2025/11/21 - 2025/11/21
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naoさん
海外にまでその名をとどろかせる「松阪牛」で名高い三重県松阪市は、県庁所在地の津市と伊勢神宮のある伊勢市のほぼ中間地点に位置する土地で、豊臣秀吉の時代に蒲生氏郷が築いた松坂城の城下町が礎となっています。
城下町の整備にあたった蒲生氏郷は、城の周りに武家屋敷を置き、その外側に町人町を配置する町づくり進め、道路沿いの敷地は敵が侵入した場合に備えて、ノコギリの歯のようにギザギザに区画することで見通しを悪くするなど、守りを固める工夫を凝らした町づくりを行いました。
また、城下町の経済的な発展を図るため、近江日野や伊勢大湊から有力な商人を誘致して楽市楽座を推進するなど、商都松坂の発展に尽力しました。
これにより、現在の三井グループ(三井財閥)に通ずる「越後屋三井呉服店(現在の三越)」を興した三井家、長谷川家、小津家など、江戸時代には多くの豪商を輩出することとなりました。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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近鉄山田線の松阪駅に到着しました。
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松阪駅はJR東海と近畿日本鉄道が乗り入れる共同使用駅となっています。
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松阪市の汚水桝の蓋。
市のキャラクター「ちゃちゃも」と児童書のキャラクター「マンホーくん」をデザインしたカラープレートが貼り付けられた、とても珍しいものです。 -
松阪市の汚水桝の蓋。
こちらの蓋は、世界に誇る「松阪牛」をモチーフにした、オリジナルキャラクターの「うし」がデザインされています。 -
では、松阪の町歩きを始めます。
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下屋の軒下に幕板を張った町家です。
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こちらの町家は、2階の窓に出格子が付けられています。
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店先に「松阪もめん」の暖簾を掛けた時計屋さん。
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「松阪もめん」は、天然藍の先染め糸を使って織られた「松坂嶋(まつさかじま)」と呼ばれる縞模様が特徴の綿織物です。
染め方次第で微妙な濃淡が表現できるので、江戸時代には大変な人気だったそうです。 -
龍華寺の参道に立っている「禁葷酒入門」の石碑。
「禁葷酒」とは、ネギ、ニンニク類や酒の持ち込みを禁止するという意味ですが、精がつくことで知られるこれらの野菜は、よからぬ煩悩を呼び起こす副作用があるため、修行の妨げになるという意味で酒と同様に持ち込みが禁じられました。 -
2階の窓に木製手すりを設けた町家です。
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建具屋さんの店先に展示してある陳列見本です。
こうして模型を作ってもらうと判りやすいですね。 -
横桟の入った三味線の胴のような窓が、一味利いたアクセントになっています。
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虫籠窓のある町家です。
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松阪市の汚水桝の蓋。
松阪市出身の江戸時代の国学者本居宣長がこよなく愛した「鈴」が図案化されています。 -
こちらは、愛知、岐阜、三重の東海3県に都市ガスを供給している東邦ガスのマンホール蓋です。
「自然との共存」と「都市の発展」をコンセプトに、「自然」、「都市」、「人間」をイメージした抽象的な幾何学模様がデザインされています。 -
地元で「のこぎり歯状の町並み」と呼ばれている、特徴的な町並みにさしかかりました。
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これは、城下町の整備にあたった蒲生氏郷が、敵の侵入に備えて道路沿いの敷地をノコギリの歯のようにギザギザに区画することで見通しが悪くなるよう工夫したものです。
いわば町の守りを固めるための手法だったんですね。 -
かつては、こんな町家がギザギザに並んでいたんでしょうね。
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こちらの町家も、隣の敷地との間に大きなギザギザが見られます。
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「のこぎり歯状の町並み」を振り返った光景です。
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阪内川に架かる大橋が見えてきました。
この大橋は県道24号線の一部になります。 -
大橋を渡った阪内川左岸の、県道24号線沿いの町並みにやって来ました。
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大橋からほど近い所にある金物屋さんです。
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虫籠窓のある町家を使った店構えなど、いかにも老舗といった趣です。
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ここからは大橋を渡って阪内川右岸に戻ります。
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この辺りは商人町らしい町並みが続いています。
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こちらは調剤薬局です。
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こちらの豪壮な町家は、江戸時代に日本屈指の豪商となった小津清左衛門の本宅になります。
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承応2年(1653年)に江戸の大伝馬町で紙店を創業した小津家は、人口約100万人の大都市となった江戸での紙の需要の高まりを受け、江戸一番といわれる紙問屋になりました。
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江戸での稼ぎをもとに、徐々に敷地を広げた本宅は、増築・新築を繰り返しながら壮大な規模の屋敷になりました。
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現存する屋敷は全盛期の約5分の3に縮小したとのことですが、それでも豪壮さは必見の価値があります。
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松阪市では、地域の歴史的景観を維持し、次世代へと継承していくための取り組みとして、松阪の歴史と文化を象徴する小津家の建物を復原・修理し、平成8年(1996年)から一般公開しています。
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小津家のお向かいにある町家です。
1階の窓には、手すりのついた桟敷が付けられています。 -
古い看板を掲げた町家です。
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こちらの町家は、以前市内でピアノ教室を運営されていた方から寄贈されたグランドピアノを、家主さんのご厚意で置かせてもらっている「まちかどピアノ」という施設です。
「まちかどピアノ」は、10:00~17:00の間なら誰でも自由にピアノを弾かせてもらえる、いわばストリートピアノのようなスペースなんだそうです。
また、月に一度はマンスリーライブも開催されているとのことです。 -
こちらは、古い米蔵をリノベーションしたカフェ&雑貨店です。
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奥行きの深い米蔵には、いろんな商品が並べられています。
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「はきもの」の看板を掲げた町家です。
看板を掲げているということは、ご商売されているんでしょうね。 -
こちらは、現在の三井グループ(三井財閥)につながる「越後屋三井呉服店(現在の三越)」を興した三井家発祥の地になります。
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瓜二つと言ってもいいような、とてもよく似た町家が隣り合っています。
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ここまで歩いてきた通りを見返した光景です。
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県道24号線(大手通)の本町交差点に立つ道標。
新しく立てられたように見受けられます。 -
ここからは県道24号線の一本西側の町並みを歩きます。
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古い郵便ポストが松阪の町並みにマッチしています。
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下屋の上で仮面をかむっているのはエアコンの室外機です。
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何屋さんなのかなと看板を見ると、琴、三味線の販売や修理を行っているお店でした。
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こちらの「化蝶碑(かちょうひ)」は、勤王の志士と交わりのあった下里千穎(ちかい)という方の歌碑だそうです。
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こちらは、創業明治35年(1902年)の松阪肉の老舗料理店です。
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建物は、昭和初期に建てられた純和風建築の旅館を改装したものだそうです。
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デザインの異なる格子を使い分けている町家です。
道路との境界に竹の結界が置かれています。 -
こちらは日本茶のカフェです。
日用雑貨や陶器類も扱っておられるようです。 -
桝格子のスチールサッシを使った町家です。
素材がスチールというだけで、趣のある姿には違和感はありません。 -
ノコギリの歯のようにギザギザに区画された町並みです。
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全面に格子が入った町家です。
左端の格子戸が門の役割を果たしているようです。 -
こちらは、江戸時代の著名な国学者として名高い本居宣長の旧宅跡です。
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本居宣長は、享保15年(1730年)に松阪の木綿商人の次男坊として生を受けました。
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父親が死去した翌年の寛保元年(1741年)に家族と共にここへ移り住んだ本居宣長は、72歳で亡くなるまでの60年間を自宅として過ごしたそうです。
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旧宅の建物は、明治42年(1909年)に松阪城跡に移築保存されましたが、土蔵や井戸などとともに旧宅の礎石が今も保存されています。
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こちらは、紀州藩御目見医師であった小泉家の旧住宅主屋だった建物です。
現在は「まどゐのやかた見庵」として整備・公開され、展覧会場や講座会場として利用されています。 -
この日は陶器展が開催されていました。
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こちらの豪壮な町家は、江戸時代に日本屈指の豪商となった長谷川治郎兵衛の本宅になります。
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延宝3年(1675年)に江戸の大伝馬町で木綿商を創業した長谷川家は、江戸の店が歌川広重の絵にも描かれるほど繁栄することとなります。
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先に見た小津家同様、江戸での稼ぎをもとに徐々に敷地を広げた長谷川家本宅も、増築・新築を繰り返しながら壮大な規模の屋敷になりました。
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そんな歴史のある長谷川家本宅の土地・建物が、87,000点にも及ぶ膨大な資料とともに平成25年(2013年)に松阪市に寄贈されました。
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寄贈を受けた松阪市は公開に向けた業務を進め、準備が整った平成31年4月に一般公開されました。
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陳列窓の中がミニ庭園になっている町家です。
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駐車スペースを板塀で区画した町家です。
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石畳の通路に植えられたオタフクナンテンが紅葉しています。
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2階の窓に木製手すりを設けた町家です。
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古い町並みを抜けて県道60号線(伊勢街道)の中町交差点に出てきました。
左端に当地を代表する松阪肉の老舗料理店のビルが見えています。 -
再び古い町並みに戻って来ました。
こちらの町家は、出格子に昔のなごりが見られます。 -
下屋の軒先の幕板が良い雰囲気をたたえています。
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厨子2階建ての町家です。
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黒漆喰を塗籠めた瓜型の虫籠窓のある町家は、江戸時代から続く糀屋さんです。
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新調された玄関が清々しさを放っています。
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元和8年(1622年)から本陣を務めた「美濃屋本陣」跡の石標が、県道60号線(伊勢街道)の歩道に立てられています。
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「美濃屋本陣」の横には当時の道幅そのままの路地が残っていて、「美濃屋小路」と呼ばれていたことを示す標柱が立てられています。
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紅葉が美しい町家です。
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では、カトリック松阪教会まで歩いたところで町人町の町歩きを終わります。
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