2018/05/01 - 2018/05/01
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2018年ドイツ旅2日めです。
この日はケルンからまずはエッセンへ。
その前にこの旅のタイトルについて少々。
例年”南ドイツ”や”中部~北ドイツ”、”東ドイツ”など、巡った大まかなエリアを名付けてきましたが、今回訪ねた場所はどう表現したものか、いい言い回しが浮かばず、考えた末、前半にケルンを拠点に足を延ばしたのは全てノルトライン=ヴェストファーレン州なので、それに後半のモーゼル川流域の街・村巡りをくっつけてのタイトルにしました。
ノルトライン=ヴェストファーレン州は、これまでケルンとデュッセルドルフ、そしてアーヘンくらいしか訪ねたことがありませんでしたが、調べていくといろんな見所があり、州別の人口数はドイツ国内第1位で、人口密度もトップクラス。欧州を代表する工業地帯であるルール地方を擁し、ドイツ経済を牽引してきた重要な州なのですね。
一方、小さな街や村々も魅力的で、西はオランダ、南西はベルギーと接し、その文化もそういう隣国の影響を受けた(実際にそれらの国の領地だった街も)ものも多い、歴史豊かな州のようです。
前置きが長くなりました。
2日めのこの日、まずは世界遺産にも登録されているエッセンの「ツォルフェライン炭鉱」を訪ねます。
*Zollvereinは、”ツォルフェアアイン”、”ツォルフェアライン”といくつかの日本語表記がされるようですが、私は自分が一番しっくりくる”ツォツフェライン”を使用したいと思います。
以下、今回の旅程です。(☆印がこの旅行記です。)
4月30日(月) 福岡~関空~フランクフルト~ケルン
☆5月 1日(火) ケルン~エッセン~デュイスブルク
~デュッセルドルフ~ケルン
5月 2日(水) ケルン~モンシャウ~シュトルベルク~ケルン
5月 3日(木) ケルン~ボン~コッヘム
5月 4日(金) コッヘム~トリアー~ビットブルク~コッヘム
5月 5日(土) コッヘム~トラーベン・トラーバッハ
~モーゼル川クルーズ
~ベルンカステル・クース~コッヘム~マインツ
5月 6日(日) マインツ~フランクフルト~バート・ホンブルク
~フランクフルト空港から帰国
5月 7日(月) 羽田~福岡
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
ドイツ到着のこの前夜は早々に休んだので、2日めは私にしては早朝の5:30に目覚めました。
シャワーを浴び身支度をして、6:30過ぎに朝食会場へ。 -
このホテルは早くから朝食がいただけるので助かりました。
(たぶん6:30からだったと思います。) -
お手軽価格のお宿だったので、朝食の内容は至ってシンプルでしたが、出かける前にさくっといただけるのは大変ありがたいです。
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時間が早いので一番乗りでした。
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チョイスしたのはこのような内容。
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この旅では初めてweathershotというお天気情報を表示してくれるスマホアプリを使用してみました。
トラベラーの*JY*さんがお使いのもので、真似させていただきました。
*JY*さん、ありがとうございました!
これによりますと、この日は日の出6:06、日の入り20:53。
さすがに日の長い春のドイツです。
気温は最高15℃、最低4℃、撮影したこの時は7℃。
楽しいですね~。 -
もうひとつ、instaplaceというアプリも。
ですが、位置情報などが必要なので当然ネット環境下でのみ使用できるもの。
無料Wi-Fi頼みの私は、ほとんどホテルでの朝食時しか使えませんでしたが、旅の新しい楽しみとなりました。
それで撮ったこの写真によりますと、6:55からこの朝食をいただいたようです。 -
朝食後、部屋へ戻ってしばしゆっくりし、8:00少し前にホテルを出発しました。
ここはケルン中央駅前。 -
「ケルン大聖堂」は今朝も堂々の佇まい。
曇り空なのが残念ですが。 -
駅構内からガラス越しに大聖堂の見えるこの眺めが大好きです。
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8:00過ぎのこの時間、すでに多くの人が。
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ホームへ上がりました。
8:11発のドルトムント行きICEに乗車します。 -
ケルン中央駅よ、行って参ります。
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ICEがやってきました。
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ガラガラの車内。ゆっくり座ってエッセンまで。
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ケルン中央駅を出るとすぐにライン川を渡ります。
ホーエンツォレルン橋からは「聖マルティン教会」が見えました。
まだ訪ねたことのない教会。
ケルンを発つ朝、やっとその機会がありました。それはまた後日。 -
列車はライン川の東側を北上していきます。
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いい眺めだな~。
曇り空なのがちょっと気になるけれど・・・。 -
ケルンから35分ほどでデュッセルドルフへ。
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激安スーパー「ALDI」の広告。
こういうところで思いっきり買い物がしたい! -
車内では4人席を占領して、朝からの日記を書いたり・・・
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長閑な車窓の景色を楽しんだり。
あれは羊さんかしら? -
そうこうしていたら、あっという間にエッセン中央駅に到着です。
予定通りの9:18頃。
ケルンから1時間と少しでした。 -
初めて降り立つエッセン中央駅。
まずまず大きな駅ですね。 -
駅前に出てみました。
あとで時間があったら近くを歩いてみましょう。 -
そこから地下へ入ってUバーンの駅を目指します。
駅前へ出てしまったのですが、ぐるっと中央駅構内の地下へ戻る形になり遠回りでした。
帰りに確認すると、駅内部からの階段を下りるのが最短ルートのようです。 -
Uバーン駅は青の世界。
ジャーマンレイルパスでは乗車できないので、券売機でチケットを購入します。
これがなかなか反応が悪い機械で、もたつきました。
行き先(ツォルフェライン)を指定するのももどかしく、最低料金でいけるかな?と1.6ユーロのチケットを購入。
検札もなかったのでこれが合っていたのかどうかは不明です。 -
ツォルフェラインへは107番の列車に乗ります。
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すぐに列車がやってきました。
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Zollvereinのラッピングが施されています。
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出発するとすぐに地上に出ました。
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バスと同じくこのような表示があるので安心です。
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15分弱でこちらへ到着。
降りたところすぐにこの表示が。 -
電停はこのようなデザイン。
ツォルフェライン炭鉱を模したものですよね。 -
駅からすぐ左手にこの光景。
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道を渡ればそこはもうツォルファライン炭鉱跡地(Zollverein)。
「エッセンのツォルフェライン炭鉱業遺産群」として2001年にユネスコ世界文化遺産に登録されています。
(案内板中央の「i」のマークの箱には地図が入っているらしいですが、この時は空でした。事前にHPからプリントして持参していましたので大丈夫でしたが。) -
入口付近に構内のジオラマが。
とても広大な敷地です。
現在いる場所は写真中央の下の方。左にAの文字が見えますが、この構内は大きくA・B・Cの3エリアに区分されており、主要な見どころはこのAエリアに多く集まっています。
以下のサイトには全体の地図もありますので、便利ですよ。
(私はそれをプリントして持参しました。)
https://www.zollverein.de/ -
イチオシ
その先に見えるこちらが、この炭鉱のシンボル的存在の第12炭鉱立坑櫓。
「SCHACHT XII」です。
1930年に建設されたこの立坑、設計者はフリッツ・シュップとマルティン・クレマーという建築家で、彼らはバウハウスの様式に沿って設備を左右対称に、かつ幾何学的にデザインしたそう。
建築上も技術面でも傑作と呼ばれる建造物で、「世界一美しい炭鉱」と称賛されているそうです。 -
その奥にはコークス製造工場。
ここも機能的なデザインで、これらが合わさって全体として非常にモダンで独特な産業景観を生み出しています。
これらはその後の立坑櫓のお手本となったそうです。 -
その付近には当時の機材がむき出しで展示されています。
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歴史が記述された写真パネルも。
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コークス製造工場の奥のこちら。
「ルールミュージアム」なのですがガラスの屋根のようなものが斜めに閉じていて、あれ?入口は?と思っていたら右手の男性がやってきてガチャガチャと開錠、横の方のスイッチを入れたら・・・ -
ガラスの屋根が徐々に上がっていきました。
時刻は9:55頃。10:00の開館に向けて、ちょうど入口が開けられるところでした。 -
そしてこの赤いエスカレーターが現れました。
これもこちらの施設の大事なアクセントとなっている部分。
黒い鉄鋼の建物にこんなヴィヴィットな配色をするなんて、なんというセンスでしょう! -
扉が全て開きました。
では早速、赤いエスカレーターで上階へ行ってみます。 -
エスカレーター上方で振り返ると第12炭鉱櫓が。
-
博物館内部へ。
正面左手奥にこちらのインフォメーションがあります。
ここ「ルールミュージアム(Ruhrmuseum)」は旧石炭プラントの中に2010年にオープンした産業博物館。
ガイドツアーで施設内部まで入ることができますが、炭鉱構内のほかのエリアも見たいのでとりあえず今はささっと見学させていただき、先にほかを周ってみることにします。 -
とはいえ、ガイドツアーに参加せずとも、無料で見ることのできる部分だけでもなかなかの見応えでした。
こうして操業当時の設備が多数展示されているのです。 -
そもそもこの”Zollverein”(ツォルフェライン)という名称は、1833年に結成されたドイツ関税同盟に由来。
採炭が行われていたのは19世紀中ごろから1986年6までで、100年以上もの間、ルール工業地帯の発展を支え続けました。
・・・なんて説明が流れていたのかどうか。(笑)
一生懸命に聞いているボク。 -
先程の第12炭鉱立坑やコークス製造工場を始めとするこの炭坑の建物群。
素晴らしいのがそのデザイン性や外観のみならず、採掘量、製造量を増加させるための建築だったことで、一流の施設を求めたら一流の結果がついてきた、という何ともかっこいい点でした。 -
優れたモダニズム建築として、現在はこうして博物館や文化複合施設として公開されています。
-
イチオシ
天井高何メートルでしょう。
開放的なスペース、思わず見上げてしまいます。 -
こんな、年季の入った部位も手に触れる場所にあります。
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床は部分的に網状になっており、床下が見える構造。
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特に鉄好き、炭鉱などの産業施設好き、などではない私ですが、すでに完全に魅了されております。(笑)
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こんな部分まで見られれば、ガイドツアーに参加しなくても充分な気になります。
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今尚使用できそうな立派な頑丈なパーツ。
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この奥の方がガイドツアーの入口のようでした。
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こうなると、同じく世界遺産の「フェルクリンゲン製鉄所」などにも興味が湧いてきます。
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先人の知恵や技術ってすごいですね。
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萌え~です。
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階段を下りるとグリーンの空間。
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こちらをお借りするために来たのでした。
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再度上へ上がって。
一角にはショップも。 -
この炭坑やエッセンの街に関する書籍類がたくさん。
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写真集も多数。
購入しようか迷ったのですが、結局買わず。 -
うわー、ここは採掘した石炭を詰めていた部分でしょうか。
選炭する前とか。 -
おびただしい数の配電盤。
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しかし本当にすごい空間ですね。
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操業当時のまま開放されているのが素晴らしい。
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入口右手にはカフェもあります。
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これがまたお洒落でクール。
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素敵なソファー&テーブルです。
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カフェはまだオープン前のよう。
こちらで注文するのですね。 -
奥のガラスや棚のお皿やポットも年代を感じる素敵な品々。
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ほかを巡ってあとでお邪魔しました。それはまた後ほど。
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では赤いエスカレーターを下りて、構内を歩いてみます。
続きはその2にて。
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