雪の北上線　湯めぐり

2013/12/21 - 2013/12/21

「誰も来ない日も」町営の温泉施設１０カ所、赤字で苦境

こんな見出しの記事が掲載されていました。これを見て以前ここの温泉に浸かった時の景色を思い出しました。
雪の中、山の中の温泉にローカル線で行った思い出話。
少しでも力になれれば…。

エリア 湯田温泉峡(岩手)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

北上線の始発駅、北上駅。
新幹線も停車します。年末ですが雪はそれほど多くなく。

北上駅 駅

北上10:20>>北上線横手行き>>ほっとゆだ11:06

世にも珍しい0番線から発車です。2両編成のディーゼルカー。

JR北上線 乗り物

奥羽山脈に向かってまっすぐ進んでいきます。

平野をぬけ少し山間に入ったところにある駅。
ここの地名は仙人だそうで。

和賀仙人駅 駅

単線なので向かいの列車が来るまで少し停車しました。

最初の目的地に到着。
列車のお見送り。さすがに雪多いな。

定刻通り到着。ひらがなの駅名。
1991年より前は陸中川尻駅だったそうです。

ほっとゆだ駅 駅

駅舎は温泉施設と一体になっています。

写真右側が駅の出入り口、左側が温泉の出入り口になっています。

駅前をぶらぶら。
温泉に入る前に体を冷やしておく作戦。

お昼ご飯はここにしようかと思っていたお蕎麦屋さんが休業日でした。
他にお店ほとんどないですし、ごはん難民確定…。

もちや グルメ・レストラン

さて、お湯につかりますか。冷えた体にしみますね。

温度の違う2つか3つの湯船がありました。
浴室内には鉄道用信号機が設置されており、列車の発車時刻が近づくと点灯する仕掛けになっています。(ちょっと有名ですね)
ちなみに
青：45～30分前
黄：30～15分前
赤：15分前～発車時間
無灯火：それ以外
です。
1時間以上列車が来ないことが普通ですので、点灯しているのを見るためには時間を調べておく必要があります。

時々個人のブログなどで浴室内の写真が上がっているのを見かけますが、そのくらい人がいないということなんですよね。
この時も貸切状態でした。

川尻温泉 ほっとゆだ 温泉

かわいいイラストマップがありました。
秋は紅葉もきれいなのか。

青春18きっぷで行く温泉番付なるものを発見。
東の横綱は鳴子、西は別府。ここ川尻温泉は前頭。

民俗資料館とか駅周辺にはあるのですが冬季休業。

特にすることが無くなったので隣の駅まで歩くことにしました。
国道を7kmちょっと。
写真は錦秋湖と北上線。

有名鉄道撮影地で一枚。
モノトーンの世界を小さなディーゼルカーが走っていきました。

雪の中、歩いてここまで来て写真撮った撮り鉄がこの世に何人いるだろうか。

ただいまの気温1℃。
以外と氷点下じゃない。雪のおかげかな。

白黒の世界に紅一点。ここで撮影するのもいいですね。

これ以上にない冬景色。凍てつくダム湖。

正午に出発して1時間40分。一駅隣のゆだ錦秋湖駅に到着。

雪の中、歩道もない国道を延々歩くのは正気じゃないですね。空腹も忘れました。

ゆだ錦秋湖駅 駅

駅前。
突き当りの建物が「穴ゆっこ」という温泉です。

こちらの温泉も貸切状態でした。
洞窟をモチーフにした少し狭まったスペースがある独特の湯船でした。

露天風呂もありましたが源泉不足によりお休みとのことでした。

錦秋湖温泉 穴ゆっこ 温泉

明治時代に発見されてから昭和の前半まで鉱山の町として反映していたそうです。
そのときにいくつもの温泉も見つかったんだとか。

ゆだ錦秋湖駅はホームが一つの小さな駅。
小さな待合室には地元のパンフレットなどがありました。駅ノートも。

ゆだ錦秋湖14:23>>普通横手行き>>横手15:03

2時間近く歩いた道のりを一瞬で駆け抜け、ほっとゆだへ戻り、さらに先へ。鉄道って改めてすごいと思いました。

終点の横手に到着。

横手駅 駅

駅は「もやしもん」であふれていました(当時)。

いや、急に私も微生物が見えるようになったのか？？

発酵のまち横手

米作りが盛んなおかげで麹文化が花開いたそうです。米麹味噌もありますよね。

特設のイラストボードに原作者の直筆イラストが描かれていました。右下の美術館までの地図が雪しか書いて無くて笑った。

帰りは奥羽本線。

以上、雪中温泉旅行でした。
静かな山奥の温泉に行ってみませんか。