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2011年にオーストラリアの永住権取得記念として、夢だったシルクロードを中心とした旅の記録。<br />4か月以上に渡る旅で、シンガポールからスタートし、ベトナムから陸路で中国に渡り、中国の南部から広東省・北京を経て中国横断を開始し、そのまま中央アジアのカザフスタン・キルギスタン・ウズベキスタンと続いて行った旅だった。<br /><br />この旅がスマホや翻訳・地図アプリなどに一切頼らない、最後の時だったと思うので、自分にとっても本当に貴重な体験が多かった、最後の聖戦でした。<br /><br />《ちょうど2011年はスマホへの移り変わりが加速していく変換期だったと思いますが(自分は2012年からスマホを使用)、この旅ではスマホを使用していなかったので、最後のネット情報にも一切頼らない、その場で切り開いていくスタイルの旅だったのでかなり行き当たりばったりで、それが故に色んなハプニングやローカルの人達・他の色々な国の旅人達との濃~~いエピソードに溢れまくってます。》<br /><br />出会った人達との、楽しかったり迷惑だったり恥ずかしかったりした色々なハプニングやエピソードのことなども折角なので隠さず赤裸々に書いて行きたいと思います。(最近あまりそういう旅行記無いと思うので。。。)<br /><br />今となっては自分のスマホにも地図アプリの他にも宿予約サイト・翻訳アプリなどが詰まっている。。。<br /><br />今は安宿まで予約を入れてしまう時代となり、どんどん自分達で旅の可能性を狭めていってしまっているのかも知れない。。。ネットが発達したからって便利になれど、希少な体験が増えたり行動範囲が特に広がっているとも思えないし。。<br /><br />なので、この旅行記はそういう旅を心底楽しんでいた自分へのレクイエムと、これからの時代には中々味わえない先の分からないワクワク感の強い旅を、読んでくれた人がヴァーチャル・リアリティ的に楽しんでもらえれば幸いです。<br /><br />旅の内容は一人旅で非常に濃く、前半の中国入国から西安まではおとなし目の普通の個人旅行といった感じですが、敦煌辺りの中国の後半から中央アジアに入ると旅はドンドン波乱に満ちてきて、ヒッチハイクからの縁を中心に名も知らぬ村でのローカル民家滞在や山奥でのキャンプ、荒野で食べ物・飲み物なくなり遊牧民に助けられたり、どこかの結婚式にいきなり合流、などの出来事の連続でローカル文化との濃~~~い触れ合いの連続で延々と終わらないジェットコースターに乗ってしまったような非現実感の強い空間をフワフワしてました。<br /><br />旅中に出会い一緒に行動し、色んなハプニングや漫画のような体験を沢山共にした、濃~~いキャラクターの色んな国の旅人達も多々登場?<br /><br /><br />そんな人生の大きな思い出の旅の軌跡を少しずつアップして行きたいと思います。<br /><br />旅の始めはウォーミングアップとしてシンガポールに3泊して、ベトナムに渡り日本からの友人と数日過ごした後中国に渡りそこから本格的な一人旅が始まったので、今回はシンガポールとベトナムは省きます。<br /><br /><br /><br />第8回は中国の最終章の西の果て・ウィグル自治地区の州都ウルムチでの滞在編です。<br />ここでは観光メインというより、カザフスタンビザ申請の時に体験した地獄絵図や、ディスコでのいきなりダンスコンテスト飛び入り参加などぶっ飛んだ体験や、ここで知り合いその先の国でも無茶苦茶な体験を一緒にすることになった、個性強烈な旅人達との出会いなどがメインのエピソードです。<br /><br /><br />

スマホ無くても冒険出来た 中国~中央アジア・シルクロード横断行き当たりばったり旅⑧~中国・ウルムチ編

5いいね!

2011/04/28 - 2011/09/03

127位(同エリア217件中)

DavePerthさん

2011年にオーストラリアの永住権取得記念として、夢だったシルクロードを中心とした旅の記録。
4か月以上に渡る旅で、シンガポールからスタートし、ベトナムから陸路で中国に渡り、中国の南部から広東省・北京を経て中国横断を開始し、そのまま中央アジアのカザフスタン・キルギスタン・ウズベキスタンと続いて行った旅だった。

この旅がスマホや翻訳・地図アプリなどに一切頼らない、最後の時だったと思うので、自分にとっても本当に貴重な体験が多かった、最後の聖戦でした。

《ちょうど2011年はスマホへの移り変わりが加速していく変換期だったと思いますが(自分は2012年からスマホを使用)、この旅ではスマホを使用していなかったので、最後のネット情報にも一切頼らない、その場で切り開いていくスタイルの旅だったのでかなり行き当たりばったりで、それが故に色んなハプニングやローカルの人達・他の色々な国の旅人達との濃~~いエピソードに溢れまくってます。》

出会った人達との、楽しかったり迷惑だったり恥ずかしかったりした色々なハプニングやエピソードのことなども折角なので隠さず赤裸々に書いて行きたいと思います。(最近あまりそういう旅行記無いと思うので。。。)

今となっては自分のスマホにも地図アプリの他にも宿予約サイト・翻訳アプリなどが詰まっている。。。

今は安宿まで予約を入れてしまう時代となり、どんどん自分達で旅の可能性を狭めていってしまっているのかも知れない。。。ネットが発達したからって便利になれど、希少な体験が増えたり行動範囲が特に広がっているとも思えないし。。

なので、この旅行記はそういう旅を心底楽しんでいた自分へのレクイエムと、これからの時代には中々味わえない先の分からないワクワク感の強い旅を、読んでくれた人がヴァーチャル・リアリティ的に楽しんでもらえれば幸いです。

旅の内容は一人旅で非常に濃く、前半の中国入国から西安まではおとなし目の普通の個人旅行といった感じですが、敦煌辺りの中国の後半から中央アジアに入ると旅はドンドン波乱に満ちてきて、ヒッチハイクからの縁を中心に名も知らぬ村でのローカル民家滞在や山奥でのキャンプ、荒野で食べ物・飲み物なくなり遊牧民に助けられたり、どこかの結婚式にいきなり合流、などの出来事の連続でローカル文化との濃~~~い触れ合いの連続で延々と終わらないジェットコースターに乗ってしまったような非現実感の強い空間をフワフワしてました。

旅中に出会い一緒に行動し、色んなハプニングや漫画のような体験を沢山共にした、濃~~いキャラクターの色んな国の旅人達も多々登場?


そんな人生の大きな思い出の旅の軌跡を少しずつアップして行きたいと思います。

旅の始めはウォーミングアップとしてシンガポールに3泊して、ベトナムに渡り日本からの友人と数日過ごした後中国に渡りそこから本格的な一人旅が始まったので、今回はシンガポールとベトナムは省きます。



第8回は中国の最終章の西の果て・ウィグル自治地区の州都ウルムチでの滞在編です。
ここでは観光メインというより、カザフスタンビザ申請の時に体験した地獄絵図や、ディスコでのいきなりダンスコンテスト飛び入り参加などぶっ飛んだ体験や、ここで知り合いその先の国でも無茶苦茶な体験を一緒にすることになった、個性強烈な旅人達との出会いなどがメインのエピソードです。


旅行の満足度
4.5
観光
3.0
ホテル
4.5
グルメ
4.0
同行者
一人旅
交通手段
鉄道 高速・路線バス タクシー 徒歩
旅行の手配内容
個別手配

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  • 《ついに中国の果て、民族闘争に暮れる新羅ウィグル地区へ》<br /><br />前日の夜敦煌から乗った寝台列車で一晩を過ごし、目が覚めると車窓には敦煌付近の砂漠とは違った、ゴツゴツとした荒野が広がっていた。

    《ついに中国の果て、民族闘争に暮れる新羅ウィグル地区へ》

    前日の夜敦煌から乗った寝台列車で一晩を過ごし、目が覚めると車窓には敦煌付近の砂漠とは違った、ゴツゴツとした荒野が広がっていた。

  • 荒野の奥に広がる天山山脈。<br /><br />もうウルムチは、すぐそこだ

    荒野の奥に広がる天山山脈。

    もうウルムチは、すぐそこだ

  • ウルムチには午前中早いうちに着くかと予想していたが、思っていたより大幅に遅れ結局12:00頃着いた。<br /><br />駅を降りるとここも結構な都会なので中国の地方都市の大きさに改めて驚かされる。<br /><br />ここでも正確な地図が無いので道に迷う。なので前日ネットで初めて使ってみたウィキトラベルに乗っていたユースホステルにタクシーで向かってみた。<br /><br />タクシーのおっちゃんは俺が中国語も話せないし、場所も良く分からないしで四苦八苦していたが、電話で人に聞いたりして宿をなんとか見つけてくれた。いい人だったみたいだ。ウルムチの最初の印象は悪くない。そして思ってたよりはるかに猥雑で騒々しい街という第一印象だ。<br /><br />*写真:ウルムチ駅前。思った以上にカオスだ。そしてついに漢字以外の文字が現れた&#10069;&#10069;

    ウルムチには午前中早いうちに着くかと予想していたが、思っていたより大幅に遅れ結局12:00頃着いた。

    駅を降りるとここも結構な都会なので中国の地方都市の大きさに改めて驚かされる。

    ここでも正確な地図が無いので道に迷う。なので前日ネットで初めて使ってみたウィキトラベルに乗っていたユースホステルにタクシーで向かってみた。

    タクシーのおっちゃんは俺が中国語も話せないし、場所も良く分からないしで四苦八苦していたが、電話で人に聞いたりして宿をなんとか見つけてくれた。いい人だったみたいだ。ウルムチの最初の印象は悪くない。そして思ってたよりはるかに猥雑で騒々しい街という第一印象だ。

    *写真:ウルムチ駅前。思った以上にカオスだ。そしてついに漢字以外の文字が現れた❕❕

  • 写真:宿の裏路地から見える岩山の上にあるお寺<br /><br />4人部屋に案内されたが今の所まだ誰もいないようだ。<br />ロビーでネットをしていると、ここの宿には中国人もいるが色んな国の旅人がいるらしく、皆中央アジアに向かうかそちらから入ってきている人達だったので、いい情報交換の場となりそうだった。<br /><br /><br />この街には外国人旅行者の為の宿が少なく、また旅行者自体も少ないので返って仲間が出来やすそうだ。<br /><br />そしてここまで来るとチャリで香港からヨーロッパを目指しているフランス人のおばちゃんや、他にもかなり濃い旅をしているツワモノ達が多かった。<br /><br />一緒に旅の話などをしていた韓国人のジュンミンという女の子とアジア系アメリカ人のおじさんサニーと連れだって散策に出かける事にした。

    写真:宿の裏路地から見える岩山の上にあるお寺

    4人部屋に案内されたが今の所まだ誰もいないようだ。
    ロビーでネットをしていると、ここの宿には中国人もいるが色んな国の旅人がいるらしく、皆中央アジアに向かうかそちらから入ってきている人達だったので、いい情報交換の場となりそうだった。


    この街には外国人旅行者の為の宿が少なく、また旅行者自体も少ないので返って仲間が出来やすそうだ。

    そしてここまで来るとチャリで香港からヨーロッパを目指しているフランス人のおばちゃんや、他にもかなり濃い旅をしているツワモノ達が多かった。

    一緒に旅の話などをしていた韓国人のジュンミンという女の子とアジア系アメリカ人のおじさんサニーと連れだって散策に出かける事にした。

  • 目指すは宿からも見えている崖の上の展望台だったが、サニーおじさんは片足が悪いので合わせてかなりゆっくりなペースで歩いていく。<br /><br />目指す崖山は地元民の憩いの場になっており、長い階段を上って行く途中に公園やらお化け屋敷やら小さい遊園地みたいな乗り物などありミニテーマパークみたいになっていた。<br /><br />皆家族やカップルなどで楽しそうにしており和気あいあいとした場所だ。頂上まで結構時間が掛かり着くと辺りは人でごった返していて騒々しかった。<br /><br />*写真:ウルムチは大都会のビル群がこんな崖山などの自然とコラボして、珍妙な景観を作り出していた。。

    目指すは宿からも見えている崖の上の展望台だったが、サニーおじさんは片足が悪いので合わせてかなりゆっくりなペースで歩いていく。

    目指す崖山は地元民の憩いの場になっており、長い階段を上って行く途中に公園やらお化け屋敷やら小さい遊園地みたいな乗り物などありミニテーマパークみたいになっていた。

    皆家族やカップルなどで楽しそうにしており和気あいあいとした場所だ。頂上まで結構時間が掛かり着くと辺りは人でごった返していて騒々しかった。

    *写真:ウルムチは大都会のビル群がこんな崖山などの自然とコラボして、珍妙な景観を作り出していた。。

  • そこで地元民に綺麗な英語で話しかけられた。彼ら3人組は見た目から中国系かと思われたが、以外にもウイグル族らしい。ビールでも奢るよ、と誘われたが、サニーが丁重に断り結局旅人3人で宿の近くの定食屋に行く事にした。<br /><br />もう店じまいをしていたのだが、親切にもウチラの為に何か出してくれるとの事。料理も旨くこの町もなかなかいい印象だ。仲間も出来たしなんか旅がいい感じになってきたぞ!<br />もう北京で一人寂しくウジウジしていた、あの頃の俺じゃない!<br /> <br /><br />宿で遅くまで談笑していたら、ここで英語教師の仕事をさがしている若い男の子やオージー系キウイと日経3世のブラジリアンカップルと仲良くなった。<br /><br />このカップルはあの敦煌の宿&quot;Zepher&quot;で入れ違いだった(俺がチェックインするちょうど少し前にチェックアウトしてしまった)カップルで、彼氏の方のオージー系キウイはピーター、彼女の日系3世のブラジル人はエリアナで、二人は何とお互い日本に住んでて知り合い、そのまま付き合い始めたという。<br /><br />そして日本での生活を終え二人で旅をしてヨーロッパへ渡りそのまま彼女の故郷のサンパウロに落ち着くらしい。<br /><br />そんなこんなで他にも旅行者と話したりして、今後の旅が良くなる予感を感じながら床に就いた。<br /><br /><br />写真:ウイグル人達と記念撮影。どれがウイグル人か分かりづらいが、右3人がウイグル人である。

    そこで地元民に綺麗な英語で話しかけられた。彼ら3人組は見た目から中国系かと思われたが、以外にもウイグル族らしい。ビールでも奢るよ、と誘われたが、サニーが丁重に断り結局旅人3人で宿の近くの定食屋に行く事にした。

    もう店じまいをしていたのだが、親切にもウチラの為に何か出してくれるとの事。料理も旨くこの町もなかなかいい印象だ。仲間も出来たしなんか旅がいい感じになってきたぞ!
    もう北京で一人寂しくウジウジしていた、あの頃の俺じゃない!


    宿で遅くまで談笑していたら、ここで英語教師の仕事をさがしている若い男の子やオージー系キウイと日経3世のブラジリアンカップルと仲良くなった。

    このカップルはあの敦煌の宿"Zepher"で入れ違いだった(俺がチェックインするちょうど少し前にチェックアウトしてしまった)カップルで、彼氏の方のオージー系キウイはピーター、彼女の日系3世のブラジル人はエリアナで、二人は何とお互い日本に住んでて知り合い、そのまま付き合い始めたという。

    そして日本での生活を終え二人で旅をしてヨーロッパへ渡りそのまま彼女の故郷のサンパウロに落ち着くらしい。

    そんなこんなで他にも旅行者と話したりして、今後の旅が良くなる予感を感じながら床に就いた。


    写真:ウイグル人達と記念撮影。どれがウイグル人か分かりづらいが、右3人がウイグル人である。

  • 《カザフビザ申請・そこは戦場だった》<br /><br /><br />翌日カザフスタンのビザを取るために在ウルムチ・カザフスタン出張所に行った。<br /><br />ちょっとバスの乗り継ぎなど行き方がややこしいので、既にここでビザを申請済みの韓国人のジュンミンが近くに行く用事があるので一緒に来てくれるという。<br /><br />ジュンミンと話しながらバスに乗っていたが、彼女はこれから中央アジアを回りそれが後に手記になるらしい。まだ韓国では中央アジアの情報が殆どないので知り合いの出版社の編集者に、行くなら後で情報をまとめてほしいと言われているそうだ。なので半分プライベート半分仕事だという事。<br /><br />そして目的のバス停で降り、彼女の案内でカザフ出張所の建物の前に行くと、そこには凄まじい光景が広がっていた。。<br /><br /><br />建物の周りは鉄格子で囲まれているのだが、その外には中央の入口を中心に、建物を囲むように200~300人の人だかりが出来ている。<br /><br />それは皆中国系の人達で、何やら書類などを手に中に入れろと一斉に喚いていて、お互いに押し合い怒号が響き、北斗の拳の&quot;カサンドラ刑務所”さながらの地獄絵図が目の前に広がっていた。??<br /><br /><br />アメリカ映画に出てくる刑務所の様子を中から眺めているような感じで、皆一応に殺気立ちとてもすんなりとは中に入れそうもない。。。<br /><br />ここに来る前に他の欧米人旅行者達からあそこはすげぇぞ、クレイジーだぞ!、などと聞かされていたのだが、実際に来てみて彼らの言っている事が理解出来た。。<br /><br />彼らからのアドバイスで言われたのは、現場に着いたらとにかく単身スクラムを組んで前方に無理やり頭から群衆の中に突入して行き、外国人である証拠のパスポートを掲げれば係員が気づき中に引き入れてくれるとの事だった。

    《カザフビザ申請・そこは戦場だった》


    翌日カザフスタンのビザを取るために在ウルムチ・カザフスタン出張所に行った。

    ちょっとバスの乗り継ぎなど行き方がややこしいので、既にここでビザを申請済みの韓国人のジュンミンが近くに行く用事があるので一緒に来てくれるという。

    ジュンミンと話しながらバスに乗っていたが、彼女はこれから中央アジアを回りそれが後に手記になるらしい。まだ韓国では中央アジアの情報が殆どないので知り合いの出版社の編集者に、行くなら後で情報をまとめてほしいと言われているそうだ。なので半分プライベート半分仕事だという事。

    そして目的のバス停で降り、彼女の案内でカザフ出張所の建物の前に行くと、そこには凄まじい光景が広がっていた。。


    建物の周りは鉄格子で囲まれているのだが、その外には中央の入口を中心に、建物を囲むように200~300人の人だかりが出来ている。

    それは皆中国系の人達で、何やら書類などを手に中に入れろと一斉に喚いていて、お互いに押し合い怒号が響き、北斗の拳の"カサンドラ刑務所”さながらの地獄絵図が目の前に広がっていた。??


    アメリカ映画に出てくる刑務所の様子を中から眺めているような感じで、皆一応に殺気立ちとてもすんなりとは中に入れそうもない。。。

    ここに来る前に他の欧米人旅行者達からあそこはすげぇぞ、クレイジーだぞ!、などと聞かされていたのだが、実際に来てみて彼らの言っている事が理解出来た。。

    彼らからのアドバイスで言われたのは、現場に着いたらとにかく単身スクラムを組んで前方に無理やり頭から群衆の中に突入して行き、外国人である証拠のパスポートを掲げれば係員が気づき中に引き入れてくれるとの事だった。

  • そして意を決してジュンミンと別れ一人で突っ込んでいった!<br /><br />しかし他の人達も必死なのでなかなか簡単には割って入ろうにも入れないが、気合いで人を掻き分け押し入って行く。激闘の末ようやく最前線まで来てパスポートを掲げていざ中へ!、、、と意気込んだが、中のセキュリティスタッフが全く俺に気づかない。。。?<br /><br /><br />ここでようやく俺は重要な事に気付いた。欧米人共は、口を揃えて最前線まで行けばあとは中に入ったも同然!といったような軽いアドバイスをくれていたのだが、それは奴らが欧米人だからだ!<br /><br />俺は両親共に典型的な日本人で、この通り自身のルックスもアジアンそのもの。<br /> <br />という事で中国人と簡単には見分けがつかず、最前線でパスポートを振りかざし必死に叫び自分が外国人ツーリストである事をアピールしようも、中のセキュリティスタッフはちっとも気付かない。<br /><br />その他大勢の中国人だと思っているのだろう。。<br />これは同じ旅行者のアドバイスという思い込みからの盲点であった。。<br /><br /><br />しかしなんとかアピールを激しく繰り返しているとようやくセキュリティスタッフが俺の存在を認め、おっ、お前外国人だったのか!<br />とばかりに目の前の鉄格子の扉を俺一人がギリギリ中に入れるくらいのスペースで開け、俺の体を中に引っ張り始めた!<br /> <br />が、その時、<br /><br />何でこいつだけ!<br /><br />とおそらく俺の事を中国人だと思っているまわりの悪魔達が騒ぎ出し、目ざとい奴が俺の体にしがみつき一緒にどざくさに中に入ろうとしてきた!<br /><br />そしてそれに更に3,4人が続き俺にタックルをかましてくる!<br /><br />俺はそのまま4人くらいに体をつかまれたまま彼らを引きずって、セキュリティスタッフに引きずられ中に入る事が出来た。<br /><br />そして俺が何とか体を扉の隙間に滑り込ませた瞬間に、俺の体に張り付いた悪霊達を、セキュリティスタッフ(恐らく軍隊経験者とかだろう。。)が彼らの腹や頭部に的確にヒザ蹴りやヒジ打ちを入れながら俺の体から引っぺがして侵入を死守していた。。<br /><br /><br />いや、、ここではきっと人権という言葉は存在していないに違いない。。。?<br /><br /><br />ただその際一人だけ蹴られても蹴られても、気合いと執念で俺の右足の脛あたりにしがみつき、一緒に入り込む事が出来た奴がいた!!<br /><br />そしてその一人はそのまま結局中に入れてしまう所が、ちゃんとした基準がなくて恐ろしい。結局入ったもん勝ちらしい。。。<br /> <br /><br />いや、しかし何なんだ、、このただ観光ビザを申請する為だけに戦場を通過しなくてはならないなんて。。地獄絵図のリアルバージョンだった。。。<br /> <br />中は外国人旅行者が何人かいて皆ビザを申請していたのだが、とにかくお役所仕事よろしく、のんびりと横柄な態度で係員達が応対している。<br /><br />しかし自分の番が来て俺が日本人だと分かると、担当の係官は急に態度が変わり元来の皮肉な表情の中にもかすかな笑みがこぼれ、フレンドリーな対応をしてきた。<br /><br />どうやらこの係官はこの年の3月の震災の時に日本に応援にもいっていたみたいで、それで親近感があるらしく、どうして一人なんだ?彼女は連れて来ないのか?カザフスタンではどこに行く予定だ?などとフレンドリーに質問も色々してきた。<br /><br /><br />これで北京でも取得出来なくて、ようやくこの地でカザフスタンのビザが取れたのだ!<br /><br /><br />こんだけ苦労したんだから、さぞかし楽しませてくれるんだろうな~、カザフスタン!

    そして意を決してジュンミンと別れ一人で突っ込んでいった!

    しかし他の人達も必死なのでなかなか簡単には割って入ろうにも入れないが、気合いで人を掻き分け押し入って行く。激闘の末ようやく最前線まで来てパスポートを掲げていざ中へ!、、、と意気込んだが、中のセキュリティスタッフが全く俺に気づかない。。。?


    ここでようやく俺は重要な事に気付いた。欧米人共は、口を揃えて最前線まで行けばあとは中に入ったも同然!といったような軽いアドバイスをくれていたのだが、それは奴らが欧米人だからだ!

    俺は両親共に典型的な日本人で、この通り自身のルックスもアジアンそのもの。

    という事で中国人と簡単には見分けがつかず、最前線でパスポートを振りかざし必死に叫び自分が外国人ツーリストである事をアピールしようも、中のセキュリティスタッフはちっとも気付かない。

    その他大勢の中国人だと思っているのだろう。。
    これは同じ旅行者のアドバイスという思い込みからの盲点であった。。


    しかしなんとかアピールを激しく繰り返しているとようやくセキュリティスタッフが俺の存在を認め、おっ、お前外国人だったのか!
    とばかりに目の前の鉄格子の扉を俺一人がギリギリ中に入れるくらいのスペースで開け、俺の体を中に引っ張り始めた!

    が、その時、

    何でこいつだけ!

    とおそらく俺の事を中国人だと思っているまわりの悪魔達が騒ぎ出し、目ざとい奴が俺の体にしがみつき一緒にどざくさに中に入ろうとしてきた!

    そしてそれに更に3,4人が続き俺にタックルをかましてくる!

    俺はそのまま4人くらいに体をつかまれたまま彼らを引きずって、セキュリティスタッフに引きずられ中に入る事が出来た。

    そして俺が何とか体を扉の隙間に滑り込ませた瞬間に、俺の体に張り付いた悪霊達を、セキュリティスタッフ(恐らく軍隊経験者とかだろう。。)が彼らの腹や頭部に的確にヒザ蹴りやヒジ打ちを入れながら俺の体から引っぺがして侵入を死守していた。。


    いや、、ここではきっと人権という言葉は存在していないに違いない。。。?


    ただその際一人だけ蹴られても蹴られても、気合いと執念で俺の右足の脛あたりにしがみつき、一緒に入り込む事が出来た奴がいた!!

    そしてその一人はそのまま結局中に入れてしまう所が、ちゃんとした基準がなくて恐ろしい。結局入ったもん勝ちらしい。。。


    いや、しかし何なんだ、、このただ観光ビザを申請する為だけに戦場を通過しなくてはならないなんて。。地獄絵図のリアルバージョンだった。。。

    中は外国人旅行者が何人かいて皆ビザを申請していたのだが、とにかくお役所仕事よろしく、のんびりと横柄な態度で係員達が応対している。

    しかし自分の番が来て俺が日本人だと分かると、担当の係官は急に態度が変わり元来の皮肉な表情の中にもかすかな笑みがこぼれ、フレンドリーな対応をしてきた。

    どうやらこの係官はこの年の3月の震災の時に日本に応援にもいっていたみたいで、それで親近感があるらしく、どうして一人なんだ?彼女は連れて来ないのか?カザフスタンではどこに行く予定だ?などとフレンドリーに質問も色々してきた。


    これで北京でも取得出来なくて、ようやくこの地でカザフスタンのビザが取れたのだ!


    こんだけ苦労したんだから、さぞかし楽しませてくれるんだろうな~、カザフスタン!

  • 《中央アジアで日本国パスポートは無敵なのだ》<br /><br />その後ジュンミンと合流し、彼女のキルギスビザの申請に付き合った。<br /><br />俺もカザフスタンの後勿論キルギスタンに行く予定だが、何と日本国パスポート保持者は観光ビザなしで60日間滞在できるのだ!<br /><br />他の欧米人もジュンミンと同様にビザの申請の必要があり、どうやら日本人だけが特別扱いらしい。<br /><br />実はカザフスタンもビザ申請の手続きは必要なのだが、申請費用は日本国パスポート保持者に限り無料であった。。。<br /><br />カザフスタンの無料ビザといい日本と中央アジア諸国はODAを通しての絆で強い関係性がある事を始めて知った。<br /><br /><br />こちらはあまり知らなくても、相手方の日本への興味・親睦感はとても強く自分が勉強不足である事を思い知らされるが、同時に日本のパスポートの威力の凄まじさにも感謝する。<br /><br />特にこの中央アジアはビザ取得が色々時間も掛かり面倒なので、他の国の旅行者達には羨ましがられ、妬まれた。<br /><br />キルギスタンの大使館に着くとそこは寂れたビルの本当に端っこの一角の倉庫みたいな場所で、これが大使館?と思われるような爺さんのキ○タマのようなしおれたオフィスだった。<br /><br />しかも何とオフィス移転の為ここ数日間休業との事。<br /><br />えっ~~~!!ってことはこれから数日間はビザの申請出来ないってこと?<br /><br />他にちょうど同じ宿に滞在していたイスラエル人達も来ており交渉していたが、門前払いを食らってしまっていた。。<br /><br />ジュンミンも途方にくれ、結局ここで申請するのは諦めてカザフスタンに入ってからキルギスビザを申請することにしたみたいだ、可哀そうに。。<br /><br /><br />恐るべしキルギス大使館。。あー、よかった無ビザで入国出来て。<br /><br /><br />日本国万歳!! 

    《中央アジアで日本国パスポートは無敵なのだ》

    その後ジュンミンと合流し、彼女のキルギスビザの申請に付き合った。

    俺もカザフスタンの後勿論キルギスタンに行く予定だが、何と日本国パスポート保持者は観光ビザなしで60日間滞在できるのだ!

    他の欧米人もジュンミンと同様にビザの申請の必要があり、どうやら日本人だけが特別扱いらしい。

    実はカザフスタンもビザ申請の手続きは必要なのだが、申請費用は日本国パスポート保持者に限り無料であった。。。

    カザフスタンの無料ビザといい日本と中央アジア諸国はODAを通しての絆で強い関係性がある事を始めて知った。


    こちらはあまり知らなくても、相手方の日本への興味・親睦感はとても強く自分が勉強不足である事を思い知らされるが、同時に日本のパスポートの威力の凄まじさにも感謝する。

    特にこの中央アジアはビザ取得が色々時間も掛かり面倒なので、他の国の旅行者達には羨ましがられ、妬まれた。

    キルギスタンの大使館に着くとそこは寂れたビルの本当に端っこの一角の倉庫みたいな場所で、これが大使館?と思われるような爺さんのキ○タマのようなしおれたオフィスだった。

    しかも何とオフィス移転の為ここ数日間休業との事。

    えっ~~~!!ってことはこれから数日間はビザの申請出来ないってこと?

    他にちょうど同じ宿に滞在していたイスラエル人達も来ており交渉していたが、門前払いを食らってしまっていた。。

    ジュンミンも途方にくれ、結局ここで申請するのは諦めてカザフスタンに入ってからキルギスビザを申請することにしたみたいだ、可哀そうに。。


    恐るべしキルギス大使館。。あー、よかった無ビザで入国出来て。


    日本国万歳!! 

  • 《ウイグル・イスラム地区は別世界が広がっていた?》<br /><br />一旦宿に戻ると、同じ宿のフランス人チャリダーのデルフィンという女性が、移動中に知り合ったウルムチローカルの中国人の男の子がウィグル人地区を案内してくれるので一緒に行かないかと誘ってきた。<br /><br />面白そうだったので彼女について行くことに。案内してくれる中国人の男の子はまだ21歳の大学生のジャックといい、見た目が濃くウィグル人ぽかったのだが純粋の漢民族だという事。<br /><br /><br />写真:ウイグル人居住区に来ると、文字も変わるし町の様相がガラッと変わる。

    《ウイグル・イスラム地区は別世界が広がっていた?》

    一旦宿に戻ると、同じ宿のフランス人チャリダーのデルフィンという女性が、移動中に知り合ったウルムチローカルの中国人の男の子がウィグル人地区を案内してくれるので一緒に行かないかと誘ってきた。

    面白そうだったので彼女について行くことに。案内してくれる中国人の男の子はまだ21歳の大学生のジャックといい、見た目が濃くウィグル人ぽかったのだが純粋の漢民族だという事。


    写真:ウイグル人居住区に来ると、文字も変わるし町の様相がガラッと変わる。

  • ウィグル地区に行く途中にウィグル系の食事が食べられる食堂に行き、羊の内臓の料理やビールのオレンジ割りなど独特の物を頂く。そしてタクシーでウィグル地区に行くと、店・通りの感じや雰囲気がガラッと変わりそこは全くの異世界になった。

    ウィグル地区に行く途中にウィグル系の食事が食べられる食堂に行き、羊の内臓の料理やビールのオレンジ割りなど独特の物を頂く。そしてタクシーでウィグル地区に行くと、店・通りの感じや雰囲気がガラッと変わりそこは全くの異世界になった。

  • そこにマーケットみたいな場所があり、マーケットの脇にある広場の中心にミナレットと呼ばれる、仏教でいえば仏塔のような真っ直ぐ伸びたイスラム形式の塔が象徴的だった。<br /><br />*写真はイスラム文化の象徴の、空に向かって真っすぐにそびえ立つミナレット

    そこにマーケットみたいな場所があり、マーケットの脇にある広場の中心にミナレットと呼ばれる、仏教でいえば仏塔のような真っ直ぐ伸びたイスラム形式の塔が象徴的だった。

    *写真はイスラム文化の象徴の、空に向かって真っすぐにそびえ立つミナレット

  • この辺りでは、ブラブラと店を回ってもジロジロ見られる。<br /><br />基本はフレンドリーな感じで話掛けてくる人達が多かったが、中には俺を漢民族と勘違いしてるのか指すような視線で攻撃的に見て来る男の集団とかもいたりした。<br /><br />ジャックは自分の都合の時間ギリギリまで我々をもてなし、移動に使ったタクシー代も払ってくれる紳士ぶり。<br /><br />そしてこの地域の中国人の若い男の子としては、かなりめずらしいオープンマインドな感じで、中国政府の従来やってきたやり方や情報操作を厳しく批判し、もっと中国人は色んな事を勉強し、他の諸外国や内部のチベット・ウィグル自治区問題なども含めて理解を含め友好を深めて行かなければならないと熱く語っていた。<br /><br />実に将来が楽しみな若者だと思った。

    この辺りでは、ブラブラと店を回ってもジロジロ見られる。

    基本はフレンドリーな感じで話掛けてくる人達が多かったが、中には俺を漢民族と勘違いしてるのか指すような視線で攻撃的に見て来る男の集団とかもいたりした。

    ジャックは自分の都合の時間ギリギリまで我々をもてなし、移動に使ったタクシー代も払ってくれる紳士ぶり。

    そしてこの地域の中国人の若い男の子としては、かなりめずらしいオープンマインドな感じで、中国政府の従来やってきたやり方や情報操作を厳しく批判し、もっと中国人は色んな事を勉強し、他の諸外国や内部のチベット・ウィグル自治区問題なども含めて理解を含め友好を深めて行かなければならないと熱く語っていた。

    実に将来が楽しみな若者だと思った。

  • ここら辺のウィグル地区一帯は、完全に漢民族文化とは隔離された世界。<br />違う国に一気に迷い込んだような錯覚を覚える。。

    ここら辺のウィグル地区一帯は、完全に漢民族文化とは隔離された世界。
    違う国に一気に迷い込んだような錯覚を覚える。。

  • この青空と堂々とそびえ立つイスラム建築のミナレットとのコントラストに心を持って行かれる。ただ、、そのそそり立つ立派なお姿は、何かを想像させてしまう、、、そう、何かを。。。<br /><br /><br />ジャックと別れ夜9:30頃宿に戻るとまた一人チャリダーが増えていた。イタリア系スイス人の40代半ばくらいのおじさんで、もう4年以上チャリで世界を回っているらしく、日本にも9か月滞在したらしい。<br /><br />世の中本当に色んな旅をする人がいるもんだ。特にこの宿にはここまで合わなかった、世界中からの濃い有象無象がわんさかといる。ここまで来るともうどんどん奥地に向かっている気がしてくる。

    この青空と堂々とそびえ立つイスラム建築のミナレットとのコントラストに心を持って行かれる。ただ、、そのそそり立つ立派なお姿は、何かを想像させてしまう、、、そう、何かを。。。


    ジャックと別れ夜9:30頃宿に戻るとまた一人チャリダーが増えていた。イタリア系スイス人の40代半ばくらいのおじさんで、もう4年以上チャリで世界を回っているらしく、日本にも9か月滞在したらしい。

    世の中本当に色んな旅をする人がいるもんだ。特にこの宿にはここまで合わなかった、世界中からの濃い有象無象がわんさかといる。ここまで来るともうどんどん奥地に向かっている気がしてくる。

  • 《突然クラブに行く事になった》<br /><br /><br />そのまま宿で他の旅人達と談笑しながらゆったりしていると、昨日知り合ったスイスから来た若者二人が戻って来て、街のどこかでクラブを見つけたというので一緒にそこに行こうという事になった。<br /><br />あともう一人、あの敦煌の宿”Zepher”で一緒だったマタンと共に4人でクラブに行く事になった。マタンは実はフランス人ではなくイスラエル人だった。<br /><br />そして2人のスイスからの若者は、20歳のヘイドリアンと22歳のビクトールという大学生だ。<br /><br />中々タクシーが捕まらず、結局白タクを捕まえることが出来、スイス人達の記憶を頼りに進むと静かだった街中に急にネオンがある一角があった。そこは何件がクラブがあるエリアらしく、その中の良さそうな一軒に入っていく。<br /><br />一階分階段を降りた所がメインフロアーになっており、実際中に入ると大きく人もいっぱいの巨大ディスコ(店の看板に&quot;DISCO&quot;と書いてあった)だった。昔何回か行った六本木のベルファーレ並の大きさじゃないか、2000人くらいは入りそうな程でかいぞ。。<br /><br />正直こんな場所にあるとはビックリだ!<br /><br />中国でクラブに来るのは初めてだったのでちょっとこの人出多さと大きさに驚いた。<br /><br /><br /><br />《ウルムチガール達は白人に弱かった》<br /><br />勿論雰囲気や設備とかは一昔前のまさにディスコって感じなんだけど、それにしてもフロントサイドの中央にステージのような所があってそれを囲むようにテーブルが無数に並んでいる。<br /><br />そしてそれぞれのグループがそのテーブルの上に大量のビールやウィスキーを置いている。何か日本のクラブとかとは違って、それぞれのグループが各テーブルで楽しんでる感じ。<br /><br />そして何やら従業員がこちらに来て、おそらくドリンクを買えと言っているらしい。<br /><br />そういうシステムならしょうがないと他の3人にも言うが、連れのバカ3人は聞いていないのか勝手に動き回り、知らない中国人の女の子達に声をじゃんじゃん掛けている。<br /><br />その行動力は素晴らしいと思うが、本当にこいつら自分勝手というか店の従業員完全無視でドリンク買う気もなく女の子に話しかけている。。<br /><br />従業員がしつこく食い下がって、ようやくやつらはドリンクを買わないとダメな事を理解し、一人25元という高いビール(それがここでは一番安いのでうちらは一人一本ずつしか買わなかったが、ここでは本来は各グループで纏めて20本とかのパッケージを買うのがマナーらしい)を買いようやく落ち着いたと思ったら、例のスイス人2人はガンガン女の子を誘っていく。<br /><br />しかも男連れのテーブルでもおかまいなし。。<br /> <br />ここらの中国の田舎の女の子達は白人に免疫がなく弱いのか、奴らの非常識な言動にも逆に憧れの目を向けて相手したりしている。その流れで俺も一人中々可愛い地元で英語の先生をしているという子と話していたが、突然そのグループの女の子達が何やら自分の友達の男の子達に悪いからじゃあね、って感じで向こうに行ってしまった。<br /><br />去り際にその連れの男共は怒った眼でこちらを睨みつけながら行ってしまった。。<br /><br />そりゃそうだろう、勝手に外国人のグループが自分達と一緒にいる女の子達に、中国語ではなく英語で話しかけ無礼に場を乱していたら。俺がやつらの立場ならあんな穏やかには済ませなかっただろう。。<br /><br />それにしてもこのスイス人共はそれでも状況が分からずに、なんであいつら行ってしまったんだ?なんてキョトンとした顔をしている。そして引き続き他のテーブルにガンガン行き女の子に声を掛け続けている。。<br /><br /> <br />こういう時にこういう奴らは痛い目にあった方がいいと思うのだが、現実の神様は欧米人には甘いのか、<br />一部の女子達はスイス人達を見るや一斉に目が&#128155;になり、チヤホヤするので奴らはますます調子に乗っていくのだった。。<br /><br /><br />しまいにはよそ見して歩いてきて、ヘイドリアンと正面衝突しそうになったビッチ風の女の子が、ヘイドリアンを見上げて一瞬ビックリしたが、直ぐに目は輝きいきなり“I love you”などと抜かしいきなり抱き付いていた。&#129326;<br /><br />なんなんだ。。<br /><br />これだからアジア人の女子はなめられ、また欧米野郎どもが調子に乗るんじゃないか!<br /><br />このヘイドリアンなどは背も190cmくらいで、見た目もアジア人の白人好き女子ならすぐころっとなりそうなのである。奴自身もこれまでに美味しい思いをしたらしく、チャイニーズの女は簡単だと抜かしてやがった。<br /><br />なのでここでも自信たっぷりに声をどんどん掛けていく。<br /><br /><br />もう一人のビクトールは実はスイスに移住にしたがもともとオランダとイタリアンのハーフらしい。そしてそのイタリアンの血が強いのか、こちらも一切躊躇せず女の子にも男にも話しかけている。<br /><br />そしてもう一人残りのイスラエル人マタンは、彼らには遅れを取っているが女好きである事には違いない。

    《突然クラブに行く事になった》


    そのまま宿で他の旅人達と談笑しながらゆったりしていると、昨日知り合ったスイスから来た若者二人が戻って来て、街のどこかでクラブを見つけたというので一緒にそこに行こうという事になった。

    あともう一人、あの敦煌の宿”Zepher”で一緒だったマタンと共に4人でクラブに行く事になった。マタンは実はフランス人ではなくイスラエル人だった。

    そして2人のスイスからの若者は、20歳のヘイドリアンと22歳のビクトールという大学生だ。

    中々タクシーが捕まらず、結局白タクを捕まえることが出来、スイス人達の記憶を頼りに進むと静かだった街中に急にネオンがある一角があった。そこは何件がクラブがあるエリアらしく、その中の良さそうな一軒に入っていく。

    一階分階段を降りた所がメインフロアーになっており、実際中に入ると大きく人もいっぱいの巨大ディスコ(店の看板に"DISCO"と書いてあった)だった。昔何回か行った六本木のベルファーレ並の大きさじゃないか、2000人くらいは入りそうな程でかいぞ。。

    正直こんな場所にあるとはビックリだ!

    中国でクラブに来るのは初めてだったのでちょっとこの人出多さと大きさに驚いた。



    《ウルムチガール達は白人に弱かった》

    勿論雰囲気や設備とかは一昔前のまさにディスコって感じなんだけど、それにしてもフロントサイドの中央にステージのような所があってそれを囲むようにテーブルが無数に並んでいる。

    そしてそれぞれのグループがそのテーブルの上に大量のビールやウィスキーを置いている。何か日本のクラブとかとは違って、それぞれのグループが各テーブルで楽しんでる感じ。

    そして何やら従業員がこちらに来て、おそらくドリンクを買えと言っているらしい。

    そういうシステムならしょうがないと他の3人にも言うが、連れのバカ3人は聞いていないのか勝手に動き回り、知らない中国人の女の子達に声をじゃんじゃん掛けている。

    その行動力は素晴らしいと思うが、本当にこいつら自分勝手というか店の従業員完全無視でドリンク買う気もなく女の子に話しかけている。。

    従業員がしつこく食い下がって、ようやくやつらはドリンクを買わないとダメな事を理解し、一人25元という高いビール(それがここでは一番安いのでうちらは一人一本ずつしか買わなかったが、ここでは本来は各グループで纏めて20本とかのパッケージを買うのがマナーらしい)を買いようやく落ち着いたと思ったら、例のスイス人2人はガンガン女の子を誘っていく。

    しかも男連れのテーブルでもおかまいなし。。

    ここらの中国の田舎の女の子達は白人に免疫がなく弱いのか、奴らの非常識な言動にも逆に憧れの目を向けて相手したりしている。その流れで俺も一人中々可愛い地元で英語の先生をしているという子と話していたが、突然そのグループの女の子達が何やら自分の友達の男の子達に悪いからじゃあね、って感じで向こうに行ってしまった。

    去り際にその連れの男共は怒った眼でこちらを睨みつけながら行ってしまった。。

    そりゃそうだろう、勝手に外国人のグループが自分達と一緒にいる女の子達に、中国語ではなく英語で話しかけ無礼に場を乱していたら。俺がやつらの立場ならあんな穏やかには済ませなかっただろう。。

    それにしてもこのスイス人共はそれでも状況が分からずに、なんであいつら行ってしまったんだ?なんてキョトンとした顔をしている。そして引き続き他のテーブルにガンガン行き女の子に声を掛け続けている。。


    こういう時にこういう奴らは痛い目にあった方がいいと思うのだが、現実の神様は欧米人には甘いのか、
    一部の女子達はスイス人達を見るや一斉に目が💛になり、チヤホヤするので奴らはますます調子に乗っていくのだった。。


    しまいにはよそ見して歩いてきて、ヘイドリアンと正面衝突しそうになったビッチ風の女の子が、ヘイドリアンを見上げて一瞬ビックリしたが、直ぐに目は輝きいきなり“I love you”などと抜かしいきなり抱き付いていた。🤮

    なんなんだ。。

    これだからアジア人の女子はなめられ、また欧米野郎どもが調子に乗るんじゃないか!

    このヘイドリアンなどは背も190cmくらいで、見た目もアジア人の白人好き女子ならすぐころっとなりそうなのである。奴自身もこれまでに美味しい思いをしたらしく、チャイニーズの女は簡単だと抜かしてやがった。

    なのでここでも自信たっぷりに声をどんどん掛けていく。


    もう一人のビクトールは実はスイスに移住にしたがもともとオランダとイタリアンのハーフらしい。そしてそのイタリアンの血が強いのか、こちらも一切躊躇せず女の子にも男にも話しかけている。

    そしてもう一人残りのイスラエル人マタンは、彼らには遅れを取っているが女好きである事には違いない。

  • 《ぬるいビールで日中外交&#10082;、、何故か俺には男が寄って来る》<br /><br />そのまま各テーブルをぐるっと回っていると、最初は場を乱す外人グループだったが、色々な人達と積極的に交流しているうちに、徐々にフレンドリーな対応が増え各テーブルでビールをおごってもらったりした。<br /><br />だが、前出した通りここの客達は入場時に各テーブルで一気にビールを何十本も購入し、それがテーブルに置きっぱなしになるのでもちろんビールはぬるい。俺などもともとそんなビールが好きでない上に、温まったチンタオビールはこれ以上なく喉越しが悪い。。<br /><br /><br />しかし、せっかく出されたものはとせっせと飲んでいながら思い出したんだが、そういえば中国の人って昔から冷たい飲み物は体に良くないと言ったことを強く信じておりあまり飲み物をキンキンに冷やさないと聞いた事があるが、まさにこういう事か。<br /><br />それにしても生暖かいビール飲んで彼らは旨いと思ってるんだろうか。。<br /> <br /><br />そして勿論途中のテーブル各地でもスイスコンビの人気は高く、どこでもチヤホヤされていた。そして俺は今まで中国を旅してきて、特に女性にモテる気配はなかったが(*広州のクレアーを除く)、ここでも本当にモテる気配が全くない。。<br /><br />日本人だからか、中国人と似たような見た目のアジア人など興味がさらさらないのかどっちでもいいが、とにかくスイスコンビばかり女子がチヤホヤしやがる。<br /><br />ただ一方でテーブルを回っていると、男共の俺に対する歓迎が熱くなっていった。とにかく俺には何故か野郎共が沢山外交を求めて、ビール片手にやって来ては一緒に肩を組んで踊ったりと青春の一ページのような場面が度々あった。<br /><br />彼らは決してゲイではないが、似たような見た目の日本人に親近感があるのかやたら俺達は友達だ!一緒に飲もう!という感じでうざいくらい歓迎してくれ、しまいには俺もこの男同士の暑苦しいノリがどんどん楽しくなってきてしまった。。<br /><br />もう女などどうでもいい、俺には男の友情だ!&#129324;、、、本当はどうでも良くないけど。。

    《ぬるいビールで日中外交❢、、何故か俺には男が寄って来る》

    そのまま各テーブルをぐるっと回っていると、最初は場を乱す外人グループだったが、色々な人達と積極的に交流しているうちに、徐々にフレンドリーな対応が増え各テーブルでビールをおごってもらったりした。

    だが、前出した通りここの客達は入場時に各テーブルで一気にビールを何十本も購入し、それがテーブルに置きっぱなしになるのでもちろんビールはぬるい。俺などもともとそんなビールが好きでない上に、温まったチンタオビールはこれ以上なく喉越しが悪い。。


    しかし、せっかく出されたものはとせっせと飲んでいながら思い出したんだが、そういえば中国の人って昔から冷たい飲み物は体に良くないと言ったことを強く信じておりあまり飲み物をキンキンに冷やさないと聞いた事があるが、まさにこういう事か。

    それにしても生暖かいビール飲んで彼らは旨いと思ってるんだろうか。。


    そして勿論途中のテーブル各地でもスイスコンビの人気は高く、どこでもチヤホヤされていた。そして俺は今まで中国を旅してきて、特に女性にモテる気配はなかったが(*広州のクレアーを除く)、ここでも本当にモテる気配が全くない。。

    日本人だからか、中国人と似たような見た目のアジア人など興味がさらさらないのかどっちでもいいが、とにかくスイスコンビばかり女子がチヤホヤしやがる。

    ただ一方でテーブルを回っていると、男共の俺に対する歓迎が熱くなっていった。とにかく俺には何故か野郎共が沢山外交を求めて、ビール片手にやって来ては一緒に肩を組んで踊ったりと青春の一ページのような場面が度々あった。

    彼らは決してゲイではないが、似たような見た目の日本人に親近感があるのかやたら俺達は友達だ!一緒に飲もう!という感じでうざいくらい歓迎してくれ、しまいには俺もこの男同士の暑苦しいノリがどんどん楽しくなってきてしまった。。

    もう女などどうでもいい、俺には男の友情だ!🤬、、、本当はどうでも良くないけど。。

  • 《飛び入り参加のミスターコンテスト? オン・ザ・ステージ》<br /><br /><br />そして移動しながらステージ左脇のテーブルまでたどり着いた時、そこの連中もまた女子はスイスコンビを、男子は俺を歓迎し盛り上がっていた。<br /><br />ステージ上では先ほどまでミスコンらしきイベントが行われていたのだが、仲良くなった野郎ども曰くこれからミスターコンテストがあるらしい。<br /><br />なんでもステージ上でダンスして、一番客から人気あった男が賞品を貰えるとの事。<br /><br />そしてすぐにその男子のコンテストとやらが始まったのだが、どうやら自由エントリーらしく勝手に自信のあるやつ・目立ちたがり屋などがステージ上で一斉に踊り始めた。<br /><br />審査方法は客が判断して誰が優勝か決まるらしいが、スイスコンビも皆に押されてステージ上にいった。<br /><br /><br />何かイヤ~~な予感がするな。。?<br /><br /><br />そして何故か俺と一緒にいた男子軍団からも2人くらいステージに上がって行き、その中の坊主頭の一人が、俺を無理やりステージに上げそのコンテストにいつの間にか参加するはめになってしまった。。<br /> <br />もうやけになりステージで踊りまくり開き直っていたが、踊っている間は何が何だか分からず夢中で楽しかった。<br /><br /><br />ただ結果発表は更に嫌な予感が。。<br /><br /><br />MCがステージにいる野郎共を一人一人前にだしこいつはどうだった!?見たいなノリで客席を煽って行く。<br /><br />客は気に入った男なら拍手や歓声を上げ、ダメならブーイング、実にシンプルな審査方法だ。そして順番が回りいよいよ俺が前に出されたが、結果は思った以上に無残で全く人気が無かった。。<br /><br />おいおい俺は出たくて出たんじゃねーよ!! <br />ちくしょーーー!!<br /> <br /><br />だが冷静に考えれば、おそらく俺は今この場にいる中で断トツの最高年齢であろうし、日本から来たただのおっさんである。人気が全く無いのは火を見るよりも明らかだ。<br /> <br /><br />ただ展開はますます嫌な感じになり、予想通りスイスコンビには絶大なる拍手喝采と黄色い歓声が送られやがり、晴れて本日の王子・ヘイドリアンは本日のミスターコンテスト優勝者となり、高そうなブランデーだかなんだかのボトルを貰ってやがった。。?<br /><br />女子の一部には今にもお持ち帰りされたい感満載の奴もいて、ここ中国にもビッチは確かに存在した。。<br /><br /><br /> <br />《怪しいウルムチ版・叶姉妹現る》<br /><br />その祭りの後はフリータイムにまた戻り、各グループ毎に楽しんでいたが、ステージに一人やたら露出も多く派手な衣装を着た、中国系には見えないちょっと中東系入っていそうな得体の知れない女が踊っていた。<br /><br />確かこいつはミスコンにも出てたとおもうが、かなり目立つ女だった。ウルムチ系叶姉妹というかキレイなのだが怪しい感じだ。案の定その、&quot;一人叶姉妹女&quot;はヘイドリアンやビクトールに近づきかなり体が密着した濃い絡みで一緒に踊り始めた。<br /><br />そして仲良くなった中国男子坊主軍団がその怪しい女を指さしながらなにやら俺の耳に囁いてくるが、激しい騒音の中何とか聞き取れたのが、”あれは実は男“や〝レディーボーイ”といったフレーズだった。<br /><br />なんと!あの一人叶姉妹女はどうやらここに来る常連男子の間ではレディーボーイという認識で通ってるみたいだ。確かに振る舞いはそこらの地元女子とはかけ離れているし、そう言われれば納得しもはやおカマにしか見えなくなった来た。。<br /><br />本当かどうかの真意は分からない。<br /> <br /><br />だが後から叶姉妹と一緒にトイレの個室から出て来たビクトールから、その個室で実はリップサービスをしてもらっていたという話を聞くと、ますますレディーボーイ説を信じたくなった。。<br /><br />そのほうが面白いじゃん。。<br />何でこいつらばっかりこんなにいい思いをしてやがるんだ!という醜い嫉妬から来る俺の切な願いだった。。<br /> <br /><br />しかしビクトールにその事を翌日話したが一切信じようとせず、あの子は胸もあったし絶対本物の女だ!!と言い張っていた。ただ目は泳いで動揺していたが。。<br /><br />俺は、<br />“お前は男にチ○コなめられたんだぞ!”とモテなかった腹いせにその事でかなりビクトールをしつこくいじって、後日他の旅人達にも散々言いふらしてやった?<br /> <br /><br />結局この日は疲れ切って午前3時半頃、同じようにモテないマタンと二人でクラブを出て30分以上歩いて4時過ぎに宿に戻った。だがモテて調子に乗ってるスイスコンビはまだクラブに残っていやがった。<br /> <br /><br />今日は色んな事があり、特にクラブの件は良くも悪くも本当に印象的な出来事だったので満足な一日だった。麗江や敦煌砂漠ツアーなどを超える、この旅ここまでで一番濃い印象的な一日だったかも。

    《飛び入り参加のミスターコンテスト? オン・ザ・ステージ》


    そして移動しながらステージ左脇のテーブルまでたどり着いた時、そこの連中もまた女子はスイスコンビを、男子は俺を歓迎し盛り上がっていた。

    ステージ上では先ほどまでミスコンらしきイベントが行われていたのだが、仲良くなった野郎ども曰くこれからミスターコンテストがあるらしい。

    なんでもステージ上でダンスして、一番客から人気あった男が賞品を貰えるとの事。

    そしてすぐにその男子のコンテストとやらが始まったのだが、どうやら自由エントリーらしく勝手に自信のあるやつ・目立ちたがり屋などがステージ上で一斉に踊り始めた。

    審査方法は客が判断して誰が優勝か決まるらしいが、スイスコンビも皆に押されてステージ上にいった。


    何かイヤ~~な予感がするな。。?


    そして何故か俺と一緒にいた男子軍団からも2人くらいステージに上がって行き、その中の坊主頭の一人が、俺を無理やりステージに上げそのコンテストにいつの間にか参加するはめになってしまった。。

    もうやけになりステージで踊りまくり開き直っていたが、踊っている間は何が何だか分からず夢中で楽しかった。


    ただ結果発表は更に嫌な予感が。。


    MCがステージにいる野郎共を一人一人前にだしこいつはどうだった!?見たいなノリで客席を煽って行く。

    客は気に入った男なら拍手や歓声を上げ、ダメならブーイング、実にシンプルな審査方法だ。そして順番が回りいよいよ俺が前に出されたが、結果は思った以上に無残で全く人気が無かった。。

    おいおい俺は出たくて出たんじゃねーよ!! 
    ちくしょーーー!!


    だが冷静に考えれば、おそらく俺は今この場にいる中で断トツの最高年齢であろうし、日本から来たただのおっさんである。人気が全く無いのは火を見るよりも明らかだ。


    ただ展開はますます嫌な感じになり、予想通りスイスコンビには絶大なる拍手喝采と黄色い歓声が送られやがり、晴れて本日の王子・ヘイドリアンは本日のミスターコンテスト優勝者となり、高そうなブランデーだかなんだかのボトルを貰ってやがった。。?

    女子の一部には今にもお持ち帰りされたい感満載の奴もいて、ここ中国にもビッチは確かに存在した。。



    《怪しいウルムチ版・叶姉妹現る》

    その祭りの後はフリータイムにまた戻り、各グループ毎に楽しんでいたが、ステージに一人やたら露出も多く派手な衣装を着た、中国系には見えないちょっと中東系入っていそうな得体の知れない女が踊っていた。

    確かこいつはミスコンにも出てたとおもうが、かなり目立つ女だった。ウルムチ系叶姉妹というかキレイなのだが怪しい感じだ。案の定その、"一人叶姉妹女"はヘイドリアンやビクトールに近づきかなり体が密着した濃い絡みで一緒に踊り始めた。

    そして仲良くなった中国男子坊主軍団がその怪しい女を指さしながらなにやら俺の耳に囁いてくるが、激しい騒音の中何とか聞き取れたのが、”あれは実は男“や〝レディーボーイ”といったフレーズだった。

    なんと!あの一人叶姉妹女はどうやらここに来る常連男子の間ではレディーボーイという認識で通ってるみたいだ。確かに振る舞いはそこらの地元女子とはかけ離れているし、そう言われれば納得しもはやおカマにしか見えなくなった来た。。

    本当かどうかの真意は分からない。


    だが後から叶姉妹と一緒にトイレの個室から出て来たビクトールから、その個室で実はリップサービスをしてもらっていたという話を聞くと、ますますレディーボーイ説を信じたくなった。。

    そのほうが面白いじゃん。。
    何でこいつらばっかりこんなにいい思いをしてやがるんだ!という醜い嫉妬から来る俺の切な願いだった。。


    しかしビクトールにその事を翌日話したが一切信じようとせず、あの子は胸もあったし絶対本物の女だ!!と言い張っていた。ただ目は泳いで動揺していたが。。

    俺は、
    “お前は男にチ○コなめられたんだぞ!”とモテなかった腹いせにその事でかなりビクトールをしつこくいじって、後日他の旅人達にも散々言いふらしてやった?


    結局この日は疲れ切って午前3時半頃、同じようにモテないマタンと二人でクラブを出て30分以上歩いて4時過ぎに宿に戻った。だがモテて調子に乗ってるスイスコンビはまだクラブに残っていやがった。


    今日は色んな事があり、特にクラブの件は良くも悪くも本当に印象的な出来事だったので満足な一日だった。麗江や敦煌砂漠ツアーなどを超える、この旅ここまでで一番濃い印象的な一日だったかも。

  • 《ローカルエリア散策と再びクラブへ》<br /><br />翌日は朝起きても2度寝してしまい、結局動き出したのが昼過ぎだった。<br />宿でぼーっとしていたら韓国人の女一人旅がいて、イスラエル人のマタンも含めて3人で街をブラブラしに行ったまたウイグル地域の近くに行ったりして、途中ローカルの麺食堂に寄るが中国語しか通じないところだった。<br /><br />このマタンはベジタリアンで彼は常に中国人に書いてもらった、漢字で”私はベジタリアンです“というメモを持ち歩いており、それを店の親父に見せて特別アレンジをしてもらっていた。<br /><br />おまけにずうずうしく厨房に入り食材を指しあれはダメこれがいいとか我がままを言っていたが、親父は気の良い人で外人が珍しいのか、大笑いしながら楽しそうにアレンジ料理をマタンの為に作っていた。

    《ローカルエリア散策と再びクラブへ》

    翌日は朝起きても2度寝してしまい、結局動き出したのが昼過ぎだった。
    宿でぼーっとしていたら韓国人の女一人旅がいて、イスラエル人のマタンも含めて3人で街をブラブラしに行ったまたウイグル地域の近くに行ったりして、途中ローカルの麺食堂に寄るが中国語しか通じないところだった。

    このマタンはベジタリアンで彼は常に中国人に書いてもらった、漢字で”私はベジタリアンです“というメモを持ち歩いており、それを店の親父に見せて特別アレンジをしてもらっていた。

    おまけにずうずうしく厨房に入り食材を指しあれはダメこれがいいとか我がままを言っていたが、親父は気の良い人で外人が珍しいのか、大笑いしながら楽しそうにアレンジ料理をマタンの為に作っていた。

  • *図々しく厨房に入り、料理を仕切るマタン。<br />この男は今後の旅でベジタリアンであるがために、散々苦労する事になり、キルギスでは俺も巻き込まれていく事になった。。。

    *図々しく厨房に入り、料理を仕切るマタン。
    この男は今後の旅でベジタリアンであるがために、散々苦労する事になり、キルギスでは俺も巻き込まれていく事になった。。。

  • 厨房には他に若い少年が刀削麺(トウショウメン)らしき麺を切っており、こういう所はどこでも麺は手作りしてるのかと感心した。彼は若くでも非常に手さばきが素晴らしく職人技が光っていた。中国料理奥深し。<br /><br />*すでに職人の風格すらうかがえる少年。

    厨房には他に若い少年が刀削麺(トウショウメン)らしき麺を切っており、こういう所はどこでも麺は手作りしてるのかと感心した。彼は若くでも非常に手さばきが素晴らしく職人技が光っていた。中国料理奥深し。

    *すでに職人の風格すらうかがえる少年。

  • 翌日は朝のんびり起きてデルフィンと一緒に無料の民族博物館に行ったり、本屋に行ったりして時間を潰していた。<br /><br />そして夕方宿に戻ると、なにやらまたスイスコンビが例のクラブへ今夜も行こうと言い出す。そして宿には面白ハットがたくさんおいてあり、皆でそれを被ったりして盛り上がりそのままハロウィンのようないでたちでこの前の4人プラス3名が増え、計7名でクラブに向かった。<br /><br />向かう時のテンションはMaxだったが、クラブに入ると中はこの前程盛り上がっておらず、おまけに今回は人数が多いのでまとまりがなかった。途中でピーターカップルは音楽のテイストが違うといいすぐに退散し、結局疲れていた俺も1:30過ぎに早々とクラブを後にすることにした。<br /><br /><br />やっぱり旅は一期一会だと思った。<br /><br />同じクラブに行ったとしても、前回のような無茶苦茶な夜にはいつもなるわけじゃない。面白い事に遭遇したり何か特別な経験をする事は、タイミングや偶然による物も多いので、その時その時のチャンスを逃してはならないと強く実感した。<br /><br /><br />

    翌日は朝のんびり起きてデルフィンと一緒に無料の民族博物館に行ったり、本屋に行ったりして時間を潰していた。

    そして夕方宿に戻ると、なにやらまたスイスコンビが例のクラブへ今夜も行こうと言い出す。そして宿には面白ハットがたくさんおいてあり、皆でそれを被ったりして盛り上がりそのままハロウィンのようないでたちでこの前の4人プラス3名が増え、計7名でクラブに向かった。

    向かう時のテンションはMaxだったが、クラブに入ると中はこの前程盛り上がっておらず、おまけに今回は人数が多いのでまとまりがなかった。途中でピーターカップルは音楽のテイストが違うといいすぐに退散し、結局疲れていた俺も1:30過ぎに早々とクラブを後にすることにした。


    やっぱり旅は一期一会だと思った。

    同じクラブに行ったとしても、前回のような無茶苦茶な夜にはいつもなるわけじゃない。面白い事に遭遇したり何か特別な経験をする事は、タイミングや偶然による物も多いので、その時その時のチャンスを逃してはならないと強く実感した。


  • 翌朝は眠たかったが8:30頃には起きて例の”地獄のカザフビザセンター”に行った。今日は前回程のカオスな地獄絵図、ではなくそこまでの戦いをせずに無事に建物に入り、申請していた待望のカザフスタンビザをピックアップした。<br /><br />これで完全にこの日の夕方のバスでカザフスタンに向けて出発する事が決定した。<br /><br /><br />そして宿に戻り、仲良くなってたピーターカップルらとウィグル地区近くに行きウィグル系の飯屋に入った。店の人々は感じよく、ナンの上にラム肉がドカンと乗った料理やケバブ、ライスとどれも美味かったが注文の数がうまく伝わってなく一人一皿来てしまい食べきれない程の量だった。そしてこんな感じの料理がこれからの主食になって行くんだと心新たにした。

    翌朝は眠たかったが8:30頃には起きて例の”地獄のカザフビザセンター”に行った。今日は前回程のカオスな地獄絵図、ではなくそこまでの戦いをせずに無事に建物に入り、申請していた待望のカザフスタンビザをピックアップした。

    これで完全にこの日の夕方のバスでカザフスタンに向けて出発する事が決定した。


    そして宿に戻り、仲良くなってたピーターカップルらとウィグル地区近くに行きウィグル系の飯屋に入った。店の人々は感じよく、ナンの上にラム肉がドカンと乗った料理やケバブ、ライスとどれも美味かったが注文の数がうまく伝わってなく一人一皿来てしまい食べきれない程の量だった。そしてこんな感じの料理がこれからの主食になって行くんだと心新たにした。

  • *このピーター・エリアナカップルとは、後のウズベキスタンで一緒に行動する事になる。

    *このピーター・エリアナカップルとは、後のウズベキスタンで一緒に行動する事になる。

  • ケバブ(串焼き)の火の番を任されている少年

    ケバブ(串焼き)の火の番を任されている少年

  • 調理場が外にあったりするので、お持ち帰りに便利

    調理場が外にあったりするので、お持ち帰りに便利

  • そして皆と別れ宿にもどり出発することにしたが、他の旅行者は皆外出していてお別れが出来ずに寂しかった。<br /><br />ここでは本当に色んな人に出会い色んな事が起きて、かなり濃い時間を過ごす事が出来た。ウルムチとこの宿、有難う。本当中国の最後にこんな時間が過ごせて最高だったな。<br />そして北京であんなに退屈して落ち込んでいたのがウソみたいだ。。<br /><br />*写真:思い出いっぱいウルムチのホステルのロビー。おやじの作るスペシャルブレンドコーヒーも忘れられない思い出の一つ。。<br /><br /><br />そしてこれでついに中国は終わり、これからバスで30時間掛けて国境を越える、カザフスタンへの移動を開始するのだ?<br /><br />いや~、中国の後半にこんなエキサイティングなイベントが目白押しになるとは思わなかったな。。<br /><br /><br />しかしこれから旅は更に怒涛の勢いを増し、ここまでの旅がまるで前座であったかのように、俄然ハチャメチャになって行くのであった。。。

    そして皆と別れ宿にもどり出発することにしたが、他の旅行者は皆外出していてお別れが出来ずに寂しかった。

    ここでは本当に色んな人に出会い色んな事が起きて、かなり濃い時間を過ごす事が出来た。ウルムチとこの宿、有難う。本当中国の最後にこんな時間が過ごせて最高だったな。
    そして北京であんなに退屈して落ち込んでいたのがウソみたいだ。。

    *写真:思い出いっぱいウルムチのホステルのロビー。おやじの作るスペシャルブレンドコーヒーも忘れられない思い出の一つ。。


    そしてこれでついに中国は終わり、これからバスで30時間掛けて国境を越える、カザフスタンへの移動を開始するのだ?

    いや~、中国の後半にこんなエキサイティングなイベントが目白押しになるとは思わなかったな。。


    しかしこれから旅は更に怒涛の勢いを増し、ここまでの旅がまるで前座であったかのように、俄然ハチャメチャになって行くのであった。。。

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