☆宮古島（伊良部島、下地島、池間島等）

2017/01/01 - 2017/01/11

（写真はトウリバー海浜公園から伊良部大橋）

さて元日に沖縄本島から宮古島に渡ります。沖縄と言っても米軍基地のある本島と離島とは大きな違いがあるようです。
八重山諸島とは石垣島を中心とした西表島、竹富島、与那国島などをいい、これに宮古島諸島（宮古島、伊良部島、下地島、池間島、来間島）を加えて先島諸島と呼びます。

宮古諸島ですが、来間島、池間島とは海中橋で繋がっており、一昨年伊良部大橋が完成し、伊良部島、下地島とも繋がり（全長3540mで無料の橋としては日本一の長さ）、いまやこれらの島々は一つの島と考えていいでしょう。 なぜこれだけの橋が次々に完成するかと言えば、日本政府から莫大な地方交付金が来るからです。これはとりもなおさず沖縄（本島ではありますが）に米軍基地があるからです。かつて琉球政府は人頭税と称し、先島など離島から税金を取り立て、それを薩摩藩に納め、それを江戸幕府が吸い上げるという構造だったのです。　それが現在では先の大戦でボロ負けした日本は米国のいいなりで、沖縄の基地におもいやり予算とかで金まで払ってアメリカのために提供し、沖縄にはその見返りとして多額の補助金を交付するという構造になっている訳です。

　・綿雲の二つ浮かんで春となる

　・キラリ海 底に涙が溜まってる

　・海の橋ニライカナイへ繋ぐ道

エリア 沖縄

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: JALグループ ANAグループ バイク
• 旅行の手配内容: 個別手配

宮古島平良の中心、西里通り

　船で渡りたかったのですが定期船がありません。かつてはスカイマークの安い便が飛んでいたのですが無くなりました。ここは東京-那覇間より高いJTA,ANAを利用するしかありません。着けばさすがに元旦でだれもいません。食事処もほとんど休みのよう。　宮古島は東京と比べ、経度で15度西にあり、約1時間の時差がある。18時でもまだ明るい。（ここは北緯25度、東経125度と覚えやすい。ちなみにN40度､E140度が八郎潟）

平良（ひらら）港

　彼のように30年ほど前までに沖縄に移住した人々がいる。沖縄闘争を闘った人たちで、新天地を求めて最近移住した人たちとは考え方がまったく違います。

宮古島久松公園

　平良港や伊良部大橋がよく見える

　・まだ来ぬか一富士二鷹三なすび

宮古島久松公園２

　・初春や宮古の空に黒い雲

　・患いもすめば宮古の雑煮かな

人頭税石

　人がこれだけの背丈になると税金が課されました。琉球政府は特に離島住民に対し、差別的に税金を取り立てたのです。人頭税とは最近まで中国でも同じ制度があり、久しぶりに聞く不快な言葉です。

伊良部大橋

　朝、伊良部島側から
2015年1月完成、全長3540m　無料の橋としては日本一長い。歩けば1時間かかります。

伊良部島牧山展望台

　伊良部大橋と宮古島がよく見える

伊良部島　佐和田の浜

　まるでジブリの絵、とてもきれいなビーチです。なぜこれだけ海が綺麗かといえば、宮古島には山がないからです。山がないから川がない。川がないから土砂が流れ込まない。南西諸島にはこういった珊瑚礁の島として波照間島や黒島、竹富島、与論島があります。ここにはハブもいません。

・青空を海に落として明日睦月

・青い海あおい空から落ちてくる

下地島空港

　ここになんと3000ｍの大滑走路がある。以前はJAL、ANAなどが離発着訓練で使用していたが今は誰も使っていない。なんともったいないことだろう。なぜ普天間をここに持ってこないのか、下地島には人はほとんど住んでいないというのに。でも米軍は来ないだろう。人が住んでいない（娯楽施設の無い）島には兵士は住まわせない、ということだ。ここを東アジアの物流の一大拠点として整備してはどうなのか。

下地島　魚垣（ながき）

　「クラウド富士」と名付けました。

　・旅始め飛んでいこうかイスタンブール

下地島　通り池

　海蝕洞の天井が崩れた池。底は海と繋がっています。　泡が出てきたので伝説の人魚が現れるかと期待したら、海から潜ってきたダイバーたちでした。

池間島

　宮古島のビーチの砂はとても白く細かく、そして美しい。日本一といっていい。ここを見ないヤツがいるなんて・・・

　・海面を退かせて見たし珊瑚礁

池間大橋から

　右手奥に見えるは大神島　しばらくいい天気が続いている。
そもそも沖縄は冬でも海水温が高く、水分が蒸発するところに冷たい北風が吹きこむことで雲が発生し、天気が悪い日が多くなる。

パイナガマビーチ

　１月というのに泳いでいる。　子供もパンツ一丁で泳いでいる。　親が泳がせているかと思いきや子供が泳ぎたいのだという。

・黒い雲二つ浮かんで春が来る

もともと黒い雲はない。上昇気流が激しく、雲が厚くなって、雨となる。

パイナガマビーチ２

　今回お世話になったホテルのすぐ前でした。

平良（ひらら）港

　改修が進んでいます。もともとは伊良部島や多良間島へ渡るフェリーの発着港として発展していたのですが、今では海中橋でほとんど繋がりました。（多良間島へは現在でもフェリーあり）

池間島　ハート岩

　なんかTVドラマの撮影地とか・・・
このあたり海面があと10ｍ低かったら、宮古島の面積は1.5倍になるだろう。それほど珊瑚礁が発達しているのだ。沖合いに幻の大陸"八重干瀬"（やびじ）がある。

池間湿原

　地図を見たら「池間湿原」とありました。　湿原男としては行かないわけにはいきません。間違いなく日本最南端の湿原でしょう。　ただ成因はもともとは内湾であったものが、港の整備のため堰き止められ、それが淡水化し湿原となったようです。広さもあってなかなかのものでした。

池間湿原２

　鳥がいっぱい、小魚も元気いっぱい遊んでおりました。

宮古島　島尻の断層崖

　第三紀島尻層の砂岩・泥岩の互層が見られました。
これら基盤の上に琉球石灰岩層が不整合で乗っているのが、宮古島の特徴です。構造線はほぼＮＮＷ-ＳＳＥで、沖縄本島とは大きなちがいがあります。不透水性の島尻層の地下谷を利用して地下ダムが造られており、島の重要な水源となっています。

東平安名崎(ひがし･へんなざき）

　島の最東端、太平洋と東シナ海を分ける岬。大きな灯台があり、コバルトブルーの海が美しい。原付バイクの往復で二度のシャワーに会う。こちらでは雲と風の動きを読まないとひどい目に会う。さあ前方からすぐに雨雲がやって来るゾ。

右が伊良部島、左は下地島

　干満差が大きく、常に潮が流れ、狭い水路が閉じないワケ

伊良部島　渡口の浜

宮古島は例年4月にアイスロンの大会が行われています。興味ある方はぜひ見に行ってください。どんなに美しい海とビーチが拡がっていることか。

・黒い雲ひとつ消えたりキビ畑

※今回の予算(概算）
AIR代（東京-那覇、那覇-宮古島、宮古-東京）
￥24,000（一部マイレージ利用）
　ホテル代21泊朝食付き　　　￥130,000
　バス、モノレール、タクシーなど￥10､000
　レンタバイク2日間、ﾚﾝﾀｻｲｸﾙ ￥6,000
　入場料四か所　　　　　　　￥2,500
　　合計　　　　　　約17万円+

※次回は八重山(石垣）を廻ります