☆沖縄・座間味（２）

2015/01/03 - 2015/01/05

（写真は座間味・阿真/あまビーチ）

第三次沖縄越冬隊　http://4travel.jp/travelogue/10966802　の続きです。

慶良間諸島へは那覇から西へ、フェリーで約２時間（高速船だと１時間）で着く。昨年31番目の国立公園に認定されたばかり。海の綺麗なことで知られ、ダイビングのメッカになっている。また今月からホエール･ウォッチング（ザトウクジラ）が始まっています。　

主たる島が渡嘉敷島と座間味島だが今回は座間味島に向かう。信号ひとつしかない小さな島だ。　小学・兼中学校がひとつあるが１学年はひとけたもいない。信号を設置するのは子供の教育のためで、これは小笠原など他の小島も同じ。

とりあえず原付バイクを借りて島を一周してみる。ゆっくり廻って２時間というところ。　島の基盤は頁岩～泥質千枚岩(一部石英層を挟む?）から成る第三紀層だが、地層は数ミリ～数センチの薄さで重なり、数百米の厚さはあるようだ。　そしてその崖の隙間をサンゴの砂が埋めている。　沖縄の島々を廻っていると、この域は単に珊瑚礁だけの島ではないということがわかってきます。

慶良間の夏の海の色を「ケラマブルー」と呼ぶ。したがって今は本来のブルーではなく、なんとなくクリスタル

　・旅十夜幼き頃の夢を観る　　＜悠遊人＞

　・美ら海を思いっきし飛べザトウイチ ＜勝新＞
　・ザマミロと珊瑚の海辺夏の星　＜万次郎＞　
　・海水を干上げて観たし珊瑚礁　＜聖子＞

※旅はまず住から開放されることから始まります。職は現在ネットという便利なものがありますから、どこでも仕事はできるものです。人は同時に２カ所以上には住めません。どこかで夜を明かし、飯を食わねばなりません。私にとって正月は沖縄で暮らし、すこしだけ仕事をする、それだけのこと。旅は体験だ、癒しだ、気分転換だなどという想いはありません。 生活そのものです。

　エコの観点からいうと、最近のホテルは使わなかった歯磨きセットやカミソリ代分を植林などエコ事業に寄付するところもあるという。旅行の際はどこに行こうが自分の歯ブラシ、カミソリは持ち歩きたいもの。　

●追伸2/3　後藤健二様のご冥福をお祈りいたします。

・苦しみを悲しみに替え神無月　＜悠遊人＞

エリア 慶良間諸島(沖縄)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 高速・路線バス タクシー バイク バニラエア
• 旅行の手配内容: 個別手配

途中　阿嘉島に寄っていきます。

欧米や台湾からも観光客が来ています。　こんなところまで？と驚きますが、来邦者1300万どころか潜在性は5-6000万はあたりまえだと思います。　欧州では自国の人口ぐらいは来るのですから、韓国(1400万)より少ないなんてありえないでしょ。

阿嘉(あか)島は南に慶留間(げるま)島、外地(ふかじ)島へと橋で繋がっている。

　慶留間島にはゲルマジカがすんでおり、重文・高良家あり。　外地島には短いが滑走路があり、民間機が飛ぶ。

　・船乗らば皆が旅人時空を超えて

女瀬の崎(うなじのさち)展望台

　となりの稲崎展望台からはたまにザトウクジラが見えるとか、

女瀬の崎展望台　　（鯨はいるか〜？　いいえ、イルカは鯨です）

　島の南側に点在するビーチに比べ、北側は切り立った崖が続きます。

マリリン　きょうも海を見る

「マリリンにあいたい」は安田成美さん、三浦友和さん主演？で映画化されたとか、対するシロの像は隣島、阿嘉港にある）　どんな映画なのかは 知らん

古(ふる)座間味ビーチ

　お嬢さん、背後にも注意しないととんでもない海獣が現れますよ！

　・人はみな慶良間の海で貝になる　　＜蒼海＞

　

古座間味ビーチ

　ここ以外にもサンゴの白いビーチが転々と続きます。

　・青い海もう戻れない青い春

チシ展望台

　サンゴは汽水域では育たない。　したがって全体がサンゴに囲まれたような島でも河口だけは沖の海と繋がった天然の良港となる。　ただ干満の差で海水道は流れが速くなるのでダイバーは要注意。

高月山（たかつきやま）展望台から座間味港夕景

　これらの島々は沈降海岸特有の海岸線と珊瑚礁を発達させている。　かつてこのあたりは沖縄本島北部から2,000ｍ近い山々で連なっていたと言えば驚くでしょうか。　（暖流性有孔虫と寒冷地の杉の花粉が同じ地層に化石として見つかっている、杉はこの辺りでは高度2000ｍないと育たないのだ）

座間味港夕景

満天の星を期待していたのだが、1月４日は満月で他には何も見えず、ただ月面でウサギが餅をついているのはよくわかった。　いつの日かあの月から地球を眺める日もくるのだろう。

　・三が日月もあわてて餅をつき　　　＜兎＞

座間味で多分一番古い家。　マリリン＊＊ロケ地トしても使われた。　現在は民宿として活用されている。

座間味から阿真ビーチへ（このあたりの典型的な千枚岩層）

●最近のホテルは使わなかった歯磨きセットやカミソリ代分を植林などエコ事業に寄付するところもあるのだとか、旅行の際はどこに行こうが自分の歯ブラシ、カミソリは持ち歩きたいもの。

那覇空港も順次拡張中、沖縄は地理的・地政学的条件を活かし、空港の整備は最優先だ。

慶良間からの帰り道、偶然にもフェリーから、なんとザトウクジラの潮吹きや背面跳びを見ることができました。　今朝の祈りが効いたんかいな。　ここは高速船よりフェリーを選んで正解でした。

那覇・泊港には最新の海洋調査船「海嶺」(JOGMEC所属)が停泊中
沖縄の近海には海底鉱山やメタンハイドレードが眠っているのです。これからは沖縄に海底資源の時代が来るかもしれません。熱水鉱床やグリーンタフの存在など以外に東北の地質に似ている？　阿蘇から始まる霧島火山帯は桜島、開聞岳、口永良部島を経て、トカラ列島から久米島沖へと続いており、これに沿って琉球諸島の北側に続々と海底鉱床が発見されていくことになるでしょう。

さて、再び那覇に戻り数日後帰京することになります。次回の沖縄は火山岩を追っかけ久米島、また尚王の生誕地伊平屋島・伊是名島あたりになります。　残念なのは私自身お天道様のあたる道ばっかりを歩いてきた？ので、海底へのモグリができないこと

ということで、本年もよろしくお願いいたします。

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