日野郎4人でいった俺達はそれらの愛の証に嫉妬し、腹いせでその展望室から外に目がけて南京錠にぶつけながら皆で立ち小便をした記憶がある。。<br /> <br />ま、そんなことはどうでもいいが結局若いカップルがやることなんて国や宗教が違えど似たようなものなんだと妙に感心した。<br /><br />*写真:あのミナレットの展望台には、愛の証の南京錠が無数に掛かっていた。

    そして次にこの町で2番目に高いミナレットに登ったのだが、上の展望室はゲージで囲まれちょっと外が見にくかったのだが、そのゲージには無数の南京錠が括り付けられてて、その横に落書きで男女の名前らしき物が書かれており、これはどうやら地元の若いカップルが来てカギを付けて愛を確かめ合う場所でもあるらしい。

    こんなのはどこにでもあるんだな。

    俺の育った地元のほうでも湘南平という高台の上にある塔に登ると、そんな風に当時南京錠がいっぱいつけられていたが、10代も終わりごろのある日野郎4人でいった俺達はそれらの愛の証に嫉妬し、腹いせでその展望室から外に目がけて南京錠にぶつけながら皆で立ち小便をした記憶がある。。

    ま、そんなことはどうでもいいが結局若いカップルがやることなんて国や宗教が違えど似たようなものなんだと妙に感心した。

    *写真:あのミナレットの展望台には、愛の証の南京錠が無数に掛かっていた。

  • アークをくぐる時には、その向こうに何が待っているんだと、ワクワクドキドキする。

    アークをくぐる時には、その向こうに何が待っているんだと、ワクワクドキドキする。

  • そのミナレットの下にあった木造のモスクが圧巻だった。非常に古い木を使っており、その柱一本一本に彫刻が掘ってあり、それぞれデザインも違い気の遠くなる作業だったに違いない。<br /><br />そしてアートミュージアムに行くと一転して天井のカラーが赤・オレンジ・黄色・青とカラフルで対比が面白かった。あまり美術に興味が無い俺でもイスラムの建築やアートは面白いと思う。<br /><br /><br />*写真:う~~~ん、、細かい!

    そのミナレットの下にあった木造のモスクが圧巻だった。非常に古い木を使っており、その柱一本一本に彫刻が掘ってあり、それぞれデザインも違い気の遠くなる作業だったに違いない。

    そしてアートミュージアムに行くと一転して天井のカラーが赤・オレンジ・黄色・青とカラフルで対比が面白かった。あまり美術に興味が無い俺でもイスラムの建築やアートは面白いと思う。


    *写真:う~~~ん、、細かい!

  • 木一本一本に細かい彫刻が彫られている。これは圧巻だった。

    木一本一本に細かい彫刻が彫られている。これは圧巻だった。

  • 《びっくりな当たりの郷土料理・ウズベキスタン版冷やし中華?》<br /><br /><br />その後もメドレセなどにいってブラブラした後、歩き疲れたので宿に戻り早い晩飯を食う事にした。<br /><br />*写真:小さなカーペット売り場。ちょっとだけ涼しい気分になれる。。<br /><br /><br />今日頼んだのは是非トライしてみようと思っていたこのヒバの郷土伝統料理だ。麺料理なのだが、スープではなく日本風に言えば冷やし中華に当たるのだろうか、冷たい料理だ。<br /><br />しかしここではまず手製の麺に香草を練りこみ、ヨーグルド風味のソースの上に更にカレー風味のソースを乗せて出てくる。

    《びっくりな当たりの郷土料理・ウズベキスタン版冷やし中華?》


    その後もメドレセなどにいってブラブラした後、歩き疲れたので宿に戻り早い晩飯を食う事にした。

    *写真:小さなカーペット売り場。ちょっとだけ涼しい気分になれる。。


    今日頼んだのは是非トライしてみようと思っていたこのヒバの郷土伝統料理だ。麺料理なのだが、スープではなく日本風に言えば冷やし中華に当たるのだろうか、冷たい料理だ。

    しかしここではまず手製の麺に香草を練りこみ、ヨーグルド風味のソースの上に更にカレー風味のソースを乗せて出てくる。

  • *写真:これが意外にもウズベキスタンの旅・最高の一品!ヨーグルト&カレー風味の冷やし麺。<br /><br />それを混ぜてくうのだが、見た目とは裏腹にそれぞれが妙にマッチし、美味くて逆にびっくりした。ヨーグルト風味の麺など食べた事なかったが、以外にも美味しく病みつきになりそうだ。<br /><br />ここウズベキスタンで食べた料理の中では間違いなくトップレベルだ。<br /><br />ブハラの宿のアブドゥールのお母さんの料理はどちらかというと西洋風にアレンジしたものだったので、地元料理という点ではこの麺料理がウズベキスタンに来て一番という事になる。<br /><br />いや、久々に旨いものを食べることが出来た。この数日本当に食欲が落ちていたから。。

    *写真:これが意外にもウズベキスタンの旅・最高の一品!ヨーグルト&カレー風味の冷やし麺。

    それを混ぜてくうのだが、見た目とは裏腹にそれぞれが妙にマッチし、美味くて逆にびっくりした。ヨーグルト風味の麺など食べた事なかったが、以外にも美味しく病みつきになりそうだ。

    ここウズベキスタンで食べた料理の中では間違いなくトップレベルだ。

    ブハラの宿のアブドゥールのお母さんの料理はどちらかというと西洋風にアレンジしたものだったので、地元料理という点ではこの麺料理がウズベキスタンに来て一番という事になる。

    いや、久々に旨いものを食べることが出来た。この数日本当に食欲が落ちていたから。。

  • 《今夜もアラビアンナイトの世界に酔う》<br /><br />食後は暑さ疲れ切った他の3人を置いて、元気な最年長の俺は一人でまた昨日の城壁の上に登ってみる事にした。<br /><br />城壁にある穴から外の地平線の奥に沈んでゆくデッカイ真っ赤な太陽がばっちり見え、城壁の中はその夕日に照らされ町の色がどんどん変化していく。<br /><br />夕日とは逆側の旧市街の奥には、月がまだ明るさを残した空にポツンと見え、その周りの空はピンクから紫に色を変え下のモスクやミナレットが反射して全てが重なった光景は、非常にシュールで幻想的だった。<br /><br /><br />*写真:旧市街を照らす燃えるような夕日

    《今夜もアラビアンナイトの世界に酔う》

    食後は暑さ疲れ切った他の3人を置いて、元気な最年長の俺は一人でまた昨日の城壁の上に登ってみる事にした。

    城壁にある穴から外の地平線の奥に沈んでゆくデッカイ真っ赤な太陽がばっちり見え、城壁の中はその夕日に照らされ町の色がどんどん変化していく。

    夕日とは逆側の旧市街の奥には、月がまだ明るさを残した空にポツンと見え、その周りの空はピンクから紫に色を変え下のモスクやミナレットが反射して全てが重なった光景は、非常にシュールで幻想的だった。


    *写真:旧市街を照らす燃えるような夕日

  • 城壁に向かう道すがら。夕日の逆方向に月が出てきた。シュールだ。。

    城壁に向かう道すがら。夕日の逆方向に月が出てきた。シュールだ。。

  • ピンクに染まっていく、空と城壁。

    ピンクに染まっていく、空と城壁。

  • 城壁の上から。空の色が徐々に変化していく光景は本当に幻想的。

    城壁の上から。空の色が徐々に変化していく光景は本当に幻想的。

  • う~~~~ん。。

    う~~~~ん。。

  • 空気が澄んでいるせいか昨日より更に綺麗に見え、アラビアンナイトの世界そのものだった。<br /><br />一人で暗くなるまでボンヤリとその景色を眺めていると、非現実的な光景とは裏腹に俺自身のこの旅が終わりに近づいている事を実感して少し感傷的になった。<br /><br />この幻想美がこのままフリーズして絵となり額の中に納まればいいのに~~!!<br /><br /><br />そして翌日はガラッと変わって皆で車をチャーターして荒野の真ん中にある、砂漠の要塞探検に行くので、楽しみだ。&#128526;

    空気が澄んでいるせいか昨日より更に綺麗に見え、アラビアンナイトの世界そのものだった。

    一人で暗くなるまでボンヤリとその景色を眺めていると、非現実的な光景とは裏腹に俺自身のこの旅が終わりに近づいている事を実感して少し感傷的になった。

    この幻想美がこのままフリーズして絵となり額の中に納まればいいのに~~!!


    そして翌日はガラッと変わって皆で車をチャーターして荒野の真ん中にある、砂漠の要塞探検に行くので、楽しみだ。😎

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