夏のフランス・ベルギー・ルクセンブルク　3.パリでパサージュ巡りとGラファイエットのグラスウォーク

2019/08/08 - 2019/08/08

航空券の都合で行く事になったパリ。
早朝にパリに到着、アールヌーボー建築巡りを終えた後はランチを食べ、パサージュ巡り。さらにはステンドグラス目当てにギャラリーラファイエットとプランタンに行きました。

エリア パリ(フランス)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 航空会社: 中国国際航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

今回の旅程
8月7日（水）関空－ソウル－北京－
★8月8日（木）早朝パリ到着　パリの街をぶらぶら　パリ泊
8月9日（金）日帰りモンサンミッシェル観光　パリ泊
8月10日（土）リール観光　リール泊
8月11日（日）ゲント観光、アントワープ観光　アントワープ泊
8月12日（月）アントワープ観光、ブリュッセル観光　ブリュッセル泊
8月13日（火）ブリュッセル観光　ブリュッセル泊
8月14日（水）ディナン、ナミュール観光　ナミュール泊
8月15日（木）ルクセンブルク観光　ルクセンブルク泊
8月16日（金）ルクセンブルク、ランス観光　ランス泊
8月17日（土）ランスでシャンパン醸造所観光、パリへ移動　パリ泊
8月18日（日）パリ－
8月19日（月）北京－ソウル　トランジットツアー参加－関空

ラ・フォンテーヌ通り～エッフェル塔見物～ラップ通りでアールヌーボー建築を見た後はメトロでGrands Boulevards駅まで移動して、ランチにやって来たのはレストラン・シャルティエ。この写真は食後撮ったもので外の道路まで行列は出来ていませんが、私が到着した時はここまで行列が出来ていました。う～ん、並んでるな。回転速いのかな？グランカフェの方に行ってみようかな。

シャルティエ (グラン ブルヴァール店) 地元の料理

と悩みながらもとりあえず最後尾に続き、様子を見ているとお店のおじさんが何人か聞きに来られました。「Alone,1person」と答えるとそのおじさんはがしっと私の腕をつかみ、みんなが並んでいるこの通路の横を通り抜けて店の入口へ行きなさい、とジェスチャーしてくれました。え？いいの？
並んでいるみんな怒ってないかしらとちょっと引け目を感じながら入口のスタッフに1人だと告げると入口近くの小さなテーブルに1人で食事をしているおばさまの向かいのイスを案内してくれました。

メニューを解読するのが面倒だったのでsuggestion menu「お勧めメニュー　前菜」と「お勧めメニュー　メイン料理」を注文しました。

相席のおばさまはフランス語しか話さないし、私はフランス後は挨拶程度の言葉しか知らない。それでもニコニコ、少し話しかけてくれてとても感じの良い方でした。私は地元の人や観光客同士ふれあう機会なので海外のこういう食堂で相席が嫌いじゃない。でもここのクチコミ見てたら相席にさせられたと日本語の文句が多くてビックリ。相席が嫌ならこういった大衆食堂じゃなくてもっと落ち着いた高級レストランに行けば良いんじゃ･･･。

そもそもここを選んだのは、どうせアールヌーボー建築巡りするなら食事もアールヌーボーなところでしたいと検索した結果、「グランカフェ　カプチーヌ」「ブラッスリー・モラール」「ブイヨン・ラシーヌ」「ブイヨン・シャルティエ（モンパルナス店）」が候補にあがりましたが、ブイヨン･ラシーヌは8/1～8/16までお休みとHPに書いてあり断念、この後のパサージュ巡りをする計画を立てようと地図を見た時にここ「レストランシャルティエ」が目にとまり、モンパルナス店よりはアールヌーボー感が薄そうだけどここも素敵そう、なにより安くて評判良いみたいだからという理由でした。

https://www.bouillon-chartier.com/en/

あれだけ行列で待っている人がいるだけあって、店内はもちろん満席。満席の客が結構大きい声で話しているので声が店内に響いてとても賑やかでした。
相席のおばさまとやりとりしていたせいか料理が出てくるのはそんなに待たなかった気がします。ドリンクはサングリア。1人なので小さい方のサイズをお願いしてもデカンタに入って充分な量でした。飲みやすくてぐいぐい飲めた。

前菜はもっと小振りな物が出てくるのかと思ってたらこれでメインでも良いぐらいの大きさ。ニシンの酢漬け。メインは肉の煮込み料理にジャガイモまるまる二つ。もちろんお腹いっぱい。

お会計はテーブルで。ランチョンマットで計算されて合計金額書かれます。
サングリア 3.0ユーロ、前菜 3.8ユーロ、メイン 9.8ユーロ　合計16.60ユーロでした。

私がレシート代わりにこの写真撮ったらおばさまは「ナイスアイデア！」と言ってくれました。

さあ～お腹もいっぱい、元気回復。パサージュ巡りを始めましょう。
まずはPassage Verdeau
フォーブール・モンマルトル通り側入口

パッサージュ ヴェルドー 散歩・街歩き

ここは古本屋さんが多かった。

でも閉まってる店も多かった。個人店でみんな夏のバカンスに行ってしまってるとか？

Passage Verdeau
グランジュ・バトゥリエール通り側エントランス

道路を渡るとすぐに

今度はPassage Jouffroy
グランジュ・バトゥリエール通り側エントランス
ここ入った所、足場が組んであってシートがかかってました。

パッサージュ ジョフロア　 散歩・街歩き

先ほどのパサージュヴェルドーより少し華やかな感じですがここもシャッター閉まってる店舗もちらほら。

突き当たりのブルーのところでこのパサージュは終わりなのかと思ったら左側に通路がつながってました。

途中で曲がるパサージュがあるなんて。
そしてまた右にパサージュは続きました。

ところで、この正面グレバン美術館と書いてあるけどグレバン美術館のHPやいろんなガイドブックの地図はモンマルトル通りになっています。これはなんだったんだろう？

フィギアのお店もありました。

Passage Jouffroy
モンマルトル通り側　エントランス
こちら側も修繕中

交通量の多いモンマルトル通りを渡ったら、次はPassage des Panoramas

パッサージュ デ パノラマ　 散歩・街歩き

パサージュ　デ　パノラマ
モンマルトル通りから入ってすぐに、なんか変わったお店を発見。
入口はあちら、と書いてありましたが中を覗き込んだらお客さんで賑わってました。

右側の窓からのぞいたらこちらは全然お客さんがいなかった。
Victoria Station、昔の列車の内装。こういう雰囲気、私好きだわ～。
またパリに来る事があったらここで飲みたい。

このパサージュ　デ　パノラマは飲食店が多かった。狭い通路にテーブル出して賑やかな雰囲気。お値段も、パリにしたら結構安いようでランチならアントレ＋メインで20ユーロしないお店もありました。ここで食べても良かったかな。

写真左下は古切手のお店でした。地○の歩き方に「趣味の切手を扱う店がいくつかあり、ウィンドーを覗き込む熱心なコレクターの姿も」と書いてあったけど、まさにそうでした。

パサージュは途中で横にも伸びていました。4つ角。
このパサージュ　デ　パノラマに交わって東西に延びる通りはギャルリー・デ・ヴァリエテ

ギャルリー・デ・ヴァリエテを過ぎてさらにパサージュ　デ　パノラマを南に進んでいくと急にアジア色が強くなりました。インド料理やタイ料理のレストラン。アジア系レストランも人気で外で待っている人達もいました。

さらに東に延びる通り、ギャルリー・モンマルトルに曲がりましたが、ここは薄暗くてちょっと怖かった。テイクアウトの中華料理店なんかもあったと思います。

写真はPassage des Panoramas
モンマルトル通り側エントランス

この後、ポワソニエ通りにショパン最初の家があるとガイドブックに書いてあったので行ってみたけど良くわかりませんでした。その通りの雰囲気だけ写真を撮って帰ってきましたが、どうも現在ポワソニエ通りに残っているのは「門」だけで、これがその門だったよう。気付いてないから正面から写真は撮っておらずかろうじてこの写真に一部だけ写り込んでいました。

気を取り直して、パサージュ巡りに戻ります。次のパサージュを目指して、旧証券取引所横を通過し

旧証券取引所の斜め向かいの建物も素敵だなあと思ったら銀行が入ってました。
ヨーロッパでは銀行はたいてい綺麗な建物に入ってます。
Banco Montepio

通りすがりの教会に入ろうとしましたがミサをされていたので入りませんでした。

ノートルダム ド ヴィクトワール教会 寺院・教会

Galerie Vivienne
ラ・フイヤード通り側　エントランス

パリで最も美しいといわれてるパサージュらしい。入口の装飾やアイアンワークも見事。

ギャラリー ヴィヴィエンヌ ショッピングセンター

床の大理石モザイクが美しいのもここの特徴

修復の足場が組んである入口を通り抜けると開放的な空間

その次は円い天井の空間
壁の漆喰に白い装飾がウェッジウッドのジャスパーみたい。
ウェッジウッドはイギリスでここはフランス・パリなんだけど。

丸天井の空間の先にはそのまま美しい空間が続いていましたが

その通りを横切る通りがあったので先にそちらを見に行ってみました。

Galerie Vivienne
バンク通り側エントランスを見てから

また引き返して先ほどの通りの続きを進んでいきました。

突き当たりは本屋
この辺りの壁、天井、時計、いろいろ美しい！

このパサージュは通路両側ほとんど店舗でしたが数カ所こんな一般住宅につながっていそうな階段も。上層階は普通の住宅かな？
この階段の曲線も美しい。

突き当たりはさらに左（西）側に通路が延びていました。
ここの床も綺麗ですがおもちゃ屋の看板クマさんがかわいらしい。

これもパサージュの中だけど置いてある自転車が生活感を醸し出していてい良い味出してる。そしてこの階段のうねり具合も素敵。

Galerie Vivienne
ヴィヴィエンヌ通り側エントランス

以上、ギャラリーヴィヴィエンヌでした。

そして次はすぐ隣にあるGalerie Colbert
がが～ん、中には入れませんでした。

ギャラリー コルベール ショッピングセンター

Passage des 2 Pavillons
ガイドブックには載っていなかったけど通りの向かいにもパサージュがあったので行ってみました。

ここはただの通り抜け通路といった感じだったのですぐに引き返し、オペラ方面に歩いていたら

次はPassage Choiseul
煙草、自転車、スケボー＆ローラースケート、サッカー、ポイ捨ては禁止だけど犬の散歩はOK！

パッサージュ ショワズール 散歩・街歩き

軽食や雑貨屋など。
でもシャッター閉まっている店多いような気がします。ここだけでなく、どのパサージュも。バカンスシーズンだったから？

時計と神殿のようなバルコニーが素敵。

出口上部にステンドグラス。
パサージュ、天井のガラスがステンドグラスだったらもっと綺麗だろうなあと思ったりもしましたがそれだと暗すぎるか･･･。正直どのパサージュも期待が大きすぎたのか、思っていたより天井がシンプルだった印象が残りました。

Passage Choiseul
サン＝トーギュスタン通り側エントランス

以上でパサージュ巡り終了。この日はお天気が良かったのにこんな「屋根付き」のパサージュ巡りをして勿体ない事をしたような気分になりましたがパリでゆっくりとした時間があったのこの日しかなかったし仕方がない。

メトロ3号線　Quatre-Septembre駅入り口
これもアベス駅ほどではないけどアールヌーボー風

その目の前にある建物。綺麗だなと思って外観写真を撮って帰ってきましたが、内部はモダンでオフィスビルだけど入口付近から見る事はできたようです。
見てくれば良かった。

ギャラリーラファイエットへ向かっている最中。イタリア通りから綺麗な時計がついた建物が気になりました。裁判所だったようです。

Grand Café Capucines
ここもアールヌーボーの内装だというのでランチの候補の一つにしていましたが、通りから見た感じじゃ1階はそんなにアールヌーボーな様子は見せませんでした。2階かな？

朝も通ったオペラガルニエ前を通り越して向かった先は

オペラガルニエ 劇場・ホール・ショー

やっと着きました、ギャラリーラファイエット。
地○の歩き方に美しい「天井ドーム」があると書いてあったので吹き抜けを目指します。この先だな～。

ギャラリー ラファイエット百貨店 (パリ オスマン本店) 百貨店・デパート

おお～、本当だ。美しい～。
20年前にパリに来た時、ここギャラリーラファイエットには来たんだけどその時からこんな天井あったかな？全く記憶に無い。

このドーム天井の真下、化粧品コーナーだから香水のにおいぷんぷんで頭が痛くなりそう。
でも天井は綺麗。あの飛び出てるガラスの通路は何？

見に行ってみよう！とエスカレーターで最上階まで行ってみました。
最上階に来たら天井が間近で圧巻。

「GLASSWALK」って言うんだって。
高いんかな？と思ったら値段が全然書いてない。どうも無料みたい。素晴らしい。
月－土　10:00AM－8:00PM
日　　　11:30AM－7:30PM　

少し列が出来ていましたが、約10人ずつぐらいグラスウォークに入れてもらえてました。3分ほどで交代するように係の人から声がかかります。

もうすぐ私の番。

待つこと10分、私の番がやってきました。足元がすけすけの部分もあります。
地上から16メートルだと先ほどの看板に書いてありました。

グラスウォークからだと天井が近い！手が届きそう。

近すぎて壁と天井一緒に入らないなんて、贅沢な悩み。

「120年の歴史」と先ほどの看板に書いてありました。120年の間変わらず美しいって最高。

3分経過し、係員の人が呼びに来られたので退散します。左のスーツを着た人がGラファイエットの係員さん。

最上階の向かい部分から、グラスウォークとドーム天井を撮ってみました。
右下部分がグラスウォーク。

この写真がグラスウォークの造りはわかりやすいかな。
2本の柱で支えたんですね。結構怖い。

「建築ファンでなくても、知らず知らずのうちにアールヌーヴォーに触れている。プランタンでも」と地○の歩き方に書いてあったのでギャラリーラファイエットから隣のプランタンにも入ってみました。ラファイエットみたいに吹き抜けがあってそこにドーム天井があるのだと思い込んでいましたが、吹き抜けがある造りじゃない。エスカレーターに乗って全ての階をみてそれでも無いので隣のメンズ館にも行ってまた最上階まで登ってみてそれでも無くて途中の渡り廊下から見えた別館のようなところにも行ったけどそれらしいドーム天井が無く･･･。

「ドーム天井は」ラファイエットだけでプランタンの方はこの外観とかがアールヌーボーといいたいのだろうか？等と悶々としたまま最後にもう一度オスマン本店に入り、ブラブラしてる最中にトイレのマークが目に入ったのでトイレに行っておこうと矢印の方向に進んだら

プランタン オスマン本店 百貨店・デパート

6Fの奥の方、トイレの手前にこんな美しい天井のレストランがありました。
「Brasserie Printemps」
この時、中途半端な時間だったせいか客も全然入っておらず、入口から見てても店員も寄ってこないような状態だったので入口から眺めただけで入りませんでしたが今から思うとここでお茶の1杯ぐらいしてくるんでした。後悔。

見ようと思っていたものは一応これで全部見て、もう足がパンパンでしんどい。ホテルに帰って休みたい。
でもまだ17:00、まだまだ店も開いてるし明るいし、ホテルに帰るなんて勿体ない、と「旅先の貴重な時間」に対する欲が出て周辺で買い物。ファストファッションのC&Aまでこんな綺麗な建物に入ってます。
この後、ここからバスに乗ってホテルに帰ろうとすると次のバスが25分後との表示。

25分待つの長いな。朝バスに乗っていた時、たしかサンラザールもすぐそばのようだった。サンラザールにお気に入りの店が入ってたはず、とサンラザールまで歩き、駅のモールでウィンドウショッピング。その後ようやくホテルに帰りました。

サン ラザール駅 駅

google mapでこの日歩いた距離を測ってみたら
ジャスマン駅～Alma-Marceau駅まで5.4km＋
レストランシャルティエ～サンラザール駅まで4.7km、合計10.1km歩いた計算になりました。実際はギャラリーラファイエットの中などをうろちょろしてたりもしたのでもうちょっと多いかと。1日目から足がぱんぱんでもっと歩いたかと思いました。歳のせいかな？
翌日はバスで座っている時間が長いのでなんとかなるでしょう。