あの頃をさがして・純喫茶（京都１）向日/長岡京

2019/11/09 - 2019/11/09

京都と言えば、どこを連想されるでしょう？
祇園？四条烏丸？嵐山？宇治？
まあいろいろとありますが、向日市や長岡京市を連想される方は少数派では？

そんな、華やかな京都にあって、現在はやや地味目の存在のそのあたりは、かつて、長岡京の中心地でした。
今は静かな街並を歩いて、密やかに息づく純喫茶に入ってみました。

エリア 長岡京・向日(京都)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 私鉄

何かが起こりそうな、あやしいお天気。
ラムロール上陸により、向日町に暗雲がたちこめたのか！？

向日町駅 駅

ははは、何これ？
ヘンな（失礼！）キャラクター発見。
調べたら、向日市の商店街って、向日市激辛商店街で売ってるみたいね。

激辛？
こちとら、唇が震えるような（本当に、物理的に震えた）マレーシア産のインスタントトムヤム麺を好んで食べてたからね。
かかってきんさい！（←もう、キャラ何かわからない）
っていうか、今日は純喫茶探しで、激辛商店街には行かない。

ごく普通の、静かな日曜日。
でも、人があまり居ない。
この時は、別件でこの町に来て、せっかくだから、喫茶店を探してみた。

運河みたいで、なんだか情緒ある感じ。

寺戸川(深田川) 自然・景勝地

若干道に迷い気味で、メイン道路から１本入ったところを歩いていたら…

あ！純喫茶っぽい空気感。
心惹かれる。

この硝子窓が、良い感じに昭和感。
やはり入ってみよう。

純喫茶って、ドアが不透明だったり、窓が小さかったりで、中が見えづらいことが多い。
だから入るのをためらうのだが…

思い切って、重い扉を押してみた。

思った以上に、イイ感じ。

カーテンの上を真ん中くっつけたまま開けると、なんとなくゴージャスな感じになる。
子供の頃、それに気づいて自分の部屋をそうしてみたが、全然ゴージャスにはならなかった。
なぜ…

シックな中にも、上品な華やぎのある照明。

王道の、赤いビロード。

ミルクセーキ。
何か、憧れの飲み物だった。
話には聞くけれど、飲んだことがなくて。

飲んでみると、程よい甘さに、知らなくても懐かしさを感じるような味わいが。

マスターによると、ここは、東京オリンピックの年にできたお店だそうな。
やっぱりね。
あの硝子は、そんな時代の空気感。
割れたら、もう代わりはないのでは？

お茶をごちそうして下さった。
ご親切に、ありがとうございます。

お店を出て、町を見てみる。

閉まってるけど、ここ、営業してるのかな？
こういう雰囲気、結構好き。

お次は、阪急電車で長岡天神駅へ。
西出口を出て、

こういう道を歩いて行くと…

オレンジ色がわくわく感をアップさせる、素敵なレトロ喫茶店が。
(ここは、向日町のところと違って、偶然じゃなく、知っていて訪れた)

純喫茶 フルール グルメ・レストラン

何やら賑やかな入口…

アフラック？
可愛い鳥さんがお出迎え。

これは、帰りに撮った写真。
この左手ドアから入って来ることになる。

そして広がる、ゴージャス空間。
この写真は2年前のもの。
どうしてまた行ったかというと、なぜか前回の写真、消してしまっていて…
残っていたのはこの１枚だけ。
…前回のお話では、このお花はママさんが生けていらっしゃるとのことだった。

今回は、わりと奥の席になったので、そちらから厨房側を見るとこうなる。

途中から現れたママさん、はきはきと歯切れよく話される方。
２年前は、お客さんが少なかったので、初めてだったのに常連のように話しかけてくださり、何か嬉しかった記憶。
今回はお昼時で、満席。
そんな忙しい中でも、いろいろ気にかけて回っていらっしゃる。

この右手の窓からは、阪急電車がすぐそばに見える。
ということはつまり、電車からもお店が見えるということだ。

一番奥は、こんな感じ。
ちょっと上がったところにあって、これはこれで落ち着く雰囲気。
(たまたまこの一角が空いたので、次のお客さんが入るまでに素早く撮った)

ところで、このお店は、純喫茶にしては珍しく、喫煙席と禁煙席がある。
喘息の私としては、嬉しいところ。

天井近くにあるステンドグラス～。

フルールランチ。
結構なボリュームだ！
ご飯少な目でお願いして、これ。

フライはどれもカラッと揚がっていて、美味しかった。
エビフライに、メンチカツ、クリームコロッケ。
なんとなく懐かしい、昭和なお味。

お腹いっぱいになったところで、さあ、帰ろう。

やっぱり、イイな、純喫茶。
少しずつ姿を消しつつあるこの文化、また紹介していきます。

長岡天神駅 駅

この旅行記へのコメント （6）

• Jさん 2019/11/22 11:17:52

  ドレッシング

  ラムロールちゃんさん
  
  こんにちは。
  
  味のある喫茶店ですね。
  サラダのドレッシングは
  あのオレンジ色のなんとなく懐かしい、言い方悪いけど「オサレなカフェではまず出ない」ドレッシングでは？
  
  私の職場近くの定食屋さんもオレンジのドレッシング。
  「これ、今はあまりないよね～」と言いながら食べてます。
  
  ミルクセーキ…。
  私は長崎でミルクセーキデビューしました。
  長崎も素敵な喫茶店ありましたわ～。
  
  シリーズを楽しみにしています。
  
  J

  ラムロールちゃんさん からの返信 2019/11/22 20:28:49

  ドレッシング！

  Jさん、こんばんは☆
  
  > ラムロールちゃんさん
  
  そんなに丁寧にしていただかなくて良いですんですよ〜。
  すみません、変なトラベラーネームで(^_^;)
  
  > サラダのドレッシングは
  > あのオレンジ色のなんとなく懐かしい、言い方悪いけど「オサレなカフェではまず出ない」ドレッシングでは？
  
  アハ！それです、それです！そのドレッシングです(笑)
  …そう言えば、昔って、今ほど、ドレッシングの種類が無かった気がします。
  フレンチ、サウザンアイランド、ぐらいで。
  そのうち、青じそとかゴマとか出て来て…。
  今なんか、無数！
  ちなみに私は、家では、ヒマラヤ岩塩をゴリゴリしてから、アマニ油をかけてます♪
  
  > 私は長崎でミルクセーキデビューしました。
  > 長崎も素敵な喫茶店ありましたわ〜。
  
  Jさんもデビューされましたか！
  あ、長崎って、似合う感じしますね〜、なんとなく。
  ステンドグラスとかありそうです♪
  
  ラムロール

• りちおin USAさん 2019/11/18 01:58:17

  激辛くんをカレーにスルー(笑)

  
  対抗心を燃やしながらも激辛商店街をスルーするラムちゃん
  こんばんは！
  
  ミルクセーキへの憧れ、分かります！！
  名前は知ってるのになかなか自分の口には入らない不思議な
  飲み物。でも、その禁断の味をラムちゃんは知ってしまったんですね。
  
  いいな。いいな。純喫茶。
  小さい頃憧れていたパフェとか狙いたい気もずるしー、
  ホットケーキも懐かしい味がしそう。
  タバコ問題がなければ、積極的に入りたいんですけどね。
  
  何だかノスタルジックな気持ちになったよ。
  
  続き楽しみにしてまーす。
  
  りち

  ラムロールちゃんさん からの返信 2019/11/19 07:32:58

  一本！！

  りちおちゃん、おはよー。
  書き込み、ありがとうございます♪
  
  > ミルクセーキへの憧れ、分かります！！
  
  わかってもらえて、嬉しい〜☆
  セーキっていうのがまた、イイんですよね(笑)
  
  > 小さい頃憧れていたパフェとか狙いたい気もずるしー、
  > ホットケーキも懐かしい味がしそう。
  
  大阪に、信じられないぐらい大きいパフェを出す古いお店があって。
  こんなの無理〜、とかぶりっ子(死語)してたくせに、ペロッと完食してしまったのを思い出します(^_^;)
  
  ホットケーキも、純喫茶の定番アイテム！
  よく考えたら、ホットなケーキって…
  まあ、そうなんだけど…
  
  ほんと、タバコ問題がね。
  喘息持ちだけに、ツラいです…(T_T)
  せめて分煙してくれれば！
  
  次回は、大阪の純喫茶を紹介しますね。
  よろしく〜☆
  
  ラムロール

• fuzzさん 2019/11/13 16:34:34

  純喫茶巡り

  ラムちゃん、こんなっし～
  
  昭和感漂う純喫茶！
  私はさすがに「君とよくこの店に来たものさ～」的な時代は分かりませんが、そんな雰囲気。
  私の純喫茶デビューは中学２年生。
  ちょっと大人びた同級生に誘われて映画の帰りに行ったのが最初だったと思います。
  あれからウン十年(笑)
  私の実家のある地元には純喫茶ってもうないと思います。
  津波で流されたり、震災前に既に閉業していたり。
  海の見える場所にあった喫茶店はお気に入りの場所でした。
  純喫茶、そこに行ったことがなくても懐かしさを感じますね。
  あの日に戻りたいって最近よく思います。
  若さってかけがえのないものですね。
  あら、オラらしくないコメント(笑)
  
  fuzz

  ラムロールちゃんさん からの返信 2019/11/13 20:37:42

  なんか真面目にさせる純喫茶(笑)

  fuzzさん、こんなっし〜(^o^)丿
  
  > 私はさすがに「君とよくこの店に来たものさ〜」的な時代は分かりませんが、そんな雰囲気。
  
  あー、あの歌、なんかイイですよね♪
  同時代でなくても、何か懐かしい気がするような。
  
  > 私の純喫茶デビューは中学２年生。
  > ちょっと大人びた同級生に誘われて映画の帰りに行ったのが最初だったと思います。
  
  え！早いですね！おませさん♪♪
  純喫茶デビューがっていうか、映画デビューが。
  私は、高校生でも、母親付き添いでないと映画に行くのは禁止でした…(-_-;)
  その反動か、大学生になったら、小劇場まで行きまくりの映画フリークに(笑)
  
  いろんな理由で思い出の地がなくなってしまうのって、寂しいですね…。
  思い出の地でなくっても、そんな気がするような場所でさえ、失われてしまうのは悲しい…。
  
  とはいうものの、実は私は、純喫茶に行った思い出って、ほとんどないんです。
  子どもの頃、祖母と同居してたんですが、祖母は弟を溺愛していて、よく純喫茶に連れていっていましたけどね。
  私は一度も行ったことがなくて。
  行ってみたかったなー。
  …という、反動もあるのかもしれませんね(^_-)
  
  若い頃か〜。
  確かに、かけがえのないものですね！
  けど私は、あんまり戻りたくないかな〜。
  今の方が、圧倒的に、楽で(^_^;)
  失われた素晴らしいものも多いですけど、それと同時に、抑圧とか、しんどかったものなんかも、取れて行ったっていうか。
  
  あ、でも、今の心を持ったまま戻れるのならぜひ！！今すぐ！！←あつかましいわ！(笑)
  
  ラムロール