2019.8トルコの知人を訪ねる18-ボアズカレ博物館のスフィンクスと神の頭部像

2019/08/19 - 2019/08/19

1441　ボアズカレの町はずれにあるボアズカレ博物館へ．小さな博物館だが，なかなか逸品がある．あのベルリンやイスタンブールから帰ってきたスフィンクス像が見玉だが，銅石器時代からビザンツ時代までのこの付近の歴史がわかる博物館だ．非ヒッタイト部門と，ヒッタイト時代部門の二つに分かれている．やはりヒッタイト時代のものに逸品が多い．この神の頭部像はとてもすばらしい．それ以外にも牡牛の頭を持つ壺や獅子像，そして楔形文字や象形文字が素晴らしかった．やはりチョルムの博物館とアンカラのアナトリア博物館にはいかなくてはね．

エリア ボアズカレ(トルコ)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 航空会社: ターキッシュ エアラインズ

1437ボアズカレ村の中心地に

近所の人に道を聞いて，ボアズカレ博物館に　1441　入場料7TL　1966開館　2011年改装された小さな博物館

ボアズキョイ博物館 博物館・美術館・ギャラリー

表にはあのRoom2のHattusha最後の王シュッピリウマ二世の勝利や業績が書かれたあの象形文字の碑文が

そして中の目玉はあのスフィンクス像　94年前にベルリンに修復のためにもっていかれていたものが帰還　東側の翼をもったスフィンクス像

左側のイスタンブール考古学博物館から戻ったライオンの形のスフィンクス像

後ろ側は欠損しているが素晴らしい

ベルリンに行って戻ってきたスフィンクスの説明

イスタンブールから戻ってきたスフィンクスの説明　晴れてこの博物館で対になれた（対の写真はガラスの反射が大きくあまりきれいに撮影できなかったので省略した）

たった2部屋の小さな博物館　まず銅石器時代 6000-3000BC

前期青銅器時代　3000-2000BC

アッシリア交易植民市時代　1945-1730BC

なんとなくアッシリアらしい

あの軍事国家だ

この時代の水差しは注ぎ口がおもしろい

鳥のくちばしのようだ　次のヒッタイト時代　1650-1200BCは次の部屋にまとまっている．ここではその時代を飛ばして先に

フリギア時代に　1150-500BC

装飾された土器が多くなる

これはシカかなあ

フリギア時代の甲冑

ガラティア時代　BC330-30　新約聖書の『ガラテヤの信徒への手紙』でしられる王国　のちローマの属州になった

だいぶ洗練され，今までのものと比べると時代が新しいのがわかる

そしてローマ時代　BC30-AD395

ここまでくると全く時代が違うのがよくわかる　日本の弥生時代から古墳時代の土器と比べても先進性がよくわかる

棺だ

そして最後のビザンチン時代　393-1453AD　ここまででも長い悠久の歴史を感じてしまう

十字架だ

イスラムが伸長する中でここに住んでいたキリスト教信者の心境は大変だったろうなあ

スフィンクス像の所を通ってもう一つのヒッタイトの部屋へ　まず古ヒッタイト時代　BC1650-1450

浮彫をしたライオン像

鹿の浮彫の絵

分解するとこのような絵だ

牡牛の頭を持つ壺

なかなかの顔　神だろうか．．

そうこの形はアラジャユフクの博物館で見た！

そう水筒だ

こちらにはヒッタイト期の手工業などの解説

このような工房だったろう

このような回転台を用いた

これは彫刻をしているのかな

壺

ヒッタイトの軍事と武器

キャリオット（戦闘用馬車）による戦いも得意だったようだ

鎧のパーツと復元　銅だったのかなあ　ヒッタイト民族は初めて鉄器を手にしたが

こうして重ねていったようだ

武器と，鎧とその鋳型

武器類かな

小像だ

神の頭部像

獅子

王の印鑑

歴代の王と印鑑

さらに壺，ポットなど

ヒッタイトの文化がそれまでのハッティ人の文化を受け継いでいったのが良くわかる

ヒッタイト社会の経典とコミュニケーション

一般の記録は楔形文字

建物のオルトスタットや碑文は象形文字を使用　エジプト象形文字とは全く違うアナトリア起源のものだそうだ

屋外展示　ライオン像　紀元前14-13世紀

像の基盤　紀元前13世紀

スフィンクス　紀元前13世紀

イシュタル神　紀元前14-13世紀

1507　見学終了　さあこれからヤズルカヤの神々に会いに行こう

この博物館も7TL　同じ形の入場券だった

博物館でもらったパンフレット　チョルムについて

ほとんどヒッタイト関係の案内だった

チョルム県では極めて重要な観光資源だね