2019.8トルコの知人を訪ねる19-ヤズルカヤのレリーフに息をのむ

2019/08/19 - 2019/08/19

　ヤズルカヤ．紀元前13世紀のレリーフ　謎の国ヒッタイトの国王を祀る場所．すばらしい神々のレリーフ．有名な冥土の十二神のみでなく，嵐の神，アリンナの太陽の女神，冥土の神ネルガル，そして嵐の神の息子サルマなど，その多神教の世界が広がる　もうただただ息をのんだ　これが3200年余りの時を超えて，野外に残っているなんて！もう言葉がない．ここまで来たかいがあった．全部写真にとるつもりだったが，47　48　68のみ取り損ねたので，本より転載した．しかしこの神々の世界の向こうにヒッタイトの物語が悠久の時をかさねているのだ．Hattusha最後の王，シュピルリウマ2世が父トゥタルヤ4世を祀るために作った紀元前13世紀の露天神殿　岩に刻まれたレリーフに神々の様子が描かれる

エリア ボアズカレ(トルコ)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 航空会社: ターキッシュ エアラインズ
• 旅行の手配内容: 個別手配

1508　ボアズカレ博物館を出発

右折する

ヤズルカヤへ

1514　ヤズルカヤに到着　目の前にお土産屋

ヤズルカヤ 史跡・遺跡

私たち以外には観光客はいない　あとからも2組だけだった　ここは無料（建前はHattusha遺跡の入場料に含まれる

駐車場からすぐに入り口

階段を登る

説明文があった

Hattusha最後の王，シュピルリウマ2世が父トゥタルヤ4世を祀るために作った紀元前13世紀の露天神殿　岩に刻まれたレリーフに祭儀の様子が描かれる

この広場に祭壇があった

左に曲がるとすぐにギャラリーA

ギャラリー1へ　もうここからたくさんのレリーフが

まず左の岩壁神々の1-23（数字は順番）までが見える

最初から見よう

1-12　黄泉の国の十二神（数字は順番）

爪先の跳ね上がった靴を履いた十二人の神が中央の主神に向かって規則正しいポーズで駆け足している

13-15の山の神

16a-24の神々　この前に16という未確認の神がいたそうだ　最初の2神は山の神．

17-24の未確認の神々　18-22はとんがり帽子とキルト姿　右の2神も未確認．あごひげをたくわえ槌矛を手にしている

23，24の神

25-33の神々

25-27　25は未確認の神　26の神の名はピサイサピと判読される　27は冥土の神ネルガル

28　29　　人間と牛の合体した牛人が大地を踏みしめ，頭上に天空を掲げている　世界を象徴したものだろうという

30-33の神　右より戦いの神ザババ，神ピリンキル，守護神鹿の神，右肩に刀を乗せた戦いの神アスタビ

28-32

34-39の神々

34太陽神　35月の神

同上

36-39の神々

36　神サウスカの侍女クリッタ　スカートが印象的　タンバリンか鏡を持つ
37　神サウスカの侍女ニナッタ　右手に持つのは角の形をした軟膏入れらしい

38　鮮明だ　神サウスカ　長いスカートが半ば女性を示すが男神の列に加えられている

サウスカの隣に知恵の神エア　対面の右の岩　少し上部に神クマルビ　二つの台形の形の山の上に建つ

41-46の神々

右41は天候神　二つの台形の山の上に立つ　42　刀と右手に槌矛　2体の山の神の型に足を置いて堂々と立っている　牡牛がそばに控えている　ここまで1-42の神々は右向きだ

42天候神テシュブと43アリンナの太陽神へパト　ヒョウの上に乗る　テシュブは最高神　アリンナはその妻

43ヘパトの左に44神シャルマ　テシュブとへパトの息子　女神の中で唯一男性神　45女神アランズ　テシュブとヘパトの娘　46名前はわからないがテシュブとヘパトの孫娘　下に双頭のワシとその翼　

案内にあった模式図

その対側にある47，48には残念ながら気が付かなかった　47は女神フテナ　48は女神フルテラ　そのためヒッタイトという本から転載　この写真のみ撮影しなかった　残念　奥にあるので気が付かなかった

46aは彫刻が失われ．女神の名のみ象形文字で残る

ここから先ほどの対側を戻る　ずっと女神群だ　49-58

49-51の神　49女神アラトゥ　頭部が破壊　50-51未確認の女神

49-54の神々　52-54の女神が良く写る　52女神サルサ　53神タプキナ　知恵の神エアの妻　54ニッカル　月の神の妻　55ＡＢ　未確認の女神2体　スカートの一部がわかる

56　57　未確認の女神　右59　60の女神　58の壁面は正面からは見えないので省略する

56　57　59-62未確認の女神　63は不明確にしか見えない

64　トゥタリア4世　ここに祀られた王，シュピルリウマ2世の父

ここまで戻ってきた　実は横の四角

この四角に続く　そこには

向かい合っている65　66男女の神　わかるだろうか

これはわかりにくいのでハットゥシャという本から転載した

ギャラリーAとギャラリーBとのあいだの岩

ギャラリーＢの方からギャラリーAを撮影する

一番左に65　66の神の絵があり　その隣に亀裂がある　さらに階段があるところがギャラリーＢへの入口

ギャラリーBの説明　ここではB室となっている

急な階段を上がる

67　ペアの魔人像　入口を守り悪を払う

たぶんこの右側に68の魔人像があるのだとおもうが．．はっきり見えなかった

ヒッタイトという本から　左の魔人がよくわからない

ハットゥシャという本から

非常に小さな隙間を入ると

ちいさな岩の隙間に出る　ここを右に曲がると

おおすごい！

まず69-80　冥土の十二神がここにも掘られている

ここの方がギャラリーAよりも保存状態がいい

今にも歩き出しそうだ

ここはトゥタリア3世にささげた葬祭殿だった．浮彫はトゥタリア3世が命じ，子のスピルリウマ2世が完成させたものと考えられる
82　刀の神　冥土の神ネルガル

はっきりとライオンの足がわかる

非常に長い剣の足

想像復元図　4頭のライオンと鋭い刀の足が印象的だ

一番奥にシャルマ神に守り導かれるトゥタリヤ4世

想像復元図

一番手前には83.トゥタリヤ4世の王命紋章

このような岩巌が3つ開いている．遺骨や灰を収めた壺，葬儀の道具が置かれたようだ　火葬だったのかな

左に黄泉の国の十二神　右に刀の神，シャルマ神とトゥタリヤ4世のレリーフがある

高い岩の間の隙間に造られた　それだけに神々しい　沖縄の御嶽に似ているかも

帰り道

同じ道だがこちらからのほうが狭く感じる　上の岩が怖い

すごかった　ため息を漏らしつつ外へ　ここに拝殿があったようだ

拝殿と祭壇跡　向こうに駐車場と階段

1545　駐車場へ

ここでお土産を買う

いろいろ買ったが250TLの掘った42-4642天候神テシュブと43アリンナの太陽神へパトを彫った置物を150TLにまけてもらって購入した

これがお土産　玄関に飾った

この本がすばらしい　日本語もこなれている　79TL

これもすばらしい　現地で買うしかないのが残念　55TL