アルゼンチン⑤　南米最果ての地、ウシュアイアの上野山荘生活

2008/03/23 - 2008/03/28

2008年世界一周の旅　南米編　ウシュアイア2日目、3日目
今はもう無い、伝説の日本人宿、上野山荘での美しい思い出。

3/23　ブエノスアイレスからウシュアイアへ（飛行機移動）
3/24、25　ウシュアイアでのんびり
3/26　斜めの木を目指してドライブ
3/27　ウシュアイアでのんびり
3/28　5：00ＡＭ　プンタアレーナス（チリ）に向けてバス移動

エリア ウシュアイア(アルゼンチン)

3/24　上野山荘でのんびりした時の記録です。
朝起きたら雪が降っていました。冬が始まるよ。

トゥルーチャのお散歩じゃなくて、トゥルーチャに付き合ってもらってお散歩。

犬の散歩なんて10年ぶりぐらい、今後も予定はないので、記念撮影してもらいました。

ぴたっと寄り添い歩いたかと思えば、走りだしたのがうれしくて、じゃれついてくる甘えんぼさん。走ることには集中しない。

人間大好きなんだね。

朝までの空が嘘のように、くっきり晴れ渡りました。
上野山荘をパチリ。

世界の最南端と書いてあります。
2008年3月末、おばあちゃんが亡くなるちょうど2年前の晴れた日です。
残念ながら、今はもう宿は無くなっているとのことです。
この時、この場所は、間違いなく世界一居心地のいい山荘でした。
あの暖かい宿が今はもう存在しないなんて、とても悲しいことですが、ここでお世話になった旅人たちの記憶の中でずっと生き続けていく宿なんだと思います。

ビーグル水道は吸い込まれそうなほど深い青です。

今日ウシュアイアに着いた旅人も誘って、街へ。
目印の標識。

トゥルーチャの山と呼んでいた山。なぜその名前だったのかは忘れた。

ウシュアイアの街並みと、山の景色、大好きです。

街に下るショートカット。

昨日見た豪華客船がまだ停泊していました。

海の色が濃いから、船旅はちょっと怖いな、と思ってしまいます。

とんがり山もよく見えます。

Ushuaia end of the world beginning of everthing

ツーリストインフォメーションで、最果ての地の証明書をゲット。
スタンプもあったので、パスポートに押した。
何か言われたら”南極入境スタンプだ”って言えばいーよ、って。

世界の果てで三転倒立する旅人。

坂道を登り、振り返ると、ウシュアイアの海が。
どこか日本の漁村にも似ている雰囲気。

ネットして、ポストカードを買ったら、味噌汁色のにゃんこに出会った。

たしか、このあたりで南極の地図の切手が買えて、日本の我が家に送った。

観光客向けの通り。
ウシュアイアは、免税の町。
同じく免税で有名なチリのプンタアレーナス同様、パタゴニア行きのツーリスト相手のアウトドア用品の免税店も多い。
結構安く、みんな真剣に物色。

ペンギンストア

アンデス楽団が来ていました。

フエゴ島の地図です。
南米の一番南側。

ウシュアイア号。

パタゴニアはあっち。ざっくりだな。

街はずれのスーパーＬＡで今日も買い物。安いウィンナーとパンを買う。
帰りはコレクティーボという乗り合い路線タクシーに乗りたくて、コレクティーボが通りそうな道を行くも、やっぱり待てど暮らせど来ない。
寒いし、今日もあきらめてタクシーをシェア。８ペソを３人で割り勘。

年下の子が年上の子におつりを渡そうとしたとき、年上が釣りはいらんと言っている光景を見た。
割り勘でおつりが出たときに、最後の１円まできっちりと分けるのが長期旅行者の暗黙のルールみたいになっているけれど、みんな切り詰めているし。
でも、やっぱりざっくりと多めに払うほうがスマートに見える。

まして、私みたいにリーマンパッカーになったら、学生から最後の一円まで搾り取るのはちょっとな、と思います。
そう思って、この間なぜか私より年上のおっさんにkeep the change言いました。
おじさん、リーマンパッカーになったあとも、バックパックを背負うと貧乏旅行のスイッチが入っちゃうんだろうな。
昔と変わらぬスタイルで旅を続けられることはちょっとうらやましいけどね。

夜は名物五右衛門風呂を初体験。
外は寒いから湯冷めに注意。

夜はシェア飯。
今日も安定の炊き込みご飯。
そしてワインのお供にカナッペ的なものを。
アルゼンチン人はクラッカーが大好きで、クラッカーに乗せるクリームチーズの種類が豊富。サラミ味などもあります。これはクリームチーズにアボガドとトマト。

夜は”南極男”など、いろいろな旅人とお話ししながら過ごす。
ベネズエラに住んでいたライターさんから、マテ茶を飲ませてもらった。
カップに粉々の茶葉を入れて、先が茶こしになっているストローで吸って飲む。
熱いから注意！

初めてのマテ茶。
乾燥した藁のような、少し癖がある味だが、日本人には受け入れ安い味でした。
ライターさんからは、他にもコロンビアなどの情報をもらった。
もらったはいいけど、怖すぎて縮み上がりました。

この日の山荘にあつまった旅人たち、尖った人は少なくて、みんな柔らかい人柄だった。
いや、この山荘が旅人たちをそうさせていたのかもしれない。
とにかくのんびりしていて、日本人宿らしからぬ何か、特別な空気感がある。
日本人宿というより、山小屋！？
やわらかい光に揺られながら、ぬくぬくとあったかくて、足元にはトゥルーチャがいて、穏やかな時が過ぎていきました。

3/25
朝5時ごろ、あやこおばあちゃんに連れられてリビングへやって来た。
まだ誰も起きていないので、各部屋をウロウロ。
呼ぶとベッドの横までやってきて、あいさつしてくれる。
朝一番に起きると、トゥルーチャが甘えてきてかわいい。

朝ごはんは安いウィンナーのホットドック。
上野での朝は、紅茶やコーヒーでのんびり過ごす。（夜はＮＨＫおはよう日本）
この日は甘いミルクティを入れてもらった。
ちなみにフリーのお菓子と、フリーボックスという、旅人がいらなくなった物を置いていくボックスもある。
私はスキー用の手袋をゲット。パイネで使うんだ。

朝からぼやっとしていたら、南アとブエノスで出会ったご夫婦が3日かけてウシュアイアに到着！
早速バスで街へ繰り出す。
その後皆と別れてネットカフェへ。
ドルチェデレチェ入りの甘いおやつをかじりながら作業。
夕方一度宿に戻ったあと、歩いてＬＡに買い出し。
今夜は宿の人みんなでＢＢＱナイト、上野大学ＢＢＱの設立です。
食材をタクシーに詰め込んで帰る。

上野山荘のキッチンフル回転。
武将はごはん担当。
私はＢＢＱソース担当でした

あやこおばあちゃんも出てきて、炭起こしの準備。

骨付き肉のアサド、いい肉、いいウィンナーを大量に購入。
アルゼンチンは羊がおいしいと聞いていたけれど、スーパーでは見つけられなかった。おばあちゃんによると全然臭くないらしい。

ナス、パプリカ、長ネギ、アスパラ、さつまいもなど。
野菜も食べなきゃだめよ、と、あやこおばあちゃん。

ＢＢＱコーナー。
もうすっかり忘れていたけど、日記にはこの時であった人の名前と、誰が何の担当をした、としっかり記録されていた。
ほんの一瞬だけ時を一緒に過ごしただけだったけど、いい出会いだったんだな。

あちらこちらで記念写真。

クルクルウィンナー。

外は寒いので、焼き担当者以外は室内でおばあちゃんを囲んでのんびり食事。
サニーレタスは低温の湯につけています。
しゃきしゃきになるらしい。
この日到着した男の子が最後までもりもり食べていた。
あとでこの子のブログを見たら、この時の旅でアコンカグアに登っていた。。。
そりゃよく食べるわな。

白人には吠えるがアジア人には吠えないトゥルちゃん。
ＢＢＱ部での担当はスジ肉。いっぱい食べて、誰かの足にひっついて、満足そう。
最後みんなで集合写真を撮るとき、「おいで」の言葉でベストポジションをキープした子。「おまえ、空気読めるな」と突っ込まれていた。