2017/04/23 - 2017/04/23
101位(同エリア367件中)
元杜鉄工さん
三重県の山間を走るローカル線である名松線に乗りました。
水を張ったばかりの田んぼ、雲出川、沿線の桜の木など美しく長閑でのんびり。43.5kmをおよそ1時間半で走ります。
国鉄時代から採算が合わず幾度か廃線の危機に見舞われてきました。2009年の台風により山中の川沿いを走る線路が被害を受け長期運休となりましたが、地元の強い要望により2016年3月26日に全線復活。
午後は松阪の町を散策。江戸時代の長屋が残る番屋敷は面白かった。
(ビンボーなので牛肉はほとんど出てきません)
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- JRローカル 私鉄
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
旅の出発は近鉄伊勢中川駅。
三重で電車と言えば近鉄。たいていJRより便利だったりします。
近鉄大阪線、名張行きの普通電車で一駅隣の川合高岡駅へ。 -
川合高岡駅。
駅舎の脇からダイナミックに木がのびています。川合高岡駅 駅
-
歩くこと数分、100mちょっとでJR一志駅に到着。
ここから名松線に乗車します。一志駅 駅
-
一志9:56>>普通伊勢奥津行411C>>伊勢奥津11:02
名松線がやってきました。
1両編成のディーゼルカー。 -
ワンマンカーなので後ろの扉から乗って整理券をとります。
下りるときに運転士さんに運賃を支払います。 -
田植え前の田んぼ。癒されますね。
-
尾根の上には風車がたくさん回っていました。
鈴鹿おろしと呼ばれる強い風が吹くそうです。 -
家城駅に到着。単線なのでここで対向列車と待ち合わせのため20分ほど停車。
停車時間が長いのにはわけがある。家城駅 駅
-
票券閉塞だのスタフ閉塞だの小難しいことは置いておいて、駅員さんが丸いわっかを持って駅と汽車を往ったり来たり。
単線なので対向列車が到着する前に出発して衝突事故が発生するのを防ぐため、このような作業が行われます。たいていの路線ではコンピュータで自動化されていますがここはアナログ。 -
出発の準備ができたら緑の旗を振って運転士さんに合図。
10時28分定刻通り出発、残り17.7km。 -
運転席と反対側の窓から車窓を見物。
雲出川を何度も渡ります。 -
茶畑の先に見えるのは君が野ダム
-
川と山肌に挟まれた狭い敷地を縫うように走ります。
工事の跡や異常を知らせる信号機も設置され、何度も台風に苦しめられてきたのが分かります。 -
晴天の下、がたごと揺られて無事に終点、伊勢奥津に到着。
伊勢奥津駅 駅
-
線路はここでおしまい。
満開の桜とSL時代に使用された給水塔が印象的。
本当はこの先を名張まで線路を結ぶ予定があったのですが、近鉄が先に開通してしまい立ち消えとなってしまいました(名張―松阪だから名松線)。 -
伊勢奥津駅は1935年(昭和10年)開業。
2016年に6年間の眠りから覚めて復旧しました。 -
駅舎は新しく立派です。
物産館を兼ねており美杉町(現:津市)の名産品(山菜、お茶など)が販売されていました。Tシャツなど名松線グッズもありました。 -
伊勢奥津11:30>>普通松阪行410C>>松坂12:54
ちょっと薄情ですが、折り返しの列車で帰ります。 -
美杉の景色を眺めながら、駅で買った「竹の子めし」をいただきます。
お土産用に緑茶葉入りの「ちゃちゃ最中」も購入。 -
伊勢鎌倉駅の八重桜も見事
-
元来た線路を戻り、一志駅を過ぎて松阪駅へ。
JR紀勢本線と合流。奥に見えるは近鉄山田線。 -
松阪駅に到着。ありがとう名松線。
松阪駅 駅
-
風情のある駅蕎麦屋さん汽笛亭。この写真は改札外の様子。改札内からも利用できます。
※2018年3月で閉店してしまったようです。残念。 -
せっかくなので看板商品の「肉うどん」400円也。
伊勢うどんとまではいきませんが、ふと目やわらか目のおうどんに牛肉が乗っていました。 -
松阪駅駅舎。
当然、牛のモニュメントでもあるのかと思いきや、あったのは鈴。
松阪は国学者、本居宣長が生まれた町だそうで、彼が鈴コレクターだったことから。マンホールも鈴が描かれています。 -
一応、申し訳程度に駅前に牛の置物もあります。
-
駅から市役所方向へ30分ほど歩くと松坂城跡に。
石垣しか残っていませんが景色が良いので登ってみることに。 -
割と上り坂は急でした。
こんな感じで街を見下ろすことができます。松阪の街を一望 by 元杜鉄工さん松坂城跡 名所・史跡
-
近鉄電車(右下)と津の造船所のでっかいクレーン。
-
本居宣長旧宅が場内の敷地に移設され保存されています。
中を見学することもできます(有料)。 -
お城よりおすすめスポットはこちら。
御城番屋敷。紀州藩士が暮らした長屋が残っています。しかも現在も人が生活しています。御城番屋敷 名所・史跡
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観光地ではなくあくまで人が住む長屋なのでお静かに。
一部中を公開しています。受付の人にあいさつするといれてもらえます(無料)。 -
意外と広い。どこか落ち着きますね。
-
このほか松阪には三井財閥の三井家発祥の地があります。屋敷が残っています。
以上、春の名松線と松阪お散歩旅でした。三井家発祥の地 名所・史跡
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