紅葉2025. その５-都内、九品仏・等々力不動

2025/12/02 - 2025/12/02

　紅葉シリーズ５番目は、都心から近い世田谷区内の著名な紅葉スポットの紹介。
　等々力渓谷の上にある等々力不動尊の斜面庭園は、造園も終わったようで、何年か前に行った時以上に見ごろだった。
　しかし、それ以上、予想外に紅葉が見事だったのが、同じ東急大井町線沿線の「九品仏浄真寺」の紅葉。京都のようなモミジ庭園状態は圧巻、それだけに多くの観光客で平日から賑わっていた。駅からすぐ近く。多分、世田谷区でも１，２位の紅葉スポットと言える。いい意味で予想を裏切られた。行ってみて正解だった。
　この紀行は12月初旬の紀行です。今年の紅葉シーズンは12月10日あたりで終わりと思われます。今回の紀行は、来年の参考にしていただければと思います。

エリア 自由が丘(東京)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: JRローカル 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

この日は所用で石神井へまず行った。
池袋で西武線に乗車。

池袋駅 駅

所要のついでに、石神井公園の紅葉も見てきた。

石神井公園 公園・植物園

石神井公園の紅葉。

石神井公園の紅葉2

石神井城跡 名所・史跡

隣接する三宝寺池の紅葉。
石神井公園の石神井池は人工のため池だが、三宝寺池は湧水が集まった天然の池である。石神井川の源流の一つ。

三宝寺池沼沢植物群落 公園・植物園

三宝池は、モミジよりメタセコイヤなどが多い印象だ。

駅の途中で見かけたんだが、小さな公園？があった。

来久三堂 グルメ・レストラン

石神井公園駅に戻り、西武線の東急直通電車に乗る。

石神井公園駅 駅

石神井公園駅からは地下鉄副都心線・東急東横線直通電車が多く出ており、速い列車なら35分で東急自由が丘駅に到着する。
自由が丘駅大井町線ホーム。ここから目的地の九品仏へ行く。
東急大井町線は、この自由が丘駅周辺が一番利用者が多く、自由が丘駅も東横線との乗り換え客で終日混みあっている。

自由が丘駅 駅

大井町線九品仏駅。自由が丘駅の隣。
九品仏と等々力駅は、このように、踏切の中に駅舎と改札がある珍しい構造。
東急大井町線は開業時期が昭和２年、全通が昭和４年と、比較的新しい。
急行の運転が開始されたのは21世紀に入ってから。日中でも急行3本、普通9本と本数が多い。

九品仏駅 駅

駅前からすぐに参道が始まる。寺の総門までは駅から5分。
境内は予想以上に広かった。

九品仏広場 名所・史跡

九品仏浄真寺総門

総門を入るとすぐ右手にある閻魔堂
閻魔大王像が安置されている

閻魔堂と紅葉

九品仏の紅葉、焔魔堂の反対側

九品仏の紅葉、東門から山門の間。

東門から山門をのぞむ、見事な紅葉

閻魔堂周辺は、モミジとイチョウの庭になっている

浄真寺山門、仁王像がある

仁王像と紅葉

山門から東門を望む

開山堂と紅葉
この寺が創建した際の初代住職である、珂碩上人の像がある。

九品仏浄真寺 寺・神社・教会

九品仏の紅葉。イチョウの木も多い。
これほど見事な紅葉だとは思わなかった。

鐘楼堂
九品仏浄真寺は、もともと奥沢城という吉良家の居城だった。「吉良」とは赤穂浪士のヴィランである吉良上野介と同じ一族（分家）である。もともと足利氏が祖で三河が本拠。
小田原征伐のさいに廃城になり、その跡地に、江戸時代の1670年代、地元の名主が寺を創り、仏僧を招いて開山した。
九品山唯在念佛院淨眞寺が正式名称、浄土宗のお寺。

鐘楼堂と紅葉

美しい紅葉

様々な樹々が錦秋に染まっている境内。
背景は、本堂（龍護殿）。お釈迦様の像がある。

本堂や上品堂などに囲まれた広い境内には、大きなイチョウの樹があり、見事な黄色に染まっていた。

九品仏のイチョウ 自然・景勝地

奥に三棟並ぶ阿弥陀堂、北から、中品堂、上品堂、下品堂と並ぶ。
九品仏の名の由来でもあり、一つの堂に３体、計９体の阿弥陀如来像が安置されていることから「九品仏」と言う。
阿弥陀如来像は全て違う表情をしているという。

紅葉と阿弥陀堂。

阿弥陀堂

紅葉と阿弥陀堂その２

阿弥陀堂と紅葉その３

境内は美しい錦秋。
東急の創始者、「強盗慶太」こと五島慶太氏の墓もこの浄真寺にあるそうだ。
背景は本堂。

紅葉と阿弥陀三堂をのぞむ

本堂、龍護殿。

来た道を戻り、東門から外に出て、駅へ戻る。
九品仏浄真寺は、東横線自由が丘駅からでも、700mほどの距離で、10分くらいで着く。大井町線が開業する前は、自由が丘駅が九品仏駅を名乗っていたらしい。

大井町線九品仏駅から、等々力駅へ電車で移動。

九品仏駅 駅

大井町線等々力駅。
九品仏駅から2駅目。この駅も九品仏駅と同じ構造の駅だ。
都区内の渓谷として有名な等々力渓谷と等々力不動尊への入口。

等々力駅 駅

駅のすぐ近くから等々力渓谷が始まるが、倒木があり、現在は谷沿いの遊歩道が通行止めになっている。
庭園のある茶店雪月花周囲のみ入れる模様。

等々力渓谷 自然・景勝地

等々力渓谷の紅葉をゴルフ橋から撮影。
下から見上げると、意外や紅葉は見えない。

ゴルフ橋 名所・史跡

等々力駅から600mほど通り沿いに南へゆくと、等々力不動尊がある。
途中、環状8号線を立体交差で超える。

等々力不動尊の境内も、イチョウやケヤキ、モミジが紅葉している。
隣接する致航山満願寺の別院で、瀧轟山明王院が正式名称。真言宗智山派だから、我が成田山新勝寺と同じだな。当然祀っているのは不動明王。

等々力不動尊 寺・神社・教会

ケヤキの紅葉が綺麗。

売店から見た風景

以前にも紀行文で紹介したが、ここは木製の舞台があり、そこから斜面に造成された庭園展望できる。
夏はアジサイが綺麗だった。
その時の紀行は、
https://4travel.jp/travelogue/11911253　（この時は崖下の庭園が造成中だった）。
https://4travel.jp/travelogue/11193144　（10年近く前の紀行）

等々力の紅葉１

等々力の紅葉２

舞台を見上げる

紅葉と崖下の庭園

そろそろ帰るとする

東急大井町線と都営地下鉄を乗り継いで帰りました。

12月上旬であったが、都区内はそのあたりが今年は紅葉の盛期だった。
九品仏の紅葉は予想外に見事。世田谷区や大田区はまだ多くの花や紅葉の名勝となる寺院や隠れた名所も多いので、来年はそういった所も探してみたい。

おわり

東急大井町線 乗り物