池上電気鉄道新奥沢線

2019/03/05 - 2019/03/05

池上電気鉄道は中央線の国分寺方面へ線路を延伸する目的で新奥沢駅まで暫定的に開業した路線で、1928年（昭和3年）10月5日 雪ヶ谷(現雪が谷大塚） - 新奥沢間が開業し、運賃は5銭でした。
しかし、五島慶太が「目蒲と池上電気鉄道の無駄な競合は避けるべきだ」と川崎財閥の川崎肇に直接掛け合い、1934年（昭和9年）10月1日に池上電鉄は目蒲電鉄に吸収合併され、1935（昭和１０年）年には新奥沢線が廃止されました。
悲劇となった路線を雪が谷大塚駅から歩いてみました。

エリア 自由が丘(東京)

• 同行者: 一人旅
• 旅行の手配内容: 個別手配

池上線の雪が谷大塚駅から散策を始めます。
池上線と言えば西島美恵子が歌っていた「池上線」を思い浮かべます。

雪が谷大塚駅 駅

蒲田方面から来た電車が大きなカーブを回って雪が谷大塚駅に到着します。

新奥沢線はこの車庫の右側に大きくカーブしていたはずです。

雪が谷大塚駅を出ると中原街道が平行しているので左側へ歩きます。

中原街道からこのローソンから新奥沢線あったと思われる道路へ向かいます、

雪が谷大塚駅方向を見ています。
この辺りが大きくカーブして直線になったところだと思います。
戦後の廃線であればカーブの部分も残されておかしくないないのです昭和１０年ともなると全く見る形もありません。

新奥沢線が走っていたと思われる道路ですが実際には道路の右横に複線分の用地があって単線だけを走っていたそうです。
廃線跡が道路になっていればもう少し理解できるのですが右横の線路跡はすべて住宅地となっているため空想するしかありません。

この辺りに唯一の途中駅の諏訪分駅があった場所です。

諏訪分駅の横には田園調布学園中等部・高等部（開業時は調布高等女学校）が沿線にあり唯一の乗客だったそうです。

この辺りは田園調布駅が最寄駅となり、田園調布に相応しい家並ですがすぐ横を環八の道路があるので騒音で閑静な住宅地とは言えません。

やっと見つけた新奥沢駅跡で、中央の木の下に碑が見えますが見える道路が線路跡ではありません。
場所が前のページの延長上の道路は一度住宅地となって途切れていたためです。

新奥沢駅跡の碑
「新」が付くと新しい駅のようですが目蒲線にすでに奥沢駅が命名されていたためです。
目蒲線が目黒線と多摩川線に運行が変更されたましたが池上選も国分寺まで開通していたのであれば変わっていたと思います。

住所は写真の通りです。
折角なのでここに歴史等を記した案内板も設置されてあれば最高なのですが！

実際の新奥沢線の線路はこの写真の真正面辺りになります。
右側は田園調布駅方向へ向かう道路なので歩いても１Kmも離れていません。

環八の道路へ出ましたが新奥沢線もこの道路に沿って計画されたのだと思いますが大井町線とも重なりますが？
地番は大田区田園調布二丁目となっています。

田園調布駅へ出ました。
今でこそ駅舎がここから見えますが地下化する前には駅舎は見えなかったほずです。
東横線が多摩川を渡った所から田園調布間は常に工事中であったのを記憶していますが東横線の渋谷駅と横浜駅は工事がいつ完了するのでしょうか？。

田園調布駅の入口は左側にあります。
田園調布駅は東横線、目黒線が通る駅ですがすぐ北側には大井町線もあり隣の自由ケ丘駅で乗り換えもできます。
もし、これらの路線が開業時から東急電鉄一社でしたら新奥沢線などは決して開業していなかったはずです。
もし、新奥沢線が開通して中央線の国分寺まで開業したのであればさぞ便利な路線になったと想像します。

実はこの駅舎は一度壊れてた後のレプリカなのです。

関東の駅百選認定駅
レプリカされた駅が認定されているとは？

この旅行記へのコメント （1）

• 一歩人さん 2019/03/07 06:47:10

  池上線で通勤経験がありました

  若い頃。通勤電車だったので、懐かしくて。
  一歩人です。
  電気鉄道だったんですね。なかなか。
  鉄道の歴史に感激しました。
  駅舎百選といえば、原宿駅が大好きです。
  レプリカとうのも新発見でした。
  でも、駅舎は大好きです。
  ありがとうございました。
  失礼します。