京都さんぽ　　長岡宮跡に建つ旧上田家～長岡宮時代の生活の様子の再現がわかりやすい向日市文化資料館へ♪

2025/05/23 - 2025/07/23

前回の旅の続きです。
西山天王から移動、長岡宮の遺蹟が残る、旧家　旧上田家住宅、向日市文化資料館を尋ねました。
長岡宮の遺蹟は多くは住宅地となり、遺構がわかるものが少なくなっているとききます。
こちらの旧家に残る遺蹟は非常に貴重なものでした。
向日市文化資料館では、長岡宮や向日市などに関わる歴史が詳しく展示されています。
長岡宮の時代の服装や食事の様子も再現されていて、リアルで興味深かったです。

エリア 長岡京・向日(京都)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 私鉄 自家用車 徒歩

前回の旅の続きで、恵解山古墳から、長岡宮跡に建つ旧上田家住宅に来ました。

入口にちいさな説明板が並んでいて、とてもわかりやすかったです。

上田家の説明。

１９５４年には中山修一氏も訪れて、ここが内裏の跡の上に建っていることがわかったそうです。

長岡宮への遷都の理由など。

やはり川が沢山あったことで、水の利便が高かったのですね～
トイレも切実な問題。

そして、１０年余りで、今度は平安京へ遷都しますが、
その理由もいろいろ～

ひとつは、祟りと考えられたり、
水の利便はありますが、川が多いことから氾濫もあり、、、、

平安京へ遷都を箴言

藤原百川と桓武天皇の関わりなど。。

藤原百川は長岡宮遷都に関わった人物。
桓武天皇とは深い結びツキがあった人物です。

中山修一氏についても。

長岡宮の存在を信じ、一途な調査、研究に一生を捧げた人。

ここにもありました。
遷都の理由。

水陸の交通が便利なこと、
仏教勢力や反対勢力から離れて、秦氏の協力を求めたことなど、。

様々な理由があったようです。

長岡京を再現してみると、、、

いろいろな掲示があって、長岡宮時代の歴史がわかりやすくなっていました。

中へ。

広い敷地です。

ここは、長岡宮の大内裏の跡でもあります。

大内裏とは天皇やその家族、使える人々が生活をしていた場所。

旧上田家、、きれいに整備されていました。

地図があります。

長岡宮跡と、旧上田家。
まさに、大内裏の上に建っている建物。

建物中にはいります。

都の雰囲気を感じさせる襖絵。

宮の簡単な建物配置がわかります。

おくどさん、、、台所が見えます。
土間も広い。

きりりとした、上品な建物でした。

大きなかまど。

お庭から。
良い雰囲気～

広いお屋敷内。

この地区、鶏冠井（かいで）といいますが、縄文時代から人々が住み続けていた場所だったようです。

長岡宮時代は、その宮の中心。

鶏冠井について。歴史のある街です。

中庭も綺麗に整備されていました。

長岡宮、発掘の様子のパネルもありましたよ。

地図もありますが、今は民家が多く立ち並んでいる場所、
かつては長岡宮の在った場所でした。

発掘の様子。

住宅開発もあり、発掘の跡も多くは今は地中に。

窓も広く、今では珍しいガラスが使われていました。

洗練されたお家でした。

長岡京の区割り。

長岡宮時代、こんな光景が拡がっていたのですね～

床の間もお洒落でした～

お庭も立派でした。

広いお家です。
いくつも座敷が続いていました。

内裏回廊の柱跡も位置がわかります。

詳しい説明板もありました。

外の説明板。

この地区の名前、、鶏冠井の読み方、、、「かいで」、ですが、、、
さすがに読めませんでした。
鶏冠井の名前の由来や、この地区には昔から古い家が沢山あったことなどが書かれていました。

大内裏跡あたりは、弥生時代からの集落があった場所ですので、
早い時期から人々が暮らし、ひらけてきた場所だったようです。



それにしても、、、地名は本当に難しいです。
読めない地名が多すぎる、、、

外へ。

ここにも、長岡宮と旧上田についての説明板。

外には蔵もありました。

昔使われていた農機具などが展示されていました。

つぎに近くの、向日市立文化資料館へやってきました。

建物。

入口付近には向日市の古墳の天井石が展示されていました。

向日市、、、古墳も多いところです。

入口です。可愛いです。

長岡京の歴史と文化が中心のようです。

長岡京のスケールがわかる模型。。
たった１０年ほどの都でしたけれど、やはり都は都。

中へ。

築地塀を作るのも大変な様子！

当時の築地の遺構もありました。

川べりで見つかった土器など、、当時、祈りがささげられていたと考えられています。

人の顔を書いたものも、生きた人間の代わりに捧げられ、祈りに。

それにしても、古代の人々が描いた似顔絵、なんだかユニーク。。

当時の庶民の暮らしを再現。
食べ物も質素です。

土木工事に従事した人物を再現。

こちらのかたも、実在した人物でしょうか、、、

現代の単身赴任ですね、、、苦役ですが、、

食事も再現。

都づくりには多くの人々が動員されていたのですね～

道具など。。

対して、
高貴な女性。

豪華な食事。

貴族と庶民との対比、、
持ち物も出土していたようで、どれも高価なものばかり。

役人も再現。

リアルでした。

役人の食事も再現。
ちょっと豪華。

興味深いです。

お箸の側にある、木製のものはなんだろう。。。
バターナイフのようなものですが。

生活に欠かせない、水、井戸の遺構も発見されています。

長岡宮の建物の様子、模型にて。

大極殿での様子。
華やかだったでしょう～

宝幢が７本見えます。
以前、宝幢跡も見学しました。

丸いものは当時の硯だそうです。

向日市の鶏冠井遺跡、縄文時代中期～鎌倉時代の集落跡が発見されています。

長岡宮の発掘の様子。

諸官庁や、天皇の住まいの内裏、国家の儀式をつかさどる朝堂院など。

文書。

出土品の木簡など。

東院跡。

平安京への遷都に当たって、一時期、天皇の内裏の役割をしました。

木簡にも、食べ物の名前。
当時、どんなものを食べていたのか、、、面白いです。

右下にあるのは、当時のカギ。

木簡の白い部分、下には役人の名前。
さきほどの役人の人の名前のようです。。

実在の人物だったのですね、、

様々な土器。

役所の機構など。

この画はよく目にします。

右は、若い役人の似顔絵、左は言い争う下級役人だそうです。
ちょっと、ユーモラス。

これは法隆寺などの所蔵のものですが、当時の人々の様子がよくわかります。

翔鷺楼、、中国への憧れの建物も多いです。。

鬼瓦。
迫力あり。

向日市の古墳のパネルの展示もありました。

向日市には記念碑や石碑が多く残っているそうで、その特集がありました。

道標や石塔など

拓本。

多くの記念碑。

墓碑なども。
江戸時代からの者も多く。


時間の経過で、どんどん破損、風化していくかもしれませんが、拓本をとり
保存できたらよいですね、、、。

とても、興味深く、見学できた資料館でした。



長岡宮巡り、とても楽しかったです。



最後までお付きあいいただいて、ありがとうございます＾＾

この旅行記へのコメント （2）

• sukecoさん 2025/08/19 14:00:41

  高貴な方と庶民

  hijunoさん、こんにちは～
  
  今週も暑さ全開で外出するのも一苦労。。。
  秋よ早く来てくれ～っと嘆いています（笑）
  
  長岡京の遺跡は住宅地の下へ。。。
  残念です。
  今残っている遺跡はなんとか保存して、いつまでも残してほしいですね。
  襖絵の長岡京の光景、見ごたえあります～
  じっくり観察したくなりました♪
  向日市立文化資料館も興味深いですね～
  高貴な方と庶民の違いがはっきり！！
  豪華な食と質素な食。
  差があるとわかってはいても、実際にその光景をみると、しっかり認識させられます。
  とても内容の濃い資料館ですね。
  長岡京巡り、満喫されましたね♪
  私も一緒に楽しませていただきありがとうございました。
  
  　sukeco

  hijunoさん からの返信 2025/08/19 19:50:38

  秋が恋しいです～

  sukecoさん
  
  こんばんは！
  
  いつも、お便りもありがとうございます＾＾
  感謝です。
  
  ほんとに、秋が恋しいですよね。。
  しかし、さきほど天気予報で、１０月くらいまで高温が続くと言っていたので
  まじかーーーーと、つぶやいてしまいました。＾＾；
  つくづく、秋が短くなってしまいましたね。
  
  そうなんです、長岡京の遺構を見学しているとき、近隣の方が以前はあちこちで発掘されて遺構が残っていたけれど、ほとんど宅地の開発が進んで、遺構は観れなくなってしまったわ。。。とお話されていました。
  遺蹟の保存と土地開発、難しい問題ですよね。
  発掘の仕事をしていた友人は、自分たちの発掘ではなく、土地開発がありその前に至急発掘しておく、、みたいなことが悔しい～と話していましたが、確かにそうですね。。
  研究よりも、土地開発によって消滅してしまう前に発掘するというパターンが多いと話してしました。
  遺蹟の保存は本当に難しい問題だと思いました。
  
  向日市立文化資料館では身分によって具体的にその違いをそれぞれの人物で表現されていて、リアルでした。
  食事は特に興味深くて、、いろんな資料からわかっていることなんでしょうが、
  わかりやすかったです。
  
  長岡京市、落ち着く古都みたいな場所でした。
  優雅さが残っているような雰囲気の街でした。
  
  最後まで読んでいただいて、ありがとうございました＾＾
  
  家にいることが多くて、なかなか外出できないのですが、今日は久しぶりに六甲に出かけて植物園をまわりました。
  緑いっぱい、涼しくもあり、高山植物をみてまわり、疲れましたけれど、気分はすっきりしました。やはり外には出ると、気持ちすっきりします＾＾
  ひさびさに緑の中を歩き回りました。
  
  
  コロナがまた流行しつつあるようです。
  こんな暑い夏に、、、、。
  夏の免疫力低下にもよるのだそうですが、お互い気をつけてすごしましょうね。
  
  
  hijuno
  
  
  
  
  
  >
  > 　sukeco