アラ還道産子オヤジの一人旅　～古代文明に想いを馳せるエジプト旅行～①念願のピラミッドは想像以上に大きかったのだ

2025/11/04 - 2025/11/15

ナイアガラの滝、万里の長城、オーロラ、マッターホルン、ピラミッド、これらが私の海外旅行ウィッシュリストです。
前者４箇所は達成済みなので、残るはピラミッド、これを見ればとりあえず目標達成です。せっかくエジプトまで行くのだから、古代遺跡をできるだけ見てやろうということで、相変わらずの欲張り旅行となりました。
エジプトの国内線は曜日によりダイヤが大きく異なるため、例によってSkyscannerやBooking.comを活用しながら、ホテルの送迎サービスやViator扱いの現地ツアーを組み合わせて、スケジュールを組み立てました。
しかしながら、ホテルや現地ツアーを確定しつつあった時に、上海－カイロの便が運航キャンセルとなり、あわてて他の便を手配したり、現地ツアーを調整したりと、相変わらずのバタバタとなりました。


11月 4日　新千歳空港発
　　　　　　　上海浦東国際空港経由(China Eastern Airlines、Egypt Air)　　　
　　　　　　　でカイロ（ギザ）へ
11月 5日　ギザのピラミッド見学
11月 6日　サッカラ、ダフシュール、メンフィス半日ツアー
　　　　　 大エジプト博物館見学
11月 7日　エジプト考古学博物館、オールドカイロ見学、
　　　　　 ナイル川ディナークルーズ
11月 8日　カイロ市内イスラム地区見学
11月 9日　カイロからルクソール（Nile Air）へ、
　　　　　 カルナック神殿、ルクソール神殿見学
11月10日　ルクソール西岸（王家の谷、ハトシェプスト女王葬祭殿、
　　　　　 ラムセス３世葬祭殿）見学　　
11月11日　ルクソールからアスワンへ（ホテル手配車）
　　　　　 途中ホルス神殿、コム・オンボ神殿見学
　　　　　 アスワン到着後ファルーカ・サンセットクルーズ
11月12日　アスワンからアブシンベル(Egypt Air)へ
　　　　　 アブシンベル神殿見学
　　　　　 アブシンベル神殿音と光のショー見学
11月13日 ナセル湖サンライズクルーズ
　　　　　 　　アブシンベルからカイロ(Egypt Air)へ
　　　　　 アスワンでの乗り継ぎ時間を利用して、アスワンハイダム、イシス神殿、
　　　　　 切りかけのオベリスク見学
11月14日　カイロ国際空港発
　　　　　　　 ドーハ経由(Japan Airlines)で羽田空港へ
11月15日　新千歳空港(Japan Airlines)着

1日目
13:30　新千歳空港発
　　　　MU280
17:10　上海浦東国際空港(T1)着(-1h)
23:55　上海浦東国際空港(T2)発
　　　　MS952
2日目
6:05　カイロ国際空港着(-6h)
　　　 　ゲストハウス送迎サービス
8:00　ホテル着
　　　　 ギザ・ピラミッド見学

エリア ギザ(エジプト)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 50万円 - 100万円
• 交通手段: 徒歩
• 航空会社: エジプト航空 中国東方航空
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: ブッキングドットコム

新千歳空港にやって来ました。今回は空港連絡バスを利用しようと思ったのですが、高速道路で事故があり大渋滞中とのことで、急遽JRに変更しました。情報では中国東方航空も出発が遅れる見込みです。今回は最初からつまずくなあ。

新千歳空港 空港

エジプトでは入国ビザやホテルの送迎サービスに米ドルが必要なので、トラベレックスに予め電話で必要な額と金種、できるだけきれいな紙幣をお願いし用意してもらいました。
1ドル紙幣を多めに用意してもらいましたが、少額のポンド札を切らした時（バクシーシ等で切らすことが時々ありました。）、チップに使うなど重宝しました。

レンタルWIFI も受け取り、出国の準備ができたのでゲートに進みます。

搭乗までノースラウンジで休憩します。

新千歳空港 空港

ノースラウンジでは、有料でビールを提供するようになったようです。
私が気づかなかっただけかなあ。

上海行きMU280便は、2時間遅れで出発。
安定飛行に入った段階で食事が提供されました。紙袋での提供というのは、初めてです。

内容はパンにビーフジャーキー、レーズン、チョコレートにバナナといった軽食。
これなら紙袋でも良いかな。

途中は雲ばかりで、下は殆ど何も見えない内に上海浦東国際空港（ターミナル１）に到着しました。シャトルでターミナルに向かいます。

上海浦東国際空港 (PVG) 空港

当初は、中国東方航空を乗り継ぐ予約を入れていたのですが、上海－カイロの便が運行キャンセルとなったため、急遽エジプト航空を予約しました。このため、1回荷物を受け取って中国に入国し、第1ターミナルから第2ターミナルへ移動し、改めてチェックインして出国するという、面倒な乗継になりました。入国審査では、少し怪訝な顔をされましたが、事情を説明すると、「ああ、そう。」という感じで入国スタンプを押してくれました。
シャトルバスで第2ターミナルに向かうため、空港のホームページどおり8番ゲートでバスを待ちます。
バスが来たと思いきや、ここを素通りして11番ゲート前へ。急いで停車位置に向かいます。

バスは、このサインのあるところに停車するようです。第2ターミナルで下車した際に撮影しましたが、確かに8番ゲートには、このサインがありませんでした。
移動することがあるのかなあ。

第2ターミナルに来ました。まだ出発まで時間があるせいか、チェックインの表示が出ないので、表示の近くで暫し休憩です。

エジプト航空は毎日の運航ではないためか、常設のカウンターがないようです。チェックインの時刻が近づいた頃、職員が現れ、ミーティングを開始。

チェックインが始まりましたが、ことのほかバッテリーに対する検査が厳しく、スーツケースに入れておいたカメラの予備バッテリーが検査で引っかかり、ケースを開けて検査を受けるはめに。
新千歳空港では問題なかったのになあ。

やっと、チェックインと出国手続を終えて、ラウンジで休憩します。ここは一般の人に有料で利用できるラウンジです。私が着いた時には終了していましたが、朝・昼・夜の一定の時間帯には食事も提供されます。

上海浦東国際空港 (PVG) 空港

食事がないとはいえ、アルコールを含む飲み物や菓子類、フルーツは自由に飲食できるので、利用する価値はあります。利用時間は2時間となっていましたが、夜遅いせいか時間で追い出されることなく、適当な時間までここで過ごしました。

カイロ便の搭乗が始まりました。定刻どおり出発するようです。

上空に上がって程なく、食事が提供されました。ビーフorチキン?ということでチキンを選択しましたが、チキンソテーにマッシュポテト、マカロニとズッキーニ、野菜サラダにチョコムースとクリームチーズといった内容です。イスラムの国の航空機なのかビールはないそうです。

着陸2時間前ころ2回目の食事が提供されました。焼きそば、フルーツ、クリームチーズ、オレンジジュースといった内容です。

カイロ空港に到着しました。エジプトは空港や地下鉄など重要なインフラの撮影が禁止されているので、降機後撮影を控えてきました。ここはビザを購入する銀行の窓口、入国審査ゲートの直前にあります。（ここは治安上問題ないでしょう。）

カイロ国際空港 (CAI) 空港

購入したシール状のビザをパスポートに貼り、入国審査の係官に渡すと、スタンプを押してくれます。偶々かも知れませんが、係官から質問は殆どありませんでした。（帰国後に撮影したので、出国スタンプも押されています。）

空港からはゲストハウスの送迎サービスを利用しました。到着ゲートを出たところでうまくゲストハウスの方と落ち合うことができました。朝早いのに、ピックアップありがとうございます。
到着ゲートは送迎サービスの人やタクシーの客引きで混雑しているので、Careemを利用するのは難しそうです。
車はカイロ市内の渋滞を避けて、リングロードという外環道を進んでいくようです。

沿線には立派なマンションやショッピングモールが建ち並び、いかにも発展著しいといった風景が続きます。

宿の近くまで来ました。ギザ市内の幹線道路なので交通量も結構あります。

本日の宿、ガーディアン・ゲストハウスに着きました。

ギザのピラミッド 建造物

階段を登って、２階がフロントになっています。

まだチェックインができないので、（当然です、まだ朝ですから。）服だけ着替えさせてもらい、ピラミッド見学に出かけます。
外に出て気がついたのですが、生憎のスモッグで、見えるのは霞んだピラミッド。住民の方に伺うと、時々あるのだそうです。
普段の行いが悪いのかなあ。

宿はスフィンクス側ゲートの目の前にあるのですが、カイロでのチケット購入の煩わしさを避けようと、カイロパスを購入するため、クフ王側入口に徒歩で向かいます。入口に向かって歩いていると警察官に「今日は閉鎖中だ」と止められてしまいました。
「じゃあ、カイロパスはどこで購入できるの？」と聞くと「スフィンクス側のゲートだ。」との答えです。
「本当かなあ。」とは思いましたが、仕方ありません。来た道をとぼとぼ帰ります。

スフィンクス側のゲート前に戻ってきました。チケット売場は右側の壁沿いに少し入った所にあります。

ここがチケット売場です。「カイロパスが欲しいのですが。」「ここでは、扱っていないよ。」「クフ王のゲートへ行ったら閉まっていて、警察官がここで買えると言ったよ。」「知らん。ここでは、扱っていない。」
仕方ないのでカイロパスの購入は諦め、普通の入場券とクフ王の内部見学券を購入しました。
なお、観光施設や文化施設の入場券はクレジットカードで購入することになっていますので、カードはお忘れなく。（ちなみにエジプトではVISAがクレジットカードの代名詞になっています。）

ゲートから入ると、いつの間にかスモッグが晴れ、ピラミッドが姿を現してきました。よかった。

まずは、一番手前にあるスフィンクスがよく見える方向へ向かいます。

スフィンクス 建造物

スフィンクスとカフラー王のピラミッドを取り合わせて1枚、ここに音と光のショーの観覧席が設けられています。

スフィンクス 建造物

そのままカフラー王の河岸神殿を進みます

柱しかなくなっていますが、巨大な建造物があったことを窺わせます。

カフラー王のピラミッド 建造物

スフィンクスは正面から撮った写真が多いのですが、横と後ろから見た姿はこんな感じ。

スフィンクス 建造物

一度河岸神殿を出て、カフラー王のピラミッドに向かって登っていきます。

カフラー王のピラミッド 建造物

確かに上の部分に化粧岩が残っています。想像した以上に大きいなあ。

ピラミッドの前には大きな岩がゴロゴロと、神殿の一部だったのでしょう。

次にクフ王のピラミッドに向かいます。
お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、ガイドブックに載っているようなピラミッドの高さを示す上端の棒がなくなっています。後でゲストハウスの方に聞いたのですが、いつ頃そして何故なくなったのか分からないそうです。

クフ王のピラミッド 建造物

ピラミッドの入り口を目指して東側を歩いて行きます。それにしても大きいなあ。

入り口は北側の側面を少し登ったところ。
ピラミッドに登るのは禁止されているので、堂々と登れるのは良いなあ。

クフ王のピラミッド 建造物

ここから入口へ登って行きます。

入り口から振り返ると、ギザの街が一望に拡がります。
あれっ、さっき閉鎖していたクフ王側のゲートから人が入ってきているんだけどなあ。

ピラミッドの内部に入りました。まずはこんなに狭い横道を進みます。

クフ王のピラミッド 建造物

狭い道は更に続き、登りのスロープへとつながります。

背をかがめながら木製のスロープを暫し登ると、

突然、天上が高くなります。大回廊と呼ばれる部分です。

ここは玄室。ガイドブックにあるとおり、壁画も描かれていない石に囲まれた空間に石棺があるだけなのですが、神秘さを感じるのは私だけでしょうか。

再び大回廊を降りていきます。大回廊はこれだけ、高さがあります。ちなみに木製スロープの段を数えてみたら７７段ありました。

大回廊の脇には何か分からないのですが、岩を彫った模様があります。

ピラミッドエリアで乗り降り自由なホップオン・ホップオフバスが来たので、これに乗ってビジターセンターに向かいます。運行ダイヤは不明ですが、頻回に発着していました。

バスを降りて反対側に回ると、ビジターセンターの入口に着きます。ここはピラミッドエリアの入場料とは別に入館料として700EGPが必要になります。

センターの中では、ピラミッド復元想像模型や、

ピラミッドをどのように建設したのかなどの解説が展示されています。

館内にホップオン・ホップオフバスの路線図が掲示されています。
注意したいのは、ホップオン・ホップオフバスは、無料で乗車できるのですが、ビジターセンターに来ると、バスの乗車口にはセンターの出口からしか行けないので、結果的にセンターに入館しなければバスに乗車できないということになります。

ビジターセンターを出て、バスでパノラマステーションにやって来ました。

ここには、カフェやみやげ店が設置されており、ピラミッドを眺めながら一服することができます。

展望台から見た景色です。有名な撮影ポイントとは９０°角度が違いますが、全てのピラミッドを入れて撮影することができます。

ピラミッドを眺めながら、アイスコーヒーで一服。

再びバスに乗って、メンカウラー王ピラミッドバス停に着きました。バス停からは、写真の右前方へ下っていく形となります。

メンカウラー王のピラミッド 建造物

ピラミッドの前から、３つのピラミッドが並んで見える有名なビューポイントまで馬車で行けるようです。

ピラミッドに来ました。道を突き当たってすぐ左に入口がありますが、先程クフ王の内部に入ったので、ここはパスします。

ピラミッドの反対側に来ました。王妃の３基が並んでいます。

バス停の近くにカフェ（マリーリ）があったので、アイスコーヒーとクッキーで休憩します。

宿に戻ってチェックインを済ませます。部屋はこんな感じ

窓からピラミッドを望むことができます。

バス・トイレは至って普通。電気温水器でお湯を供給するタイプのようです。

エジプトでは、基本的にトイレットペーパーは流せません。新興国に共通するパターンですね。

大分日も傾いてきました。夕食に出かけましょう。

やって来たのは、チケット売場の向かいにあるゲートホテル（Gate Hotel）屋上のレストラン。沈みゆく夕日を眺めながら夕食をいただきます。

チキンテンダーとサラダをいただきます。ビールはないということで、レモンティーにしました。

宿に戻ると、６時から音と光のショーが始まりました。屋上に上がって様子を拝見します。１回目は英語で行われているようです。

ピラミッド音と光のショー 祭り・イベント

カフラー王の河岸神殿をスクリーン代わりにして、ピラミッドとスフィンクスの照明を変化させながらショーは進んでいきます。

開始から約１時間、全体のライトアップでショーは終了です。
ショーの概要はわかりますが、反響で音声が良く聞き取れないので（当たり前です。タダで見ているのですから。）、内容を理解したい方は、日本語オーディオガイドも用意されているので、会場で見られる方が良いでしょう。今日は予約が多かったのか、すぐにスペイン語で２回目のショーが始まりました。
今日は念願のピラミッドを見ることができ、満足です。明日は、サッカラ方面のピラミッドとグランドオープンしたばかりの大エジプト博物館の見学です。

この旅行記へのコメント （3）

• かるびさん 2025/12/02 22:31:28

  同じようなプランで年末年始に行く予定です

  とても参考になりました。
  その後を書いていただけると嬉しいです。わがままですみません。

  TAKさん からの返信 2025/12/02 23:03:37

  Re: 同じようなプランで年末年始に行く予定です

  かるびさん
  旅行記を読んでくださり、ありがとうございます。
  数日中に３日目（サッカラ等の半日ツアー、大エジプト博物館）の旅行記をupすべく、準備中です。それ以降の部分も、順次upできるよう写真や資料を整理していますです。参考になれば幸いです。

  かるびさん からの返信 2025/12/02 23:28:21

  Re: 同じようなプランで年末年始に行く予定です

  TAKさん、早速のコメントありがとうございます。
  3日目のサッカラ＆大エジプト博物館の旅行記、めちゃくちゃ楽しみにしてます。
  写真や資料の整理、大変だと思いますが、よろしくお願いいたします。
  アップされたらまた読ませていただきます。