☆首里城祭と宮古島（※安田純平氏に感じたこと）

2018/10/24 - 2018/11/01

（那覇 首里城祭）

　仏教とは恵まれた自然環境に生まれ、育つもの。（砂漠に生まれ、育ったイスラム教と比較すると良くわかる）だから沖縄には似合わないし、定着しなかった。何百年も搾取され続けてきた沖縄の民はなんにも持たず、文字さえも使えない時代が長かったのだ。そこで「無欲」とか「一切は空だ」などと念じていても意味がない。搾取されるために生まれ、税を納めるためだけに生きてきたのだ。それでも音楽や踊りは残った。織物や焼き物の技術は伝えられてきた。しかし沖縄人の明るさ、優しさはいったい何なのだ。琉球という独立国がなぜ国を失ったのか。なぜ独立ではなく（日本）本土並みなどと言うのか。沖縄は沖縄であるべきで、本土には過剰に期待しない方がいい

　・夏休み過ぎ去りし日の那覇通り

　・海面を退かせて見たしサンゴ礁

　・琉球の国亡くしても山海あり

　・ボランティア行ったはずだが介護され

※沖縄に行くなら、以下の言葉は知っておきたい。

　人頭税、御嶽（ウタキ）、亀甲墓、のろ、グスク、ニライカナイ、美ら、海人、ウチナーンチュ、芭蕉布、石敢當、デイゴ、フクギ、アグー
　　

エリア 沖縄

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: ANAグループ 徒歩 バイク バニラエア

首里城祭の行列１（国際通り）
　出番を待つ三線組

そもそも首里城祭があるなんてまったく知らなかった。来たらたまたま出会ったのだ。

首里城祭の行列２
　王妃の輿

沖縄人は祭りが大好きなのだ。

中国からの使者一行

若衆組

　まだまだ10組ほどが続きます

四ツ竹組１

　なんといっても目がいくのは「四ツ竹」

四ツ竹組２

　そりゃ料亭でじっくり味わいたいわナ

四ツ竹組３

　ア～　行っちまったよ

観光客は世界各地から

これは何だったか、離島の踊りだったか？

首里城の夕べ１

　今年はきれいな夕焼けによく出会う　でもいいことに出会わないのは　WHY?

首里城の夕べ２

　金色に染まった雲がすいとんのように連なって、私の頭上数メートルを流れてゆく。

首里城の夕べ３

・飛んできて夏の宮古の残り香を
　　　吸わねば済まぬ秋の夕暮れ

首里城祭夜の部（首里城）

　この踊り「四ツ竹」のゆ～っくりとして止まらない動き。シャッターチャンスがないのだ。見栄を切らないが優雅、色気さえたっぷり。どうしてくれる？

首里城祭、夜の部２

　夜は路々にろうそくが灯ります。　I’ll be your HERO （安室奈美恵）

夜の首里城

　オラ　オラ
ボーっと生きてんじゃねエよ！

園比屋武御嶽石門（世界遺産）

　私が訪れた9番目、最後の沖縄世界遺産。いままで気付かなかったが、守礼の門の隣りにありました。

壷屋やちむん通り

　那覇でもいちばん古い街だ。近くに桜坂劇場があり、ちょうど岡本太郎の「ドキュメンタリー映画・沖縄」の初演にぶち当たった。そして彼の「沖縄文化論」を読んだ。彼は1959年18日間、そして1966年7日間石垣島を含め2度来ただけだが、私が120日以上かけ、沖縄各地・離島を廻り、疑問に思ったことのほとんどの答えを出していた。しかも50年も前にだ。

壷屋やちむん通り2

特にその映画の中で見た「イザイホウ」の儀式に、鮮明に音声が残されていたことに驚いた。まるでケチャックダンスのよう。古代沖縄に連綿と続いてきたシャーマニズムの儀式がみごとに記録されていたのだ。日本神道とか仏教とかそんなの関係ネエ、沖縄の文化があった。

明日は宮古島にいく！

渡口の浜
30日、なんとか晴れ間が見えたので、原付バイクで宮古の海に行く。この美しく真っ白なビーチははずせない。ちょうど伊良部島と下地島の境目にある。この白く細やかな美しいサンドビーチはサンゴとそこに住む魚が噛み砕いて造ったものだ。

佐和田の浜

　この海岸から下地島空港間の海の色は、晴れたらそこは別世界。来年3月には下地島の3000ｍ滑走路にジェットスター（LCC)の定期便が飛ぶ。宮古島がぐっと近くなるのです。その頃にはまた来なくてはなりません。

　

通り池

　地下で海と繋がっている池ふたつ。このあたりはすべて珊瑚礁からなっており、ダイバーなら潜って行き来できる。

伊良部島　佐良浜大主御嶽（神社）

　伊良部大橋ができるまでは、フェリーが宮古島平良と伊良部島佐良浜を結んでいた。

砂山ビーチ

　宮古島には山がない。山がないからから川がない。だから海が汚れずきれい。津波の時にはハブも流され毒蛇はいない。第三紀島尻層の頁岩、泥岩の基盤の上にサンゴ石灰岩層が載って隆起した島。こういった島が波照間島、竹富島、小浜島、与論島などがこれに当たる。共に海やビーチがきれいな島だ。

西平安名崎

　東平安名崎に対してここがある。ただ東平安名崎の壮大さには負ける。

池間島

　宮古島とを繋ぐ池間大橋から見るこの海の色はまさに絶品。右上は大神島だ。今回はまさにこの海の色を見たくなったのだ。（大きな声ではいえないが）実はこの沖合に"八重干瀬"（やびじ）という幻の大陸がある・・・

　※天気のいい時の宮古島はこちら
　　https://4travel.jp/travelogue/11206249

仲宗根豊見親の墓

　彼は15世紀宮古を統治した首長

うえのドイツ文化村

　和歌山の村民が座礁したトルコのエルトゥールル号の乗組員を助けた話は有名だが、宮古島うえの村の住民がドイツのエル・イ・ロベルトソン号の乗組員を救助した話はあまり知られていない。1873年（明治6年）のことだ。沖縄でサミットが開催されたとき、当時のシュナイダー首相が訪れている。ここにはドイツライン河畔のマルクスブルグ城も再現されている。

マルクスブルグ城　騎士の間

ベルリンの壁

　同じ敷地内のキンダーハウスには、西ベルリンを囲んでいた壁（ベルリンの壁）の実物が移築されている。高さ3.8ｍとか。西側には絵が描かれたりしているが、これが百数十キロ続いていたことになる。

●安田純平氏に感じたこと
（海外旅行ヤを自負する者なら、この問題に関して自分なりの考えを明確にすべきと思うので述べる）
　共に真実を伝える、という点では共通しているが、後藤健二氏や山本美加氏には現地の人々の平和を第一に考えて行動している点がちがうと感じた。安田氏は戦場ジャーナリストという肩書が欲しいがために行動しているのではないかと。だからたいした情報も取れず、安易に騙され拘束される。とても中東の戦場地域に行けるレベルではない。自己責任論も日本国家が自国民を救助するのも当然の話だし、ジャーナリストの重要性も認識しているが、今回の安田氏の騒動はあまりにもカッコ悪い。

東ドイツ側の壁(反対側）はコンクリート打ちっぱなし

　最後の晩餐は、西里通りの料理屋「Sしま」で　刺盛り、うなぎ、みそカツ、豆腐、サラダ・・・と爆食い、ああ！もっと青いあの海が見たかった。今日はもっと食ってやる!

※今回の予算
　・AIR代那覇片道　　　　　　　約￥10,000
　　宮古/羽田　マイレージ利用
　・ホテル8泊5食 　 　　　　　　￥50,000
　・モノレール,レンタバイク,TAXI ￥6,000　　
　・入場料（映画2本,ドイツ村,美術館）￥4,000
　　　　　(合計）　約￥70,000

　 正月は与那国、波照間など先島諸島を廻ります。宮古島へは、来年新空港開港直後再訪する。
写真集「沖縄と先島諸島たちPART2」近々完成